5月1日〜7日のドイツのニュース



5月1日(月)

イスタンブルではメイデイに逮捕者2百人以上

労働の日のデモで、イスタンブルでは2百人以上が逮捕された。放
送局NTVによれば、トルコ警察はベシクタス地区だけで、70人を逮
捕した。DHA通信社の情報によれば、メキディエケイでは、警察
と、タクシム広場に向かおうとしていたデモ隊が衝突し、警察は催
涙ガスを使用した。当局は過去数年と同様、5月1日にタクシム広場
での集会を禁止していた。3万人以上の治安部隊が、トルコの大都
市イスタンブルに配備されていた。
ギリシアでは労働組合が、労働の日にストライキとデモを開始す
る。賃金と年金の引き下げに抗議して、沿岸航行の船員、近距離交
通の運転手、鉄道職員がストを行なう。昼頃には、共産主義の労働
組合「全労働者戦闘全線」PAMEの数千人が、アテネの国会議事堂前
で集会を開いた。

     その他のニュース

メルケル「ドイツはイエメン内戦を仲裁する方針」

ドイツは、サウジ・アラビアの支援を受けて、イエメンの内戦終結
に向けて、新たな試みを開始する意向である、と連邦首相メルケル
は、訪問先のアラブ首長国連邦で発表した。国連の主導の下で、新
たな話し合いが開かれれば、ドイツ政府は仲裁の役割を取る可能性
があれ、これはサウジ・アラビアでの交渉で、賛成を得ていた。イ
エメンでは、シーア派のフーシー反乱勢力が、諸外国に承認された
同国政府と戦っている。サウジ・アラビア中心のスンニ派軍事同盟
が、2年以上前から、反乱勢力の拠点を爆撃している。メルケル
は、アラブ首長国連邦王子ナヒヤーンと、危機の国リビアに着いて
も話し合った。経済問題に関して彼女は、アラブ首長国連邦は、再
利用可能電力拡大で、ドイツと密接な協力国である、と強調した。
メルケルによれば、EUと湾岸協力評議会は、どのようにすれば自由
易協定を結ぶことができるのかが、残った重要問題である。

米国の報告書「アフガニスタン治安部隊に大きな損失」

米国の報告書によれば、アフガニスタン治安部隊は、冬の期間中
に、異例の高い損失を記録した1月1日から2月24日にかけて、治安
部隊の807人が死亡した、と米国アフガニスタン再建局Sigarの報告
には記されている。アフガニスタンでの暴力は、冬の期間中は普
通、減少する。しかし今年は、急進派イスラーム教徒タリバーン
が、政府軍との戦闘を、油rめることなく継続した。同局によれ
ば、昨年1月から11月中旬まで、およそ6千8百人のアフガニスタン
兵と警官が殺され、1万2千人ほどが負傷した。2016年のこれ以外の
間については、まだ数字が提出されていないが、暫定的な数字で
は、2015年全体と比べて、35%の増加である。

外相ガブリエルはソマリアを訪問

ドイツ外相ガブリエル(社会民主党)は、極めて厳重な警戒の元
で、危機に揺れる北アフリカの国ソマリアを訪問した。首都モガ
ディシオで彼は、アフリカの角では飢餓が迫っているため、数百万
人に支援を約束し、ドイツはすでに7千万オイロを調達し、これを
倍増させる、と述べた。ガブリエルは、難民とイスラーム教徒シャ
バーブ民兵の元戦闘員と、面会する意向である。彼は国際社会に、
ソマリアをもはや破綻した国家と捉えるのではなく、信頼できる国
家機構にも努力努力を払っている国と受け止めるよう訴えた。首相
カイレは、長期的に支援するよう訴えた。ソマリアは1990年代初め
から、内戦と旱魃の災害で打撃を受けている。シャバーブは、この
地にいわゆる神の国を無理矢理建国する意向である。




5月2日(火)

