1月22日〜28日のオーストリアのニュース



1月22日(月)

     国外ニュース

チャド湖 環境の危機とテロの悪魔の循環

支援組織CAREにとって、ここの情勢は、2017年忘れられた危機10箇
所の一つであり、生態学上の悲惨な状況と政治紛争が悪循環に入っ
ている一つの例である。チャド湖周辺地域では、1千万人以上が緊
急の支援を必要としており、およそ7百万人が、隣国ナイジェリ
ア、ニジェール、カメルーン、チャドで、食糧不足の地言ってい
る。かつて巨大な湖であったこの湖は、ゆっくりと干上がり、人々
から生活の基盤を奪っており、同時にイスラーム教徒組織ボコ ハ
ラムとの対立が、社会構造すべてを破壊した。

     国内ニュース

雪崩の危険 雪の塊がオーストリアを捉える

激しい降雪と雨のため、月曜日オーストリア西部の一部では、雪崩
の危険が最高の第5段階に引き上げられた。「危機的」な状況にあ
るため、道路が通行禁止担った地域もあり、外部世界と分断されて
いる場所もある。ティロール州ではすでに、雪崩がいくつか起き
た。夕刻にも降雪が続いており、オーストリア放送協会の天候部門
によれば、雪崩の状況が危機的であるのは変わらない。




1月23日(火)

     国外ニュース

トルコはシリアのクルド人攻撃で動きの取れない状況を利用

シリアのテロ民兵「イスラーム教国IS」は、ある程度打撃を受けた
ようには思えない。トルコは自らの権力欲のために、シリアでの混
乱と手詰まり状態を利用している。トルコ政府がクルディスタン労
働者党PKKのシリアの分派と見なしているクルド人民防衛隊YPGに対
する軍事攻勢が、土曜日に始まった。シリアの領土への侵攻は、お
そらくロシアと連携して行なわれている。諸外国は、米国を含め
て、穏やかな訴えだけを出している。その際クルド人は、イスラー
ム教国との戦いで、緊密な同盟者であり、NATO加盟国であるトルコ
の今回の進軍は、本来であれば米国を板挟み状況に追い込むもので
ある。

     国内ニュース

抗議がある中に家族はモスクワに国外退去

数年前から国内におり、社会に溶け込んでおり、言葉にも不自由し
ていない。これは滞在の根拠ではない。火曜日にロシア国籍を持つ
31人が、モスクワに退去させられた。その中にはチェコ系の6人家
族で、子供たちはオーストリアをずっと故郷と感じている人も含ま
れている。これには激しい批判が起きている。非政府組織、政治
家、友人たちが、滞在権を求めて尽力しているが、よい知らせを得
ることはなかった。外国人の生徒で、人手不足の職種で経済界から
必要されている人たちの国外追放し反対する声も上がっている。




1月24日(水)

     国外ニュース

ブラジルで元大統領に判決

ブラジル元大統領ルイス イナシオ ルラ ダ シルバは、汚職及
び資金洗浄容疑で刑務所入りしなければならない。ポルト アレグ
レの上訴裁判所は水曜日に、ルラは有罪であると見なし、多数の裁
判官が12年1ヶ月の拘留刑を認めた。この刑はおそらく、ルラに
とって秋の大統領選挙への立候補からの排除を意味する。元大統領
は、彼が大統領選挙に立候補できないようにする裁判である、と判
断している。

     国内ニュース

ナチの歌は「主題ではない」自由党とラントバオアーは辞任拒否

ニーダーエスターライヒ州州議会選挙で、自由党の筆頭候補のウー
ド ラントバオアーは、避難にさらされている。ヴィーナー ノイ
シュタットのゲルマーニア学生組合の、ナチの歌を発表したことを
受け、彼は水曜日に多くの辞任要求に直面した。しかし彼自身は、
相変わらず自分は責任はないし、以外である、と表明した。「私は
非難に値する歌を歌ったことは一度もない」とテレヴィのインタ
ヴューで主張した。また彼は、断固辞任を否定し、「左派の意見を
持つ候補者」をテレヴィ番組で批判した。自由党も、党首で副首相
のハインツ・クリスティアン シュトラーヘに至るまで、ラントバ
オアーを支持した。




1月25日(木)のオーストリアのニュース

     国外ニュース

EU裁判所判決 シュレムスは購買者保護は不十分と見る

ヨーロッパ裁判所EuGHは、フェイスブック社に対する国境を越えて
集団訴訟が許される、との判断を下したが、これは消費者保護全体
に影響を与える可能性がある。情報保護活動家マクシミリアン 
シュレムスは、同社を訴えることを求めており、ある映像の中で、
中古車所有者にとって影響がある、と警告した。消費情報同盟も、
この判決を受けて、購買者に対する法的保護に欠陥がある、と見て
いる。EU委員会は、消費者保護を改革する、と予告した。

