１１月２０日〜２６日のドイツのニュース
１１月２０日（月）
4党によるドイツ連立政権意向打診会議決裂
4週間にわたる長期交渉の末、連邦首相アンゲラ メルケルは、（4
党による）いわゆるジャマイカ連立に向けた意向打診会議が、失敗
に終わった。キリスト教民主同盟とキリスト教社会同盟、緑の人々
は日曜日夜、ドイツを深い政治的危機に落とし込んだとして、自由
民主党による交渉決裂を批判した。3党は、最も重要な対立点であ
る移民問題でも、合意は全く可能であったのに、と苦情を述べた。
緑の人々の政治家は、自由民主党には多くの妥協をした、と指摘
し、自由民主党は計算の上で離脱し、「へたくそな芝居」をうっ
た、と述べた。自由民主党党首クリスティアン リントナーは、決
裂の理由として、ドイツの近代化と、約束した政治転換に向けて、
同じ理念を見いだすことができなかった、有権者の意志を曲げるの
に加担するつもりはない、と述べた。
連邦議会選挙から2ヶ月専門家は、首相でキリスト教民主同盟党首
のメルケルが、かなり弱体化した、見ている。フランス大統領エマ
ヌエル マクロンは、ドイツの動向に懸念を表明した。
その他のニュース
シュタインマイアーは各党に呼びかけ
連邦大統領シュタインマイアーは、意向打診会議が決裂しか事を受
けて、各政党には、組閣に向けて努力する責任があることを思い起
こさせた。彼はベルリンで、これは単に選挙のやり直しで、有権者
に委ねることはできない、とも表明した。彼は4党連立の交渉に参
加したすべての政党の党首だけでなく、「綱領で人々を分断させ、
政権に参加することを否定していない」政党とも会談する、と予告
した。これで彼は、社会民主党のことを念頭に置いていると見られ
る。党首シュルツによれば、社会民主党は、キリスト教民主同盟と
キリスト教社会同盟との大連立には加わらないという立場である。
さらに彼は、有権者は、ジャマイカ意向打診会議が決裂した後の情
勢を、改めて検討するべきであり、「我々は選挙のやり直しを尻込
みしてはいない」と強調した。選挙がやり直されれば、首相の職務
執行中のメルケルにとっては、キリスト教民主、社会同盟と、緑の
党あるいは自由民主党いずれかとの連立による少数派政権の可能性
と残っている。ただしこれは極めてありそうにない。
Zanu-PFはムガベの職権剥奪に向けて準備中
ジンバブエ大統領ムガベは、自分の政党からの辞任の期限を放置し
た。与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線Zanu-PFが設定し
た最終期限は、月曜日お昼に切れたが。長期間にわたって大統領を
務めた彼が、辞職要求に従うことはなかった。予告通り、党役員は
国会による正式に解任の準備を進めた。これに関する動議の中で
は、ムガベは法治主義を軽視しており、彼には歴史的な経済不況の
責任がある、と記されている。軍も危機に関して協議している。
93歳の国家元首であるムガベは、テレヴィ演説で、大統領職は自分
のものである、と主張した。さらに彼は、数週間後に開かれる彼の
政党Zanu-PFの党外回で、議長を務める、とも予告している。ただ
し同党は、彼をすでに党首から解任していた。強い影響力を持つ独
立戦争の退役兵たちは、大衆による抗議活動を呼びかけている。
ケニア最高裁判所はケニヤッタの再選を確認
ケニア最高裁判所は、現職のケニヤッタを、同国の大統領に再選さ
れたことを、最終的に確認した。裁判官マラガは、同裁判所は、選
挙結果に反対する2件の嘆願書には、「根拠がない」として却下す
る、と述べた。判断によれば、この結論は全員一位で下された。こ
れにより、ケニヤッタは来週、大統領として先生をすることができ
る。10月末に再び実施された選挙は、野党が参加しなかった。ケニ
ヤッタは、98%以上の賛成で大統領選挙で明確な勝利を収めてい
