6月12日〜18日のドイツのニュース



6月12日(月)

ロシア政府批判家ナヴァーリヌイが逮捕される

現在最も有力なプーチン反対派で、野党の政治家アレクセイ ナ
ヴァーリヌイが、デモが始まる前にモスクワで逮捕された、と彼の
妻ユーリアがインターネット上に書き込んだ。夫は、集会が始まる
前に、自宅を出たところで逮捕された、さらに汚職との戦いのため
に彼が立ち上げた財団には、送電が立たれた、と述べた。ナヴァー
リヌイは、すでに3月末に15日間拘留されており、月曜日のロシア
独立の日に、ロシア有力者による汚職に反対するデモを、全国に呼
びかけていた。活動家によれば、デモ隊の260人以上が警察に拘留
された。それによれば、モスクワで逮捕者が120人ほど、サンクト 
ペテルブルグでは、140人弱、ソチとウラジオストックでも逮捕者
が出た。多くの都市で、デモが実施された。モスクワでの抗議活動
は、当局の許可を得ていなかった。
ナヴァーリヌイは来年、大統領に立候補する意向である。

     その他のニュース

ベルリンでG20アフリカ首脳会談が2日間の日程で始まる

ドイツ首相メルケルは、G20諸国とアフリカ諸国の高官を、ベルリ
ンでの2日間の会議に出迎えた。G20・アフリカ首脳会談は、G20首脳
会談議長を務めるドイツが設定した中心計画である。この会議の目
標は、アフリカでの長期的な投資の条件を改善し、住民の経済的利
益を増やすことである。人口が大きく増加する中、若者たちがヨー
ロッパ大陸に抱く期待と、移民の圧力をやわらげることが重要だ、
とのことである。事前にドイツの発展大臣ミュラーが、アフリカの
改革の意志を持つ国々を支援する資金、3億オイロを提供すると約
束していた。7月7日と8日にはハンブルクで、主要工業国と中進国
20カ国G20の首脳会談が開かれるが、ここでもアフリカが議題にな
る。

米国2州がトランプを訴える方針

政府の機関があるワシントンとメリーランド州の検察は、大統領ト
ランプに対する訴訟を起こす意向である、と「ワシントン ポウス
ト」は報じた。その報道によれば、両州はトランプが大統領とし
て、自分の会社とつながりを持ち続けており、米国憲法の反汚職規
定に違反した、と非難しており、トランプは、自分の会社を経由し
て、外国政府から巨額の支払い等の利益供与を受けていた。トラン
プは1月に、利益を巡る対立が生じるのを回避するために、自分の
会社を、息子たちが経営する信託会社に転換する、と約束してい
た。しかし両州は、トランプは多くの約束を破り、以前同様に私的
な利益と公的職務を混同している、と非難している。

フィンランドは政権危機に向かう

フィンランドでは、中央党と「フィンランド人党」(旧称「真の
フィンランド人」)からなる中道右派連立政権が、極右の政治家ハ
ラ・アホが「フィンランド人党」党首に選ばれたことを受け、政権
の危機に進んでいる。46歳の彼は、急進的な目標を掲げているが、
連立相手はこれを受け入れることができない。首相シピラは、ヨー
ロッパを疑問視しルウは政党との連立を解消する、と予告し、同党
との協力は、彼が党首を務めている場合には不可能である、とイン
ターネット上に書き込んだ。移民を敵視する「フィンランド人党」
は、日曜日に、ハラ・アホを党首に選んだ。彼は、穏健派と見ら
れ、長年にわたって党首を務め、外相を務めるソイニの後継者とな
る。




6月13日(火)

EUは英国に離脱交渉の迅速な開始を迫る

英国次期政権に関する交渉が長引いている中、英国のEU離脱交渉開
始が遅れることがないように、とEUは警告した。EU側の首席交渉官
ミシェル バルニエは「南ドイツ新聞」および他のヨーロッパの新
聞に、英国の離脱申請から3ヶ月、両者はこれに関する「交渉を何
とか」開始しなければならない、と述べた。英国の離脱交渉は、本
来であれば来月始まるはずであった。しかし首相テリーザ メイ率
いる保守党と、北アイルランド民主統一党DUPが、下院選挙後の協
力関係に関して、まだ合意していない。バルニエは、「私は、交渉
の席の反対側に、英国代表団がいて、安定して、責任を持ち、権限
を委ねられている英国の交渉団長が、これを率いていることを必要
としている」と述べた。

