１０月９日〜１５日のドイツのニュース
１０月９日（月）
連立の模索 「ジャマイカ」連立に関する意向打診が来週始まる
ドイツでは連邦議会選挙から2週間以上経ち、連立政府結成の模索
で、最初の予定が浮上してきている。連邦首相アンゲラ メルケル
（キリスト教民主同盟）は、いわゆる「ジャマイカ」三者連立に向
けて、自由民主党と緑の党を、来週水曜日に意向を打診する会議に
招待した。その後次の金曜日には、キリスト教民主同盟及びキリス
ト教社会同盟は、自由民主党と緑の党との合同会議が予定されてい
る、とメルケルはキリスト教社会同盟党首ホルスト ゼーホー
ファーと、ベルリンでの合同記者会見で述べた。キリスト教民主、
社会同盟はこれより前に、難民政策で、人道的な理由および家族の
呼び寄せで受け入れる人数を、今後は1年あたり20万人に制限する
ことで合意した。亡命に関する基本権には言及されない、と両党の
妥協文書には記されている．この文書が、「ジャマイカ」連立に関
する交渉の土台となる。緑の党は、キリスト教民主、社会同盟の妥
協案を、疑問視している。自由民主党は、これは連立交渉の最初の
たたき台である、と述べた。
その他のニュース
コーカー「トランプは第三次世界大戦の危険を冒している」
米国大統領トランプと共和党の有力上院議員の1人が、半目状態と
なった。上院議員コーカーは、トランプは、他国に対して粗暴な脅
迫をして、米国を「第三次世界大戦」の方に導く危険を冒してい
る、と非難した。「ニュー ヨーク タイムズ」紙はコーカートの
インタヴューから引用して、トランプはテレヴィの実録番組の出演
者であるかのように行動している、との懸念を抱いている、と報じ
た。コーカーは、上院の重要な外務委員会の議長を務める人物で、
トランプは、自分を含め、米国を重要視している人にも、懸念を振
りまいている、と述べた。きっかけになったのは、トランプが日曜
日にコーカーを罵ったインターネット上への書き込みであった。
トルコはイドリブでの軍の活動開始を宣言
トルコ軍は、シリア北部で新たな軍事活動を開始したことを、正式
に確認した。軍は、イドリブ州の国境の向こう側で、「調査手動」
である、と述べた。軍は、自由シリア軍の蜂起勢力から、支援を受
けている。トルコの発表によれば、今回の軍事活動で、この地域の
停戦が実行に移される。アスタナで開かれたトルコ、ロシア、イラ
ンの間でのシリア交渉では、この停戦に合意が得られていたが、イ
ドリブ州はほぼ完全にシリアの蜂起勢力に支配されており、抵抗が
予想される。大統領エルドアンは、すでに日曜日に、イドリブ州で
の軍事活動開始を発表していた。アスタナでは、難民が安全でいら
れるように、シリアの緩衝地帯4箇所に関して、交渉参加国が合意
に達していた。
オランダでは4党連立の政権が成立
国会議員選挙から7ヶ月、オランダでは4党が参加する連立に合意が
得られた。自由主義の2党とキリスト教政党2党の代表の合意は、同
国の歴史上最も長い組閣期間が必要であった。首相ルッテ（右派自
由主義の自由民主国民党VVD）は、予想通り新政権を指揮する。こ
れは彼が首相として3期目である。彼の連立相手は、キリスト教民
主主義の訴えCDA、左派民主66党、小政党のキリスト教連合であ
る。新連立政権は成立しても、過半数をわずか1票上回るだけであ
る。ルッテの今までの連立相手である、社会民主主義の労働党は、
3月15日の選挙で、手痛い敗北を喫して、野党になることを決めて
いた。
１０月１０日（火）
トゥスクはカタルーニャ独立派に訴え
EU評議会議長ドナルド トゥスクは、カタルーニャ人に対して、ス
ペインから離脱しないように、と呼びかけた。カタルーニャ首相カ
ルラス プッチダモンの演説を数時間後に控えた時点でトゥスク
は、独立宣言は、カタルーニャ地方とスペインだけでなく、ヨー
