1月8日〜14日のオーストリアのニュース



1月8日(月)

     国外ニュース

英国の女性閣僚 担当変更ではなく辞任

英国教育大臣ジャスティン グリーニングは辞任した。彼女は、首
相テリーザ メイが始めた内閣改造計画によれば、教育大臣を離
れ、社会福祉及び年金大臣の職を担当することになっていた。ただ
し彼女はこれを拒否した。メイは「驚いた」ものの、グリーニング
の決断を尊重する、とのことである。メイは今日、内閣改造を実施
し、保守党の新党首を指名した。これには、パトリック マクラフ
リンの後継者には、移民大臣ブランドン ルイスが招かれた、と発
表した。46歳のルイスは、無任所大臣となる。

     国内ニュース

法律の撤廃による規制緩和が疑問を招く

国民党と自由党の連立政権によれば、オーストリアは数ヶ月後に
は、百単位ではないが、数十単位で法律が減る。法律撤廃は、法務
大臣ヨーセフ モーサー(国民党)が、2000年以前に発表した連邦
の法律及び命令を、一気に廃止するとのきっかけである。少なくと
もある官庁が必要と判断する法律だけが、例外となる。専門家の中
には、この計画は荒っぽい不安を招く、と見ている者も、取り繕い
以外の何ものでもない、と見ている者もいる。司法省は月曜日、沈
静化を図り、過去にも同じような措置を取ったことがある、と指摘
した。




1月9日(火)

お休みです。



1月10日(水)

     国外ニュース

トランプは公平な気候協定参加は「考えられる」

米国大統領ドナルド トランプは、ノルウェイ首相アーナ ソール
ベルグを、大統領府に迎えた。この会談では、米国のパリ気候協定
からの離脱が取りあげられた。トランプは、気候変動をペテンと呼
んでいたが、2015年のこの協定は、米国を不公平に扱っている、と
強調し、より公平な協定が作り上げることができれば、米国政府
は、これに参加するか議論するかもしれない、と述べた。さらに彼
は、気候協定に加わることには、何の問題もないが、パリ合意は
「悪い協定である。だが協定に参加することも考えられる」とも
語った。

     国内ニュース

ホーホエッガー「マイシュベルガーに新たな疑惑」

元院外活動家ペーター ホーホエッガーは、一部を告白したが、連
邦住宅供給会社裁判の9日目にあたる水曜日、さらに質問を受け
た。彼は自分の行動の詳細を語り、同時に訴えられたワルター マ
イシュベルガーに不利になる発言をした。マイシュベルガーは、自
分で一部を告白する前に、「ペーター、君はそのようなのことをす
ることはできない、私たちは、とてもよい関係にあるんだ」と述べ
ていた、との発言であった。さらにホーホエッガーは、グラサーの
弁護士の質問を受けた。その際は弁護士と検察官の間で、激しいや
りとりが起きた。




1月11日(木)

     国外ニュース

エクアドルはウィキリークス創設者アサンジに市民権を与える

5年以上にわたって、ウィキリークス創設者ジュリアン アサンジ
は、在ロンドンのエクアドル大使館に滞在している。木曜日には、
彼にエクアドル国籍が与えられた、との発表があった。これで問題
の暴露サイトの創設者の事件で、あたらな動きが生まれた。外務大
臣マリア フェルナンダ エスピノサは、同国は英国との間で「品
位のある正当な」解決を得られるよう、努力している、と述べた。
ただし、アサンジが大使館を早期に立ち去ることはできそうにな
い。

     国内ニュース

失業給付金 自由党内部での批判が強まる

失業給付金の親切は、新政府にとって最初の障害になりつつある。
水曜日に連邦首相セバスティアン クルツ(国民党)と副首相ハイ
ンツ・クリスティアン シュトラーヘ(自由党)は、いくつかの事
例では、失業者の財産を調査できるようにする、と強調したが、こ
の計画には複数の州から批判が起きており、自由党が政権を持つ州
も含まれている。木曜日にはブルゲンラント州首相代理ヨハン 
チュルツ(自由党)が、記者会見を召集し、その中で彼は、財産調
査には「基本的に」反対している、と述べた。「2万行動」の中止
も批判を呼んでいる。




