8月14日〜20日のドイツのニュース



8月14日(月)

シエラ レオネで降雨 死者多数

西アフリカのシエラ レオネで洪水と地滑りがあり、数百人が死亡
した。現地の赤十字の最新発表によれば、死者は3百人を超える。
副大統領ヴィクトル フォーは、まだ水中及び瓦礫の下に、数百人
がいる。報道によれば、大雨のせいで、リーゲジェント市の一角で
は、丘の一部が崩れた。
シエラ レオネでは、雨季には毎年洪水が起きる。多くの家屋の建
設方法が粗悪であるため、建物がすべて破壊されるのを繰り返して
いる。

     その他のニュース

米国参謀本部長「北朝鮮には制裁を優先」

米国参謀本部長ダンフォードは、韓国の協力者に対して、米国はす
でに北朝鮮の挑発から身を守るために、すべての軍事力を出動でき
る状態にした、と請け合った。ただし、他の選択肢がすべて潰えた
場合に、この手段に訴えるのであって、外交及び経済制裁が優先で
ある、とダンフォードは述べた、と韓国大統領府は発表した。最高
司令官である彼はソウルで、韓国大統領ムンと韓国軍部の要人と会
談した。ダンフォードは、日本と中国も訪問することになってい
る。ムンは声明の中で、現状は「今までよりも深刻で実際に起こり
得る緊急の脅威である、と述べ、いずれにせよ戦争を回避するよう
に促した。

中国は北朝鮮からの物資輸入を停止

北朝鮮のミサイル及び核兵器を巡る紛争で、中国は国連制裁を実施
し始めた。貿易相は、鉄、鉄鉱石、石炭、海産物を「全面的に」輸
入停止に下、と発表した。中国政府は、国連安全保障理事会による
制裁を支持した。北朝鮮からの輸出の9割ほどは、中国向けであ
る。中国人による制裁実施は、この罰則の効率を高める上で決定的
に重要である。

米国副大統領ペンスはシャーロッツヴィルの人種差別主義者を非難

米国副大統領ペンスは、ヴァージニア州での右翼急進派組織の行進
で、週末に起きた深刻な衝突を、厳しく非難した。中南米訪問中の
彼は、「私たちは、白人至上主義、ネオナチ、あるいはクー ク
ルックス クランの、憎しみと暴力を容認しない」と述べた。大学
町シャーロッツヴィルでの人種差別的集会で、土曜日に20歳の男が
自動車を、おそらく意図的に人混みに突っ込ませて、デモ参加者
1人を殺していた。大統領トランプは、共和党員多数と民主党員の
見解では、責任転嫁を回避したため、批判にさらされていた。代わ
りに彼は、「多方面での暴力」を非難し、右翼急進派と人種差別に
反対するデモを同等に扱っていた。




8月15日(火)

定期航空エア ベルリン社が支払い不能を届け出る

航空会社エア ベルリン社は、破産を申請した。主要株主のエティ
ハドが、これ以上の財政支援の資金を調達しない、と発表したこと
を受けて、存続に有利になる予想はもはやない、と同社は発表し
た。ドイツで2番目に大きな航空会社である同社は、運航は今後も
続ける、と表明した。連邦政府は、夏の休暇期間中に1億5千万オイ
ロの暫定貸付を用意した。この貸付は、(旧東ドイツ向けの経済振
興事業、および経営学上責任を負える事業を救うための)連邦市民
によって、保証されている。連邦経済大臣ブリギッテ ツュプリー
スは、これで今後3ヶ月、同社の定期便の一部を、同業者が買収す
ることができる、との自信を表明した。彼女は、連邦がエア ベル
リン社の負債を引き受ける可能性はない、とした。ルフトハンザ社
は、すでにエア ベルリン社の路線の一部を獲得する交渉を行なっ
ていることを認めた。エア ベルリン社は、数十年前から飛行機を
飛ばしている。2016年には、損失は7億8千万オイロであった。

     その他のニュース

北朝鮮の権力者は米国に対する脅迫を弱める

北朝鮮の権力者キム ジョン ウンは、米国の太平洋の島グアムに
対する攻撃計画を、当面は見合わせた。国営通信社KCNAによれば、
彼は同国の将軍と話し合いをし、米国の態度を「少し長めに観察す
るつもりである、と予告し、米国は、緊張を緩和し、韓国(朝鮮)
半島での軍事的衝突を回避する意向を、まず自分たちの行動で示す
べきである、と述べた。専門家の中では、キムの発言は、緊迫して
いる半島の状況をやわらげる試みである、と解釈されている。これ
より前に米国国防相マティスは、北朝鮮を攻撃することがないよう
に、と今一度警告していた。米国は一瞬で、北朝鮮のミサイルの弾
道を判断することができるので、ミサイルがグアムにと同進路を
取った場合には、「我々はそれを迎撃するつもりだ」とも述べた。