ロッパに悪しき影響を持つ、と述べた。さらに彼は、数日前にスペ
イン首相マリアーノ ラホイに警告を発し、対話するように呼びか
けた。プッチダモンは晩に、バルセロナ地方議会で演説をする意向
である。もし彼がその演説で、カタルーニャの独立を宣言するので
あれば、中央政府から厳しい藩王がデル恐れがある。プッチダモン
と他の分離独立派が、逮捕される可能性も否定できない。地方政府
の発表によれば、10月1日のカタルーニャの住民投票では、投票者
の9割以上が、分離に賛成したが、投票率は5割に達しなかった。
その他のニュース
オランダでは4党連立に合意
国会議員選挙から7ヶ月、オランダは新政権を持つ。現首相ルッテ
は、4カ国からなる連立政権の樹立を発表したが、議会では過半数
を1票超えるだけである。ルッテはデン ハーグで、連立協定に合
意した、と述べ、彼は首相に留まることが可能になった。右派自由
主義の自由民主国民党VVDの他、キリスト教民主主義の訴えCDA、左
派自由主義のD66党、小政党のキリスト教連合が政権に参加する。
交渉は、特に移住、税制、死の幇助などの問題を巡って、2百日ほ
どかかった。新政権は、今月末に宣誓を行う。
フランスは難民1万人を合法的に入国させる方針
フランス政府は、ヨーロッパ外の特定の国出身の難民を、合法的に
フランスに入国させる方針である、と大統領マクロンは予告した。
彼はこれより前にパリで、国連難民高等弁務官グランディと会談し
ていた．マクロンによれば、この手段で1万人の難民が今後2年でフ
ランスに入国を認められる。トルコ、レバノン、ヨルダン、ニ
ジェール、チャドに滞在している人々に、座席が確保されている。
EU委員会は、違法な移民を減らすために、関連する手段を提案して
いた。
ケニアの野党指導者が大統領選挙から降りる
ケニアでは、野党の指導者緒臨画が、大統領の座を巡る競争から降
りる。現職ケニヤッタの対立候補である彼は、首都ナイロビで、
10月26日に予定されている選挙には立候補しないつもりだ、と述べ
た。彼はその理由として、必要な選挙改革が実施に移されていない
ことをあげた。ケニア最高裁判所は、アフリカ大陸では前例がない
措置をとり、8月上旬のケニヤッタの選挙勝利を、法律違反があっ
たため無効である、と発表していた。そのため新たに選挙が設定さ
れなければならなかった。
１０月１１日（水）
スペイン政府はカタルーニャが方針を明確にするよう求める
スペイン政府は、バルセロナの地方政府に、独立を発表したのかど
うか、公式に明確にするよう求めた。首相マリアーノ ラホイは、
マドリーでで閣議を開いた後に、回答は、憲法155条などにに基づ
き、今後の対処を定めるものである、と述べた。この条項を根拠
に、憲法違反があった場合に、中央政府には、ある地域の自治権を
廃止し、地方政府の権限を奪うことができる。カタルーニャ州首相
カルラス プチデモンは夕方、独立宣言に署名したが、これは即時
停止が発表された。そこで彼は、中央政府との対話を図る方針であ
る。現在ドイツ外務大臣ズィークマール ガブリエルは、カタルー
ニャ地方政府に、スペインから離脱しないように警告し、両者に対
話を呼びかけ、最近のデモからわかるのは、カタルーニャ地方の住
民も、独立問題では意見が分かれている、ということだ、と述べ
た。
その他のニュース
国連の専門家「ミャンマーのロヒンギャは殺人と拷問の犠牲者」
ミャンマーは、組織的にそして暴力を用いて、イスラーム教徒少数
派ロヒンギャを国内から追放している、と国連は避難した。国連の
捜査官の報告書には、軍の行動の狙いは、ロヒンギャを長期的にラ
カイン州の入植地から追い出すことであり、ロヒンギャは高度に組
織化された、流血の攻撃の犠牲者である、と記されている。さらに
治安部隊は、テロの宣伝を兼ねて、不安をあおっている、とも書い
