6月4日〜10日のオーストリアのニュース



6月4日(月)

     国外ニュース

燃料高騰で航空機料金が値上がり

航空運輸業界は、厳しい一年になる、と予想している。旅客数はだ
んだん増えているが、オーストリア航空の親会社ルフトハンザ社
は、「記録的な旅客数であった2017年夏を上回る可能性があると予
想している。」ただし、燃料代値上がりし、人件費が高騰し、米国
大統領ドナルド トランプが、世界を巻き添えに貿易戦争に突入す
るとの恐れがあるため、飛行機会社の利益は減少する恐れがある、
としている。これは利用者にとっては、料金の価格が大きく引き上
げる可能性がある、と航空業者連合IATAは月曜日にシドニーでの会
議で発表した。

     国内ニュース

ウィーン市はハッペル競技場を取り壊さない方針

ウィーン市のスポーツ大臣ペーター ハッカー(社会民主党)は、
スポーツ大臣ハインツ・クリスティアン シュトラーヘ(自由党)
の、エルンスト・ハッペル競技場の改築計画を、ほとんど支持して
いない。経費面の理由から、ハッカーは緊急の場合には改造を行な
うことに理解を求めた。




6月5日(火)

     国外ニュース

米国は在ベルリン大使をめぐる混乱の沈静化を図る

在ベルリン大使リチャード グレネルは、問題の発言を行なった
が、米国外務省は、これをなし崩しにようとした。グレネルは、極
右のインターネットサイトのロンドン支局で、ヨーロッパの保守派
勢力の力を強めるように呼びかけていた。米国大統領ドナルド ト
ランプは、この勢力に親近感を抱いている。

     国内ニュース

ウィーンのプーチン 訪問は調和を強調する雰囲気で

ロシア大統領のオーストリア公式訪問は、調和を強調する雰囲気で
行なわれた。両国の政界要人は、対決姿勢を打ち出すのではなく、
全く逆に、経済合意、プーチンと一緒に登場する大統領の控えめな
言葉づかい、EUとロシアの間の問題でどうしても必要な異議、つま
り制裁だけを述べた。オーストリアは、ロシアのEUへの入口として
振る舞っており、この態度を感謝して受け入れた。




6月6日(水)

     国外ニュース

スペイン政府の女性閣僚は11人 男性は6人

スペイン新政権は、国会で過半数を持っていないため、どのように
戦うかが、まだ決まっていない。ただし新閣僚は既に固まってい
る。スペインの歴史上、初めて女性が多数を占める。水曜日には首
相ペドロ サンチェスが、合わせて11人の女性を閣僚に召集した。
これは男性閣僚の数のおよそ2倍である。さらにスペイン社会党党
首でもあるサンチェスは、親ヨーロッパの印象を与えるために、人
材を意図的に選んだとみられる。

     国内ニュース

ピルツ候補者名簿 シュテルンは議席を断念した模様

ピルツ候補者名簿の人事をめぐる争いは、水曜日に転換点を迎え
た。女性問題の広報マリーア シュテルンは、予想に反して、議席
を断念した模様である、と「プレッセ」紙は報じ、ニーダーエス
ターライヒ州州選挙当局部長が、これを確認した。シュテルンは、
ペーター コルバが辞任したあとに、国会の議席を引き継ぐ可能性
があった。彼女が断念したことで、創設者ペーター ピルツが国会
議員に復帰する可能性が生まれてきた。




6月7日(木)

     国外ニュース

難民問題では外部の国境保護が万能薬となる

拘束力を持つ難民受け入れ割合か、ダブリン改革か。「難民問題」
に関する回答探しが行われる中、このような問題がEU加盟国官の対
立を激化させている。ただし共通点もあり、EUと外部との国境警備
を強化する声が見られている。確かに加盟国間では、総点は少ない
のであるが、この点が現在焦点となっている。EU委員会議長ジャ
ン・クロード ユンケルは、実効性がある外部との境界が「別の問
題」を生みだす可能性がある。

