4月23日〜29日のドイツのニュース



4月23日(月)

パリ襲撃容疑者アブデスラムはベルギーで拘留20年の判決

パリ襲撃犯とみられるサラ アブデスラムは、ベルギーの警官を銃
撃した件で、20年間刑務所に入らなければならない。ブリュッセル
の裁判所は、フランス人イスラーム教徒である彼に、テロを動機と
した殺人未遂で、有罪を言い渡した。28歳の彼は、2015年11月13日
のパリ襲撃事件に加わった容疑で、フランスでも裁判を受けるが、
彼が受ける初めての判決ディア。襲撃後数ヶ月、諸外国がアブデス
ラムの行方を追い、2016年3月にブリュッセル郊外で、銃撃戦とな
り、複数の警官が負傷した。共犯のソフィアネ アヤリも、有罪が
言い渡された。彼も20年間刑務所に入らなければならない。

     その他のニュース

アルメニア首相サルグシャンは抗議を受けて辞任

数日にわたる抗議活動の末、アルメニア首相サルグシャンは責任を
取り、辞任した、とエリヴァン(エレバン)およびモスクワから通
信社が伝えた。首相に対するデモは、月曜日に2週目に突入してい
た。特に学生たちが、国会に向けて長いデモを行なった。兵士たち
も2百人ほどが、この行進に参加していた。サルグシャンは、十年
間握っていた権力を手放さず、大統領から首相に鞍替えしていて、
批判を受けていた。憲法修正後には、首相が大統領よりも大きな権
限を握っている。

EU委員会は内部告発者の保護を強める方針

企業や国の機関の非合法な策略を暴露した際に、情報提供者はヨー
ロッパでは、以前よりもより強く保護されることになる。EU委員会
はこれに関して、いわゆる内部告発者に関する「EU全体の基準」の
法案を提出した。これには、企業と団体の内部および官庁に関する
「安全な情報提供の経路(提供者)」が含まれている。さらにこの
原則は、解任あるいはその他の報復措置から、情報提供者を守る措
置も改善されることになる。多くの内部告発者や証人が、醜聞や犯
罪を報告するにあたって、「高い代償」を支払っていた、と胴衣委
員会副委員長ティマーマンスは指摘した。

ブルームバーグがパリ気候協定に関する米国の払込金を支払う

米国の大富豪で元ニュー ヨーク市長ブルームバーグは、450万ド
ル(370万オイロ)を寄付して、パリ気候協定に対する米国の
2018年の払込金を支払う意向である。彼はCBSテレヴィで、「政府
が責任を果たさないのであれば、アメリカ人が責任を果たさなけれ
ばならない」と述べた。大統領トランプは1年前、2015年に結ばれ
た気候保護協定から離脱する、と予告していた。ただし正式には、
2020年にこれが可能になる。ブルームバーグは、国連気候保護局
に、「小切手」を切るつもりである、と述べた。来年の支払いで彼
は、トランプが心変わりするのを期待している。




4月24日(火)

シリア会議は支援の呼びかけで始まる

EUと国連は、戦争に揺れるシリアへの資金提供者会議を、緊急の呼
びかけで開始した。ブリュッセルの会議場では、7年にわたる戦争
で、シリアの民間人を支援するためには、35億ドルが必要だ、とさ
れている。本来の資金提供者会議は、水曜日に行なわれ、火曜日に
は、非政府組織の活動が議題の中心である。

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トロントの暴走はおそらく単独犯によるもの

カナダの大都市トロントでのライトバン暴走で死者が出た事件で
は、動機はまだ全く不明である。25歳の犯人は、犯行月曜日に逮捕
された。彼は人通りが多い商店街で、ライトバンを使って歩道に
突っ込み、10人を殺害、15人に負傷させていた。警察の初期の捜査
によれば、彼は意図的に行動していた。彼は警察に走られていな
かった。急進派民兵「イスラーム教国」の襲撃事件と似た点はある
が、当局は、カナダの安全にとって危険はない、と発表した。

アルメニアの政府と野党は話し合う方針

アルメニアでは、政府と野党が水曜日、首相サルグシャンが辞任し
たことを受け、今後の措置を協議する方針である。野党の指導者パ
シニャンは、抗議運動の勝利を「誠実に保証する」ために、具体的
な措置を取るように求めた。その後、首都エリヴァン(エレバン)
では、第一次世界大戦中のオスマン帝国による大量殺戮の犠牲者
が、追悼された。術絵の政治陣営の参加者が、この記念式典に参加
した。