ている。国連の捜査官は、避難したロヒンギャ多数への聞き取り調
査に基づいている。ロヒンギャに属する50万人以上が、隣国バング
ラデシュに避難している。ロヒンギャ反乱勢力が、治安部隊数十人
を襲撃して殺害してから、今回の紛争は激化している。軍は実力で
反撃して、血が流れた。仏教徒が多数派であるミャンマーでは、イ
スラーム教徒ロヒンギャは、何世代か前からここで暮らしている
が、無国籍者と見なされている。
米国は韓半島上空での演習に爆撃機を派遣
米国は、同盟国韓国及び日本とともに、韓半島上空での夜間軍事演
習を行ない、北朝鮮に警告を発した。米空軍の超音波爆撃機B18
が、党側の沖合へと飛行士、半島を横切ったことになる、と米国太
平洋部隊は発表した。初めての夜間演習では、軍用機上院の「戦略
的能力」を高める訓練をした、とのことである．韓国参謀本部は、
同盟国はこれで、「北朝鮮の核およびミサイルによる脅迫に、協力
の報復するとの断固たる決意を表わした、と説明し、さらに日常の
訓練は、抑止力を高める上で役に立つ、と述べた。ワイン飛んで米
国大統領は、安全閣議と、北朝鮮危機に関して協議した。国防相マ
ティスと将軍ダンフォードは、「北朝鮮のいかなる攻撃」にも対応
する、「一連の選択肢」を呈示した、と大統領府は発表した。
テロ裁判 トールは釈放と無罪を要求
トルコで逮捕されたドイツ人トールは、裁判所では、彼女に対して
持たれたテロ容疑を否定した。トールは釈放と無罪を要求する、と
イスタンブル近郊のシリウリの裁判所での、第1回真理で述べた。
さらに彼女は、あげられた犯罪行為の一つも犯しておらず、違法組
織とのつながりもない、とも語った。32歳の彼女は、テロ宣伝活動
と、左派急進派MLKPに属していた容疑で訴えられた18人のうちの
1人である。彼女の弁護士トンチによれば、ドイツ人である彼女に
は、2年の拘留が言い渡される可能性がある．トールは、5ヶ月以上
にわたって、判断が下されることなく、イスタンブルで捜査のため
に拘留されている、と批判した。彼女の夫と幼稚園児の年齢である
息子も、捜査のために拘留されている。
１０月１２日（木）
ハマースはファタハとの話し合いで突破口が見いだせたと発表
対立関係にあるパレスチナ人組織ハマースとファタハは、和解に向
けた協定に、カイロで合意した、とまずハマース頭目のイスマイル
ハニヤが発表した。パレスチナ人大統領マハムード アッバス
（ファタハ運動）は、この協定は長年にわたる対立を仲裁するため
の「最終的な合意」である、と呼んだ。また、これは自分が手にし
たファタハ代表団の詳細な報告から生まれたもので、代表団に、こ
の協定に即座に署名するように指示した、とアッバスは述べた。両
者は、この協定の詳細については説明しなかった。パレスチナ側の
報道では、電力の供給と、エジプトへの国境通過地点での対処法で
合意した。西側が支持するファタハは、2007年にガザ帯状地帯の支
配権を、イスラーム教徒のハマースに手渡していた。9月にはハ
マースは、エジプトのチュサ猪元で、ガザの支配権をアッバス政権
に譲り渡していた。ハマースは、西側とイスラエルでは、テロ組織
に分類されている。
その他のニュース
EUは英国のEU離脱交渉では前進がないと見る
EUと英国の間で。5回目のEU離脱交渉が終了した。EUによれば、こ
の交渉では進展はなかった。EUの主席交渉役バルニエはブリュッセ
ルで、袋小路に入り込んだ、特に資金面での要求の問題が停滞して
いるのが、懸念の元である、と述べた。EUは英国政府に、EUに加盟
していることで生じる資金面のでの義務をすべて果たすように求め
た。EUでは、負担金の額を6百億オイロないし1千億オイロの間とし
ている。バルニエは、そのためEU首脳会談には、離脱交渉の第2局
