5月14日〜20日のドイツのニュース



5月14日(月)

米国大使館がエルサレムに公式に開館

米国は、新大使官をエルサレムに公式に開館した。米国大統領ドナ
ルド トランプは、異論もある中、単独で12月に大使館を移動す
る、と決定していた。開館式には、米国財務大臣スティーヴン ム
ニューヒン、大統領の娘イヴァンカと、その夫で大統領顧問ジャ
レッド クシュナーが出席した。大使館移設に反対する抗議活動
は、ガザ帯状地帯との境界で、デモ隊とイスラエル兵が衝突し、新
たな数字によれば、パレスチナ人41人が射殺された。1百万人ほど
の人々が、この日に抗議活動に参加するつもりである。

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トランプは中国に譲歩

米国大統領トランプは、中国との貿易をめぐる衝突が行き詰まって
いるが、これを前進させている。ワシントンでの高官による対話が
始まる直前に、多くの雇用を維持するために、厳しい状況に置かれ
た中国の技術企業ZTEに対して、米国が制裁を科す直前に、これを
軟化させる可能性がある、と予告した。同社の従業員は、8万人で
ある。同社は、電信電話装備会社としては、最大のものの一つであ
り、ファーウェイ社に続いて、スマートフォン製造会社としては中
国第2位である。

秘密情報部はロシアによる影響力行使がないように警告する

ドイツと英国の秘密情報部は、ロシアが西側の民主主義を、誤った
情報をまき散らすことで不安定にしようとしている、と非難した。
連邦憲法擁護庁長官マーセンはベルリンで、市民がもっと注意を払
うように、と求めた。英国国内秘密情報部MI5長官パーカーは、ロ
シアは以前からの原則西多賀って、インターネットを操作して、報
道機関に誤った情報を混入させており、スパイの新旧の手法、大規
模インターネット攻撃と軍事力を、それに加えている、と述べた。

トーラがカタルーニャ地方の長に選ばれる

分離独立派トーラが、バルセロナの議会で、カタルーニャ地方の新
しい長に選ばれた。彼は第2回党意表で、必要な単純多数の賛成を
集めた。55歳の彼は解任されたプチダモンの後継者となる。これに
より、カタルーニャ地方は、独立を目指す試みをしたため、マド
リードのスペイン中央政府との軋轢で生じていた無政府状態を、
6ヶ月ぶりに脱した。




5月15日(火)

ドイツと英国はガザ事件の諸外国による捜査に賛成

イスラエルとガザ帯状地帯の境界での騒乱で、死者が発生したこと
を受け、ドイツと英国は、この事件に関して、中立の諸外国による
調査を行なうよう求める要求を支持している。ドイツ政府広報シュ
テフェン ザイベルトは、中立の調査委員会なら、流血の衝突を解
明することができる、と述べた。ロンドンでは現在、近東次官アリ
ステア バートが同じような言葉を国会で述べた。パレスチナ側の
発表によれば、イスラエル軍との衝突で、パレスチナ人60人が死
亡、2,771人が負傷した。

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ベーマーマン作の中傷詩の一部は禁止されたまま

ベーマーマンが作ったトルコ大統領エルドアンを中傷する詩は、コ
ンゴも一部は禁止されたままである。テレヴィの司会者である彼
は、ハンブルクのハンザ上級州裁判所に上告していたが、棄却され
た。またエルドアンは、この詩を全面的に禁止させるよう訴えてい
たが、これも棄却された。審理は既に、2月末に行なわれていた。
ベーマーマンは2016年に、部分的には意図的にエルドアンを罵倒す
る「中傷する批判」という題名の詩を朗読していた。この番組は国
家的な大事件となっていた。

ヘクラー&コッホ社元従業員に対する裁判が始まる

シュトゥットガルト検察は、武器企業ヘクラー&コッホの元従業員
6人が、武器管理法に対する商売上および組織的に違反した容疑で非
難している。シュトゥットガルト州裁判所での裁判の冒頭で、上級
検察官エルカートは、2006年から9年まで、被告は自動小銃、実
弾、付属部品総額410万オイロを、メキシコの紛争地域に輸出し
た、と述べた。被告の複数の弁護士は、この容疑を否定し、紛争地
域へと転売されたのは、担当するメキシコ当局によるものだ、とし
た。

