2月12日〜18日のオーストリアのニュース



2月12日(月)

     国外ニュース

米国の勤番整備のために投資家探し 1兆3千億ドルが必要

米国は、疲弊した基盤を整備するために、投資家を探している。米
国大統領ドナルド トランプは、選挙公約の核心部分として、近代
化のために合わせて1兆5千億ドルの計画を立てていた。国からは、
2千億ドルが支払われるが、残りの1兆3千億ドルは、民間の投資を
呼び寄せる意向で、他方各州と市町村は大きな投資を促している、
と月曜日の提案からは読み取れる。専門家は、どのようにすれば
2千億ドルの税金を、計画中の近代化に支出できるのか全く不明であ
る、として疑問視している。

     国内ニュース

連邦住宅供給会社裁判 シュタルツェルが尋問を受ける

元財務大臣カール・ハインツ グラサー(自由党、無所属)及びそ
の他の被告に対する汚職裁判は、予定通り火曜日にウィーン刑事裁
判所の宣誓法廷で継続される。先週は休暇のために、一切の審理が
開かれなかった。今週は、水曜日と木曜日にも審理が予定されてい
る。




2月13日(火)

     国外ニュース

ショルツが暫定党首に 独社民党党首にナーレスが指名される

マルティン シュルツは、社会民主党党首を辞任する、と火曜日に
発表し、これはただちに影響を与えた。投函部会は、今まで会派長
であったアンドレア ナーレスを、彼の後継者として提案し、シュ
ルツによればこの決定は全会一致であった。彼女は春の党大会で、
社会民主党党首に就任することになっている。それまでは、暫定党
首として、ハンブルク市長オーラフ ショルツが、社会民主党の命
運を左右することになる。シュルツは党内の批判を受けて、緊急ブ
レーキを踏んだ。最近の世論調査によれば、ナーレスは大きな打撃
を受けた同党を、再び進路に戻すことになっている。

     国内ニュース

歴史家委員会は「自由党に近すぎる」との批判を受ける

自由党は火曜日に、反ユダヤの事件のため同党と「第三局」の歴史
を再検討するために、歴史家委員会設置を提案した。この委員会
は、国民評議会元第三議長ウィルヘルム ブラオネーダー(自由
党)が委員長を務め、党の調整組織が運営するものだが、早くも批
判を浴びている。社会民主党は、この再検討を「全く信頼に値しな
い」と評した。




2月14日(水)

     国外ニュース

南アフリカ大統領ズマ辞任

南アフリカ大統領ジェイコブ ズマは、与党アフリカ民族会議ANC
の批判を受け、即時辞任を発表した。彼は水曜日に、「白人少数派
の数百年に及ぶ残虐行為に対して、同党が戦ったことを誇りに思
う、と発表した。彼はこの辞任で、計画中の国会での不信任投票の
先手を打ったことになる。その理由は汚職疑惑で、特に1990年代の
副大統領時代に、巨額の武器取引をめぐるものである。

     国内ニュース

クルツとシュトラーヘ 灰の水曜日は協調の雰囲気の中で過ごす

連邦首相セバスティアン クルツ(国民党)は、クラーゲンフルト
で「政治の灰の水曜日」の演説を行なった。自由党党首ハインツ・
クリスティアン シュトラーヘは、リート イン インクライスで
演説した。シュトラーヘにとって伝統となっているもの、副首相に
就任して、野党時代よりははるかに攻撃的ではないとはいえ、首相
にとっては新しいものである。クルツは、ケルンテン州国民党に、
次回選挙に向けて協力を取り付けることを重視しており、シュト
ラーヘは、社会民主党の連邦政治に対して、さかのぼって批判を加
えた。クルツもシュトラーヘも、現政権に対しては同調した発言を
した。シュトラーヘは国民党との協力を念頭に置いて、「相互に敬
意が払われている。我々は長期にわたって、全面的に計画を実現す
る」と述べた。




2月15日(木)

