1月15日〜21日のオーストリアのニュース



1月15日(月)

     国外ニュース

デトロイト自動車見本市 電気自動車ではなくガソリン消費車

大型で外見上の魅力 今年もデトロイト自動車見本市では、ガソリ
ンを食う四輪駆動車、スポーツ用車、小型トラックが主役である。
そして豪華な外見も欠かせない。一方電気自動車は、わずかであ
り、予告だけが表れている。未来の移動手段の案は、先週ラス 
ヴェガスで開かれた見本市CESで展示されたばかりであるが、デト
ロイトへは何ももたらさなかった。

     国内ニュース

ニキ破産はさらに混乱を生む

飛行機定期便会社ニキ社の倒産は、ますます複雑になっている。コ
ルノイブルクの裁判所は、オーストリアでも破産手続きを開始する
との決定を下したことをうけ、2件の同じ権限を持つ手続きが行な
われている。1件はオーストリアで、もう1件はドイツでの手続き
で、それぞれ多数の管理人がいる。破産の財産の分割によって、す
でにドイツでは確定したニキ社の英国航空の親会社国際航空グルー
プIAGへの売却と、どのように関連するのかは、現在のところ不明
である。ドイツ連邦裁判所は、破産手続きの担当を誰がするのか、
決定することになっている。ただしこの判断は、さらに混乱を生む
可能性もある。




1月16日(火)

     国外ニュース

政治家の殺害 コソヴォに新たな緊張の恐れ

分断された北コソヴォの都市ミトロヴィッツァで、殺人が起こり、
コソヴォに新たな暴力が勃発する恐れをかき立てている。この地域
の最重要セルビア人政治家の一人オリヴァー イヴァノヴィチは、
火曜日に何ものかに射殺された。セルビア大統領アレクサンダル 
ヴシッチは、これはテロ行為である、と述べた。このサット人は、
セルビア政府とコソヴォ政府が、関係正常化に向けた話し合いを開
始するまさにその日に起きた。米国とEUは、全関係者に冷静な行動
を呼びかけた。

     国内ニュース

官庁の新しいホームページ 情報保護運動家は批判的

経済大臣マルガレーテ シュラムベク(国民党)が昨日、予告済み
の官庁の新たなホームページOesterreich.gv.atと、「インター
ネット上の身分認証」の問題日手発表したことを受け、情報保護運
動家は、これに批判的な意見を述べた。情報保護非政府組織に属す
るトーマス ローニンガーは、「身分を証明する組織を作らないよ
うに警告した。「一箇所で安全、社会福祉、健康保険、教育施設の
情報に、侵入があった場合、情報を盗もうとするものにとって宝箱
になってしまい、悪用される可能性が大きくなる。そして国家に監
視をしようという欲求を持たせてしまう」と述べた。




1月17日(水)

     国外ニュース

元スパイが逮捕される CIAの中国での失敗に新たな光

2010年から12年にかけてのCIAのスパイ網が、大なり小なり全面的
に壊滅したが、今日までこれは謎のままであった。10人を超える密
告の情報源が、当時中国の主要所で活動していたが、多くが死亡し
た。今日に到るまで、どれほど多くのスパイの身元がばれたかは不
明である。月曜日にニュー ヨークのジョンF.ケネディ空港での逮
捕は、中国でのCIA壊滅に新たな光を投げかけるかもしれない。逮
捕されたのは、中国に於ける米国のスパイに関する極秘情報を持っ
ていた、とされている。

     国内ニュース

クルツはベルリン訪問 メルケルは政権を「行動で判断」する

連邦首相セバスティアン クルツ(国民党)は、水曜日にベルリン
で、ドイツ首相アンゲラ メルケル(キリスト教民主同盟)と会談
した。軍隊式の出迎えを受け、その後秘密会議を開き、両者は記者
会見を開いた。2人は、相互関係およびEU政治に関して、一部は立
場が異なるものの、良好な話し合いができた、と強調した。自由党
の政権参加に関してメルケルは、この連立政権を、「行動で判断」
するつもりであり、「過去のことよりも」(今後を)注視する、と
述べた。




1月18日(木)

