5月15日〜21日のオーストリアのニュース



5月15日(月)

     国外ニュース

マクロンとメルケルはEUを改革する意向

フランスでの政権交代を受けて、EUの徹底的な改革に関する議論に
向けて動き出した。新大統領エマヌエル マクロンが、月曜日にベ
ルリンに登場した際、ドイツ首相アンゲラ メルケルは、EU条約の
改革問題で、今までの慎重な態度を蜂起した。メルケルとマクロン
は、合同で今後の計画を作る、と予告した。「我々は、全体に新た
な活力を与えることができる」と彼女は述べた。マクロンは「私た
ちにとっては、この問題には聖域はない」と協調した。

     国内ニュース

国民党 「運動」だけで成果が上がる保証はない

国民党新党首セバスティアン クルツは、古くからの政党ではな
く、「運動」を起こして加速する。古くからの政党が、悪印象を与
えている中、これは筋道の通ったやり方である、と専門家は見てい
る。しかし彼らは、エマヌエル マクロンを模範とするべきではな
い、新フランス大統領は、新たぬんどうを設立する前に、党から離
脱していた、と見ている。クルツが成功するかどうかは、彼が新た
な人材を登用し、どのような地位を与えるかにかかっている。この
双方とも、まだ全く不明である。「運動」がオーストリアで成功す
る保証がないのは、すでに数年前に証明済みである。




5月16日(火)

     国外ニュース

米国大統領府で会談 トランプとエルドアンは厄介な問題を回避

トルコと米国は、NATO同盟国であるが、その関係は現在、緊迫感が
ないわけではない。しかし米国大統領ドナルド トランプは、トル
コ大統領レジェップ タイップ エルドアンと、火曜日にワシント
ンで初めて会談し、意見の隔たりは、上手く回避された。少なくと
も報道機関を前に下端ではそうであった。一方トルコと米国の友好
関係が、数回にわたって口にされた。厳しい言葉を投げかける癖が
あるエルドアンは、元気がなかったのは人目を引いたが、それは彼
の不倶戴天の敵が、米国で亡命しているためでもあった。

     国内ニュース

選挙までの投票行動 社会民主党と国民党は立場を軟化しない

選挙日程の確定、就任宣誓した副首相に関する合意、横やりを受け
て、連立が崩壊し、激しい議論。火曜日には内政上の対立がはっき
りしてきたが、自由党が10月15日の選挙まで、予告されている役割
を演じるかどうかは不明なままである。最近まで、社会民主党と国
民党は、自分の立場を維持し続けた。首相クリスティアン ケルン
(社会民主党)は、国民党抜きで、多数を取ることも不可能ではな
い、としている。国民党党首セバスティアン クルツは、危険があ
ることを指摘した。




5月17日(水)

     国外ニュース

トランプに圧力 上院はFBI事件の覚書を見る方針

大統領選挙の選挙戦の期間中に、ロシアと接触した疑いに関する
FBI事件が、米国大統領ドナルド トランプに対する圧力は、ます
ます強まっている。秘密情報部委員会は、FBIに、解任された長官
ジェイムズ コーミーが、大統領府での話し合いで残した覚書を見
せるよう要求した、とのことである。さらにコーミーがおそらく、
発言することになる、と水曜夕刻には票があった。さらに自らの共
和党陰影でも、初めて大統領解任手続きと言う言葉が出た。

     国内ニュース

ケルンは整然とした「離別」をする方針

連邦首相クリスティアン ケルン(社会民主党)は、先日から繰り
返し、政府の収入を承認したと指摘したが、連立協定は、自分に
とってはもはや有効ではない、と述べた。彼は、国民党は撮影中の
カメラを前に、このことを通告してきた、と述べた。これは彼が就
任宣誓をして、ちょうど1年目の水曜揖斐のテレヴィ番組でのこと
であった。今重要なのは、未決着の計画、雇用を求める「2万人行
動」などを、「自分で行なうこと」であるとも語った。当面、他の
問題では、社会民主党と国民党は、協力をする方針である。ケルン
にとって、残っているのは整然とした「離別」である。




5月18日(木)

     国外ニュース

捜査官が置かれる コーミー解任でトランプは自殺点

FBI長官ジェイムズ コーミーを解任することで、米国大統領ドナ
ルド トランプは、恐ろしい運命につながりかねない事態を招いて
いる。トランプにとっては、安全顧問マイケル フリンに対する捜
査が過熱した、との疑いが、取りざたされている。予想外に米国法
務省によって特別捜査官に指名されたロバート ミュラーは、この
件を解明し、トランプと彼の選挙戦対策班と、ロシアとの連絡を検
討することになっている。捜査される証拠の一覧表は、ますます長
くなっている。