米国が新たな制裁を科したら、イランは核協定を破棄すると威嚇

イランは、米国がこれ以上の制裁を科すのであれば、2015年の核協
定を廃棄する、と威嚇した。大統領ロウハニは国会で、米国政府が
「制裁と強要の」政策を続けるのであれば、「数時間以内に」この
協定を破棄することができる、と述べた。「制裁と強要が失敗に終
わった経験」で、米国お膳政権は交渉の席に戻った、とも語った。
ロウハニは、米国が繰り返し、核境地に関する約束に反してきた、
と非難した。さらに、米国は「もはや信頼できる交渉相手ではな
い」し、米国大統領トランプも自分が「よい仲間ではない」ことを
世界に示した、と述べた。トランプは、国際核協定を厳しく批判し
ている。1月に彼が就任して以来、両国関係は大きく悪化した。米
国はそれ以降、イランに対して新たな制裁を、数回にわたって科し
ている。

中国は米国が貿易対立で制裁を科せば対抗措置を取ると威嚇

米国大統領トランプが、中国の商習慣を調査するよう命じ、これが
罰則につながれば、中国は米国に対抗措置を取る、と脅した。中国
貿易省は、中国は「無為のまま座視するつもりはない」、米国の保
護主義はどんなものであれ、両者の利益を損なう、と述べた。トラ
ンプは月曜日に、貿易特使ライトハイザーに、中国の商習慣をより
詳しく調査し、その際に中国政府の知的所有物の扱いを中心に調べ
るように、問託していた。米国政府が、中国法及び商習慣が、米国
の発明者や技術企業に、実際に損害を与えていれば、トランプは貿
易制裁を科す、と威嚇した。中国外務省は、この命令に署名する前
の時点で、「貿易戦争」にならないように、と警告していた。




8月16日(水)

トランプは北朝鮮の権力者キムの「賢い」決断を称賛

米国大統領ドナルド トランプは、北朝鮮の権力者キム ジョン 
ウンに関して、称賛する言葉を述べた。トランプはインターネット
上で、当面はミサイルを米国の太平洋の島グアムに向けて発射しな
い、とのキムの決断を「極めて賢く、十分に考え抜かれたもの」で
ある、と評した。両国は、もしそうしなければ、悲惨で受け入れら
れない結果を被る、と威嚇し合っていた。米国と北朝鮮の紛争が若
干緩和したことで、中国とロシアは、両国に対話を迫っていた。ロ
シア外務大臣セルゲイ ラヴロフが、中国外務大臣王毅と電話で会
談した後、ロシア外務省は、「韓国(朝鮮)半島の対立の連鎖か
ら」脱出する可能性について話し合った、と発表した。中国政府
は、「和平交渉に戻る」時が来た、とした。

     その他のニュース

韓国首相は核再武装を拒否

韓国首相イは、韓国の核再武装に反対した。彼はYTNテレヴィの
ニュースで、もし再武装すれば、この地域での軍備競争につながる
だろう、「我々が核爆弾を持てば、北朝鮮を非核化するとの我々の
努力も無駄になるだろう、と彼は述べた。最近の北朝鮮危機のなか
では、韓国の保守派の政治家たちは、核軍備に強く賛成していた。
水曜日には、韓国最大野党の自由韓国党は、正式の綱領を拡大し
て、米国が再び韓国の領土に、核兵器を配備するよう求めていた。

共和党員もトランプのシャーロッツヴィル声明に対する怒り

米国大統領トランプは、ヴァージニアでの暴力を引き起こしたの
は、右派だけでなく左派組織である、と発言し、物議を醸したが、
これを弁護し、左派のデモは、「暴力で他の組織を攻撃した」と述
べた。彼はこの発言で、最初政界と報道で厳しく批判された自分の
言葉を思い起こさせた。その中で彼は、シャーロッツヴィルで週末
に起きた暴力を非難したが、人種差別主義者とネオナチには言及し
なかった。トランプは当初、人種差別主義者クー クルックス ク
ランとも、距離を置いていなかった。彼の最近の主張は、自党内部
でも、再び怒りの反応を引き起こした。下院の共和党広報ライアン
は、「我々の意見ははっきりしている。白人至上主義の運動は、件
を官をもたらす。この凝り固まったものは、米国の基盤すべてに反
している」とインターネット上に悔恨だ。上院からも、トランプに
対して激しい批判が出ている。