ユダヤ人社会がキッパを被らないようにと勧告

ドイツユダヤ人中央評議会は、大都市では(ユダヤ教徒がかぶる)
キッパを被って、公の場に姿を現さないように、と警告した。放送
局RBBのインタヴューの中で、同評議会技法シュスターは、反ユダ
ヤ主義の蔓延を食い止めるのに成功しない限り、これは民主主義を
危険にさらす、と述べた。ベルリンでは先週、キッパを被った2人
の男が攻撃を受けていた。この襲撃事件は、ドイツにおける反ユダ
ヤ主義に関する議論を、再び巻き起こした。イスラーム教徒中央評
議会は、反ユダヤ主義を罪であるとし、イスラーム教徒難民の中に
あるユダヤ人敵視に反対する、と予告した。




4月25日(水)

おやすみです。



4月26日(木)

ネオナチ裁判 弁護士は拘留を最大10年にするよう求める

右派テロリストとされるベアーテ ツシェーペの弁護士団は、国家
社会主義地下組織NSUの裁判で、最長10年の拘留刑を彼女に対して
求めた。彼女の弁護士ヘルマン ボルシェルトとマティアス グ
ラーゼルは、ミュンヒェンの上級州裁判所で、ツシェーペは、大き
な放火、強奪事件の幇助の件だけで有罪とされるべきであり、同組
織の殺人及び襲撃事件の共同正犯容疑で、有罪とされるべきではな
い、と表明した。連邦検察庁は論告の中で、同組織が急進右派の動
機に基づいて起こした連続殺人にを、責任の一端があり、テロ組織
に属していた、と表明していた。

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ドイツは鉄鋼に関する米国の懲罰関税が5月から課されると予期

鉄鋼及びアルミニウム製品に対して、米国が新たに課す関税は、
5月1日からEUにも課される、とドイツ政府筋は予想している。首相
メルケルが米国に出発する直前に、ベルリンで発表された情報によ
れば、ドイツ政府は、EU加盟国を除外する規則は延長されるとは見
ていない、この関税は、今までは主に中国に対するものであった
が、来週火曜日に発効すると見ている。ドイツ工業医連邦連合BDI
は、メルケルに対し得、米国大統領トランプに、懲罰関税及び貿易
の制約に反対して、明確な言葉で反対するように訴えた。

連邦議会はイスラエルに対して責任があることを認める

ドイツ連邦議会は、イスラエル建国70周年をきっかけに、ユダヤ人
国家の存在件を明確に支持し、ドイツにおける反ユダヤ主義を非難
した。「イスラエルの存在件と安全は、私たちにとって、交渉の余
地がない」と国会が賛成多数で採択した動議には記されている。社
会民主党党首で会派長ナーレスは、イスラエル建国は、数世紀に及
ぶ反ユダヤ主義とくにホロコーストに対する「勇気ある回答」であ
る、と述べた。

国連はシリアのイドリブ州での状況に懸念

国連は、シリア北西部のイドリブ州で、困窮する市人々に懸念を表
明した。同州は、イスラーム教徒反乱勢力が逃げ込む最後の場所と
みられており、およそ2百万人が暮らし、日々その数が増えてい
る、と国連貧困支援調整官ロウコックがジュネーヴで述べた。戦闘
のため、彼らの所に近づくことが妨げられている、とも述べた。国
連のシリア特使デ ミストラは、イドリブが「新たなアレッポ」に
なることを許してはならない、と警告した。ダマスカス近郊の彼ら
の拠点を、大統領アサド軍が占領した後、急進派とその家族は、イ
ドリブへと出発していた。アサドはここでも、決断を迫られてい
る。




4月27日(金)

お休みです。



4月28日(土)

独仏政府はヨーロッパにおける改革を前進させる

ドイツとフランスは、オイロ使用地域改革のために、合同の計画を
夏までに提出する意向である。両国は同じ同じ目標を掲げている、
つまりオイロ使用地域を強靱かつより強いつながりを持つものにす
るという目標である、とフランス財務大臣ブリュノ ル メールは
述べた。彼はドイツ財務大臣オーラフ ショルツとともに、ブルガ
リアのソフィアで開かれた非公式会談に出席していた。それによれ
ば、どんな場合でもヨーロッパ銀行連合は、各国にある銀行の監
査、安全および処理が必要なときにはそれのための、中心的なヨー
ロッパの機関になる。詳細と条件は、今後明確化される。

