10月16日〜22日のドイツのニュース



10月16日(月)

メルケルは州議会選挙でCDUは弱体化していないと見る

連邦首相アンゲラ メルケルは、ニーダーザクセン州議会選挙で敗
北したことによって、連邦政府結成の意向を打診する話し合いに向
け、力を牛名ていない、と見ている。彼女はベルリンで、最大勢力
であるとの自信を持って、意向打診の会合に臨む、と述べた。ニー
ダーザクセン州では同党が悪い結果を出したことで、彼女が同州の
政治に不満を持っているとの見方を、彼女は否定し、キリスト教民
主同盟は、戦闘的に関与したが、そのため選挙戦を戦うのが単純で
はなくなった、と述べた。社会民主党党首マルティン シュルツ
は、ニーダーザクセン州での勝利を、連邦同党にとっての前向きの
兆候である、と評価した。彼はニーダーザクセン州首相シュテファ
ン ヴァイルとともにベルリンに姿を見せ、一緒に成果をあげてき
た、と述べた。ヴァイルは、選挙結果を鎮静剤と見なしているもの
はいない、「社会民主党が受けた激励と、革新の過程が、とても行
動的かつ徹底した始まることになる」のだ、と述べた。
日曜日の投票では、社会民主党は、キリスト教民主同盟を破って、
最大勢力となった。ただし今までの社会民主党と緑の党では、過半
数を得られない。大連立の他に、キリスト教民主同盟あるいは社会
民主党に加えて緑の党及び自由民主党の3党連立が、計算上は可能
である。ただし自由民主党は、社会民主党および緑の党との(3党
による)信号連立に参加する可能性はない、とした。

     その他のニュース

スペイン政府はカタルーニャに2度目の回答期限を木曜日に設定

スペイン政府は、カタルーニャ州首相プチデモンの説明に、失望を
表明した。プチデモンはラホイあての書簡の中で、最終通牒の義務
のある質問、つまりカタルーニャは独立を宣言したのか、していな
いのかと言う質問には、曖昧にしか答えなかった。プチダモンは中
央政府に対して、改めて対話を呼びかけた。政府広報サエンス・
デ・サンタマリーアは、中央政府はこの回答を残念に思い、州政府
が木曜日の10時までに、独立に関する努力を実際に中止し、憲法に
基づいて、中央政府の下に入るよう期待している、と述べた。分離
独立をした場合には、中央政府は「厳しい措置」をとる、と威嚇し
た。ラホイは書面にした最終通牒の中で、憲法155条の適用を検討
している。この条項は、EU加盟国であるスペインの17ある自治共同
体のうち、憲法を軽視するものがあれば、その政府の権力を奪うこ
とを可能にするものである。

EUはトランプのイランに対する方針に明確に反対

米国大統領トランプは、イランとの核協定を疑問視したが、EUは
この協定をはっきり支持した。各国外相が可決した声明の中で、ドイ
ツおよび他の加盟27カ国は、この協定を維持する意向を強調した。
国際原発機構の調査によれば、イランはすべての義務を果たしてお
り、その見返りに解除された制裁で、経済とEUの貿易、さらにイラ
ンの人々も利益を得ている、とされている。米国はこの声明の中
で、一方的にこの協定を解除した場合の安全面での影響を検討する
よう呼びかけた。EUはこの声明で、米国大統領トランプの最近の発
言に対応したことになる。トランプは金曜日に、イランが核合意を
守っていることを文書で確言するのを拒否していた。

シュタインマイアーは大統領としては7年ぶりにモスクワ訪問

シュタインマイアーは、ドイツ大統領としては7年ぶりにロシアを
訪問する。連邦大統領府の発表では、10月25日にはモスクワを訪問
し、ロシア大統領プーチンとの会談などが予定されているほか、ロ
シア人権組織「記憶」を訪問し、ソ連元大統領でノーベル平和賞受
賞者ゴルバチョフとの会談する予定である。今回の訪問のきっかけ
は、宗教改革祈念式の一環として、聖ペテロおよびパウロ大聖堂を
ロシアのプロテスタント・ルター派教会への返還である、と発表さ
れた。シュタインマイアーは、外相時代に、ドイツプロテスタント
教会とともに、プーチンにこの返還を実現するよう尽力していた。
ドイツの大統領としてモスクワを訪問するのは、2010年のヴルフ以
来である。当時とは異なり、シュタインマイアーの訪問計画は、公
式訪問ではない。ドイツとロシアの関係は、現在、ウクライナ危機
のために悪化している。