トルコは独政府に政権転覆容疑のイスラーム教学者の引渡を要求

トルコは、ドイツに対して、政権に批判的なイスラーム教学者で、
2016年7月の政権転覆未遂事件に関与した、とされる男の引き渡し
を求めた。外相チャヴシュオールは、ドイツ政府に外交文書を送
り、その中で、エクズュスの引き渡しを求めている、と発表した。
エクズュスは、反乱を起こしている空軍の人材のなかで、イスラー
ム教の説教師ギュレンの運動の責任者であったとされている。彼
は、トルコの政権転覆未遂事件の複数の裁判で主犯として訴えられ
ている。彼は、バーデン・ヴュルテンベルク州で、滞在の一時許可
を得ていた、とされている。




8月17日(木)

兵士に対する右翼急進派の容疑で捜査

右翼急進派が、連邦軍の特殊部隊指令部で取った行動に関して、
テュービンゲン検察は、捜査を開始する、と指揮を取るミヒャエル 
プフォールは述べた。これより前に調査班は、周知の右翼放送局
は、精鋭部隊KSKの中隊長が、2017年4月送別会の際に、豚の頭投げ
を行なった。さらに複数の兵士が、ヒトラー式の挨拶をし、右翼の
ロックを聴いた。担当するテュービンゲン検察の局長によれば、ま
ず、担当するのはどの検察かをはっきりさせるために、どこでこの
事件が起きたのかを調査しなければならない。連邦軍も、内部捜査
を行なった。「今までに得た情報の状況によれば、この容疑は、言
葉、映像、ないし行動における憲法敵対の表現は確認されていな
い」と軍広報は述べた。

     その他のニュース

シャーロッツヴィル事件が米国国会で取りあげられる

シャーロッツヴィルで、右翼急進派が暴力をふるったことを受け、
米国国会は、独内の急進主義と、好戦的米国市民による威嚇の問題
に取り組む方針である。下院の故国防衛委員会議長マッコール(共
和党)は、同委員会の共和党の要人トンプソンに宛てた書簡の中
で、これを実施に移すと予告した。トンプソンは、ネオナチと人種
差別を議題として、公聴会を開くように求め、この委員会は国土防
衛省、連邦警察FBI、国立テロ対策本部の幹部を、かなり以前か
ら、9月12日に予定されていた公聴会に招待する方針である、と述
べた。同委員会のある職員は、シャーロッツヴィル事件は、好戦的
な米国市民による威嚇も、年に1度開かれる会合の主題とされる音
になっている、とも語った。土曜日にシャーロッツヴィルでは、ネ
オナチの行進があり、羽翼急進派と見られる男が、自動車でこれに
反対するデモ隊につっこんで、はねられた女性1人が死亡した。米
国大統領トランプは、ネオナチによる暴力をはっきりとは非難せ
ず、右派及び左派急進派双方に、同じ責任があるとした。そのため
トランプは、野党民主党と、自らの陣営共和党から、厳しい批判を
受けた。

ロシアは米国のネオナチのウェブサイトを閉鎖

シャーロッツヴィル襲撃事件か裸数日経ち、右翼急進派の米国の
ウェブサイト「日刊ストーマー」は、米国で閉鎖されたのに引き続
き、ロシアにある避難用のサイトも、インターネットから遮断され
た。モスクワの監視局ロスコマゾルは、インターネットのロシアの
部分の登録を禁止した。「日刊ストーマー」のサイトは、「ネオナ
チの理論」を宣伝し、憎しみの人種差別的あるいは民族主義的形態
を広めている」のを、閉鎖の理由として挙げている。このサイト
は、米国のヴァージニア州シャーロッツヴィルでの右翼急進派とネ
オナチの行進を支援し、反対デモに参加して殺された32歳の女性を
けなしていた。そのため米国の接続業者ゴーダディ社は、月曜日の
このサイトに、登録を取り消し、グーグルも転送を拒否した。その
後運営者は、ロシアにあるこのサイトを届け出ていた。