連邦検察は連邦軍将校の捜査を引き継ぐ

連邦検察は、テロ容疑者の連邦軍将校に対する捜査を引き継いだ。
広報はカールスルーエで、国家を危険にさらす重大暴力行為を準備
した、との容疑がもたれている、と述べた。逮捕された中尉は、
数ヶ月にわたり、シリア人難民を偽装し、襲撃事件を計画してい
た、とされる。週末には、連邦軍はすでに2014年に、この将校が右
派急進的な心性を抱いていたことを示す証拠を入手していたが、そ
れに対処しなかったことが明らかになっていた。そのため国防大臣
ウルズラ フォン デア ライエンは、連邦軍の責任者を厳しく批
判した。彼女自身もこの件で、政界からのものをも含め、同様に異
議を差し挟まれている。彼女は、水曜日に予定されていた米国訪問
を中止した。広報はベルリンで、彼女にとって、イルキルシェ出身
のこの中尉を巡る事件の解明が優先事項である、と述べた。

     その他のニュース

エルドアン「トルコはEU加盟交渉が進展しなければ離別する」

トルコは、EU加盟交渉が新たな段階に入らないのであれば、EUに背
を向ける、と大統領エルドアンは述べた。彼は与党公正発展党AKP
に正式に復帰したあとの演説で、「あなた方には、新たな段階に入
らない以外の選択肢はない」、それ以外の場合には「さようなら」
ということになる、トルコはヨーロッパの「従僕」ではない、と述
べた。5月21日に、イスラーム教に基づく保守派の同党は、アンカ
ラで特別党大会を開き、そこでエルドアンは再び党首に選出される
見通しである。大統領制度を導入するための住民投票が、4月16日
に行なわれ、エルドアンはかろうじて勝利し、明確に大きな権限を
手に入れた。この改革の発効と同時に、最初の措置として、大統領
の政党への所属禁止が撤廃された。

メルケルはロシアとの協力でプーチンに理解を求める

首相メルケルは、ロシア大統領プーチンとを措置に訪問し、その冒
頭で両国の協力関係を得ようとした。彼女は黒海岸の保養地ソチ
で、ロシアは重要な協力国である、と述べた。両者は、この機会を
利用して、間近に近づいたG20首脳会談の議題について協議する、
と述べた。この会議は、重要工業国と中進国が参加して、7月初め
にハンブルクで開かれる。プーチンは、シリアおよびウクライナの
紛争について、異論ある問題についても話し合いたい、と述べた。
メルケルは、北アフリカのリビア情勢も、議題である、と述べた。
両指導者が、ロシアで会談するのは、2015年以来である。

チェコの中道左派政権が崩壊

CTK通信によれば、チェコの中道左派政権が辞任した、と首相ソー
ボトカがプラハで発表した。その理由は、財相バビスに対する脱税
容疑で、彼は連立相手で、自由主義大衆迎合政党のANOの党首であ
る。大統領ザマンがこのあと、この辞任を公式に受け入れる必要が
ある。国会の下院の通常の選挙は、10月20日と21日に予定されてい
る。社会民主党とANOに加えて、キリスト教民主党KDU-CSLが、政権
を担っている。




5月3日(水)

英国の離脱交渉のEU側担当者が計画を呈示

EUと英国の離別を巡る駆け引きで、EU側の首席交渉官ミシェル バ
ルニエは、最初の骨子を発表した。彼は、英国がEU加盟国として引
き受けた財政的な義務すべてを果たす必要があり、これは罰金でも
離脱税でもない、と強調した。英国政府への要求は、先に6百億か
ら1千億オイロの間と見積もられていた。バルニエは、金額につい
ては言及しようとしなかった。英国のEU離脱担当大臣デイヴィッド 
デイヴィスは、1千億オイロを払うつもりはない、とすでに発言し
ていた。バルニエが重視する項目の上位には、英国滞在や労働市場
への参加など、EU市民の権利が、ただちに確保されることが置かれ
ている。これらの項目が広く決着してから、EUと英国は、今後の関
係について、そして特に貿易交渉について話し合う、ともしてい
る。