た。
１１月２１日（火）
ジンバブエを長期間の支配したムガベが辞任
ほぼ40年間権力の座にあったジンバブエ大統領ロバート ムガベが
辞任した。国会議長ジェイコブ ムデンダは、ハラレで国会議員を
前に、ムガベの辞任の書簡を読み上げた。ムガベはこれで、正式の
解任手続きを回避することになった。軍は先週半ばに、ジンバブエ
の権力を引き継ぎ、ムガベを自宅拘留下に置いていた。軍幹部はム
ガベに、辞任を迫っていた。与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛
国戦線Zanu-PFは日曜日、93歳のムガベを、党首から解任し、党か
ら除名した。75歳の政治家エマーソン ムナンガグワが、不在のま
ま後継者に選ばれていた。彼は軍の支持も受けていた。
その他のニュース
ナイジェリアのモスクで若者が爆死 死者50人
ナイジェリア北東部のモスクで自殺攻撃があり、警察の発表によれ
ば、少なくとも50人が巻き添えに死亡した。現地当局は、犯人は
10代の男で、信徒の真ん中で爆死した、と発表した。アダマワ州の
村落ムビでのこの攻撃は、イスラーム教徒テロ組織ボコ ハラム特
有のやり口であった。スンニ派原理主義者の攻撃及び襲撃事件で、
ナイジェリア北東部とここに隣接する地域では、少なくとも2万人
が死亡した。
連立意向打診会議決裂 連邦大統領は話し合いを求める
連邦大統領シュタインマイアーは、ドイツで選挙の再実施を回避
し、各党幹部と、組閣の可能性を探っている。緑の人々幹部エツデ
ミルとペーター、自由民主党党首リントナーとの会談が、火曜日に
は別個に行われ、（4党による）ジャマイカ連立がまだ可能かどう
かを話し合っている。4党による連立の意向を打診する会議が失敗
に終わったことを受け、シュタインマイアーは、すべての政党に話
し合う用意をするように求め、これには社会民主党も含まれてい
る。リントナーは自らの自由民主党党員に宛てた書簡の中で、この
連立交渉が失敗に終わったことを弁護し、新たな出発を市、方向を
転換することがな各区、長期的な争いだけが目についた、と述べて
いた。ジャマイカ連立の意向打診が、受け入れられなければ、連邦
議会の再選挙がおそらく最も可能性が高い解決策と見られる。少数
派政権も可能であるが、連邦首相メルケルは、これには懐疑的な見
解を述べている。彼女はふたたび選挙を行なうことを支持する意向
である。
ドイツではISの戦闘員と見られるものの家宅捜査
ドイツの複数の州で、「テロ民兵イスラーム教国IS」に属すると見
られる6人のが、手入れを受けて、逮捕された。彼らには、「武器
あるいは爆発物による攻撃を、ドイツの公的な施設を目標に用意し
た」との容疑がもたれている、とフランクフルト アム マインの
検事総長は発表した。ただし、攻撃計画はまだまとまってはいな
かった、とされている。検察によれば、20歳から28歳のシリア人
6人が、捜査対象である。彼らのうち4人は、2014年12月から、残り
の2人は2015年の晩夏から、亡命申請者としてドイツに滞在してい
る。彼らは、外国のテロ組織に属し、国を重大な危険にさらす暴力
行為の準備をした、との容疑がもたれている。
１１月２２日（水）
元将軍ムラジッチに対して終身刑
ボスニア・セルビア軍の元長ラトコ ムラジッチは、終身刑を言い
渡された。旧ユーゴスラヴィアでの戦争犯罪を裁く国連の裁判所の
裁判官たちは、民衆殺害、戦争犯罪、及び人間性に反する罪の容疑
で、彼に責任がある、と述べた。デン ハーグでの裁判では、
1990年代のボスニア戦争が問題となっている。判決によれば、ムラ
ジッチには、特に東ボスニアのスレブレニッツァでの大量殺戮に責
任がある。ムラジッチは、1992年5月からサラエヴォを44ヶ月間に
わたって包囲した件で、訴えられている。人権組織によれば、この
