２月５日〜１１日のオーストリアのニュース
２月５日（月）
国外ニュース
EUは英国に「決断の時」であると促す
EU域内市場および関税同盟の問題で、EUは英国人に「留まるか離脱
するか」選択を迫っている。EU主席交渉役ミシェル バルニエは月
曜日、英国首相テリーザ メイとの会談後、「決定を下すときが来
た」と述べた。英国のEU離脱交渉は、彼女にとって、ますます党内
部の試練となっている。
国内ニュース
ブレナー峠首脳会談 鉄道路線でより多くの物資を輸送
月曜夕刻にミュンヒェンで開かれたブレナー峠首脳会談は、具体的
な成果はなかったが、早期に成果を上げ、さらに作業会議を開く準
備をして、終了した。この席上提案されたブレナー峠活動計画につ
いて、ドイツは署名するつもりはなかった。オーストリア、イタリ
ア、ドイツの交通大臣は、ブレナー峠の道路交通を減らすために、
近い将来には、より多くの物資を鉄道で運ぶことで合意した。早く
も5月には、インスブルックで開かれる第2回交通首脳会談では、そ
のための具体的な対策を採択することになっている。交通大臣ノル
バート ホーファー（自由党）は、「数週間後には」幹線道路の変
化すれば、鉄道により大きな輸送能力を与えることができるだろ
う、と述べた。ドイツとオーストリアの意見の違いは、ティロール
州が実施しているトラックの通関に関してであり、これは取り除か
れていない。ティロール州首相ギュンター プラター（国民党）
は、この種の策をさらに取る、と予告した。
２月６日（火）
国外ニュース
EU議会の議席の新たな配分 英国離脱に舵を切る
選挙の正確な日程はまだ未定であるが、水曜日のヨーロッパ議会の
議事の上位には、2019年に迫ったEU選挙が上がっている。この背景
には、英国のEU離脱と、それに伴う英国の議席73議席がある。数ヶ
月にわたる議論の末、投票に向けた提案が提出されたが、この提案
では他の加盟国に27議席が分配される。追加の1議席がオーストリ
アに割り振られる。
国内ニュース
労働者会議とオーストリア労働組合連合は人事面の交代を進める
社会民主党の労働でゃの代表は、幹部の交代を進めている。労働者
会議の幹部には、レナーテ アンデルルが、ルードルフ カスケの
後継者となる。カスケは個人的な理由で、退任する。オーストリア
労働組合連合会長エーリヒ フォクラーの後継者には、労働組合の
実力者ウォルフガング カツィアンが指名された。カツィアンは、
政府との対決では、当面は対話を重視するが、「必要があれば抵抗
にでる」とも述べた。
２月７日（水）
国外ニュース
ドイツの連立政権 社民党は閣僚人事争いで勝利
キリスト教民主同盟とキリスト教社会同盟及び社会民主党は、長時
間かけて一連の策に合意し、大連立政権を築くための新たな土台作
りへの道を歩んだ。首相アンゲラ メルケルのキリスト教民主同盟
は、譲歩したが、最後に社会民主党は勝利を収めた。社会民主党
は、鍵を握る閣僚を交渉で手に入れた。しかし人事面の改造も間近
である。マルティン シュルツは、党首の座を譲り、メルケル政権
で外務大臣を務める方針である。
国内ニュース
オペラ座は「舞踏会の中の舞踏会」のために飾り立てる
木曜日には、ウィーン国立歌劇場では、第62回オペラ座舞踏会が挙
行される。社会の大行事の準備が全力で進められており、およそ
5百人の労働者が現在、環状道路際にある歌劇場を飾り付けてい
る。来客名簿は、俳優メラニー グリフィスとリリー ジェイムズ
のほかにも、有名人が見られる。特に目を引く来客は、連邦首相セ
バスティアン クルツ（国民党）などで、彼は「舞踏会の中の舞踏
会」への初登場を祝う。
２月８日（木）
国外ニュース
ドイツの連立政権 キリスト教民主同盟は閣僚の割当に不満
厳しい交渉の末に連立協定が合意に達したあと、首相が属するキリ
スト教民主同盟は現実に引き戻されている。その理由は、キリスト
教民主、社会同盟は、財務省を連立相手の社会民主党に奪われたた
めである。首相で党首のアンゲラ メルケルは、この不安を党内か
ら一掃しようとしたが、長時間なだめることはできなかった。党内
の経済は罰は、「政治的な失策」であると見ている。キリスト教民
主同盟の国会議員たちは、「堅実な予算政策」ありは「ヨーロッパ
政策安定性を守る方針」が危険にさらされている、と見ている。