面を開始するように勧告することはできない、と述べた。本来であ
れば、今後の両者の関係について、この時に話し合いが行なわれる
ことになっていた。英国民は2016年6月に、国民投票で、EUからの
離脱に賛成していた。離脱は2019年3月に実施されることになって
いる。
ベルリン航空のルフトハンザへの売却は正午に確定
ルフトハンザ社は、支払い不能に陥ったベルリン航空の大半を引き
受ける．両社は木曜日に、関連する売却契約に署名した、とルフト
ハンザ社社長シュポールはベルリンで述べた。中部ヨーロッパ時間
の12時が、公証人の期限に予定されている。ベルリン航空は、ルフ
トハンザ社に続九度いつ第2位の路線航空である。同社は8月中旬
に、支払い不能を申請していた。それ以降の飛行機の運航は、連邦
の1億5千万オイロを越える資金提供によってのみ確保されていた。
高額の負債を抱える同社の経営陣は、ドイツの航空市場の牽引車ル
フトハンザ社と、英国の格安航空イーズィジェット社とだけ、3週
間にわたって一部分の売却交渉を行なっていた。最後まで問題だっ
たのは、イーズィジェット社との合意も成立するかどうか出会っ
た。シュポールは「ライン新聞」に、ルフトハンザ社はおそらく
81機の機体を引き受けることになり、3千人の従業員を雇い入れ、
その代わりに総額15億オイロを投資する、と述べていた。
オーストリアはドイツの乗用車通行料に関して訴訟を起こす
ドイツの乗用車通行料を巡る対立で、オーストリアはヨーロッパ裁
判所に訴えを起こす模様である。その理由として、予定されている
通行料の導入は、差別的なものだ、と交通相ライヒトフリートは
ウィーンで述べた。政府の委託で作成された法的鑑定書が、裁判で
の勝利の見通しを強めている。オーストリアは、2019年に導入予定
のドイツの乗用車の通行料を、最も厳しく批判する国の一つであ
る。オーストリア政府の見解では、通行料制度導入には、基本的に
は反対してはいない。オーストリアも、通行料求めている。ライヒ
トフリートは、最終的に外国人だけが支払うのは、EUの基本的価値
観と合致しない、と過去数回にわたって強調し、ドイツは「外国人
通行料」を決定した、と述べた。この訴訟を起こすとの発表は、
オーストリアの選挙戦の最終局面に行なわれている。オーストリア
は日曜日に、国会議員を選ぶ。
１０月１３日（金）
ロシア政府はイラン協定を破棄しないようにトランプに警告
米国大統領ドナルド トランプの演説が緊迫感を持って見守られて
いる中、ロシアは、イランとの核協定を破棄しないように、と警告
した。ロシア大統領府広報は、そうなれば極端にまずい影響を及ぼ
すことになる、その後いずれにせよイランは、自らの殻に閉じこも
り、世界の安全と安定を脅かすだろう、と述べた。外務大臣セルゲ
イ ラヴロフは、イラン外務大臣に、ロシアは核協定を守るのが義
務である、と感じている、と伝えた。
トランプは、中部ヨーロッパ時間の晩に、イラン戦略を発表する方
針である。彼が核協定を改めて認めない場合には、議会が制裁を再
開するか検討しなければならない。
その他のニュース
トルコはイドリブ信仰で進展があったと発表
トルコ軍がシリア北部で攻勢を開始してから数日、ジハード主義民
兵の拠点イドリブの拠点に入った。国境近くの同州には、「監視用
歩哨」が置かれた、と同軍はアンカラで発表した。トルコは現地
に、いわゆる「対立漸減地帯」を置き、反乱勢力と政府軍の間で、
停戦を実行に移す意向である。これはトルコ、ロシア、イラクの合
意に基づくものである。停戦を実現するためには、トルコ軍はジ
ハード主義組織ハヤット タフリル アル・シャムをイドリブから
追放しなければならない。
ユンケルはカタルーニャ独立に改めて反対
EU委員会は、カタルーニャのスペインからの分離独立に、強く反対