包囲では、1万人ほどが死亡した。
ムラジッチの弁護士は、74歳のムラジッチは、この判決に上告す
る、と発表した。
その他のニュース
レバノン首相ハリリは辞任を撤回
辞任したレバノン首相ハリリは、帰国後に、自分の職務を当面、引
き続き担当する、と表明した。彼は首都ベイルートで、大統領アウ
ンの求めに 応えて、辞職を当面中止すると述べた。これより前
に彼は、レバノン独立記念日の軍事行進に出席していた。その際に
47歳の彼は、来賓席ではアウンの隣の席に地底他。ハリリは今月初
めに、サウジ・アラビアから、はっきりしない状況で、辞職を発表
していた。火曜日晩に彼は再び故郷に帰還していた。辞任表明の
後、レバノンではスンニ派のサウジ・アラビアとシーア派が主流の
イランの間の代理紛争が、新たに勃発する可能性がある、との恐れ
が出ていた。両国は、この地域の覇権を巡って争っている。
ムナンガグワがジンバブエ大統領に就任する
ジンバブエ大統領ムガベが辞任したことを受け、後継者ムナンガグ
ワが金曜日に宣誓する、と国営ラジオZBCが報じた。元副大統領の
彼は、11月はじめに政権及び党から追放され、国外に避難してい
た。彼は同国を、来年の選挙まで率いることになる。野党が移行政
権に参加するかどうかは、不明である。ムナンガグワは、秘密情報
部元長官で司法相であった。彼は、与党ジンバブエアフリカ民族同
盟＝愛国戦線Zanu-PFの支持と、先週政権を転覆させた軍指導部の
支持を受けている。93歳のムガベは、40年ほど権力を握っていた
が、火曜日に辞任していた。彼は辞任で、国会の解任手続きを回避
した。
中国の元インターネット検閲官が逮捕される
中国でインターネットの最高検閲官だった男が、買収容疑で逮捕さ
れた。中国国営報道機関は、ルには「重大な規律違反」容疑がもた
れている、と報じた。共産党の規律委員会は、規律違反という言葉
では、普通は汚職容疑を指している。57歳のルは、2016年にも、イ
ンターネット行政長官の職も失っていたが、中央宣伝部長代理には
留任していた。彼は、10月の党大会以降、大統領習の汚職との戦い
の犠牲者になった初めての高官である。党員に対する汚職容疑で
は、中国ではまず、党の規律委員会が調査をする。この委員会は、
容疑者を逮捕する権限を持つ。その後ようやく、被告は司法当局に
渡される。
１１月２３日（木）
ミャンマー「ロヒンギャ帰還で合意」
ミャンマーは、バングラデシュに避難したロヒンギャを受け入れる
用意がある、と表明した。両者が一致して発表したところでは、こ
れに関する声明の署名をした。報道によれば、バングラデシュは難
民の個人情報を含め資料を、ミャンマーに送ることが含まれてい
る。また2ヶ月以内に帰還を始めることになっているが、帰還を認
める人の数など、いくつかの問題が残っている、とのことである。
これより前に、みゃんまは実質的な首相アウン サン スー チー
とバングラデシュ外務大臣アブル ハサン マームードは、危機に
ついて協議した。8月からイスラーム教徒ロヒンギャ60万人以上
が、国境を越えて避難し、人が溢れている収容所で暮らしている。
その他のニュース
バイエルンではゼーホーファーの後継者をめぐり混乱
キリスト教社会同盟党幹部の情報によれば、党内部では、今後の人
事に関する決定をまだ下していない。バイエルン州議会の同党会派
は、党首ゼーホーファーとゼーダーが、どのように職務を分担する
かを決定しようとしている、との歩道道があるが、これは誤りであ
ると党広報は説明した。バイエルン ラジオは当初、同党の連邦議
会の会派は、今まで州財相を勤めていたゼーダーを新州首相にする
のを望んでいる。現職のゼーホーファーはこの間に、ミュンヒェン
で会派と会談した。会派長クロイツァーは、同党幹部は12月の最初