日本はミサイル迎撃態勢を拡大する方針

北朝鮮のミサイル実験による脅威のため、日本はミサイル迎撃態勢
をさらに拡大する方針である、と日本の共同通信社が、政府筋の情
報として伝えている。それによれば、国土防衛のイージス態勢が検
討されており、防衛省は、このような迎撃態勢の計画に必要な税源
を、来年の国家予算に申請する方針である。現在ワシントンに滞在
中の国防相小野寺は、米国国防相と今後の防衛体制計画について話
し合いをする可能性がある、とも報じられている。世界第3位の経
済大国である日本は、今まで2つのミサイル迎撃態勢を保有してい
る。ひとつは、東京及び日本と米国の軍事施設の近くを中心にその
他の町に配備されている、改良型ペイトリオットである。もう一つ
は、イージス駆逐艦に搭載されている標準的ミサイル3である。




8月18日(金)

バルセロナ襲撃事件の容疑者3人が逮捕される

バルセロナとカンブリスでの深刻なテロ攻撃事件では、死者14人、
負傷者1百人以上を出したが、警察は、容疑者3人を逮捕した、と発
表した。カンブリスは、カタルーニャの大都市バルセロナの南およ
そ1百キロにある小都市で、警官はさらに夜間に、テロリストと見
られる5人を殺害した。彼らは爆弾を体に巻き付けていた。保津鬼
よれば、これは模造品だった可能性がある。捜査陣は、2件の襲撃
事件の間に関連がある、と見ている。バルセロナでは木曜日に、
1人の男が、観光客が集まるランブラスで、ライトバンを使って多
くの人をはねた。数時間後、海水浴地であるカンブリスで、犯人と
見られる5人が、車で人混みに突っ込み、7人を負傷させた。警察発
表によれば、これらはテロ攻撃である。急進派民兵「イスラーム教
国IS」は、バルセロナでの攻撃の黒幕である、と発表した。

     その他のニュース

世界の政治家がスペインでのテロ攻撃に動揺

全世界の政治家が、バルセロナとカンブリスでのテロ攻撃に動揺し
ている。ドイツ首相メルケルは、「イスラーム教徒のテロ行為の人
権軽視」を非難し、犠牲者を尊重して選挙戦を2日間控えること
を、他の政党の代表と申し合わせた。連邦大統領シュタインマイ
アーは、スペイン国王フェリペにあてた弔辞の中で、この恐るべき
行為は「テロ組織に精神的な空虚を今一度」示すものである、と書
いた。EU議会議長タイヤーニは、スペインに「全面的な支援」を
約束した。フランス大統領マクロンは、「悲劇的な攻撃の」犠牲者
たちに、同情の言葉を述べた。英国首相メイはインターネット上
に、英国はテロとの戦いでは、スペインの側に立つ、と書き込ん
だ。米国大統領トランプは、米国はスペインに支援を行なう、と申
し入れた。ハンガリー首相オルバンは、安全はヨーロッパでは、こ
れから最高に優先されなければならない、と述べた。

ムガベ夫人の殴打事件をめぐり激論

ジンバブエ大統領夫人グレイス ムガベが、傷害事件を起こしたと
の容疑を巡る議論は、相変わらず続いている。彼女は、南アフリカ
で、若い女性が流血するまで殴った、このモデルの女性が、自分の
息子たちとあったことが、彼女には気に入らなかった、とされてい
る。ムガベは、刑事訴追を回避するために、外交上の不逮捕特権を
請求していた。南アフリカは当初、彼女の出国を阻止する方針で
あった。ロイター通信が政府筋の情報として伝えているところで
は、ただし南アフリカは、外交上の不逮捕特権を彼女に与えるか、
検討中で、もしそうなれば彼女は、罰を受けずに出国できる。一方
野党は、南アフリカ政府に対して、ムガベを逮捕するよう求めてい
る。彼女が現在、どこに滞在しているかは、不明のようである。彼
女は、夫で20年にわたりジンバブエの頂点を閉めている独裁的な大
統領ムガベの後継者になる可能性がある、と見られている。

