4月24日〜30日のオーストリアのニュース



4月24日(月)

     国外ニュース

フランス大統領選で政界の地盤変動

フランスの第5共和国の歴史で初めて、保守派および社会党からの
候補者が、大統領選挙の決選投票に勧めなかったのは初めてであ
る。日曜日の投票では、両党にとって挫折であり、重大な試練にな
る可能性もある。ただし今回の投票は、政治の現状だけに対する投
票というだけではない。というのは勝利した極右マリーヌ ル ペ
ンと無所属のエマヌエル マクロンは、深く分断されたフランスを
体現する人物だからである。

     国内ニュース

ソーボトカ対ピルツ トルコの候補者名簿を巡る駆け引き

週末には、トルコの憲法に関する公民投票の際に、投票者として始
動したオーストリア人の名簿が明らかになったが、これが緑の党の
ペーター ピルツと内務大臣ウォルフガング ソーボトカ(国民
党)のやりとりを生んでいる。ピルツは、ソーボトカが無策であっ
た、と非難している。ソーボトカは、「人気取りは重要ではない」
と反論した。法律上担当する各州が、不利な状況にある。この名簿
に名前が挙がっている人々は、オーストリアの国籍を剥奪される可
能性がある。少なくとも何人かは、自分がトルコの有権者であるこ
とを、意識していなかった可能性が高い。




4月25日(火)

     国外ニュース

フランス選挙 焦点はメランションに

フランス大統領選挙の第1回投票での驚きは、ジャン・リュック メ
ランションが上げた生かである。経済の世界規模化で敗北した人、
社会福祉を引き下げられた人、ヨーロッパに懐疑心を抱く人たち
を、元社会党員であるメランションが受け入れ、フランスの国境を
越えて、そのようにすれば、中道派を取り込もうとする極右勢力に
対処できるか、初歩線を呈示した。彼の成功で、おそらく急進右派
国民戦線のマリーヌ ル ペンが、第1回投票で第1位をトルコとが
回避できた。今後は、メランション支持派が、決選投票でどんな投
票をするかが、事態を左右する。

     国内ニュース

ファシラコフが建設計画に発言 ウィーン市議会の「最終決定」

ウィーン市緑の党の企画閣僚マリーア ファシラコフは、昨日のイ
ンタヴューで、ウィーン市議会が、極めて大きな議論となっている
ホイマルクト建設計画について投票を行なう、との決定を強調し
た。これが「最終決定」になるだろう、と彼女は述べた。緑の党は
夜を徹して、長時間会議を開いたあと、投票を実施するとの決断
を、火曜日に公表した。




4月26日(水)

     国外ニュース

トランプは減税案を発表 疑問符がつく

米国大統領ドナルド トランプの政権は、緊迫感を持って見守られ
ていた同国の税制改革計画を発表した。特に法人税と高額所得者の
税金が、大幅に引き下げられ、相続税が廃止される、との内容であ
る。米国政府は、財源として、経済の強化を挙げ、それによってよ
り多くの金が、国庫に入ってくる、としている。トランプが、この
前提の元で、減税を下院に提案できるかどうかは不明である。反対
意見が党内からも出ているのは、最近だけではない。

     国内ニュース

乾燥の問題 専門家はオーストリアに2つの兆候があると見る

雨が降らないために、農地が粉塵で乾いている農民、ブドウおよび
果樹生産者は、疑問を抱きながら、夜間の霜と戦っている。今年は
まだ前半であるが、オーストリアの南部と東部では、天候のいたず
らとの戦いで、がんばりが試されている。今年の収穫の減少を防ぐ
ための戦いが、全力で続けられている。乾燥については、専門家は
オーストリアに2つの兆候があるが、これは気候変動によって引き
起こされている、と見ている。




4月27日(木)

     国外ニュース

マケドニアでは民族主義者が国会に押しよせる

マケドニアは数ヶ月前から、旧政府が新政権の組閣を妨害している
ため、動きが取れなくなっている。木曜日には、新たに多数派と
なった勢力が、国会議長の選挙を強行した。民族主義の首相ニコラ 
グルエヴスキの支持者が怒って、国会に押し寄せた。8人の国会議
員が負傷する激しい殴り合いとなった。警察の特殊部隊が、閃光弾
を使ってようやく、完全に破壊された建物から、人を追い出すこと
に成功した。