     その他のニュース

大統領プーチンとエルドアンはソチで協議

ロシア大統領プーチンは、トルコ大統領エルドアンと、ソチで会談
した。プーチンは会談前に、両国関係の改善が重要だ、と述べてい
た。エルドアンは出発前に、ロシアの経済制裁の解除と、トルコ人
に対する入国査証の義務の廃止が議題であり、シリアでの流血の事
態を、できるだけ早く終わらせることが、共通の目的である、と述
べていた。両国は12月に、シリア停戦を仲介したが、これは今にも
破綻しそうである。ロシアは、シリアの権力者アサドと、最も緊密
な同盟国の一つであり、トルコはシリアの反政府軍を支援してい
る。昨日プーチンは、黒海沿岸の彼の住まいに、ドイツ首相メルケ
ルを出迎えたばかりであった。

反乱勢力はアスタナでのシリア問題の交渉から離脱

アスタナでのシリア和平会議に参加していた野党組織は、カザフス
タンの首都でのこの交渉から離脱した。反乱勢力側の代議員の代表
は、「民間人への激しい爆撃」が離脱の理由である、蜂起勢力は、
爆撃が中止されるまで交渉には参加しないつもりである、と述べ
た。アスタナではこの水曜日に、新たに2日間の交渉が始まってお
り、これには国連シリア仲介役デ ミストゥラも出席する予定で
あった。国連の仲介の元で、ジュネーヴで定期的に開かれているシ
リア交渉に加えて、今回の話し合いが行なわれる。実際の進展は、
どちらの場所でも今まで実現していない。ロシア主導で開かれてい
るアスタナでの会議の参加者には、イラン、トルコ、シリア紛争当
事者の代表が含まれている。

フランコ A.を巡る連邦軍不祥事で新たな疑問が浮上

国防相フォン デア ライエンは、逮捕されたテロ容疑者将校フラ
ンコ A.を巡る事件の他に、他にも明らかになっためっも区を失墜
させる事件、性的な不祥事と嫌がらせも、究明するつもりである、
と予告した。過去数日フランコ A.事件が、ますます大きな波紋を
投げかけていた。それによれば、すでに2014年には、この将校が右
派急進的な心性を抱いていたことを示す証拠が、連邦軍には寄せら
れていたが、その対策が取られることはなかった。報告書によれば
さらに、軍内部には右派の組織網がある疑いがある。フォン デア 
ライエンに対する批判は、連邦軍、野党、連立相手の社会民主党か
ら出ている。社会民主党の首相候補シュルツは、彼女に対して、こ
の事件の責任すら取るように求め、個人の過ちであるためではな
く、軍全体を疑惑の目で見るように要請した。水曜日には、フォン 
デア ライエンは、フランスのイルキルシュを訪問する。ここは容
疑者がドイツ・フランスの旅団の拠点で、先日まで駐留していた場
所である。




5月4日(木)

ロシア、トルコ、イランがシリアの保護地域に合意

ロシア、トルコ、イランは、シリアの民間人のために保護地域を設
置する、と決定した。3カ国の外交団長は、カザフスタンの首都ア
スタナで、これに関する覚書に書影下。シリア首席交渉官は、同国
政府はこの提案を支持している、と述べた。シリア野党の代表は、
これに抗議した。戦争当事者すべてが、この地域の民間人を攻撃し
ないことに合意する必要があるため、実施は困難である、と見られ
ている。たとえば、テロ民兵「イスラーム教国IS」は、他の組織と
の話し合いには全く加わっていない。ロシア大統領ウラジーミル 
プーチンは水曜日に、トルコ大統領レジェップ タイップ エルド
アンと、ソチで会談し、シリアに「事態を沈静化させる地域」を置
くために、力を注いでいた。報道によれば、エルドアンは、イドリ
ブ、アレッポ州の一部、ホムス州のラスタン、ダマスカスの一部、
ダラーの一部が、この地域に含まれる。

     その他のニュース

イラク軍はモースルをめぐり新たな戦闘を開始

イラク政府軍は、精鋭部隊の支援を受けて、北西からもモースル侵
攻を行なっている。同市を、テロ民兵ISから完全に解放することが
目標である。2つ目の前線が開かれたことで、軍は、南部からモー
スルを攻撃する部隊を支援する方針である。国連の推定によれば、
同市に西側には、今なお50万人が閉じ込められている。その後、同
市の北西部から、ISの戦闘員は追い出された。いわゆる「イスラー
ム教国」に対する攻勢は10月に始まった。モースルは、イラクの急
進派が町にもつ拠点としては、最後のものである。