の1週間で、人事案を提出するだろう、と述べた。ゼーホーファー
はこれより前に、木曜日夕刻に人事を決定する、と約束していた。
キリスト教社会同盟党首である彼は、釣り合いが取れ友好的な解決
を、合意の上で取り付けるべく努力している、と説明している。党
幹部はいずれにせよ、夕刻に協議を行なうことになっている。
リントナー「自由民主党はジャマイカ連立はもう十分」
自由民主党党首リントナーは、やり直しの選挙がった場合には、
（4党による）ジャマイカ連立について再び交渉するつもりはな
い。彼は「ケルン市新聞」に、連邦政治で緑の人々と信頼を持って
協力することは、現時点では不可能だ、と述べた。自由民主党は週
の初めに、キリスト教民主、社会同盟及び緑のと人々との意向打診
会議から離脱していた。連邦大統領シュタインマイアーは、少数政
権あるいは大連立が成立しなければ、選挙のやり直しを公示しなけ
ればならない、とも述べた。シュタインマイアーは木曜日に、大連
立に参加する可能性を否定している社会民主党党首シュルツと会談
した。緑の人々党首ゲーリング・エッカルトは、首相メルケルの少
数派政権を支持することは考えられない、石炭使用禁止などの緑の
人々の計画を実現するためには、現在の連邦議会で多数派ではない
からだ、と述べた。
ガブリエルはクルド人居住区訪問が認められず
ドイツ外相ガブリエルは、今月初めにイラク訪問を取りやめたが、
それはイラク政府がクルド人地域訪問を阻止したためであった。報
道雑誌「シュピーゲル」は、連邦首相メルケルが首相アバディに抗
議したが、北イラクへの寄り道を実現することはできず、首都バグ
ダードだけの訪問をガブリエルはあきらめた、と報じた。外務省
は、この報道に論評する意志はなかった、とのことである。イラク
側からも、何ら態度表明は得られなかった。クルド人は9月に、イ
ラクからの独立に関する住民投票を実施していた。その直後政府軍
は、それまでクルド人が支配していたこの地域に迫った。北イラク
では、ドイツ兵140人が駐留している。連邦軍は、テロ民兵「イス
ラーム教国」との戦いに参加するクルド人の訓練を行なっている。
１１月２４日（金）
エジプトのシナイ半島のモスクが襲撃を受け流血の事態
国営報道機関の情報によれば、エジプトのシナイ半島にあるモスク
が襲撃を受け、少なくとも235人が死亡した。これは国営の中東通
信社MENAが、当局の発表を引用して報じている。シナイ北部のビル
アル・アブド市での襲撃事件では、その他に少なくとも120人が
負傷した。治安筋の情報によれば、攻撃犯はシュウトアル・アリシ
ュ近郊のモスク周辺で、信徒が金曜日の礼拝に集まったところ、複
数の爆弾に点火した。その後彼らは、逃げ出す人を銃撃した、との
ことである。政府は、3日間の国を挙げての服喪を命じた。シナイ
では、テロ民兵「イスラーム教国IS」のエジプト支部が、エジプト
治安部隊と、数年前から戦闘を続けている。この戦闘で数百人が死
亡した。
その他のニュース
連邦大統領はメルケル、ゼーホーファー、シュルツと会談
連邦大統領シュタインマイアーは、キリスト教民主同盟とキリスト
教社会同盟、社会民主党の党首を、来週の会談に招待した、と大統
領府はベルリンで発表した。メルケル、ゼーホーファー、シュルツ
がベルヴュー宮に集まって開く交渉では、安定した政権連合を築く
道が主題である。キリスト教民主同盟とキリスト教社会同盟、自由
民主党および緑の人々からなるいわゆるジャマイカ連立の意向打診
会議が失敗に終わったことを受け、シュタインマイアーは、選挙の
やり直しを回避するべく努力している。可能性の一つは、大連立政
権結成であるが、シュルツは選挙の直後に、その可能性はないとし
ていた。社会民主党内部では、大連立に抵抗する声が起きている。
連邦大統領は来週、連邦議院議員を出しているすべての政党の会派