1月12日(金)

     国外ニュース

トランプはイランとの核協定を延長「これが最後」

米国大統領府は、イランに対する制裁を、さらに120日間停止す
る。これにより、イランとの核を巡る協定は、効力を持ち続けるこ
とになる。金曜日に大統領府高官は、ただしトランプが制裁措置を
停止するのは、これが「最後」である、と述べた。トランプは繰り
返し、元大統領バラック オバマ時代に結ばれた協定を破棄するよ
う求め、これは「すべての条約の中で最悪のもの」である、と呼ん
でいた。

     国内ニュース

クルツがパリ訪問 マクロンは「強力な協力」のあり方を探る

フランス大統領エマヌエル マクロンは、金曜日に連邦首相セバス
ティアン クルツ(国民党)を、パリに出迎えた。大統領府での話
し合いでは、ヨーロッパ政策などが中心議題であった。マクロンは
この問題では、「強力な協力」のあり方を探り、クルツは、「極め
て多くの問題」で、「ほぼ同じ路線」を探った。予算が重要項目で
あることが明らかになった。マクロンによれば、自由党が政権に参
加していることも、議題となり、これに関して「開かれた話し合
い」がオーケーな割れた。マクロンは、問題はあるが、クルツの決
定的な「ヨーロッパという野望」について述べて、「保護をする
ヨーロッパ」を求めた。




1月13日(土)

     国外ニュース

チェコ大統領選挙ではゼマンが力をつけて第2回投票に進む

チェコ大統領選挙第1回投票では、現職のミロシュ ゼマンが、勝
利する結果となった。彼は2週間後の決選投票では、第2位の化学教
授イルジー ドラホスと対決する。これでチェコ国民は、2人の根
本的に異なる候補者の中から、決断しなければならない。EUに懐疑
的なゼマンは、ロシアと良好な関係に向けて尽力し、イスラーム教
国からの移民を拒否している。ドラホスは自由主義で親ヨーロッパ
の立場を代表している。彼の登場は、ゼマンと対照的である。

     国内ニュース

ウィーンでの抗議活動 反政府のデモは予想を上回る規模

新連邦政府に反対するデモが、土曜日にウィーンで行なわれたが、
予想より大きな規模であった。主催者は1万人の参加者を予想して
いたが、警察によればその倍が訪れた。暴力的な突発事態は起きな
かった。英雄広場で光をともして、集会は終了した。デモ隊は、社
会福祉の削減と、大学授業料の導入に抗議した。彼らは、内務大臣
ヘルバート キクル(自由党)に対して、辞任を要求した。




1月14日(日)

     国外ニュース

誤った警報 ハワイのミサイル警報が批判を受ける

ハワイでミサイル警報が誤って出されたことを受け、現地の災害警
戒態勢と警報制度に対して、激しい批判が起きている。担当する米
国監視当局「連邦通信委員会FCC」は、誤報は「絶対に受け入れら
れない」もので、人々は混乱に陥り、警報が修正されるまで38分間
かかった、と委員長アジット パイは説明した。彼は、ハワイには
安全を確保する態勢が十分にない、と推定している。問題は特に緊
急である。ハワイはおそらく、北朝鮮のミサイルの射程範囲内にあ
るからである。

     国内ニュース

ピルツは国民評議会議員に復帰

ペーター ピルツは、今日にも国民評議会議員に復帰することにな
る。これはニーダーエスターライヒ州のマオアーバハで開かれた、
ピルツ候補者名簿LPの議員8人の非公開会議でまとまった結果の一
つである。同党の会派長ペター コルバは日曜日、ピルツはただち
に「政治に参加」することになる、と述べた。ただし復帰の日程
は、まだ未定である。8人の国会議員のうち、誰が議席をピルツに
譲るのかも不明である。




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