おやすみです。



2月16日(金)

     国外ニュース

ロシア人13人が訴えられる 米国選挙戦事件が新たな山場

米国司法は、ロシア国籍を持つ13人を訴えたことで、米国の選挙戦
への介入をめぐるロシア疑惑は、新たな山場に到達した。米国大統
領ドナルド トランプは夕方にこの起訴について、「トランプの選
挙戦は、何も間違ったことをしていない」「協定を」結んでもいな
い、とインターネット上に書き込んだ。37頁の起訴状は、選挙
戦の大規模な影響に関する情報を描き出している。

     国内ニュース

ザルツブルク州 国境監視の延長をめぐり不満が噴き出す

ザルツブルク州ワルサーベルクでの国境監視は、半年間延長される
ことになっている。内務大臣ヘルバート キクル(自由党)とバイ
エルン州内務大臣ヨアヒム ヘアマン(キリスト教社会同盟)は、
これに賛成した。周辺の市町村の不満が高まっている。




2月17日(土)

     国外ニュース

EUはトランプから自由になる意向

米国とりわけ大統領ドナルド トランプの政策から、EUを自由にす
る。EU委員会議長ジャン・クロード ユンケル、ドイツ外務大臣
ズィークマール ガブリエルら複数のEUの政治家は、土曜日のミュ
ンヒェン安全保障会議で、これを要請した。その主張は、より自覚
して合同で行動しないのであれば、EUは中国や米国の後塵を拝する
ことになる、というものである。オーストリア首相セバスティアン 
クルツは、協力に関して、外交政策を共通化するにあたっては、大
国の意向が重視され、大国は単独で前進するが、これは共通の外交
政策ではない、と述べた。

     国内ニュース

自由党 高級料理店での喫煙禁止は「思考禁止ではない」

禁煙を求める国民投票の住民発議には、高い投票率が予想される。
この発議は、高級料理店での喫煙の全面的な禁止を宣告するもので
ある。負担が過剰になったことによるコンピューター障害が一時的
に発生したにもかかわらず、週末には1万人の署名が集まった、と
されている。投票率が高かったことで、昨日自由党は、喫煙禁止問
題は、「考えることも禁止されている」分けではないと表明した。
「自由党が常に国民の意見に基づくつもりであることを約束でき
る」と同党の公正問題の専門家ダークマール ベラコウィッチは
オーストリア放送協会に述べた。「これが本当に国民の願望なら、
排除しない。思考禁止にするのは許されない、と思う。」とも語っ
た。




2月18日(日)

     国外ニュース

メルケル批判派のシュパーンがキリスト教民主同盟の期待の星

キリスト教民主同盟内部では、ドイツ首相で同党首のアンゲラ メ
ルケル時代の終わりに関する議論が続いている。人事の観測では、
イエンス シュパーンの名前が挙がることが増えてきたが、それは
同党事務長の座が空席であるためだけではない。ペーター タオ
バーが今までこの職を勤めていたが、辞任する意向である。37歳で
財務政務次官を務めたシュパーンは、同党の期待の星と見られてい
る。彼はドイツでは、政治討論番組で紹介された。彼はメルケル批
判派として、移民と難民に関する政策で、より厳しい立場をとって
目立っていた。ドイツでの報道では、彼はオーストリア首相セバス
ティアン クルツ(国民党)になぞらえられていた。

     国内ニュース

10万人の署名が「禁煙」住民投票に集まる

高級飲食店での全面的な喫煙禁止に向けた住民投票は、署名を集め
始めてすぐに、成果を挙げた。当初内務省のコンピューターが問題
があったのに、72時間以内で10万人以上のオーストリア人が、この
発議に署名した。署名を発表の期間中に提出された意見は、その後
本来の住民投票に向けても集計が行なわれる。医師会と癌支援組織
は日曜日に、中間発表の結果に喜んだ。ただし国民評議会で、この
書類が取り扱われなければならない。




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