サッカーのドイツ代表にノイアーとペーテルゼンが入る

サッカーのドイツ代表の監督レーヴは、ロシアでのサッカー世界選
手権に向けて、暫定的に選手を選び出した。フライブルクのフォ
ワード、ペーテルゼンが27人からなる代表に入った。リオ デ 
ジャネイロでのオリンピック優勝ゴールキーパーを務めたゲッツェ
とバイエルンのフォワード、ヴァーグナーは、6月にモスクワには
行かない。さらにレーヴは、長期負傷していた主将ノイアーも、当
初の4人のゴールキーパーの一人に指名した。トルコ大統領エルド
アンと一緒に写真に写っていたにもかかわらず、エツィルとギュン
ドガンは予想通り代表に含まれている。




5月16日(水)

パレスチナはEU加盟4箇国から大使を引き上げる

パレスチナ政府は、米国が大使館をテル アヴィヴからエルサレム
に移した記念式に、代表を派遣したEU加盟4箇国から、大使を引き
上げた。引き上げたのは、オーストリア、チェコ、ハンガリー、
ルーマニアである。これより前に、パレスチナの米国での最高の代
表者が、帰国していた。これに対してドイツは、日曜日にイスラエ
ル外務省で開かれた式典には、誰も派遣していなかった。エルサレ
ムの地位は決着が付いていないため、今までは、外国は大使館をエ
ルサレムには置かないのが、外交的合意と見なされていた。

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メルケルはイランとの核協定を維持するのに賛成

連邦首相メルケルは、イランとの核協定を断固支持し、米国の離脱
は誤りである、と批判した。彼女は連邦議会で、国際原発機構IAEA
によれば、イランは合意に定められた義務を果たしており、この状
況で協定を破棄すると通告するのは正しくない、と述べた。火曜日
に開かれたEU代表とイランの第1回危機対策会議の後、EU加盟各国
の大統領と首相は、この協定を破綻させないにはどのようにすれば
よいか、協議する意向である。そのため夕方には、ブルガリアの首
都ソフィアで、意見交換が予定されている。

アフガニスタンの都市ファラーで戦闘

タリバーンが西部の州都ファラーを攻撃したが、アフガニスタン治
安部隊は、これに反撃した、と同州は発表した。アフガニスタンの
同州のファラー周辺での戦闘では、35人から40人が死亡した、米国
の軍用機が、アフガニスタンの治安部隊を支援した、とのことであ
る。アフガニスタン政府は、タリバーンの3百人ほどが死傷した、
と述べた。急進派イスラーム教徒戦闘員との戦闘は、同国南東部の
ガスニ州からも報告されている。こちらでは、少なくとも21人の警
官が死亡した、と当局が発表した。

マレーシアの野党の政治家アンワルが予定を早めて拘留を解いた

マレーシアでは野党が選挙で勝利したことを受け、野党の細流力政
治家が、予定を早めて出獄した。元副首相アンワルは、国王ムハマ
ド5世から、恩赦を与えられた。70歳の彼は、2015年から、同性愛
的行動で拘留されていた。マレーシアではこれは処罰の対象であ
る。彼の系は、6月8日までであった。アンワルは、新首相で、すで
に92歳のマハティールの後継者になる可能性がある、と見られてい
る。アンワルが1,2年後にマハティールから、首相職を引き継ぐと
の協定が発表されている。




5月17日(木)

EUは対イラン制裁で米国に反抗

イランとの核協定を維持するために、EUは米国による制裁から身を
守るための法律を、復活させる意向である。EU委員会議長ジャン・
クロード ユンケルは、ブルガリアの首都ソフィアでのEU首脳会談
の後で、「私たちは今行動しなければならない」、特に中小企業を
守ることが重要だ、と述べた。いわゆる貿易障壁規則に関して、米
国が核協定から一方的に離脱した後に導入した対イラン制裁を無視
すると、ヨーロッパ企業が処罰されることがないようにできる、と
も語った。

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EU委員会はドイツと他の5箇国を大気汚染に関して告訴する

EU委員会は、ドイツと他の5箇国を、大気汚染に関して告訴する。
ドイツの他、フランス、英国、ハンガリー、イタリア、ルーマニア
は、ヨーロッパ裁判所で責任を問われる、と同委員会は発表した。
担当するEU委員ヴェラは、これ以上は待てない、これらの国々は、
大気汚染に迅速に対応するのに十分な手計画を呈示していない、と
述べた。ドイツ、フランス、英国に関しては、酸化窒素に関してEU
が定めた上限値を無視していることが、他の3箇国については粒子
状物質の値が問題とされている。