シエラ レオネの洪水被害 死者4百人以上 行方不明者も多数

西アフリカのシエラ レオネに洪水が被害をもたらした件で、死者
の数は4百人を超えた。その他に4百人以上が、今なお行方不明であ
る、と赤十字と及び赤新月の連合IRFC事務長アズ シイはジュネー
ヴで述べた。アズ シイは、諸外国に、同国に対する支援を増額す
るよう求め、危機に今後備えなければならないのは、シエラ レオ
ネだけではない、と述べた。首都フリータウンでは、災害の生存者
のための宿泊所が不足しており、4日経っても、多くの人が屋外で
眠らなければならない、とも語った。数日にわたって激しい降雨が
あったため、首都近郊では今週の初め、大規模な地滑りと深刻な洪
水が起きた。数百人が泥に埋まった。大統領コロマは直後に、国を
挙げての緊急事態を宣言した。




8月19日(土)

ケルン在住の著述家ドガン アクハンリがスペインで逮捕される

トルコ系のケルン在住の著述家ドガン アクハンリが、トルコの要
請で、スペインで逮捕された。彼の弁護士は「ケルン市通信」に、
スペイン警察は午前中にグラナダの保養地に滞在中の彼を逮捕し
た、彼に対する命令は、国際警察局インターポールの緊急の覚書に
基づいている、と述べた。詳細はまだ発表されていない。ドイツ外
務省は、この件を承知しており、領事が対処すべく努力している。
アクハンリは、ドイツの市民権を持っている。緑の党の連邦議会議
員フォルカー ベックは、トルコ大統領レジェップ タイップ エ
ルドアンを批判し、今回の逮捕は、エルドアンがトルコの故郷を越
えて権力を行使し、自分を批判するものを畏縮させようとしている
ことを示している、と述べた。
1957年生まれのアクハンリは、25年前からケルンで暮らしており、
トルコ政府に対して批判的な発言を繰り返していた。彼は自分の作
品で、アルメニア人に対する民族殺戮と、トルコではこれが黙殺さ
れているのを主題としていた。

     その他のニュース

ISはスペインの二重襲撃事件を自らのものと認める

テロ民兵「イスラーム教国IS」は、スペインでの2重襲撃事件を、
自分たちのものである、と主張した。複数のイスラーム教徒戦闘員
が、2つに分かれて、この襲撃事件を実行し、「十字軍兵士」を標
的とした、と言う内容の声明を、ISはインターネット上に発表し
た。これより前に、ジハード主義民兵であるISは、代弁者アマクを
通じてのみ、犯行声明を出していた。ドイツ外相ガブリエルは、死
者少なくとも14人、負傷者120人以上を出したバルセロナとカンブ
リス襲撃事件を、強く非難した。彼はバルセロナを訪問し、テロリ
ストは、民主主義の中に不安と恐れをまき散らそうとしているが、
実際には、「卑劣な殺人」から、絶対に安全な場所はない、と述べ
た。これより前に社会民主党の政治家である彼は、襲撃現場である
繁華街ランブラスで、花輪を手向けていた。スペイン当局の最新情
報によれば、負傷者54人は、今なお入院中で、うち12人は危篤状態
で、25人は重傷である。

警察「フィンランドの刃物攻撃はテロの疑い」

フィンランドのトゥルクで、刃物を使った攻撃があり、2人が死亡
した事件を受け、警察はテロの疑いで捜査をしている。当初の殺人
容疑での捜査によれば、警察は夜間に、家宅捜索を行ない、新たな
情報を得たが、それはテロリストが背後にいることを示すもので
あった。今までに5人が逮捕され、彼らは攻撃犯とされるものと接
触があることを認めていた。この事件には、18歳のモロッコ人が関
与している。彼は刃物で、2人を刺殺し、8人を負傷させた後、警察
に大腿部を打たれて停められ、逮捕された。フィンランド全土で、
特にヘルシンキ空港と鉄道の駅を中心に、治安対策が強化された。
トゥルクは、スカンジナビアの同国南西部にある首都の西、およそ
170キロにある。

教会の指導者がトランプに対する助言活動を中止

多くの企業の社長に続いて、今度は教会の要人も、米国大統領トラ
ンプに対して、今後は助言活動を止める。キリスト教文化センター
会長バーナードは、トランプの右翼急進派の暴力を特別視しない発
言のため、プロテスタント教会の顧問を辞した。アフリカ系米国人
である彼はその理由として、トランプは彼の周囲の意見に、あまり
に大きく左右されていることを挙げた。さらに彼は、「私はできれ
ばまず第一にキリスト教徒でありたい」が、しかし米国は私にま
ず、米国に暮らす黒人であることを強いている、と述べた。バー
ナードのキリスト教文化センターは、ブルックリンに本保wも地、
3万7千人の会員を数える信仰告白を義務づける(再洗礼派?)米国
最大の教会の1つである。先週土曜日にシャーロッツヴィルで行な
われた人種差別主義者の行進で、これに反対するデモの集団に、ネ
オナチが車で突っ込み、32歳の女性が亡くなっていた。トランプは
その後、この暴力の責任は両者にあり、そのため反対派のでも参加
者を、急進右派と同種のものに分類した。