     その他のニュース

ハンガリーは非政府組織の監視に関する法律を可決

ハンガリーでは、外国から資金援助を受けている非政府組織に対す
る、国の監視を強めるための法律が提出され、反対意見もあるこの
法律を、国会が可決した。ブダペストで国会議員は、明らかな賛成
多数で、非政府組織に厳しい義務を課すこの法律を可決した。非政
府組織が、これを無視すれば、解散させられる可能性がある。この
決定は、諸外国からの抗議にもかかわらず下され、特に米国の富豪
ソロスの支援を受けている組織を狙ったものである。右派保守派の
首相オルバンが、この法律を提出した。彼はソロスが、ハンガリー
に被害を与える「米国の財政投機家である」と見なしている。4月
にはハンガリーは、EUの外部に本部を持つ大学の権限を制約する大
学法を可決し、反対意見が出されていた。

駐トルコドイツ大使が記者ユジェルを刑務所に訪問

駐トルコドイツ大使エルトマンは、拘留中の「ヴェルト」紙通信員
ユジェルを、初めて刑務所に訪問した。dpa通信の情報によれば、
2人の面会は、イスタンブルの西にあるシリウリの刑務所で、午後
に行なわれた。詳細は当初発表されなかった。トルコ系ドイツ人の
記者ユジェルは、2月に拘留された後、トルコ政府はドイツ人外交
官が訪問する許可を、当初は与えなかった。その後4月初めには、
駐イスタンブルのドイツ総領事ビルゲレンが、初めてユジェルを訪
問した。ユジェルには2月末に、未決勾留が課されていた。彼に
は、テロの宣伝と民衆扇動の疑いがかけられている。大統領エルド
アンは、ユジェルがテロリストで、ドイツのスパイである、と非難
している。ドイツ政府は、彼を釈放するように訴えたが、今までの
ところそれはすべて無駄であった。

米国法相セッションズが秘密情報部委員会で発言

米国政府の高官が、ロシアと接触したのではないかとの疑惑で、今
度は米国法相セッションにも、焦点があっている。米国上院秘密情
報部委員会で、彼は火曜日に発言および質疑応答に応じた。野党民
主党は、彼が2016年の選挙戦期間中に、駐米ロシア大使キスリャク
と接触した件について、彼に質問しようとしている。セッションズ
は、米国大統領トランプの選挙戦のなかで、最重要支援者の1人
で、法相就任のための確認手続きの中で、1月には、キスリャクと
面会したことを否定し、2度あったことを認めたのは3月になってか
らである。解任されたFBI長官コーミーが、同じ委員会で先週開か
れた公聴会で言及したとされる3度目の面会は、セッションズに
とっては壊滅的なものになるかもしれない、と「ニュー ヨーク 
タイムズ」は報じている。




6月14日(水)

ロンドン高層ビル火災 少なくとも6人の死者

ロンドンの高層ビルで火災が発生し、警察発表によれば、少なくと
も6人が死亡した。ただし、死者の数は増える可能性が高い。救助
隊は、少なくとも74人が負傷し、そのうち20人は危篤状態である、
と発表した。28階建ての住居を含む雑居ビルでの火災は、早朝に発
生した。消防隊によれば、まだ鎮火していないが、倒壊の危険はな
い。消防は、隊員2百人と消防車40台を出動させている、と発表し
た。

     その他のニュース

米国国会議員がワシントン近くで射撃を受け負傷

ワシントン近郊の運動公園で銃撃があり、共和党の下院議員の重鎮
が負傷した。国会議員スカリスは野球の練習中に、ヴァージニア州
アレクサンドリアで銃撃を受けた、と会派の同僚が発表した。当局
の発表では、そのほかに警官2人と国会職員1人も負傷した。警察
は、容疑者1人を逮捕した。スカリスは、下院の共和党会派の指導
部に属し、同党第3の人物と目されている。下院と上院の議員25人
ほどが、この運動公園にいた。米国大統領トランプも、この事件に
関する情報を広く知らしめた。彼の発表では、スカリスは「重傷」
をおったが、完全に回復する。