10月17日(火)

対IS同盟はシリアのラッカ占領を発表

クルド人が指揮する同盟によれば、ISの元拠点ラッカは、数ヶ月に
わたる戦闘の末、ジハード主義者ISの支配から解放されている。シ
リア民主軍SDFの広報タラル シロは、以前の「イスラーム教国
IS」の非公式の首都ラッカでの同軍の戦闘行為は終了した、今後は
最後まで残っているISの抵抗の根城探しが行われる、と述べた。過
去数日、すでに数百人のシリア人IS戦闘員が投稿誌、その後数十人
の外国人ジハード主義者だけが、同市中心部で戦闘を続けていた。
民間人数千人が、包囲されている同市から避難することができた。
2014年からラッカを占拠していたテロ民兵ISは、ラッカ陥落で、北
イラクのモースルに続いて、シリアの最重要拠点を失ったことにな
る。急進派ISの秘密の中心都市として、ユーフラテス川沿いのラッ
カは、テロ組織の宣伝計画の中心地である。

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クルド人は北イラクのシンジャル市から撤退

イラクの中央政府との紛争で、北部のクルド人は、別の地域からも
撤退した。クルド軍は、ペシュメルガ戦闘員がシンジャル市を離
れ、政府に忠実なシーア派民兵が立ち入った、と述べた。クルド人
部隊は、キルクークの北西にある油田アヤナおよびバイ ハッサン
を放棄した。目撃者の話では、ヤジディ教徒の家族多数が、クルド
人自治区の方向へ避難した。クルド人ペシュメルガは、2014年末
に、この地域をテロ民兵ISの支配下から解放していた。シンジャル
とキルクークは、クルド人と中央政府の双方が、支配権を主張して
いる。軍が月曜日に、キルクークに攻め込んでいた。イラク政府は
この軍事行動で、同億の一部を独立させるというクルド人の計画に
対抗した。交戦が激化したため、ドイツ連邦軍は、イラク北部のペ
シュメルガ戦闘員の訓練任務を中止していた。EUと米国は両者に、
暴力の行使中止と対話を呼びかけた。

アフガニスタンで連携をとった攻撃で死者多数

アフガニスタン東部は、連続襲撃および爆弾事件に揺れている。パ
クティア州都ガルデスの警察の訓練本部が攻撃を受け、政府の最新
発表によれば、少なくとも41人が死亡し、多くの負傷者が出た。病
院の医師は、死者の中には「女性、学生、警官」が含まれている。
アフガニスタン内務省によれば、自殺攻撃犯1人が、訓練本部近く
で車に積んだ爆弾に点火し、これで攻撃犯たちが入り込む道を作っ
た.ガニ州では3百人ほどのタリバーン戦闘員が、アンダル地区の
行政本部を攻撃した。新しい情報では、この攻撃で、治安部隊の少
なくとも30人が死亡した。

アフガニスタンの少女の3分の2が学校に通っていない

人権活動家の発表によれば、アフガニスタンでは、2001年にタリ
バーンの支配が終了してから16年経っても、少女の3分の2が学校
に全く通っていない。アフガニスタン政府と諸外国の支援者の努力
は、2001年から大きく減少している、と人権団体「人権監視団
HWR」は批判しており、治安状況の悪化が、諸外国の支援隊多くの
撤退につながった、と述べている。同団の報告書には、教育を受け
られない理由として、貧困、不安の造だ、教育制度の悪い状況をあ
げ、学校に通っていない350万人の子供の85%ほどが、少女である、
と記されている。またタリバーンが支配していた1996年から2001年
までよりも、数百万人多くの少女が学校で教育を受けているが、こ
の前進は「不完全で今後はどうなるかわからない」、少女が学校に
通う割合は、いくつかの地点では下がり続けている、とも記されて
いる。




10月18日(水)