8月20日(日)

ドイツ人作家ドガン アクハンリはスペインで再び自由に

スペインで逮捕されたトルコ系ケルン在住の作家ドガン アクハン
リは、条件付きで時油となった、と彼の弁護士イリアス ウヤル
が、マドリードの裁判所での公聴会の後で発表した。ドイツペンク
ラブ事務長カルロス コラード ザイデルはプロテスタント報道機
関に、アクハンリは当面は、スペインを離れることはできない、と
述べた。アクハンリは、ドイツの市民権を有している。60歳の彼
は、土曜日に、グラナダで休暇中に、トルコの要請で逮捕された。
外務大臣ズィークマール ガブリエルは、スペインに対して、アク
ハンリを引き渡さないように要請した。トルコ政府は、国際刑事警
察機構から、彼の国際逮捕命令を得ていた。この逮捕は、大きな怒
りを引き起こした。アクハンリは、25年前からケルンで暮らしてお
り、繰り返しトルコ政府を批判していた。彼は作品中で、アルメニ
ア人に対する民族虐殺と、トルコでこれが黙殺されていることを取
りあげている。

     その他のニュース

ゼーホーファー「難民受入の上限はもはや連立の条件ではない」

キリスト教社会同盟党首ゼーホーファーは、難民の受入に関する上
限を設定するように、との要請撤回する。バイエルン州首相でもあ
る彼は、テレヴィ番組で、連邦政府の方針が変化し、移民が大きく
減少した、と述べた。質問に答えて彼は、連邦首相メルケル率いる
キリスト教民主同盟との連立の条件として、以前は間近に迫った連
邦議会選挙後に、難民の上限を求めることを条件にしていたが、こ
れを繰り返すことはなかった。また彼は、キリスト教社会同盟は、
連邦議会選挙後の組閣では、未来のための成果を確保するよう、配
慮するつもりだ、と付け加えた。

バルセロナのテロ組織は襲撃用にガスボンベ120をため込む

警察発表によれば、バルセロナのテロ組織は、カタルーニャの中心
都市である同市で、「一回あるいは複数回の攻撃に備えて」、ガス
ボンベ少なくとも120を保有していた。このガスボンベは、アルカ
ナルにある家で発見されたが、この家が爆発したため、本来の襲撃
計画が中止に追い込まれていた、と警察は発表した。犯人はその後
木曜日とその夜に、自動車をつかって、バルセロナとカンブリス
で、2件の襲撃事件を起こし、合わせて14人を殺害、120人以上を負
傷させた。バルセロナの南およそ2百キロにあるアルカナルにある
この家での爆発は、水曜日夜に起きていた。12人が属するこのテロ
組織の中心的な容疑者として、22歳のモロッコ人アブヤゴウブの行
方を追っている。この男が、バルセロナで人混みの中にライトバン
を突っ込ませた、と見られている。バルセロナの聖家族教会では、
この襲撃の犠牲者を数百人が追悼した。

フィンランド人はトゥルクの犠牲者に黙祷

フィンランドでは、市民が全国で黙祷して、トゥルク市で刃物での
襲撃事件で出た死者を追悼した。金曜日には、攻撃犯はフィンラン
ド人女性2人を殺害し、8人に怪我を負わせた。警察は、この攻撃
を、同国で初めてのテロ攻撃に分類している。警察は、「テロを意
図した」殺人及び殺人未遂容疑で捜査し、さらにジハード主義民兵
「イスラーム教国」とのつながりがあるかどうか調査する、と説明
した。容疑がもたれているのは、18歳のモロッコ人で、警察に銃撃
され負傷している。この亡命希望者は、一切の発言を拒否してい
る。警察はその他にモロッコ人4人を逮捕した。彼らは、犯人とつ
ながりがある、とのことである。5人目の容疑者に対しては、国際
逮捕命令が出された。フィンランド首相シピラは、この犯行は、
フィンランドがテロの脅威に関しては、「もはや島ではない」とい
うことを示している。ドイツ首相メルケルは、弔意を伝えた。




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