した。EU委員会議長ユンケルはルクセンブルクで、分離独立を望ま
ない、カタルーニャに独立を認めると、追随するものがデルだろ
う、と述べた。カタルーニャ州首相プチデモンは火曜日に、国会で
演説し、当面はこの地域の独立宣言を断念していた。一方彼は中央
政府に、交渉を迫っている。一方方ルーにアレン率政権に参加して
いる左派政党「人民統一候補CUP」は、プチデモンに、独立宣言を
発効させるように求めた。
難民の家族呼び寄せの停止はまだ有効
連邦憲法裁判所は、制約つきのいわゆる緊急保護を受けている難民
の家族呼び寄せ停止を認めた。同裁判所の裁判官は、未成年のシリ
ア難民が出した、ダマスカスでクラス両親と兄弟に対して、ドイツ
への入国査証を得たいとの申請を却下した。ただし同裁判所は、家
族の呼び寄せの停止と暫定的入国査証発効の申請が拒否されたた
め、違憲抗告は、「まったく根拠がないわけではない」と認め、人
道的滞在許可が、どの程度の厳しい状況であれば発行されることに
なるか、検討しなければならない、と発表した。さらに今回の権利
保護裁判では、法律は例外的に効力を発せず、そのため申請者は
10月中旬に18歳に達するので、申請者の利益は十分大きくないの
で、両親は家族の呼び寄せで滞在許可を請求することはできない、
とその判断理由を述べた。彼が厳しい状況にいる理由は、申請者が
十分には述べることができなかった、と裁判所は判断した。
１０月１４日（土）
元検事総長がマドゥロを刑事裁判に訴える
ベネズエラでは解任された検事総長ルイーザ オルテガは、南米の
同国での人権侵害の証拠を提出することができる、と発言した。大
統領ニコラス マドゥロに対する「有力な」犯罪の告発を、国際刑
事裁判所に提出するのに、この証拠は十分である、と彼女はドイッ
チェ ヴェレに述べた。彼女が作成した書類には、検死記録書と犯
行現場の調査を含め、裁判をしないまま判決が下され、それが執行
されたことに関する文書が含まれている、とも語った。
オルテガは、8月上旬に解任され、ベネズエラから避難した。以前
はマドゥロを支援していた彼女は、その後には、最も重要な反対派
の1人となった。
その他のニュース
モガディシオで自殺攻撃 死者多数
ソマリアの首都モガディシオの中心部で襲撃があり、警察によれば
20人以上が殺された。現地の警察官は、死者の多くは民間人であ
り、およそ40人が負傷した、と発表した。治安部隊によれば、自殺
攻撃犯は、外国人にも人気があるホテル前の、人通りの多い交差点
で、トラックで爆死した、爆発は周辺の建物に大きな損害を与え、
多くの自動車を破壊した。
活動家「シリアのIS戦闘員全員がラッカを離れる」
人権活動家によれば、テロ民兵「イスラーム教国IS」のシリア人戦
闘員すべては、攻防戦が続く北シリアの拠点ラッカを離れた。英国
の拠点があるシリア人権監視団によれば、彼らは動詞を、家族を連
れて離れた。同団は、この情報は現地の活動家からのものである、
としている。彼らジハード主義者がどこに向かったのかは、不明で
ある。活動家によれば、ISに属する外国人は、相変わらず市内に留
まっている。ラッカは、北イラクのモースルと並んで、ISが支配す
る最も重要な町と見なされている。昨年来、クルド人が指揮するシ
リア民主勢力SDFは、ラッカへの侵攻を開始した。同市がほいされ
た後、6月初めに攻撃が始まった。国際反IS連合軍が、この侵攻を
空爆で支援した。
イラク軍はキルクークのペシュメルガ戦闘員に最後通牒
石油が豊富なキルクーク州を巡る紛争で、イラク軍はクルド人戦闘
員に、退却を求める最後通牒を突きつけた。クルド人ペシュメルガ
の高官は、その内容は、現地時間の日曜2時までに、2014年6月以前
から手にいしている本拠地へ帰還し、その後彼らの立場を、政府軍
に委ねる、というものである、と述べた。イラク政府は当初、最後