国内ニュース
休暇の交換は長い渋滞を生む
休暇で運転する人も、家に帰る人もいる。今週末は、多くの自動車
運転手が忍耐力を試される。フォアアルルベルク州、ウィーン、
ニーダーエスターライヒ州では、学期末の休みが終わり、ケルンテ
ン州、ザルツブルク州、ティロール州、ブルゲンラント州と、ドイ
ツのいくつかの州では休みが始まる。オーストリアの道路はそのた
め混雑し、週末を通じて、多くの遅れが予想される。今回は学期末の
休みの最初の部分よりも、遅れは長引く可能性がある。
２月９日（金）
国外ニュース
シュルツ辞任後にドイツ社民党内部は混乱とますます多くの対立
マルティン シュルツは、本来は望んでいた外務大臣の職を断念
し、社会民主党を落ち着かせるつもりであった。しかし人事と同党
の基本的な方向性をめぐる議論が、今度まさに再燃した。誰が外務
大臣に就任するのか、そして今までシュルツを支持していた同党幹
部が、一般党員に不人気なキリスト教民主、社会同盟との大連立に
失敗するのかどうかも不明である。はっきりしているのは、社会民
主党内部ではどこへ向かうのか、はっきりわかっている人は現在、
誰もいないということだけである。
国内ニュース
迎撃戦闘機購入問題でドイツのエアバス社に罰則
迎撃線時オイロファイター事件では、航空機製造のエアバス社に対
する賄賂裁判が、数年前から続いているが、ミュンヒェン検察第
1部は、これを中止した。大規模な捜査をしたにもかかわらず、贈
収賄の証拠は見つからなかった。それにモカかウォーズ、エアバス
社は、監査義務を過失で履行しなかった容疑で、8,125万オイロの
罰金を支払わなければならない。同社はすでにこの罰則を受け入れ
ている。それとは無関係に、オーストリアでの捜査は継続する。
２月１０日（土）
国外ニュース
顧問が辞任 トランプ幹部への圧力強まる
数日間で、有力職員2人が、元妻への虐待容疑で、米国大統領府を
去り、今度はその長ジョン ケリーへの批判が強まっている。報道
によれば、彼は数ヶ月前から家庭内暴力の疑いが持たれていた。
「ニュー ヨーク タイムズ」紙によれば、元将軍である彼は、す
でにはっきりと辞任について熟慮している。そうなれば、米国大統
領ドナルド トランプは、数ヶ月で幹部2人を減らしていた。トラ
ンプ自身は、顧問に対する非難に、動じておらず、彼らを称賛し
「早すぎる非難」だと攻撃した。
国内ニュース
キクル「警官襲撃により厳しい刑罰を導入」
自由党は、刑法改革の一環で、女性と子供に対する暴力だけでな
く、警官襲撃でも、より厳しい刑罰を計画している、と内務大臣ヘ
ルバート キクル（自由党）は土曜日のテレヴィ番組で述べた。警
官が職務中に攻撃を受けた場合、最低の刑罰を引き上げることが考
えられる、ということである。さらに亡命権保有者が警官を襲撃し
た場合には、亡命の地位を失う可能性がある、とも語った。キクル
は「事故を覗く趣味」にも、より高い刑罰を考える可能性がある。
彼はオーストリア鉄道監査役会の人員交代と学生組合は、問題がな
い、と見ている。
２月１１日（日）
国外ニュース
メルケルはさらに4年間政権を担当する意欲
ドイツ首相アンゲラ メルケルは、社会民主党との連立合意が成立
し、キリスト教民主同盟党内の批判勢力に妥協している。また彼女
は交渉の成果を擁護し、少なくとも今回の首相の任期を全うするつ
もりである、と表明した。最近同党内部では、メルケルは後継者を
調整しなければならない、との声が強まっていた。一方社会民主党
は、同党首マルティン シュルツが、完全に退任すると予告した後
も、混乱から抜け出せていない模様である。
国内ニュース
シュトラーヘはコソヴォは「セルビアの一部」発言を訂正
セルビアとコソヴォの国境をめぐる難しい対立で、日曜日には副首
相ハインツ・クリスティアン シュトラーヘ（自由党）が、混乱を
引き起こしていた。セルビアの有力紙「ポリティカ」は、シュト
ラーヘが、「コソヴォはセルビアの一部である」と述べたとの言葉
を報じたが、これは、EUの立場ともオーストリアの立場とも矛盾す
る。シュトラーヘの広報は、後にこの引用を修正した。シュトラー
ヘ自身は、独立国家コソヴォが現実である、と強調していた。国民
党所属のEU議会議員オトマール カラスと野党はこれを厳しく批判
した。