多剤耐性菌がインドから 世界的な危険になるか

巨大製薬会社が、危険な多剤耐性菌が発生し、世界各地に広がるの
を後押ししたかもしれない。ドイツの報道機関NDR、WDR、「南ドイ
ツ新聞」の共同調査が、このことを示している。記者たちは、ライ
プツィヒ大学病院の医師と協力して、インドの都市ハイデラバード
の製薬工場周辺の水域から標本を収集し、警戒が必要な結果を得
た。抗生物質と抗真菌性物質、多数の多剤耐性菌の残留物質が限界
値を数千倍超える濃度のものである。特に旅行者が、この菌を外国
に持ち込んでいた。調査によれば、すべてのインド人観光客の7割
以上が、重要な医薬品がもう効かなくなっている金を、旅行から持
ち込んでいる。すでに世界では、多剤耐性菌にかかって、毎年70万
人ほどが死亡している、と推定されている。

若いヨーロッパ人の半分だけが民主主義を完全に支持

ドイツ、イタリア、ポーランド、スペイン、英国、フランスの16歳
から26歳の若者のうち、僅か半分ほどだけが、民主主義が最高の国
家形態である、と見ている。若者調査の結果では、調査を受けた人
の52%が、民主主義を完全に信じている。26%にとっては、民主主義
よりよい国家形態がある、と見ている。9%は、よりよい選択肢があ
ると信じており、残りはこの問題には解答しなかった。この数字が
一番低かったのは、フランスとポーランドで、若者の僅か42%だけ
が、民主主義を信じている。ギリシアでは、民主主義の支持が66%
で、他をアッして高かった。ドイツの10代、20代の若者は、民主主
義を62%が支持し、2番目に高い信頼を示した。TUI財団は、国際世
論調査期間YouGovに、この調査を委託した。質問を受けたのは、
6千人であった。




5月5日(金)

ドイツ政府はトルコの死刑に関する国民投票に反対

トルコ政府は、死刑の再導入に関する国民投票をドイツで行なう可
能性がある、としているが、ドイツ政府は、これを拒絶した。政府
広報シュテフェン ザイベルトは、基本法およびヨーロッパに加わ
ることに明確に反する措置に関する投票は、ドイツ政府としては、
「政治的には想像すらできない」と述べた。さらに彼は、ドイツ政
府はあらゆる法的手段を講じて、このような国民投票をドイツで禁
止する、との見方を取った。これより前にすでに、社会民主党の首
相候補マルティン シュルツと連邦外務大臣ズィークマール ガブ
リエルは、これに反対する発言をしていた。先日は、ドイツで暮ら
し、選挙権を持つトルコ人が、トルコに大統領制度を導入する国民
投票に、票を投ずることができた。大統領レジェップ タイップ 
エルドアンは、死刑に関する国民投票も検討している。トルコの法
律によれば、外国で暮らすトルコ人投票権を持つ。

     その他のニュース

フランコ A.を巡る委員会特別会議が設置

連邦議会の国防委員会は、来週特別会議を開き、テロ容疑者で、連
邦軍の兵士フランコ A.を巡る事件を扱うことになる。緑の党と左
翼党が要求したこの会議は、水曜日10時に開かれる、と同委員会の
議長ノイ(左翼党)は発表した。このあと連邦議会議長ラメルト
が、この動議に賛成数必要がある、とも述べた。左翼党は、右派急
進勢力の問題を、議題に取りあげるように提案したが、これは政府
会派によって拒絶された、これはこの事件解明の途中で、(現国防
相)フォン デア ライエンの「退任」につながる可能性もある、
とも語った。フォン デア ライエンは、この事件が明るみに出た
あと、迅速に解明する、と約束していた。急進右派の将校フランコ
A.には、テロ攻撃を計画した疑いがもたれている。彼は、シリア難
民を自称し、バイエルン州の難民主要所に繰り返し滞在していた。