民主党の国会議員がトランプに対して訴訟を起こす

民主党の国会議員190人以上が、米国大統領トランプに対して、彼
の企業の命令権に関して、訴訟を起こした。彼らはトランプが、外
国政府からの資金を、彼の企業組織団を通じて受け取ったが、米国
議会の賛成を受けていない、と非難している。訴状によれば、これ
は米国憲法に違反する。同様の訴えを、メリーランド州およびコロ
ンビア地区検事総長が、月曜日に起こしたばかりであり、同様の訴
えは非政府組織およびある食堂会社からも起こされる。

連邦政府は武器輸出許可を減少させた

ドイツは昨年、武器輸出許可を減少させた。「貿易新聞」および
「ビルト」紙が、武器輸出報告書を引用して、2016年には連邦政府
は、68億5千万オイロ相当の武器に対して、輸出許可を与えた、総
額は10億オイロの減少である、と伝えている。連邦内閣は、今日水
曜日にこの報告書について協議する。「ビルト」紙によれば、昨年
には実際の輸出は、10億オイロ増えて、250億オイロであり、武器
の多くは、NATOおよびEU外の国々に対するものであった。




6月15日(木)

ロンドンの大火災での死者は少なくとも17人

ロンドン消防は、焼け落ちたグレンフェル タワーでの、犠牲者捜
索を中断した。消防署長ダニー コットンはその理由として、この
ビルの周辺はまだ安全ではない、25階建てのこの建物では、今なお
炎の巣が発生している、と述べた。ケンジントン地区での大火で
は、少なくとも17人が死亡、37人が入院中で、うち17人が生死の境
をさまよっている。スコットランド ヤードによれば、今までのと
ころ、火災は政治展で、120の住居があるこの社会福祉施設に、何
人いたのかはわかっていない。その後英国首相テリーザ メイは、
火災現場を訪問した。火災原因は相変わらず不明である。
この高層ビルの外壁は、2016年に上塗りされたばかりであった。専
門家の見方では、上塗りした素材が、おそらく炎の早い拡大につな
がった。修繕を担当した会社は、1千万オイロの修繕で、あらゆる
防火措置が取られた、と説明した。

     その他のニュース

トランプは司法妨害の疑惑で防戦

米国大統領トランプは、志帆妨害をしたとの疑惑に抵抗した。トラ
ンプはインターネット上に、この話は、ロシアとの申し合わせに関
する話と同じく、「お粗末」なものである、と書き込んだ。水曜日
には、法務省が置いた特別捜査官ミュラーが、司法妨害容疑で、ト
ランプを直接捜査しており、FBI元長官コーミーが解雇された直後
に、この捜査が開始された、と発表があった。コーミーは、自分が
解任されたのは、トランプの選挙対策班が、ロシア政府の部局と接
触した可能性を捜査していたためだ、と述べていた。その後ロシア
大統領プーチンは、コーミーに、亡命を提案した。プーチンはモス
クワで、コーミーのロシア疑惑での行動は、避難中の告発者スノウ
デンの行動と似ている、コーミーも古古賢では「人権の擁護者であ
る、と述べた。スノウデンは、注目を浴びた避難後、ロシアで暮ら
している。これは2013年には、米国秘密情報部NSAの監視活動を、
公にしていた。

カタールは高価な米国製軍用機を買う

湾岸で外交危機が発生する中、米国はF15型戦闘機を、カタールへ
売却することを決めた。国防相マティスと、カタール国防相アティ
ヤフは、合意に署名した。カタールは、これに対して120億米ドル
を支払う。ブルームバーグ通信社の報道によれば、売却されるのは
36機である。この売却は、ずっと以前から準備されていた。湾岸で
の外交の危機が勃発した直後に、これが実施される。サウジ・アラ
ビア、アラブ首長国連邦、および他のアラブ諸国が、6月上旬に、
カタールとの外国関係を断絶し、航空便を停止し、国境を閉鎖して
いた。これにより、湾岸の首長国カタールは孤立している。これら
の国々は、カタールが、「イスラーム教国などのテロ組織を支援し
ている、と非難している。米国大統領トランプも、カタールが、テ
ロを支援している、と非難した。カタールには、この地域最大の米
軍基地がある。