長とも会談する。一方シュルツは、社会民主党党員に、同党が政権
樹立に参加するかどうかについて、意見を出し合うように求めるつ
もりだ、と述べた。
ジンバブエ新大統領ムナンガグワが宣誓
ジンバブエは新たな大統領を持つ。ムナンガグワは、首都ハラレで
就任の宣誓をした。国立競技場での資金点には、数万人の人々が集
まった。75歳のムナンガグワは、軍による政権転覆のあと、解任手
続きがとられそうになったため辞任したムガベの後任となる。ムガ
ベはジンバブエを、厳しい手法で37年間支配し、徐々に独裁的なっ
ていった。軍は数日前、高齢のムガベが、妻グレイスを自分の後継
者に指名するために、大統領代理ムナンガグワを解任したことを受
け、ムガベの権限を奪い、自宅拘留にしていた。ムナンガグワは、
ムガベ同様、英国の植民地支配から独立するために、戦いに加わっ
ており、長年にわたりムガベに忠実な協力者であった。彼は、財務
及び国防大臣を務めたが、残酷な弾圧の責任がある、とされてい
る。
EUは東方の諸国との関係を首脳会談で決定する方針
EUはウクライナ及び東の5カ国との首脳会談を開くが、そこで民主
主義と汚職との戦いで進展があることを期待している。ドイツ首相
メルケルはブリュッセルで、特に白ロシア（ベラルーシ）では、EU
は「民主主義のさらなる発展を迫る」つもりであ僂、と述べた。ま
た彼女は、ジャマイカ連立の意向打診会議が決裂したあと初めて、
EUに姿を現し、東ウクライナ問題が平和的に解決するとの期待を表
明した。メルケルは、首脳会談と並行して、ウクライナ大統領ポロ
シェンコと会談し、「わずかな進展」がどこでなら可能か、話し合
うつもりである、とも語った。東ウクライナでは、政府軍が親ロシ
ア反乱勢力と戦っている。EUと東部の協力国との第5回首脳会談
で、意見の歩み寄りがあったのを、ロシアは猜疑心を持ってみてい
る。EUは内部では、ロシアに対する態度を一つにまとめることがで
きていない。
１１月２５日（土）
緑の人々は今なお組閣に応ずる用意がある
キリスト教民主同盟とキリスト教社会同盟と社会民主党の大連立が
検討される中、緑の党は、今なお組閣に貢献する用意がある、と発
表した。緑の人々党首ツェム エツデミルはベルリンでの党大会
で、求められれば今後も責任を引き受けるつもりである、緑の人々
にとっては、「重要なのはまず国で、次が党」である、と述べた。
彼は明確に、（4党による）ジャマイカ連立意向打診会議決裂で
は、緑の人々代表の行動を正当化し、恥じる理由はない、たとえば
石炭発電の廃止に向けてあらゆることをする価値がある、とも語っ
た。エツデミルは、緑の人々は、すべての策の中で、難民の家族の
呼び寄せも重視することなければ、賛成することはない、と強調し
た。
その他のニュース
メルケルは迅速な組閣を求める
連邦首相メルケルは、キリスト教民主同盟とキリスト教社会同盟、
自由民主党、緑の人々によるジャマイカ連立意向打診会議が決裂し
た結果として、選挙のやり直しに反対した。キリスト教民主同盟党
首である彼女は、メクレンブルク・フォアポンメルン州の同党党大
会で、各政党が前回選挙の結果で、何も始めることができていない
という理由だけで、人々に再選挙をするように依頼することで得ら
れるものは何もない、と述べた。また彼女は、連邦政府が早期に樹
立できるとの期待を表明した。連邦大統領シュタインマイアーは、
木曜日午後に、メルケル、社会民主党党首シュルツ、キリスト教社
会同盟党首ゼーホーファーを、合同の話し合いに招いた。社会民主
党員の中には、改めて大連立をすることに対する抵抗は、このとこ
ろ弱まっている。
エジプト襲撃事件の犠牲者数は増加
エジプトでは、モスク襲撃事件の死者数は、305人に増加した。国
営テレヴィが検察の話として報じたところでは、その中には子供