CDU/CSUとFDPは3会派連立に向け意向打診を開始

連邦議会選挙から3週間半、キリスト教民主同盟とキリスト教社会
同盟および自由民主党の政治家が、緑の党を交えた連立成立の可能
性を探るため、初めて会談をおこなった。まず3党の交渉役が、ベ
ルリンの国会議事堂の向かいにある国会議員協会で会議を開いた。
3党の事務長は会議後に、前向きの結論を引き出した。午後には、
キリスト教民主同盟とキリスト教社会同盟および緑の党の会議が始
まった。木曜日には、自由民主党と緑の党の話し合いが予定されて
いる.その後金曜日には、4党すべてが初めて、大規模な会議を開
く。一部、大きな立場の違いがあるため、(3会派による)ジャマ
イカ連立の組閣は困難である、と見られている。この連立が、現在
ドイツの組閣として、唯一可能な連立である。社会民主党は、大連
立の継続の可能性を否定し、野党になる方針であるためである。

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ザクセン州首相ティリッヒは12月に辞任

ザクセン州首相ティリッヒは12月に、州首相職及びキリスト教民主
同盟の州党首の職を辞する。彼は短い声明を発表し、12月9日の同
党の州党大会では、もはや再選を目指さず、その後州首相の職を辞
するつもりである、と述べた。さらに彼は、自分の職を「より若い
人に委ね」僂つもりであり、それまで彼は、「全力で」州首相の職
務を引き受けるつもりである、とも語った。ザクセン州キリスト教
民主同盟事務長クレッチュマー(42歳)が、2つの職の後継者とな
る、とされている。この背景には、同州同党が連邦議会選挙で敗北
し、ドイツのためのもう一つの選択肢AfDが、キリスト教民主同盟
を最大勢力の座から追い落とし、直接選挙での議員を数人獲得した
ことがある。58歳のティリッヒは、2008年5月から、ザクセン州首
相を務めている。

内閣は7箇所の外国派兵の延長を可決

連邦政府は、連邦軍の国外での活動7箇所をすべて延長することを
決めた。ただしそれぞれ3ヶ月間だけである.これにより、新政権
組閣までの時間が確保される。その後連邦議会が、本来の派兵延長
と部隊の規模と任務の変更に関して、決定を下すことになってい
る。7箇所の派兵の中には、連邦軍最大の、国連によるマリ平和活
動と、アフガニスタンでの訓練任務が含まれている。シリア及びイ
ラクでのいわゆる「イスラーム教国」との戦闘に、トルネイド形偵
察機での参加、北イラクでクルド人ペシュメルガに対する訓練活動
も、その一環である。先週金曜日に、この地域の軍事活動が激化し
ているため、最近はこの活動が凍結されている。7箇所での3ヶ月間
の派兵延長には、新連邦議会の賛成が必要である。

中国大統領習近平が政敵に対する戦闘的な発言で党大会を開始

中国大統領で党首習は、中国共産党の19回党大会を北京で開会し
た。彼は北京の人民大会堂で冒頭の演説をし、党員に対して、党の
指導態勢を破壊しようとするいかなる試みにも、帝国するように呼
びかけた。さらに中国は、「新時代」に入り、同党は「中国流の社
会主義」を実践する、と述べた。1週間のこの会議では、周周辺の
新首脳部が決められることになっている.専門家は、周がこの会議
で、普通は10年である党首の任期を伸ばし、「集団指導」の時代を
終わらせる土台を築くつもりである、と予想している。党大会の終
わりには、代議員が、共産党中央委員会の205人を選ぶことになっ
ている。この委員会は、25人態勢の政治局員を選び、その中から、
7人の常任委員会の委員が決められる。これが中国の本来の権力組
織である。




10月19日(木)

スペイン中央政府はカタルーニャ州から自治権を奪う方針

スペイン中央政府は、カタルーニャから自治権を奪う方針である。
土曜日の特別閣議では、憲法155条に基づく措置が発行することに
なる、と声明には謳われるわれている.これより前に、カタルー
ニャ地方政府は、独立に関する質問に関してはっきりした態度を示
すことなく、中央政府が先に科した最終通牒の期限が過ぎるのを放
置した。中央政府は、カタルーニャ州首相プチデモンに、木曜日の
10時までに、統一国家を維持することを明確に支持し、これ以上の
独立の努力を断念するよう求めていた。
憲法155条は、カタルーニャの自治権を、憲法違反容疑で、否認す
る権限を認めている。プチデモンと彼の政府は、これを根拠に、権
限を奪われる可能性がある。