通牒を出したことを認めていなかった．その後この地域では、武装
紛争が起きるとの不安が増大している。イラク軍は、キルクーク州
では、クルド人ペシュメルガの拠点に迫っている。その後クルド人
自治政府は、数千人のペシュメルガに戦闘準備を整えさせた。北イ
ラクのクルド人は、9月に問題の住民投票で、イラクからの分離独
立に賛成していた。イラク政府は、この投票を受け入れていない。
１０月１５日（日）
モガディシオの死者数は少なくとも231人に増加
ソマリアで過去最悪の自殺攻撃の一つがあり、その死者数は増加し
続けている。当局の発表によれば、土曜日のこの攻撃では、少なく
とも231人が死亡した。警察は、首都モガディシオの被害を受けた
建物の瓦礫の中から、遺体が回収されており、さらに負傷者は3百
人ほどである。今のところこの犯行を起こしたことを認めたものは
いないが、政府はテロ民兵シャバーブが引き起こした、としてい
る。犯人は土曜日に、モガディシオで最も活気ある十字路のところ
で、トラックを爆発させていた。
テロ組織網カーイダとつながりを持つシャバーブ民兵は、ソマリア
に、イスラーム法を厳しく解釈したいわゆる神の国を建国する意向
である。
その他のニュース
キルギスタン大統領選挙が終了
中央アジアのキルギスタンでは、大統領選挙が終了した。ビシケク
の選挙委員会は、現地時間の日曜日夕方にも、最初の結果を公表す
る方針である。第1回投票で、候補者の誰もが50%委譲の票を得られ
なければ、決選投票が行なわれる。合わせて11人の候補者が、大統
領アタムバエフの後継者の席を狙って争っている。アタムバエフ
は、6年にわたる任期を終えたため、憲法に基づいてもう立候補す
ることはできない。専門家は、3人の候補者だけに現実的には可能
性がある、と見ている。この3人は全員、元首相である。キルギス
タンの有権者数は、3百万人弱である。今回の選挙は、元ソ連の共
和国である同国にとって、民主主義が根付いたかを試す試金石でも
ある。1991年の独立以来、キルギスタンでは、まだ平和的に政権交
代が果たされたことはない。
ニーダーザクセン州議会選挙 今のところ前回よりも高い投票率
連邦議会議員選挙から3週間、ニーダーザクセン州では、州議会選
挙が行なわれる。世論調査では、州首相ヴァイル率いる社会民主
党、元文科相アルトフスマンを筆頭子とするキリスト教民主同盟
が、接戦を演じている．それによれば、社会民主党と緑の党の連立
政権の継続を支持する人も、キリスト教民主同盟と自由民主党の連
立を支持する人も過半数には到らない。今回の選挙は、8月に1人の
国会議員が、緑の党からキリスト教民主同盟に鞍替えしたため、
数ヶ月間予定を早めて実施された。その件で、社会民主党と緑の党
の連立が多数を失なっていた。投票率は今のところ、前回の2013年
の投票よりも高い。投票所が開かれてから2時間半後に、有権者の
8.2%が票を投じていた。4年前には、この時点の投票率は、5.4%で
あった。
オーストリアでは国会議員選挙が予定を早めて実施
オーストリアでは日曜日に、国会議員が選ばれる。およそ640万人
の市民は、国民評議会議員を、16の政党から選ぶことができる。選
挙を早期に実施する必要があるのは、社会民主党と保守派の国民党
の大連立が、春に破綻したためである。世論調査によれば、国民党
は31歳の筆頭候補で、現在外相を務めるクルツが優位に立ってい
る。首相の社会民主党と右派大衆迎合政党の自由党が、第2位を
争ってほぼ互角である。自由党は、シュトラーヘを筆頭候補に擁し
て、移民危機に関して長い議論が続いているため、多くの票を得ら
れる見通しである。緑の党と自由主義の新オーストリア党NEOSが、
再び国会議員を送れるか不透明である。現地時間の17時には、最初
の最終結果予想が公表される。