IS隊員であると疑われる男がザクセンで逮捕される

連邦検察は、ザクセン州で、テロ民兵「イスラーム教IS」の隊員で
あった見られる男を、逮捕させた。当局によれば、ザクセン州警察
は、29歳のシリア人アフマド A.を、木曜日に、ライプツィヒ近郊
のヴァッハオで逮捕した。今回の手入れでは、この男の住居も捜索
された。イスラーム教徒と見られるこの男には、シリア内戦で、テ
ロリストのヌスラ前線の戦闘部隊を指揮していたとの疑いがもたれ
ている。2012年11月に彼は、シリアの都市ジブシ アフナンを、
2013年2月にはタブカ占領に参加していた、とされている。現時点
で彼は、ISに加わっていた、とのことである。通信社dpaの情報で
は、この容疑者からは、差し迫ったテロの危険はない。彼はお昼
に、連邦裁判所の捜査判事の所に連れて行かれる、とのことであ
る。

トランプは宗教組織が容易に政治活動ができるようにする方針

米国大統領トランプは木曜日に、宗教組織と教会が、政治により多
くの影響力を行使できるようにする命令に署名した。このような組
織は、選挙戦で、候補者公に支援することなどが可能になる。報道
によれば、この命令でこのほかに認められたのは、宗教的な公益組
織は、その基本方針に反するのであれば、公衆衛生制度に加わるこ
とを拒否することである。それによれば、キリスト教の病院は、堕
胎およびこれに関する助言の費用を負担する必要はなくなる。トラ
ンプはこの命令を出すことで、選挙公約の一つを実施に移すつもり
である。この命令は、米国で強い影響力を持つキリスト教の組織
「福音派」にとって、重要な関心事である。ただしこの命令には、
議会の賛成が必要である。




5月6日(土)

マクロンへのインターネット攻撃 報道機関に慎重な態度を要求

フランスの無所属大統領候補エマヌエル マクロンが、インター
ネット上で攻撃を受けたことで、選挙委員会は慎重な態度を取るよ
う求めた。同委員会は、報道機関に対して、盗まれた電子メイルの
内容が、日曜日の選挙に影響を与えることがないよう、拡散しない
ように、呼びかけた。深夜に選挙戦が終了してから、フランスでは
世論調査や、選挙に影響を与える可能性があるその他の情報を公表
することが許されていない。そのため、フランス内務省は、この事
件に関して、態度を表明することを拒否している。金曜日晩遅くに
は、マクロンの選挙対策班は、これは、大規模なインターネット攻
撃の犠牲者になったもので、マクロンの評判を失墜させるのが、こ
の攻撃の目標であって、本物の文書が盗み出され、捏造された文書
をインターネット上に置かれ、候補者に関する捏造情報を拡散させ
よう、外の面のである。マクロンは日曜日、右翼急進派マリーヌ 
ルペンとの決選投票に、有力候補として臨む。

     その他のニュース

フランス大統領選挙決選投票が本土外で始まる

フランス大統領選挙の決選投票が、本土外の領土ではすでに始まっ
た。カナダ東岸のフランス領のサンピエール島とミクロン島の市民
は、土曜日正午(ドイツ時間)から、票を投ずることができるよう
になった。現地には、フランス人5千人が有権者名簿に載ってい
る。その他の複数の海外領土でも、時差があるため、投票所は土曜
日に開けられる。世論調査によれば、元経済相マクロンが、決選投
票では、右翼大衆迎合主義者のル ペンに対して、はっきり優勢で
ある。この投票は、ル ペンが反EUの路線を取っているため、全
ヨーロッパの方向を決めるものと見られている。

シリア保護地帯で再び戦闘との報道

シリアでは、保護地帯に関する合意が発行したが、専門家によれ
ば、散発的に政府軍と反乱勢力の商都具青来ている。野党に近いシ
リア人権監視団の発表では、戦闘機が、反乱勢力の支配下にある村
落サラキヤトと、近くのハマ州にある陣地を攻撃した。反乱勢力の
広報は、戦闘があったことを確認した。シリア軍からは、態度声明
は得られなかった。前日のロシアの発表では、民間人向けに最初の
保護地帯が深夜から設置された。ロシア、イラン、トルコは、カザ
フスタンでの会議で、そのことに合意していた。ただしその詳細は
不明である。