27人も含まれており、負傷者は128人である。攻撃犯たちは、前日
金曜日の礼拝の間に、シナイ半島北部のモスクで、爆弾に点火し、
その後混乱した信徒たちを銃撃した。これは同国の歴史上、最もひ
どい攻撃である。大統領府は、3日間の国を挙げての服喪を命じ
た。空軍は金曜日夜に、武器と弾薬を持つテロリストが潜んでいる
と見られる地域を、攻撃していた。
リビア沿岸で難民30人以上が溺死
リビアの西岸で難民船が沈没し、複数の子供を含め、少なくとも
31人が溺死した。リビア沿岸警備隊の発表によれば、2百人以上の
救出に成功し、首都トリポリの港に移動させた。移民たちは2隻の
船に乗って航行中であった。沿岸警備隊が、ガラバリ沖合で彼らに
気がついたとき、1隻の船はすでに沈没し、乗っていた60人は破片
につかまり、そのため救助された、とのことである。2隻目の船に
は140人が乗っていた。リビアは、アフリカからの移民が、ヨー
ロッパへ向けて地中化を超える危険な航海に乗り出す主要出発点で
ある。密入国業者は彼らをよく、航海に耐えられない船に過大に人
を乗せて送り出している
１１月２６日（日）
社会民主党は大連立の条件を挙げる
社会民主党の政治家たちは、連邦首相アンゲラ メルケル周辺のキ
リスト教民主同盟幹部との会談を前に、キリスト教民主、社会同盟
と連立交渉をするために、多数の条件を挙げた。民間の疾病保険の
廃止、教育、住宅建設、広域帯を使ったインターネット網の拡大が挙
げられている。ジャマイカ連立意向打診会議が決裂し、やり直しの
選挙を回避するために、キリスト教民主党幹部の会議では、特に大
連立を新たに行なうための条件が、取りあげられた模様である。キ
リスト教民主、社会同盟と社会民主党の連立は、ドイツにとって最
善の選択肢である、とキリスト教社会同盟党首ホルスト ゼーホー
ファーは、路上で売られる「ビルト紙日曜版」に述べた。メルケル
は土曜日に、選挙のやり直しを拒否する、と強調していた。
その他のニュース
観光の島バリで火山が爆発 飛行機が欠航
インドネシアの休暇を過ごす島バリ島のアグン火山が爆発し、この
地域の飛行機の便が欠航している。火山の爆発が続いているため、
公式の警戒が最高度に引き上げられたことを受け、複数の会社が飛
行を取りやめた。数種間前から鳴動を続けているアグン山上空に
は、およそ6千メートルの高さに煙と灰の柱が上がっている。近く
にある道路、家屋、自動車のうえには、肺が硬化している。報道に
よればその他、マグマが噴出した。3千メートル以上の高さがある
アグン火山が最後に爆発したのは、1963年であった。この時は、
1千人以上が死亡し、複数の村が破壊された。
パキスタンはイスラーム教徒に対して軍を出動させる
パキスタンの首都イスラマバードでは、イスラーム教徒のデモ隊と
治安部隊が、再び衝突した。デモ隊は、車に放火し、その後抗議の
陣営に戻った。報道によれば、土曜日には数千人の警官と軍に準ず
る治安部隊が、宗教上の強硬派の拠点を解体しようとし、6人が死
亡、150人以上が負傷した。彼らは、神を冒涜したとして、法相ハ
ミドの退陣を求めている。パキスタンは、神を冒涜した場合に、死
刑を含む厳しい冒涜法を持っている。この法律を修正しようという
試みは、宗教上の強硬派の抵抗で、ずっと失敗している。2011年に
は、政界の要人2人が、これを緩めるよう求めたとして、殺害され
た。
中国東部で爆発 死者発生
中国東部の港町寧波市で大爆発があり、少なくとも2人が死亡し、
多数の負傷者が出た。上海の南1百キロにある百万都市寧波の工業
地域を揺らし、爆発が複数の建物が倒壊した。原因は当初不明で
あった。近隣の宅地でも、複数の家が倒壊した。報道によれば、こ
れらの家屋は取り壊されることになっていたため、無人であった。
安全対策が厳格でないため、中国では工業の事故が繰り返し発生し
ている。