トルコ国会議員の有罪判決に抗議の行進

ルワンダ国際刑事裁判所は、同裁判所の裁判官が、トルコで7年以
上の拘留を言い渡されたのを、厳しく批判した。水曜日に、アカイ
に対して、テロ組織に加わり、国際法に違反した容疑で、この判決
が言い渡された。国際法では、裁判官には、外国的不逮捕特権が認
められている、とデン ハーグに本部がある同裁判所は説明した。
アカイは、政権転覆未遂事件後に、トルコ政府が逮捕した数万人の
国家公務員の1人で、2016年9月から拘留中である。共和人民党CHP
の議員ベルベロウールが、25年の拘留との有罪判決に怒って、中道
左派政党CHP支持者数千人が、アンカラおよびイスタンブルで抗議
活動を繰り広げた。野党の国会議員である彼は水曜日に、国家機密
漏洩容疑で、有罪判決を受けた。ベルベロウールは、トルコがシリ
アのイスラーム教徒に武器を供給していることを裏付ける秘密情報
を、「ジュムフリイェト」紙に渡した、とされている。




6月16日(金)

ロンドン高層ビル火災 死者の数は30人を超える

ロンドンの高層ビル火災で、死者の数は少なくとも30人に増加し
た。「残念だが、この数はさらに増えるだろう」とスコットランド 
ヤードのスチュアート カンディがロンドンで発表した。今なお、
多数の住民が行方不明である。ケンジントン地区のグレンフェル 
タワーでは、火曜日の夜に大火災が起きた。当局は、火災の時点で
6百人ほどが、この25階建ての社会福祉施設にいた、と推定してい
る。当局は、燃え尽きた残骸が「危険な状態」である、ため、救助
作業には長時間かかると見ている。専門家は、最新の高価な外壁遮
断剤が、炎がこれほど早く燃え広がった理由だ、と推定している。

     その他のニュース

メルケルも米国の対ロシア制裁計画を批判

米国上院は、ロシア制裁拡大を決定したが、連邦首相メルケルは、
これを厳しく攻撃した。政府広報は、制裁を科すと、ロシアの行動
が、ヨーロッパ経済を狙うものになるのは奇異であり、「そのよう
な事態を起こしてはならない」と述べた。外務省は、米国の計画
は、「政治的に不適切」であり、「国際法違反」である、とした。
メルケルは、外相ガブリエルとオーストリア首相ケルンが述べた懸
念を共有している、と発表した。両首脳は、ヨーロッパの企業が、
北部第2経路同様に、天然ガス計画でロシアと協力するのであれ
ば、米国市場で、処罰を受ける可能性がある、と前日に訴えてい
た。ドイツのBASF社とオーストリアのOMV社などが、これに該当す
る可能性がある。

特別捜査官はトランプの娘婿クシュナーを標的に

ロシア疑惑では、米国大統領トランプの娘婿で顧問のクシュナーの
会社も、特別捜査官ミュラーの標的となっている。ミュラーは、ク
シュナーの資金と商売上の関係を調査している、と「ワシントン 
ポウスト」紙は、この件で信頼できる人たちの言葉を引用して伝え
ている。クシュナーは、トランプの顧問に就任する前に、ロシア大
使キスリャクおよびモスクワの銀行家と会っていた。そのため彼
は、FBIの捜査の標的とされている。連邦警察はミュラーの指揮下
で、ロシアの公務員およびトランプの選挙対策班が、2016年11月の
大統領選挙前に、協定を結んでいた可能性を捜査している。クシュ
ナーはトランプの顧問に就任する前に、キスリャクと会談した際
に、トランプの副審とロシア政府の間に、盗聴される恐れがない通
信施設を作るよう提案していた。それによれば、この設備は、米国
内のロシアの施設を経由している、とのことである。