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自由民主党と緑の党は初めての会談後に自信をのぞかせる

自由民主党と緑の党は、(3会派による)ジャマイカ連立に向け
て、今後話し合うために特別会合を始めて開いた後、自信をのぞか
せたが、意見に隔たりがあることも指摘した。自由党事務長ベーア
は、ベルリンでの会談後に、今回の交渉は、集中、尊敬、および内
容的な活気という特徴を持っていたが、「今後進むべき長い道のり
がまだ残っていること」も明らかになった、と述べた。緑の党執行
部長ケルナーも、雰囲気は丁寧であり、緑の党同様に自由民主党
は、連立政権を成立させるのであれば、「キリスト教民主、社会同
盟の踏み荒らした道」に追随してはならないことははっきりしてい
る、と述べた。金曜日にはキリスト教民主同盟とキリスト教社会同
盟、自由民主党、緑の党が初めて揃って、ジャマイカ連立に関して
話し合う方針である。

憲法擁護庁は若いジハード主義者に警告

連邦家擁護庁は、ジハード主義者の子供たちによる脅威が増してい
る、と見ている。長官マーセンは、テロ組織「イスラーム教国」が
支配地域を失ったことで、IS支持者の妻子が戦闘地域からヨーロッ
パに戻ってくる数が増える、と述べた。彼は、この未成年者は、イ
スラーム教の教えを受けて成長し、精神的外傷を伴う暴力をしばし
ば経験しており、一部は犯人になった、と述べた当局は、この子供
たちと若者たちが、故郷でサラフィストの環境に入り込み、さらに
過激化する可能性がある、と懸念している。ドイツからだけで過去
数年に、1千人ほどのイスラーム教徒が、シリアとイラクに向けて
旅立ち、彼らのうち3分の1ほどが、その後帰国した、との情報があ
る。

アフガニスタン襲撃で死者多数

急進派イスラーム教徒タリバーンが、アフガニスタン南部で、兵士
43人を殺害した。国防省によれば、カンダハル州の軍基地が攻撃を
受け、攻撃犯10人も死亡した、この攻撃で負傷しなかった兵士は
2人だけであった。現地の国会議員は、タリバーン戦闘員は、基地
の入口のところで2台の自動車につんだ爆弾に点火し、基地に入り
込んだ、と述べた。タリバーンが、この犯行を犯したことを認め
た。タリバーンは数ヶ月前から、短い期間をおいて、アフガニスタ
ン治安部隊の歩哨を攻撃している。木曜日には、同国の複数の場所
が攻撃を受け、70人以上が死亡したばかりであった。




10月20日(金)

イラク軍とクルド人が激しい戦闘

イラク軍とクルド人ペシュメルガ戦闘員が、同国北部で激しい戦闘
を繰り広げた。公式発表によれば、軍、警察、シーア派民兵が、問
題のキルクーク州のアルティン ケプルを占領した。クルド人側の
情報によれば、戦闘では、30人ほどのペシュメルガ戦闘員が死亡し
た。イラク軍は今週初めに、豊かな石油埋蔵量を持つキルクーク州
を含め、今までペシュメルガが支配していた広い地域を占領した。
クルド人が多くの地域から抵抗することなく撤退した。クルド人が
住民投票で、独立に明確に賛成した後、両者の紛争は激化してい
た。中央政府は、そのような分離独立をはっきり拒否している。ド
イツ国防省は、ペシュメルガ戦闘員の訓練を、日曜日に再開する見
通しである、と約束した。同省広報は、状況は全体としてみると、
再び安定した、と述べた。

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トゥスク「EU首脳会談で英国の離脱の第2局面に向け準備する」

EUは、英国のEU離脱後の英国との関係に関する交渉に向け、準備を
進めている。EU評議会議長トゥスクはブリュッセルで、EU首脳会談
は、話し合いの第2段階で、「内部の準備」を進めるのを認めた、
と述べた。決定は12月の次回首脳会談で下される、とのことであ
る。英国政府は、両者の関係と貿易協定に関する話し合いの第2段
階に移行することを、期待していた。ただし他のEU加盟国は、離脱
に関する中心的な問題で、十分な進展がない、と見ている。異論も
あるEUが英国に突きつけている資金面での要求が、中心的な問題で
ある。その金額は6百億オイロから1千億オイロと見積もられてい
る。英国首相メイはブリュッセルで、最終的なEU離脱の計算をする
には、時期尚早であるが、英国はEUに対する財政的な義務は守るつ
もりだ、と述べた。