EUは西バルカン諸国にはEU加盟の可能性があることを確認

EUは、セルビア、モンテネグロなどのバルカン諸国には、改革の進
展が遅れて入るが、加盟の望みはあるとした。ソフィアでの首脳会
談で採択された声明の中で、西バルカン6箇国は、「EU入りする見
込みが無条件で」あることを確認しているが、必要な改革を実行に
移すためには、各国は断固として、法治主義と人権を支持し、汚職
と組織犯罪と多々川奈帰ればならない、と記されている。加盟の具
体的な期日は挙げられなかった。EU委員会は今年初め、2025年の加
盟の可能性を挙げていた。

エボラはコンゴ民主共和国の百万都市に達する

コンゴ民主共和国では、危険なエボラ ヴィールスが、ある大都市
に到達した。強い伝染性を持つこの病が、同国北西部の百万都市ム
バンダカで、初めて発生したのを、当局が確認した、と世界保健機
関WHOはジュネーヴで発表した。死につながるこのヴィールスが、
コンゴの人口密集する港町に発生したことで、爆発的に蔓延する恐
れが強まっている。




5月18日(金)

メルケルはウクライナでの国連の活動を話し合うよう呼びかける

連邦首相アンゲラ メルケルとロシア大統領ウラジーミル プーチ
ンは、ウクライナに関するミンスク和平協定を支持する、と発表し
た。両首脳は措置での会談後に、これは作業を進める上での基盤で
あり、停戦が繰り返し侵害されているため、国連平和部隊の投入と
いう考えが、今後は検討されなければならない、と強調した。さら
にメルケルとプーチンは、ロシア、ドイツ、フランス、及びウクラ
イナが今後も協力することに賛成した。具体的な会談の日程
は、話し合われなかった、とプーチンは述べた。

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元スパイのスクリパリが退院

ロシアの元スパイだったスクリパリが、退院した。英国ソールズベ
リーの病院によれば、スクリパリの状態は大きく改善した。彼とそ
の娘は3月はじめに、南イングランドの同市で、毒を盛られてい
た。神経ガスノヴィチョクを用いたこの攻撃で、深刻な政治危機が
生まれた。西側の億の国々が、ロシアにこの責任がある、としてい
る。一方ロシア政府は、あらゆる責任を否定している。

イタリア新連立政府はこれ以上支出を削減するつもりはない

大衆迎合的な5つ星運動と急進右派北部同盟は、負債でイタリアの
景気を後押しする方針である。これは、両党の政権綱領に含まれて
いる。ただしこの計画に関して、両党の党員の賛成が必要である。
この計画では、月額780オイロの基本収入が予定されている。投資
のための支出は、赤字の算定には含めないことになる一方、オイロ
使用中止要求は、この計画には含まれていない。イタリア政府を誰
が率いるのかは、まだ不明である。

国連人権評機会はイスラエルを批判

国連人権高等弁務官サイードは、イスラエル兵がガザ帯状地帯でデ
モ隊に対して行使した暴力を非難した。彼はジュネーヴの人権評議
会の緊急会議で、イスラエルの治安部隊が、犠牲者の数を少なくし
ようという意図を示す兆候はないに等しく、パレスチナ人は、占領
勢力としてのイスラエルの元で、「毒にまみれた貧民街に追い込
ま」れ、「一切の尊厳を奪われて」いる、と述べた。ガザ帯状地帯
とイスラエルの境界では、数週間前から、大規模な抗議活動が続い
ている。月曜日だけで60人を超えるパレスチナ人が死亡した。




5月19日(土)

ハリー王子とメーガンが結婚承諾の返事をする

ウィンザー城で、王子ハリーとメーガンマークルは、結婚に応ずる
返事をした。聖ジョージ礼拝堂で、英国女王エリザベス2世の孫
と、元米国の女優は、指輪を交換し、お互いに結婚の約束をし、カ
ンタベリー大司教が、彼らが夫と妻となったと宣言した。今回の結
婚式は、招待客6百人が礼拝堂の中で、城の外部の10万人以上が見
守った。女王は2人に、規則に基づいて貴族の称号を与えた。ハ
リーとメーガンは今後は、サセックス公爵となる。

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中国の戦闘機が初めて南シナ海の島に着陸

中国は、問題の南シナ海の島へ、戦闘機を初めて派遣した。核攻撃
の装備を積んだ長距離爆撃機を含む複数のジェット機が、飛行場に
着陸した、と中国空軍は発表した。米国によれば、この着陸したの
はおそらく、中国がパラセル(西沙)諸島に持つ最大の基地ウッ
ディ島の飛行場である。数週間前に米国の報道機関は、中国がスプ
ラトリー諸島にミサイル迎撃装置を置いた、と報じたばかりであっ
た。中国は、戦略的に重要なこの地域周辺で、複数の国々と争って
いる。