トランプはオバマのキューバ政策を一部後退させる方針

政府筋の発表によれば、大統領トランプは、キューバ国内での米国
の投資を制限する法令を公布する方針である。ある米国政府の高官
は、トランプは米国企業に、キューバ軍が管理するガエセ社との取
引関係を禁止する意向である、と述べた。この会社は、観光業を中
心に複数の冒険的事業に出資しており、その中には米国のホテル網
マリオットも含まれている。トランプは金曜日に、マイアミで演説
し、対キューバの方針を発表する意向である。前大統領オバマの接
近政策を、一部訂正する、と見られている。それによれば、社会主
義政権のキューバへの渡航を、新たに制限することが含まれてい
る。オバマ時代には、米国は長年にわたる氷河期を終え、キューバ
との外交関係が再開されていた。




6月17日(土)

ケルンの反テロ行進の参加者は予想を大きく下回る

ケルンでは、テロと暴力に反対して、イスラーム教徒が和平行進を
開いたが、予想より大幅に少ない人しか参加していた。現地の専門
家は、「私たちとはともに歩まない」という名称のこの催しに参加
する人の数は、最大で1千5百人と予想している。主催者のイスラー
ム学者ラミヤ カドルとイスラーム教徒の平和活動家タレク モハ
メドは、およそ1万人の参加者を予想していた。この集会は、ドイ
ツイスラーム教途中緒評議会と、「トルコ共同体」が中心となって
支援しているが、キリスト教組織およびドイツの政党も支援してい
る。ドイツとトルコのイスラーム教徒「ディティープ」が、不参加
を決定したことで、また理解が得られなかった。特に連邦内務大臣
トーマス デ メズィエール、法務大臣ハイコ マース、イスラエ
ル大使ヤコフ ハダス・ハンデルスマンも、批判的な発言をしてい
た。イスラーム教徒連合は、参加を拒否し、その理由として、「イ
スラーム教徒の反テロデモは、イスラーム教徒に烙印を押すもの
だ、と指摘していた。

     その他のニュース

教皇フランツィスクスはメルケルと直々に謁見

教皇フランツィスクスはローマで、ドイツ首相メルケル(キリスト
教民主同盟)を、4度目となる直々の謁見に出迎えた。平和のため
の活動を続けるメルケルを、彼は激励した。40分にわたる謁見の後
で、フランツィスクスは、メルケルに、オリーヴの枝(平和の象
徴)のメダルを手渡した。彼女は話し合い後に、自分はアフリカの
貧困と気候保護にさらに尽力したいと感じている、と述べた。また
教皇は、工業国および中進国20カ国G20首脳会談が、間もなく7月に
ハンブルクでで開かれるが、その席上彼女がアフリカを中心問題に
するのを歓迎した。この首脳会談の中心議題、自由貿易、気候保
護、移民および貧困との闘いが、米国大統領トランプの孤立政策
で、進展が困難である。これに抗議するメルケルと教皇は、様々な
論点で同意見である。

緑の党は2030年までに石炭利用を中止する意向

緑の党は、2030年までに、石炭による発電を終わらせ、最も大きな
汚染を出す石炭発電所20箇所の即時閉鎖を求めている。党首エツデ
ミルは、9月の連邦議会選挙に向けた同党大会で、共同筆頭候補の
ゲーリング・エッカルトとともに、気候保護の規則を含んでいない
連立協定には、一切署名しないつもりである、と予告した。ゲーリ
ング・エッカルトは党大会で、米国大統領トランプの気候政策と戦
う、と予告し、気候保護では、地球の未来が重要である、と述べ
た。そのほか彼女は、キリスト教社会同盟の難民政策を、厳しく批
判した。さらに彼女は、難民が家族を呼び寄せるのを、強く支持し
た。

エジプトでは検事長襲撃容疑で31件の死刑判決

エジプトの裁判所は、同国の元検事長殺人容疑で、31人に死刑判決
を言い渡した、と国営放送が伝えている。この判決には、上告を起
こすことができる。バラカットは2015年に、カイロの爆弾攻撃事件
で死亡した。この攻撃が起きたため、エジプトでは安全確保の法律
が、大幅に強化された。




6月18日(日)

お休みです。




今日のニュースへ

過去のニュース(目次)へ inserted by FC2 system