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ロシア、イラン、トルコはシリアの分断を阻止する方針

ロシア外相ラヴロフによれば、「シリアを統一国家」とし続けるこ
とに3箇国は「誠実な関心」を持っている。彼はモスクワでのイラ
ン及びトルコ外相との会談で、シリアの状況を活性化するための措
置で彼らと合意した、と述べた。ロシア、イラン、トルコは、シリ
アの政府と野党の間の交渉を保証する国である、と辞任している。
ラヴロフは、米国、フランス、英国が、シリア国内の目標地点をミ
サイルで攻撃したのを再び批判した。また彼は米国は、シリアを分
断するつもりである、と非難した。

トランプは北朝鮮制裁を解除しない意向

米国大統領トランプは、共産主義北朝鮮に対する経済的圧力を、維
持する方針である。彼は、懲罰措置は発行中であり、以前の米国政
府の失態を繰り返すつもりはない、圧力は完全な非核化まで続け
る、と述べた。これより前に北朝鮮及び韓国は、首脳会談で、分断
された半島から、核兵器を段階的になくし、ほぼ70年にわたる戦争
状態を終わらせることで合意していた。両国の合意は、トランプを
含め諸外国から歓迎されている。

エクアドルで記者が殺害されたことを受け辞任

エクアドル内務大臣ナバスと国防大臣ザンブラノは、新聞社の職員
3人が殺害されたことを受けて辞任した。大統領モレノは、この殺
人事件の容疑者で元ゲリラ隊員「グアチョ」を見つけ出すまで、彼
らに10日の期限を設定していた。この期限は金曜日に切れていた。
「グアチョ」は、コロンビア革命軍FARCの元戦闘員の組織を率いて
おり、彼らは2016年に隣国で結ばれた和平皇帝を拒絶している。こ
の組織は3月末に、国境地帯で記者を愉快市、その後殺害してい
た。




4月29日(日)

「国防相は連邦軍により多くの資金を要求」との報道

新聞報道によれば、国防大臣ウルズラ フォン デア ライエン
は、今回の任期中に連邦軍の資金を120億オイロ引き上げることを
求めている。「ビルト紙日曜版」によれば、彼女はこの金額を、財
務大臣オーラフ ショルツとの予算交渉で伝えたが、その資金計画
には、2021年までは55億オイロだけの引き上げが含まれている。
フォン デア ライエンは、現在行なわれている予算審議で、国際
的な軍備拡充計画に歯止めをかける、と威嚇するつもりであり、国
防省は既に、軍備拡充計画から削除する項目を一覧表にした、との
ことである。

     その他のニュース

米国外相はイラン協定に関して今なお懐疑的

米国の新外相ポンペイオは、就任を機会にサウジ・アラビアを訪問
し、イランとの核協定を再び疑問視した。彼はリヤドで、イランは
核兵器を決して保有するつもりがないと言うことを、確実に履行し
なければならない、と述べた。さらにポンペイオは、イランは「世
界最大のテロ資金提供国」であり、シリア大統領アサド、イエメン
のフーシー派反乱勢力を支援し、インターネット上の攻撃によっ
て、この地域の安定を揺るがせている、とも語った。サウジ・アラ
ビア外相アル・ジュベイルは、同国は米国のイラン政策を支持して
いる、と強調した。

「独政府は関税を巡る対立で新たな協定を結ぶ方針」との報道

EUと米国の貿易を巡る対立で、ドイツ政府は工業関税協定を結ぶべ
く努力している。「ビルト紙日曜版」が、政府筋の情報として、こ
れを報じている。同紙は、凍結された大西洋をまたぐ自由貿易協定
TTIPを、縮小した別案が提案された、とも伝えている。それによれ
ば、EUではこの提案は大きな障害に直面する可能性が高い。この対
立は、米国が鉄とアルミニウム製品に課した関税をめぐるものであ
る。EUは、4月末の期間中だけ、課税が免除されているが、長期的
に関税免除に向けて努力している。

反ユダヤ主義との戦いでは「たくさんの前進が必要」

ドイツのユダヤ人評議会会長シュスターは、ドイツと他のヨーロッ
パ諸国の社会に対して、反ユダヤ主義との戦いと戦うように呼びか
けた。彼はダッハオ強制収容所解放の記念日の式典で演説したが、
その原稿によれば、反ユダヤ主義との戦いでは、「小さな歩みをた
くさん積み重ねる」ことが必要だ、「大きな解決」はなく、ぶり返
しがやって来る、と述べた。しかしシュスターは、多数派は反ユダ
ヤ的な思考を全く持っていない、と言うことを思い起こさせた。




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