     国内ニュース

ピルツの国会議員復帰 同党はビスマンを厄介払いする方針

ピルツ候補者名簿の創設者ペーター ピルツが、国民評議会議員に
就任できるようにするために、同党内部で誰が辞任するかという問
題が決着した。木曜日には、女性問題の専門家マリーア シュテル
ンが議席を放棄した。加えて同党の国会議員マルタ ビスマンは、
退任の用意ができていなかった。さらに党内では、激しい対立が生
じた。党幹部の間では、ビスマンに対する信頼は「破壊され」他、
とされている。ピルツによれば、ビスマン除名の動議が国会会派か
ら、早くも出されている。




6月8日(金)

     国外ニュース

ヨーロッパはロシアのG7復帰に反対

米国大統領ドナルド トランプは予想外に、ロシアをG7首脳会談
で、再び交渉の席に迎え入れる、との提案をしたが、ヨーロッパの
経済大国からは、一致して反対を受けた。ドイツ、フランス、英
国、イタリアおよびEU代表は、ロシアのG7首脳会談への復帰は、ウ
クライナとの問題で「実質的な進展」があった場合にのみ可能だ、
という点で合意した、とドイツ首相アンゲラ メルケルは、金曜日
にカナダで開かれたG7首脳会談に出席して述べた。しかしいずれに
せよ、ロシアは復帰に向け努力はしていないようである。

     国内ニュース

雷雨が停滞

現在、服を濡らさずに家に帰るのは、困難である。極端に蒸し暑く
て汗びっしょりになるか、突然の集中豪雨あるいは雷雨に濡れるか
である。蒸し暑い気団、大洪水になるような豪雨と激しい雷雨が、
数週間前から、オーストリアの広い地域の天候を支配している。特
に目を引くのは、悪天候が停滞している点である。気象学者は、そ
の説明をまとめており、事態の変化はありそうにない、との予想も
出している。




6月9日(土)

     国外ニュース

曖昧な妥協 G-7は貿易に関する共同声明

七大工業国首脳会談G-7がカナダで開かれているが、米国大統領ド
ナルド トランプとの意見の違いのほうが、協調よりも目立ってい
る。米国との大きな対立点では、その他の6箇国、ドイツ、フラン
ス、英国、イタリア、カナダ、日本は、ほとんど歩み寄ることがで
きなかった。それにもかかわらず意外なことに、曖昧な共同声明
と、保護主義との戦いへの呼びかけで合意が成立した。米国による
鉄及びアルミニウムに対する特別関税には、言及されなかった。気
候保護については、トランプが予定を早めて出発したことで、協議
されなかった。

     国内ニュース

クルツはイスラエル訪問 外交の細いつながり

国民党と自由党の連立政権が成立し、イスラエルはその態度を明確
にしていた。自由党の閣僚との協力は行わず、暫定的に「仕事上の
連絡」だけを、官僚相互で行なう、というものである。連邦首相セ
バスティアン クルツ(国民党)は、数日間のイスラエル訪問で、
両国関係に暗い影が落ちている中、外交の星つながりを維持しよう
としている。これは、関係の緊張緩和と目されているが、ただし首
相ベンヤミン ネタニヤフと彼の関係は旅行とみられているが、こ
の訪問は専門家によれば、難しく、大胆な行動である。




6月10日(日)

     国外ニュース

会談を前に緊迫 トランプとキムは「唯一の機会」を持つ

米国大統領ドナルド トランプと北朝鮮の独裁者キム ジョン ウ
ンは、日曜日にシンガポール入りした。シンガポールで火曜日に、
会談が行われることに名手いる。両指導者は確信を抱いており、ト
ランプは「唯一の機会」である、と見ている。北朝鮮側からは、
「長期的な和平確保」について話し合う意向である、とのことであ
る。トランプは、早くシンガポール入りするために、予定を早めて
カナダでのG7首脳会談を去っていた。彼はその途上、他の大統領と
首相との最終声明を取り消す、とインターネット上に書き込み、混
乱を招いていた。

     国内ニュース

クルツはヤド ヴァシェム訪問「オーストリアは重い責任を負う」

連邦首相セバスティアン クルツ(国民党)は、オーストリアは、
ホロコーストの残虐行為を将来にわたって、過去のものとはしない
との義務を負っている、と述べ他。彼は日曜日にイスラエル訪問の
冒頭で、ヤド ヴァシェムのホロコースト記念施設を訪問し、
「オーストリアとオーストリア人は、ショアーで行なわれた恐ろし
く恥ずかしい犯罪に重い責任を負う」と述べた。




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