キューバの飛行機事故の死者は107人

キューバで飛行機が墜落し、乗っていた107人が死亡した。この
ボーイング737型機は、金曜日に首都ハバナの空港から出発した直
後に、原因不明で大破し、現在地上にある。女性3人が、瓦礫の中
から救出されたが、致命的な負傷を負っていた。キューバ新大統領
ディアス・カネルは、墜落地点を訪れた。国内線の動機は、670キ
ロ東にあるオルギンに向かうこと人っていた。国営のクバーナ航空
会社は、製造からほぼ40年のこの機体を、乗務員共々、メキシコの
航空会社グローバル エアから借りていた。

ラシェット「Ditbはドイツの機関にならなければならない」

ノルトライン・ヴェストファーレン州首相ラシェットは、トルコ・
イスラーム教宗教連合Ditibに対して、トルコ国家への依存を解消
し、ドイツの機関になるように求めた。ラシェットは「プロテスタ
ント広報」誌に、ドイツ最大のモスク連盟であるどうれんごうに
とって、別の資金調達源を得るためには、それが必要である、そう
なればドイツでも礼拝の際の導師も育てることになる、と述べた。
キリスト教民主同盟の政治家である彼は、キリスト教会とユダヤ教
徒社会の承認が、法律に基づいているのと同じような形で、イス
ラーム教徒の生活を承認することに理解を求めた。




5月20日(日)

米国と中国の貿易戦争は当面回避された模様

米国と中国は、貿易を巡る対立を続けていたが、大きく歩み寄っ
た。共同声明の中で、2日間にわたる交渉の末、中国は米国の製品
と第三次産業の行為をより多く購入することで合意した、と記され
ている。間近に迫った懲罰関税が、最終的に決着するかどうかは不
明である。大統領ドナルド トランプは、中国が対米貿易で、輸入
よりも輸出をはるかに多くしているため、米国が不利な立場に置か
れている、と見ている。そのため彼は、中国製品に対して、追加税
を科すと威嚇していた。中国は対抗措置を取る、と予告していた。

     その他のニュース

ドイツ経済はトランプに対して強硬な方針をとる意向

ドイツ産業は、米国大統領トランプの貿易政策に対する不安が強
まっている、と見ており、強硬路線を取ることに理解を求めた。
「米国第一主義は、ますます米国単独主義を意味する」ようになっ
ている、とドイツ工業貿易会議議長シュヴァイツァーは述べた。さ
らに彼は、米国は数十年にわたり、より自由で公平な国際貿易が、
国際的に通用する規則に基づいて行なわれることを保証していた、
おそらくそれがトランプ政権で終わった、と述べた。いわゆるEU防
衛法、貿易障壁規則は、ヨーロッパが米国及びイランに対して発す
る重要な政治的な方針提示である、とも語った。

「出国したジハード主義者の多くはドイツ旅券を所有」との報告

連邦政府は、テロ組織を支援するために、シリアとイラクに向けて
出国したイスラーム教徒1千人以上が、ドイツ出身である、との情
報を公表した。その半分以上は、ドイツ国籍を持っている。これ
は、左翼党会派が、連邦議会での照会に、連邦政府が出した回答で
あり、これをフンケ報道機関連合が保持他。「ジハード出国者」の
数は、さらに増えているが、過去2年よりはその速度は大幅に落ち
ている。左翼党会派は、出国する「テロ戦闘員」からドイツの旅券
を剥奪する計画を、批判している。

ボスニアではエルドアンの登場に関する政治的対立

トルコ大統領エルドアンが、選挙戦のためにサラエヴォに姿を現す
ことで、ボスニア・ヘルツェゴヴィナでは、対立が生じている。
3人体制の大統領府のクロアチア代表コヴィッチは、この訪問は、
EU入りに向けて努力しているバルカン国家である同国にとって、大
きな戦略的損失を与える、と述べた。ドイツやオランダなどの国々
は、6月24日に予定されているトルコの国会及び大統領選挙に向け
て、選挙戦に姿を現すのを禁止している。エルドアンはこの日曜日
にサラエヴォで、外国在住トルコ人の票を得る方針である。彼らの
うち1万人が、出席すると見られている。




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