タリバーンはアフガニスタン北部の地域を制圧

アフガニスタン北部では、急進派イスラーム教徒タリバーンが、ク
ンドゥス市周辺の地域を制圧した。クンドゥス警察広報は、その前
に現地治安部隊と激しい戦闘があった、と述べた。過去数年タリ
バーンは、アフガニスタン北部で2番目に重要な都市、クンドゥス
市中心部を、短時間だけではあるが数回にわたって支配下に置い
た。これを背景にドイツ首相メルケルは、外国軍のヒンドゥクシか
らの撤退は、急ぎすぎであると警告した。今回の出来事が示すの
は、兵士の駐留と、助言および訓練に関連する支援派が、緊急に必
要だ、ということである、と毎週恒例の映像親書でメルケルは述べ
た。一時期は、ドイツ兵1千人近くが、NATOの助言の出動の一環と
して、アフガニスタンに滞在していた。




5月7日(日)

フランスは新大統領を選ぶ

フランスでは今日、新大統領が誰になるかが決まる。4千7百万人の
フランス人が、投票をするよう呼びかけられている。左派自由主義
の無所属候補エマヌエル マクロンが、はっきり優勢と見られてい
る。彼は先日の世論調査では、右翼急進派国民戦線の対立候補マ
リーヌ ル ペンを、24%ほど引き離している。世論研究者の発表
によれば、有権者の4分の1が、投票しない可能性がある。さらに、
選挙戦終了直前に、マクロンの選挙対策班が、大規模なインター
ネット攻撃にさらされていた、との報道で、騒ぎとなっていた。最
後の投票所が、中部ヨーロッパ時間20時に閉められたあと、最初の
得票予想が発表される予定である。今回の投票は、この数十年で、
最も重要な方針選択の一つである、と目されている。ル ペンは、
フランスをEUから離脱させる方針で、オイロの使用中止に関する国
民投票を行なうべく努力している。元経済相で39歳のマクロンは、
ヨーロッパの統合を進め、ドイツ・フランスの基軸を強化する意向
である。

     その他のニュース

元フランス兵がおそらく襲撃を計画していた

フランスでは、元兵士が襲撃を計画していた模様である。北部のエ
ヴルーにある軍事基地の近くで、警察はすでに知られていた「危険
人物」を逮捕した。警察は、彼の住まいで武器と、ジハード主義民
兵「イスラーム教国」を支持するとの告白を見つけ出した。検察
は、「テロ計画」容疑で捜査を行なっている。34歳のこの容疑者
は、過激化したとの理由で、2014年から監視を受けていた。

連邦軍の兵舎が捜査される

軍用品とナチの記号を探して、連邦軍のすべての兵舎と建物が、捜
査を受けた。「日曜日のビルト」紙の情報によれば、ナチズムおよ
び(1935年から45年のドイツ)国防軍に関連して、伝統的な理解が
維持されているかどうかが問われている。それによれば、次の火曜
日には、捜査の中間報告書が発表される。連邦軍の兵舎2箇所で、
国防軍の記念品が見つかったため、この捜査が行なわれた。右翼急
進派と見られる将校とに対する捜査で、これらが見つかっていた。

タリバーンの攻勢で数千人が避難

アフガニスタン北東部では、数千人が避難している。彼らは、急進
派イスラーム教徒タリバーンと治安部隊の戦闘を逃れて、避難して
いる。ノルウェイの何人評議会の発表によれば、クンドゥス州の
2地区が、特に大きな被害を受けており、1地区は急進派の手に落ち
ており、もう1つの地区では戦闘が筒いている。米国が主導する戦
闘活動が、訓練に変わり、これに関連して外国軍の兵力が2014年末
に削減されて以来、タリバーンが、アフガニスタンの目標地点を攻
撃することが増えている。




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