     国外ニュース

混乱と死者 暴風がヨーロッパの一部を麻痺

破滅をもたらした暴風雨「キリル」からちょうど11年の記念日に、
暴風雨を伴う低気圧「フリーデリケ」は木曜日に、ヨーロッパ各所
に場所によっては大規模な打撃を与えて通り抜けた。オランダ、ベ
ルギー、ドイツでは、この嵐は複数の人名を犠牲にした。さらに数
十人が負傷した。ドイツ鉄道が予防措置のために、遠距離交通をす
べて停止し、数千人の旅行者が足止めを食った。被害の規模は、数
日経ってようやく明らかになる可能性が高い。

     国内ニュース

有職者に対する大学授業料に批判

秋から、職業を持ちながら、長期にわたって大学に通う人々に、授
業料が再導入される。科学省は、憲法裁判所が廃止した関連法を修
正するつもりはない。オーストリア大学生組合OeHで、この決定は
予想通り拒否にあった。学生代表は木曜日に、「職業を持つ学生す
べての顔面が殴りつけられた」と述べた。労働者会議AK、野党の社
会民主党、ピルツ候補者名簿も批判した。法律の改正は、社会民主
党が加わっていた前政権も怠っていた。




1月19日(金)

     国外ニュース

暴行容疑 国連は失策を認める

「私も」議論は、国連にまで広がっている。英国の「ガーディア
ン」紙によれば、過去5年に国連の職員数十人が、職場で性的侵害
及び暴行の犠牲者となった。被害は、言葉による侵害から上司によ
る強姦にまで及んでいる。両政官の公平を目指す戦いを、旗印に掲
げている国連では、「沈黙の文化」が支配している、とも報じられ
ている。性的暴行を訴え出る人は解雇される、犯人と見られる人が
責任を取ることはない、と関係者は述べている。国連は今回失策を
認めた。

     国内ニュース

改革にもかかわらず批判 保育に多くの欠点

数年前から、学童保育が全面的に拡大された。会計検査院は今回、
この問題を取り扱い、多くの欠点があることを確認した。金曜日に
公表された報告書では、改革があったものの、学童保育の担当と財
源で、管轄が複雑になっていることなどが挙げられている。そのた
め、特に両親の払込金で、大きな差が生まれている、とのことであ
る。休暇中の保育も、「本質的な問題の所在」であるのは変わらな
い。




1月20日(土)

     国外ニュース

「オリーヴの枝作戦」トルコはシリアのクルド人を爆撃

トルコ軍は、シリア北部のクルド人の拠点に対して、予告していた
空及び地上での国政を開始した。大統領レジェップ タイップ エ
ルドアンは土曜日に、クルド人が支配しているアフリン市への攻勢
は、「事実上」始まった、と述べた。トルコ軍は、「オリーヴの枝
作戦」は、民兵「クルド人民防衛隊YPG」およびジハード主義民兵
「イスラーム教国IS」に向けられたものだ、と発表した。ロシア
は、懸念を表明し、戦闘地域から自国兵を撤退させた。

     国内ニュース

グラーツの大学関係者舞踏会に反対するデモに4百人が参加

土曜日にはおよそ4百人が、グラーツ大学関係者舞踏会に反対する
デモに参加した。この抗議行動は、同一主義者会議に反対するもの
で、警察によれば、突発事件は発生しなかった。




1月21日(日)

     国外ニュース

社会民主党はぎりぎりの賛成多数で連立交渉入り

ドイツの選挙はようやく決着がついた。日曜日に社会民主党党大会
への参加者は、ぎりぎりの賛成多数で、キリスト教民主、社会同盟
との連立交渉開始を認めた。ただしこれは単純ではないと見られ
る。交渉役自身が、それをよくわきまえていると見られる。社会民
主党は、連立意向打診会議の成果を改善するよう求めているが、バ
イエルン州のキリスト教社会同盟は、すでに断固拒否している。

     国内ニュース

雪崩の危険が高まる 西部では道路と鉄道の交通が遮断

オーストリアの山岳部では、事態が緊迫している。激しい降雪と暴
風で、西部でのなだれの危険が高まっている。特に大きな影響を受
けているのは、フォアアルルベルク、ティロール、ザルツブルクの
各州である。この3州では、多くの道路が通行禁止あるいは封鎖さ
れている。ティロール州とフォアアルルベルク州の間は、鉄道も運
行を呈しなければならなかった。冬のスポーツ会場の入口ティロー
ル州サンクト アントンは、フォアアルルベルク州の山岳の村ガル
ゲレン同様、外部世界から孤立した。スイスのツェルマットも同様
である。




今日のニュースへ

過去のニュース(目次)へ inserted by FC2 system