     国内ニュース

幅広い陣営が学校の自治法案に反対

教育機関は、極めて複雑な内政上の問題である。学校の自治に関す
る法案に対する専門家判断が、このことを示している。8百を超え
る態度声明が、すでに寄せられている。特に奇異の感じを与えるの
は、教員、生徒、校長が、批判の広い範囲で、意見が一致している
ことである。この法案は特に、運営権を拡大し、「奇妙と言ってい
い」一連の指示権限を与えている。本来の目的である学校が、より
自由に行動できるという点は、明らかになくなっている。




4月28日(金)

     国外ニュース

トランプは就任百日の記念に武器商人を前に演説

土曜日は、ドナルド トランプが、米国大統領に就任宣誓をして
ちょうど1百日である。この記念日の前日に、共和党員である彼
は、アトランタで武器商人の陳情家団体NRAの集会に登場して、大
喝采を浴びた。トランプは民主党と支配層を攻撃する演説を死、
「皆さんは、私のために努力してくれた。私は皆さんのために力を
注ぐ」と述べた。米国議会は、暫定予算法を可決し、政府が活動で
きなくなる事態を、最後の瞬間に回避した。

     国内ニュース

ウィーン市社会民主党の党大会が始まる

ウィーン市会民主党の党大会は、「ウィーンをよりよくする」とい
う標語を掲げて、土曜日に始まる。そして重要人物の登場を待って
いる。それは連邦首相で社会民主党党首のクリスティアン ケルン
で、彼がウィーン市同党の党大会に登場するのは初めてである。




4月29日(土)

     国外ニュース

EUは英国の離脱で英国に厳しい条件を付ける

EU加盟27カ国は、滅多にない団結を示して、今後の協力関係に関し
て、そもそも話し合いを行なう前に、英国政府が満たさなければな
らない要求を提示した。この要求は、英国政府にとって、極めて厳
しい代償を求めるものもある。今までは、英国の離脱は、首相テ
リーザ メイが望む形では行なわれていなかった。最初の障害は、
EU加盟27カ国が、英国で生活する各国市民に、長期的な滞在権を求
めている点である。

     国内ニュース

ウィーン市社会民主党 ホイプル支持は僅か77%

ウィーン市社会民主党党内の紛争は、全く解決していないもようで
ある。このことは、同市同党首で市長のミヒャエル ホイプルの、
再選の時に感じられた。代議員の僅か77.4%だけが、彼を支持する
投票を市、これは彼の長い同市党首の選挙中で、最低の結果であっ
た。彼の後継者になる可能性があるミヒャエル ルートウィヒは、
さらに悪い結果となった。ホイプルは、国民評議会選挙までに、最
も強力な社会民主党の地方組織に、平静を保つよう命ずるつもりで
あったが、これが拒否された。




4月30日(日)

     国外ニュース

ドイツ連邦軍の不祥事 国防相は「誤った思い上がり」に苦言

テロ容疑者フランコ A.中尉がドイツで起こした事件は、ドイツ連
邦軍について悪い印象を与えている。国防大臣ウルズラ フォン 
デア ライエンは、連符軍を厳しく非難した。彼女は、告発が遅れ
た原因を、「誤解した思い上がり」であり、テロ容疑者の右翼急進
派の思考法は、当時の上司に知られていた、と述べた。

     国内ニュース

5月1日 ファイマンは退任 ケルンが出発

5月1日の社会民主党の祭典では、昨年は、口笛や不満の声を上げ
て、ウェルナー ファイマン時代の終わりが始まった。1年たっ
て、今度はクリスティアン ケルンが党首で連邦首相となってい
る。始まりの時期は、党内では幸せな感じがあふれていたが、その
後現実に引き戻された。ケルンはウィーン市議会前の社会民主党の
演壇に初めて登り、「椰子の葉であおぐ人はたいてい少数派の中に
いる」、このことを自分はすぐに学んだ、と述べた。




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