ドイツの連立の意向を打診する会議の予定が確定

(3会派の連立による)ジャマイカ連立に関する交渉が、具体的な
形をとってきた。キリスト教民主同盟とキリスト教社会同盟、自由
民主党と緑の党は、金曜午後に多数が参加をした冒頭の会議の後
で、今後5回の意向打診会議の予定を発表した。それによれば、交
渉役は10月24日、26日、30日、11月1日と2日に交渉する意向であ
る。この話し合いがどれぐらいの規模得おこなわれるのかは、まだ
不明である。さらに各党は、今日の夜遅くまで取りあげられる議題
群を、正式に発表した。この問題は、財政、ヨーロッパ、気候から
避難さらに安全にまで広がっている。ただし、連立に関する話し合
いに向けて、前向きの意志表示が出された。クリスマスまでに連立
交渉をまとめるよう、努力が払われている。

作家アクハンリが保護下に置かれる

ドイツに帰国した作家アクハンリは、デュッセルドルフ空港に着陸
した後、突発事件が起きたため、警察の保護下に置かれている。彼
の弁護士ウヤルは、アクハンリは現在、「危険にさらされている
人」である。彼はデュッセルドルフ空港で、1人の男に侮辱された
が、アクハンリ及び周辺の意見では、これはトルコ大統領エルドア
ンの支持者と見られる。ウヤルによれば、この男は60際のアクハン
リは、「売国奴」であり、「ドイツはお前を守ることはできないだ
ろう」との言葉で脅した。ドイツの旅券を持つケルン人であるアク
ハンリは、8月19日に、トルコで逮捕命令が出たため、スペインで
逮捕された。彼はその後自由の身になったが、スペインを離れるこ
とは許されなかった。トルコは彼が、強盗事件に関与した、との容
疑をもっている。エルドアンは、自分がトルコの政治に批判的な発
言をしているため、自分を沈黙させるつもりである、とアクハンリ
は述べた。




10月21日(土)

スペイン中央政府はカタルーニャ州政府の権限を奪う方針

スペイン中央政府は、カタルーニャ独立派の権限剥奪を開始した。
首相マリアーノ ラホイは、憲法155条に基づき、地方政府とその
長カルラス プチデモンは解任された、と表明した。中央政府の代
表が、彼らの権限を引き継ぐことになる。ラホイは、カタルーニャ
の自治権と州行政は奪われない、と強調した。その理由として、分
離独立派は、「一方的」かつ「違法な」手続きで、法律を犯したこ
とを挙げた。半年以内に、カタルーニャ州では選挙が行われること
になる。
プチデモンは、分離独立計画を撤回するようにとの最終通牒を、木
曜日の期限を過ぎても受け入れなかった。

     その他のニュース

大衆迎合的なバビシュがチェコ国会選挙で明確な勝利

チェコ国会議員選挙では、大衆迎合的な富豪バビシュが明確な勝利
を収めた模様である。抗議運動ANOの創設者である彼は、選挙区の
4分の3以上の票が開いた時点で、30.1%の支持を集めた、とチェコ
統計局は発表した。4年前には同党は18.7%の支持で、第2勢力と
なっていた。バビシュは、ヨーロッパに懐疑的な立場と難民の受入
に反対して、選挙戦に臨んでいた。大統領ゼマンは、すでに、選挙
の勝利者に組閣を任せるつもりである、との方向性を示していた。
日本系チェコ人の企業家オカムラ率いる急進右派「自由直接民主主
義SPD」が、第2勢力になる可能性がある。同党の得票率は、11.2%
であった。今まで首相を出していた社会民主党CSSDは、中間発表で
は、敗北を喫し、7.6%(2013年には20.5%)に転落した。

各党は3会派連立に向けた2度目の交渉の準備

キリスト教民主、社会同盟、自由民主党、緑の党が会談を開いたこ
とを受け、連邦首相メルケルは、キリスト教民主、社会同盟の幹部
と、その結果に関して協議した。その際今後の交渉に関して共通の
方針が問題となっている。(3会派連立の)ジャマイカ連立が可能
かどうか、意向を打診する会議は、火曜日に予定されている.その
時には、税制と財政、ヨーロッパ問題が議題になる。キリスト教社
会同盟党首ゼーホーファーは、「手堅い財政、少ない借金、減税、
規則通りの未来への投資」を実施するよう求めた。彼は他の政党の
代表と同様、慎重ながら楽観的な姿勢を示した。金曜日には初め
て、3会派の連立が可能かどうか、話し合ったところであった。