     国内ニュース

グラウィシュニヒは報道機関と政界に警告

木曜日に辞任した緑の党党首エーファ グラウィシュニヒは、退任
演説の中で、政治家とさらに報道機関を厳しく非難した。「政治と
報道機関の攻撃性が、常軌を逸して強まった」と48歳の彼女は述べ
た。報道界に属する人の中には、共和国の行き先に「毒をまく」者
がおり、記者の慎重さを失ない、その「単純な男尊女卑」に染まっ
ている者がいる、と述べた。また彼女は政界と報道機関に対して、
重大な問題に立ち戻り、「脚色上、情け容赦なく誇張する」方に向
かわないように、訴えた。




5月19日(金)

     国外ニュース

英国のEU離脱は無視 トーリー党と労働党は難しい主題に取り組む

英国のEU離脱は、英国の二大政党の選挙綱領では、予想よりも大き
な主題ではない。労働党は、党首ジェレミー コービンを6月8日の
選挙に向けて立てて、70年代に戻ったかのような、富裕税と国有化
計画を実現しようとしている。今回提案された保守党の綱領には、
温暖化阻止が含まれてはいるが、他の主題が重要である。減税計画
の他、意外な者もある。首相テリーザ メイは、健康保険制度によ
り多くの資金を注入しなければならない。さらなる措置を講じる
と、トーリー党(保守党)は、最重要目標を実現し損ねる可能性が
ある。

     国内ニュース

ルーナツェク「強い女性2人が緑の党を代表」

緑の党の新筆頭候補として、初めてインタヴューを受けたウルリケ 
ルーナツェクは金曜日、次の選挙戦に向けた同党の方針を示した。
彼女は「不器用な政治」の代表で、「オルバンの方へと方針をずら
す」のを阻止したい、とテレヴィ番組で述べた。イングリート 
フェリペと共に筆頭候補を勤めることは、仕事を4つの肩で分担す
ることができる、特に他の政党の立場と一線を画すことが、「2人
の強い女性」にとって、中心的な課題になるだろう、とも語った。




5月20日(土)

     国外ニュース

汚職疑惑 ブラジルの権力争いに拍車がかかる

数年前から、南アフリカ最大の経済大国ブラジルは、巨大な汚職事
件に揺れている。すでに元大統領ディルマ ルセフが、石油企業ペ
トロブラスに対する政界の関与で失脚し、彼女の後任のミシェル 
テメルも同じ運命にさらされる可能性がある。テメルは、先日録音
で批判を受けていたが、現在ますます強まる辞任要求の声を拒否し
ている。土王日に彼は、反撃の準備にでた。

     国内ニュース

選挙に関して大統領はEUに対する態度を明確にするよう求める

10月15日に予定を早めて行なわれる国民評議会選挙の選挙戦は、ま
だ始まってはいないが、連邦大統領アレクサンダー ファン デア 
ベレンは、スでの警告の言葉を発している。彼は、過去数日の混乱
で、政治的な議論での語り方で、節制を求めた。さらに彼は、各党
の内容的な決定事項、特にEUに対する態度でを明確にするように期
待している。新たな緑の党の筆頭候補ウルリケ ルーナツェクは、
ファン デア ベレンを模範とする意向である。




5月21日(日)

     国外ニュース

トランプのイスラーム教演説「善と悪の戦い」

米国大統領ドナルド トランプは、イスラーム教およびテロ組織と
の戦いに関する基本方針に関する演説の中で、新たな方針を打ち
出した。彼は、イスラーム教諸国との協力を喧伝し、テロリストを
追い出すことを求めることで、これを義務と受け止める、と述べ
た。トランプは、これは「善と悪の戦い」であると述べたが、これ
は選挙戦の時に「イスラーム教は我々を憎んでいる」と訴え、うま
く票を集めたのとは、全く別の論調である。

     国内ニュース

シェリングはケルンを批判

連邦首相クリスティアン ケルン(社会民主党)は、力を自由に行
使しすると予告したが、財務大臣ハンス イエルク シェリング
(国民党)は、日曜日のテレヴィ番組で、そうしないように警告し
た。彼はこれに関して「全く何も聞いていない」と述べ、2008年
9月のことを思い起こさせた。この時には、同じような状況で、す
べての政党から、一連の選挙公約が、予算に大きな負担をかける形
で可決されていた。シェリングは、社会民主党が国民党を多数決で
任すことがない間は、国民党は、連立協定に基づいて、社会民主党
に「多数決で負かすことはない」と強調した。




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