     国内ニュース

ナチの歌問題で大学講師がクルツに行動を起こすよう迫る

大学教員が公開書簡のなかで、連邦首相アンゲラ クルツ(国民
党)に対してえ、右派の学生組合とは一線を画すように求めた。
「極右の学生組合の会員を、自分の事務所で働らかせているすべて
の人と、協力するのを止めてください」、もしそうならなければ、
「極右の正常化」はオーストリアでは前進しない、と記している。
連邦大統領アレクサンダー ファン デア ベレンは、ストラスブ
ールのヨーロッパ評議会で、多くの決定的な問題と退所しなければ
ならなかった。彼自身は、絶滅収容所アウシュヴィッツ解放記念日
に訪問した際の演説の中で、「油断なく目を覚ましている」ように




1月26日(金)

     国外ニュース

ディーゼル車事件 フォルクスヴァーゲン社は猿で排気ガス実験

ドイツの自動車製造会社フォルクスヴァーゲンを巡る排気ガス事件
で、新たな細部が公になった。「ニュー ヨーク タイムズ」紙の
報道によれば、ドイツの自動車製造会社の院外活動家集団は、猿
10匹をフォルクスヴァーゲン社のビートル1台の広さの空間に、操
作された排気ガス装置をつけて閉じこめて、わざと有害物質にさら
した。これは、ディーゼルエンジンが、健康を損なわないことを示
すためであった。ドイツの同社は、この実験を行ったことを否定し
ている。

     国内ニュース

学識経験者舞踏会 デモの後平和的な総括

右派の学識経験者舞踏を前に、これに反対するデモが激しさを増す
のではないか、と懸念が持たれているが、金曜日にはウィーンでは
何も怒らなかった。数千人が市中心部で、ウィーン王宮での舞踏会
に反対して、平和的に抗議を繰り広げた。警察によれば、逮捕者は
出ず、数人が身元確認を受けただけだった。王宮では、副首相で自
由党党首のハインツ・クリスティアン シュトラーヘが、自分の陣
営内部の反ユダヤ主義を非難した。




1月27日(土)

     国外ニュース

カブールで救急車を使った攻撃 死者ほぼ1百人

アフガニスタンの首都カブールの中心部で、土曜日に大規模な爆弾
攻撃が行なわれた。少なくとも95人が死亡、150人以上が負傷し
た。犯人は、監視所を通過するために、救急車を利用したが、この
車は爆弾を搭載していた、と政府広報は述べた。急進派イスラーム
教徒タリバーンが、この攻撃を行なった、と発表した。

     国内ニュース

ウィーン社会民主党新党首ルートヴィヒは「すべての人と和解」

ウィーン社会民主党党首選挙で勝利したミヒャエル ルートヴィヒ
は、党が一つにまとまるように、と呼びかけた。「今日からは、党
は一つしかありません。団結してたちあがろう」と56歳の彼は土曜
日に述べた。彼は、「今日私に投票しなかった人全員と、和解の握
手」をしたい、と述べた。彼は、同党の国会会派長アンドレアス 
シーダーを破って当選した。州党大会では、長期にわたって党首を
務めたミヒャエル ホイプルに対して、党員が立ち上がって拍手が
送られた。彼は25年勤めた州党首を離れる。




1月28日(日)

     国外ニュース

ロシア政府反対派のナワリヌイは釈放される

ロシア警察は、野党政治家アレクセイ ナワリヌイを逮捕から数時
間で、釈放した。ただし彼は、待機していなければならない、と彼
の弁護士オルガ ミハイローワは、タス通信に日曜晩に述べた。
41歳でロシア政府批判をするナワリヌイは午後に、3月に予定され
ている大統領選挙に反対する抗議活動に向かう途中、モスクワで逮
捕されていた。ナワリヌイは、無許可の抗議活動の主催者である、
との容疑がもたれていた。彼には数日間の交流刑が言い渡される可
能性があるかどうかは、当初不明であった。

     国内ニュース

ニーダーエスターライヒ州選挙 国民党が絶対多数を守る

大方の予想に反して、国民党は日曜日のニーダーエスターライヒ州
議会選挙で、絶対多数を守った。州首相ヨハナ ミクル・ライト
ナー率いる同党は、ほぼ50%に達した。社会民主党は、わずかに得
票を伸ばし、24%ほどを得た。自由党は、15%ほどであった。緑の
人々は、おおそ6.4%で、州議会議員を出すことができた。新オース
トリア党NEOSも初めて議員を送り込むことに成功した。




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