ISはカブール襲撃が自分たちによるものであると宣言

テロ民兵「イスラーム教国IS」は、アフガニスタンの首都カブール
にあるシーア派モスク襲撃は、自分たちが起こしたと主張した。最
新情報によれば、この事件では、56人が死亡した。ISは、自殺攻撃
犯が体に爆弾を巻き付け、人五位の中で点火した、と発表した。こ
の2ヶ月間で、アフガニスタンのシーア派の寺院が攻撃を受けるの
は、これが3回目である。中央アフガニスタンのゴール州にあるス
ンニ派モスクも攻撃を受け、33人の命が失なわれた。現地の政治家
は、この犯行は急進派イスラーム教徒タリバーンが引き起こした、
との見方を取っている。




10月22日(日)

日本首相安倍の連立政権が選挙で明確な勝利

日本での国会議員選挙で、保守派の首相安倍晋三率いる連立政権
が、明確な勝利を収め、初期の予想によれば、3分の2の多数派を維
持する見通しである。テレヴィ局TBSの投票後の調査によれば、自
由民主党が率い、公明党との連立政権が、下院465議席のうち311議
席を獲得する可能性があり、これにより安倍は、予告通り平和的な
憲法を修正するのに必要な多数派を持つことになる。他の放送局の
調査では、連立政権は3分の2にぎりぎり届かない。63歳の安倍は、
2012年から政権の座にあるが、世論調査の数字がこのところよいこ
とを利して、国会議員選挙を1年ほど早めて実施した。核兵器を作
ろうとしている北朝鮮との紛争がある中、選挙戦が戦われた。

     その他のニュース

スペインはカタルーニャ人に地方政府に抵抗するよう呼びかける

カタルーニャ地方の独立の努力に関する対立で、スペイン中央政府
は、カタルーニャ人に地方当局に、市民の不服従で接するように呼
びかけた。外相ダスティスはBBCに、カタルーニャ人が地方政府の
考えうるすべての指示を無視することを期待している、と述べた。
さらに彼は、中央政府がカタルーニャの支配権を引き継いだら、カ
タルーニャ当局は命令を出す法的基盤をもたない、とも語った。ラ
ホイ内閣は土曜日に、地方政府の権限剥奪を開始していた。中央政
府は、北東部の豊かなこの地域が、スペインから分離独立すること
を阻止するつもりディア。スペイン憲法によれば、これは違法であ
る。カタルーニャ州首相プチデモンは、権限剥奪を甘受するつもり
はない。スペイン首相ラホイは、カタルーニャ政府の権限を引き継
ぎ、選挙を実施すると決定したが、これはフランコの軍事独裁政権
以降、カタルーニャ国民に対する最もひどい攻撃である、とも語っ
た。

北イタリアで自治拡大を求める住民投票

北イタリアのロンバルディア州とヴェネト州では日曜日に、市民が
自治拡大に関する投票を行なう。強い経済を持つこの両地域での住
民投票には、1千万人の市民が投票権を持っている。ただし、スペ
インのカタルーニャ州都は異なり、独立ではなく、この地域に対す
る財政問題などの権利を拡大することが問われている。この投票に
は拘束力はなく、むしろ中央政府との交渉で、地域代表により大き
な力を与えるためのものである。自治の努力を進めているのは、北
部連合党である。同党は、元首相ベルルスコーニ率いる「イタリア
がんばれ」、「五つ星運動」、労働組合および使用者同盟の支持を
受けている。社会民主主義の与党民主党は、選挙行動に推薦を行わ
なかった。

ロシア野党の政治家ナワルヌイが釈放される

ロシアの野党指導者ナワルヌイは、20日間の拘留の末に釈放され
た。彼はインターネット上に「私は外にいる」と書き込み、路上に
経つ自分の写真を公表した。政府を批判する彼は、裁判所の見解で
は、無許可集会への参加を呼びかけた容疑で、10月上旬に拘留を言
い渡されていた。41歳の政治家で弁護士のナワルヌイは、ロシア大
統領プーチンの批判家としては最も有名な一人で、ロシアの汚職を
定期的に弾劾している。彼はすでに数回、裁判所で責任を問われて
おり、繰り返し罰金および拘留刑が言い渡されていた。ナワルヌイ
は、自分に繰り返される非難は、政治的な動機に基づくものだと捉
えている。2017年2月に有罪判決のため、彼は3月の大統領選挙には
立候補することができない。




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