3月5日〜11日のオーストリアのニュース

3月5日(月)

いてつく寒さをついてヘルマン マイアーはヘルメットをかぶ
って、クヴィトフィエルのレースで王座を防衛した。彼はワー
ルドカップ39勝目をあげ、ワールドカップ総合とスーパー大
回転の王座を獲得した。

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・数日後に導入される外来診察料は野党の反対のみならず、与
党国民党の州組織からも反対を受けている。国民党が州厚生大
臣を務める4つの州は、外来診療を受ける場合の「不公平な」
自己負担を撤回するよう、文書で政府に要請した。ウィーン国
民党党首ゲアクは外来診療費の導入を「低能」と評している。
緑の党は国民党政権下の各州に外来診療費関連の連邦法を簡単
に改正しないように呼びかけている。社会民主党とオーストリ
ア労働総同盟は、同じ州に「週末の冗談」を通過させず、外来
診療費導入を認めさせないように行動を起こすように求めた。


3月6日(火)

ポルトガルの道路側にかかる橋が崩れ落ち、80名もの死者が出た。
観光バス1台と車2台が50メートルの深みに呑み込まれた。大臣一
人と政務次官5人が月曜日に辞任した。

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・医学部の学生の半分以上が今後は2学期終了後、先に進めなくな
るかもしれない。ウィーン、グラーツ、インスブルック野大学が、
教育改革を計画している。この改革は「医者が多すぎる」ためでは
なく、設備に見合った適当な学生数を達成するために行なわれる、
と大学側は強調している。医学部の落第率は現在すでに50%を超え
ている。多くの学生が成績不振で退学になるのは今では4ないし6学
期後である。今後はその基準をより強化して、第2学期後にしよう
というものである。これによればウィーンでは1200から500の新
入生のうち、先に進めるのは500から600人であり、グラーツとイ
ンスブルックでは新入生500から600人のうち280人から300人が
3学期に進むことになる。


3月7日(水)

マケドニア首脳部は、アルバニア人急進派の激しい攻撃を受けた後、
コソヴォとの国境地域に緩衝地帯を設置するよう求めている。コソ
ヴォ平和維持軍の兵士がこの地域を監督することになるかもしれな
い。

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・火曜日すべての人が子女手当てを受けとることが決定された。
2002年1月1日から現金で月6千シリングが支払われる。それも
2000年7月1日以降に生まれた赤ん坊すべてに適用される。交付期
間は3年に延長された。親が離婚した場合、片方は最大30ヶ月、も
う一人は少なくとも6ヶ月分を受け取る。解約通知期間は今まで通
り24ヶ月である。受給資格は大幅に緩和された。収入制限は現在の
月4千シリングから、年20万シリング(税込み)になる。子女手当
を全額支払うためには毎年160億シリングが必要である。産業界か
らは、この額は予算の健全化に逆行するとの批判がでている。社会
民主党、労働総同盟、労働者会議などは、この措置は女性を家庭に
縛りつけるものだ、として政府を批判している。緑の党は収入制限
がゆるすぎる、と批判している。


3月8日(木)

イタリアは国会議員選挙で盛り上がりを見せている。。大統領カル
ロ アゼリオ キャンピは今日午後国会を解散し、公式に選挙戦を
開始する。イタリアでは60日間の選挙戦が始まることになる。キ
ャンピは議会両院の議長ニコラ マンチーニとルチアーノ ヴィオ
ランテと会談を行なった。二人の議長は会議の終わりで彼の方針を
承認していた。

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・オーストリア労働総同盟の現在の首脳によれば、労働組合組織の
今後のあり方には若干の変更がある、とのことである。議長フェア
ツェトニッチュは記者会見で、すべての分野別労働組合が手を結ん
で「組織委員会」を設置することで合意した、と語った。これによ
って連邦総同盟の次期首脳部決定までに、今までの13の分野別労
働組合とは異なる形へと構成を変えることになる。


3月9日(金)

社会福祉大臣ヘルバート ハオプト(自由党)は、健康保険組合は
経営に大きな間違いを犯している、と非難し、財政支援を根本的に
見直す意向である。「私は受託者側に予算を調査させています。間
違った支払いをしているため、健康保険組合は傾きかかっています」
と新聞で語った。彼は、概算で2001年と2年それぞれ約10億シリ
ングという、実際には集まらない額の支出が予算に計上されており、
これが計画的に行なわれたのかどうかは分からないが、いずれにせ
よ実際にそうなっている、と語った。

     その他のニュース
・世論調査によれば、「子女手当をすべての人に(支払う)」とい
う政府の規定を、オーストリア国民の多数は歓迎している。それに
よれば、国民の48%がこの措置は家庭にとっては改善である、と見
ており、そう見ていないのは25%であった。一方野党の批判を支持
する人もいる。この子女手当てによって女性の就職が困難になる、
と45%の人が見ている。39%が欠点よりも利点の方が大きい、と考
えている。


3月10日(土)

口蹄疫のため家畜の輸送を必要最低にまで減らし、食肉市場を閉鎖
させる「命令」は、オーストリアの経済にはあまり大きな影響を及
ぼさないだろう、という見込みをEU委員フランツ フィシュラーは
昨日語った。口蹄疫のためオーストリアでは金曜日から、生きたま
まの家畜を国境を越えて輸送することができなくなっている。食肉
問題の被害はすでに大きく、農家は努力をしなければならない。に
もかかわらずオーストリア厚生大臣ヘルバート ハオプト(自由党)
は楽観的な見通しを語っている。

     その他のニュース
・オーストリア国民の間では社会福祉大臣ハオプト(自由党)が設
置した男性部局は大きな動揺を引き起こしていない。世論調査によ
れば国民党支持者の間では、この部局の設置に29%が意味がある、
24%が意味がない、と見ている。一方自由党支持者の間では3分の2
以上が「あまり意味がない」とみている。社会民主党支持者の中で
は59%が反対、緑の党支持者では73%が反対している。


3月11日(日)

国民議会は月曜日、緑の党の動議に基づき、特別会議を行なう。緊
急動議で緑の党を代表してアレクサンダー ファン デア ベレン
が教育大臣エリーザベト ゲーラー(国民党)に教育改革を求める。
学校と大学で職員の削減が行われようとしていることを緑の党は批
判している。また、次期社会民主党党首にガービ ブルクシュタラ
ーは授業料の導入に対する国民投票を支持している。授業料は非社
会的で不公平である、という見解を彼女は持っている。

     その他のニュース
・連邦首相シュッセル(国民党)と自由党のウィーン地方選挙の筆
頭候補パルティーク・パーブレは日曜日間近に迫ったウィーンの選
挙に関して意見を交換した。シュッセルはテレヴィ番組で、社会民
主党と国民党が再び連立を行なうかどうかに関して、懐疑的な意見
を述べた。またパルティーク・パーブレは、連邦政府の支出削減政
策のため多くの有権者が不満を持っていることに気づいている、と
APAのインタヴューで語っている。しかし、選挙に関して具体的な
目標を彼女は口にしなかった。


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