10月16日〜22日のオーストリアのニュース



10月16日(月)

     国外ニュース

カタルーニャ独立派2人が拘留される

カタルーニャ紛争では、独立運動の指導者2名に、逮捕命令が出さ
れた。昨日の司法筋の情報では裁判官はマドリード国民刑事裁判所
で、公聴会後に、裁判官はジョルディ サンチェスとジョルディ 
クシアールトに対して、捜査のための拘留を命じた。検察は、影響
力の大きな組織、カタルーニャ国民集会ANCとオムニウム代表であ
る彼らが、「騒乱行為」に及んだ、と非難している。

     国内ニュース

クルツがとる次の一手

日曜日の選挙で勝利したことを受け、国民党とその党首セバスティ
アン クルツが、組閣の際にどんな行動に出るか、緊張して見守ら
れている.ウィーンで国民党の連邦党大会がおこなわれ、最初の選
択肢は火曜日に示される可能性がある。今までクルツは、連立の可
能性に関して、手の内を見せなかった。まず連邦大統領アレクサン
ダー ファン デア ベレンが、組閣を自分に委託しなければなら
ないが、それは金曜日前には行なわれない、その時に最終的な選挙
結果が呈示される。




10月17日(火)

     国外ニュース

カタルーニャ人20万人が活動家の捜査のための拘留に抗議

独立運動の指導者2名が拘留されたことに抗議して、警察によれ
ば、バルセロナではおよそ20万人が路上に繰り出した。参加者はろ
うそくを持ってろ上位繰り返し、ジョルディ サンチェスとジョル
ディ クシアールトを、捜査のための拘留からの釈放と、カタルー
ニャの独立を求めた。ジローナなどのカタルーニャ州の都市でも、
同様のデモが行なわれた。スペイン司法は、カタルーニャの組織の
うち影響力の大きなカタルーニャ国民集会ANCと文化オムニウムの
指導者である彼らを、捜査のために拘留していた。この報道が、カ
タルーニャ州各地で、夜間に抗議活動を引き起こした。

     国内ニュース

連立交渉 各党はすべての選択肢を残しておく

間もなく始まる連立交渉に向け、国民党、社会民主党、自由党は、
当面あらゆる可能性を残しておく。国民党党首セバスティアン ク
ルツは、火曜日に、自由党党首ハインツ・クリスティアン シュト
ラーヘも火曜日に、他のそれぞれの政党との交渉に向け「すべての
可能性」を確保している。組閣の委託を受けると見られる国民党
は、何が望ましいかを表明するつもりはない.国民党と自由党はと
もに、いくつかの原則を主張する、と強調している。




10月18日(水)

     国外ニュース

IS追放 ラッカには廃墟が残るのみ

イスラーム教国ISの手から、ラッカ市を解放することで、シリアの
テロ民兵の「首都」は陥落した。同市は4年にわたり、急進派ISの
支配を受けていた。クルド人を中心とするシリア民主軍SDFが、解
放を発表した亜路、映像によれば、同市は廃墟とISの残虐行為の部
隊だけである。「カリフ国」は、破綻の直前のように見えるが、敗
残兵による恐怖は残っている。

     国内ニュース

緑の党は救済される可能性があるか?

2017年の選挙で、緑の党の連邦全体での計画は、オーストリアでは
死に体である。ただし緑の党には、最後の可能性がある、と政治学
者ペーター フィルツマイアーは考えている。ただし時間は迫って
いる。4州の州議会選挙が間もなく行なわれる。新たな組織設立の
考えは、むしろ2018年の後半に延期される。緑の党側から耳にする
自責および周囲からの咎めの一つが関心を引く。非現実的政策の視
点であり、有権者にこれが伝わっている、というものである。。こ
れはすでに、他の人からの受け売りである。左派ではそのようなこ
とは滅多にない、と多くの緑の党の党員は考えているとのことであ
る。




10月19日(木)

     国外ニュース

記録ずくめの首相 ニュー ズィーランドでは異例の連立

37歳になったばかりの労働党の政治家ジャシンダ アーデンが、
ニュー ズィーランドの次期首相になる可能性が高い。そして島国
である同国で最も若い女性首相である。労働党は「ジャシンダ熱狂
派」を抱えて、最低の世論調査から脱出していた。保守派の国民党
は、国会議員選挙で最大の得票を得たが、労働党の万歳の声月津一
得る。右派大衆迎合政党ニュー ジーランド第一党と、緑の党との
異例の連立の組み合わせで、アーデンは現在は国会の多数を持って
いる。

     国内ニュース

クルツはユンケルを訪問「自由党についてももちろん話し合った」

首相クリスティアン ケルン(社会民主党)が、2日間の日程のEU
首脳会談に参加するにあたって、彼の後継者になるセバスティアン 
クルツ(国民党)は、選挙勝利後のEUへのお披露目をやり遂げた。
彼は木曜日午前に、EU委員会議長ジャン・クロード ユンケルの出
迎えを受けたが、自由党も「もちろん」議題であった、とクルツは
述べた。国民党党首であるクルツは、連立政権組閣を前に、親ヨー
ロッパの路線を表明し、自分は「ずっと親ヨーロッパである」つも
りだ、と述べた。




10月20日(金)

     国外ニュース

スペイン国王は警告「カタルーニャはスペインの重要な一部」

カタルーニャ危機で、スペイン国王フェリペ6世は、この地域の独
立の努力を改めて厳しく批判した。彼は金曜日に、バルセロナの責
任者が、「分離独立の容認できない試み」をしていると非難した。
フェリペ6世は、カタルーニャは「21世紀のスペインの重要な一
部」であると述べた。その数時間後には、スペイン中央政府が、緊
急の場合には自治権を取りあげる、との決定を出される見通しであ
る。

     国内ニュース

クルツの今後の行動

国民党党首セバスティアン クルツは、連邦大統領アレクサンダー 
ファン デア ベレンから、金曜日の昼に組閣の委託を受け、無駄
にする時間はない。金曜日午後にはすでに、新オーストリア党NEOS
党首マティアス シュトロルツと話し合った。同党と何らかの協力
をするなら、憲法に関する問題で重要な3分の2の多数を手に入れ
る。その他の政党の党首との会談は、土曜日と日曜日に設定されて
いる。その後クルツは、どの政党と連立交渉をするかを発表する意
向である。




10月21日(土)

     国外ニュース

プチデモンは中央政府が「政権転覆」を計っていると非難

カタルーニャ地方の大統領カルラス プチデモンは、土曜日に中央
政府が科した権限剥奪を、「政権転覆」である、と評した。彼は土
曜日のテレヴィ演説の中で、「中央政府の行動は、民主主義の価値
観に合致せず」、法治主義を侵害するものだ、と述べた。さらに彼
は、これはフランコ独裁政権時代以降、カタルーニャ州に対する
「最悪の攻撃」である、とも語った。

     国内ニュース

クルツとの会談後シュトラーヘは「よい人物」と発言

国民党党首セバスティアン クルツは、土曜日午後に、自由党党首
ハインツ・クリスティアン シュトラーヘと、意向打診の会議で会
談した。両者は、これはとてもよい会談で、お互いにバラの花をま
き合った、と述べた。ただし両者は、連立交渉の次の段階があるか
どうかは明言しようとしなかった。シュトラーヘは「よい人物」な
ので、さらに話し合いに招かれる。ただしこれは「簡単な話し合い
にはならない」とだろう、ともクルツは語った。シュトラーヘは時
間に遅れたが、周囲の職員によれば、彼は渋滞に巻き込まれた。日
曜日にクルツは、社会民主党党首クリスティアン ケルンとの
第1回の話し合いを終える意向である。




10月22日(日)

     国外ニュース

陽動作戦成功 安倍は日本の選挙で勝利

日本の首相安倍晋三は、駆け引きでうまくやった。彼が1年以上時
期を早めて実施した国会議員選挙は、彼にとても大きな勝利をもた
らした。安倍は時折、身内びいきの疑いが持たれ、世論調査では支
持を下げていたが、北朝鮮危機が進む中、この流れを逆行させた。
野党は彼が、選挙を戦略的な理由で前倒しした、と非難している。
首相を勤めるのは4期目で、平和的な戦後憲法を修正するとの目標
に、大きく前進した。

     国内ニュース

クルツはケルンと会談 国民党と自由党の連立が成立する方向へ

国民党党首セバスティアン クルツは、日曜日に社会民主党党首ク
リスティアン ケルンと、意向打診する会議を終えた。この会議で
はおそらく、主として過去の克服が問題になった.両者は、選挙戦
の中での対立を話し合い、処理したと考えている。ただし同じ未来
を持つことには合意しなかった。ケルンは、社会民主党は野党の中
での役割を果たす準備をするつもりだ、と述べた。クルツは、誰を
連立協議に招くつもりかについては、まだ明らかにしようとしな
かったが、自由党が選ばれる見通しが強まった。




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