7月29日〜8月4日までのドイツのニュース

7月29日(月)

国防軍 退任するシャルピングに敬意を表す

(ベルリン)約2週間前に解任された国防大臣ルドルフ シャルピングは、軍楽儀
礼をもっておごそかに軍から離れた。国防省の閲兵式場で行なわれた伝統の式典に
は、連邦首相ゲアハルト シュレーダーと新国防大臣ペーター シュトゥルックも
出席した。シュトゥルックは前任者を讚え、彼は国防軍の近代化する努力を行なっ
た、と語った。シャルピングは広告代理店モーリッツ フンツィンガーとの業務上
の契約が疑わしいことを理由として、7月18日に首相に解任されていた。
軍楽儀礼は古くからの軍隊の習慣である。式典用のドイツの軍楽の期限は16世紀
にまでさかのぼる。

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スーダン南部で開発支援組織団員 誘拐

(ハルトゥーム、ベルリン)ドイツの発展途上国支援隊員2人がス
ーダン南部で連れ去られた。外務省によれば、彼らは非政府組織
「理想世界」の隊員であり、この事件が公になった後、緊急対策班
が結成された。ただし外務省報道官は、犯人が誰であるかに関する
情報は、彼らの安全のために公表しなかった。この種の事件同様、
スーダンと国境を接する各国のドイツ大使も解決に乗り出している、
とも発表した。

ハタミ EUと建設的な対話を行なう意向

(テヘラン)イラン大統領ハタミは、EUとの間で「建設的な対話」
を呼びかけた。彼はテヘランで、EUの外交及び安保政策委員ソラ
ナと会談を行ない、同国はイスラムに基づく民主主義の樹立に真剣
な関心を抱いている、と強調した。ソラナはイランに2日間の予定
で滞在している。会談では主として、EUとの貿易及び協力関係に
関する協定と近東紛争について話し合った。これに関してソラナは
イラン政府に対し、イスラエルと戦っているイスラム急進派組織に
影響力を行使するように要請した。

航空ショーの事故犠牲者 追悼式

(キエフ)83人の死者を出した西ウクライナのリヴィフの航空シ
ョーの惨事から2日経ち、同国は国の命令による服喪を行なって、
犠牲者に別れを告げた。空港の事故現場では、人々が礼拝を行ない、
犠牲になった親戚、友人、同僚の追悼を行なった。最初の埋葬も行
なわれた。国による調査委員会は、迎撃戦闘機Su27の墜落の原因
についてさらに調査を行っている。配備されて15年目の事故機の
操縦士2人は、最後の瞬間に脱出装置を使って無事であったが、検
察は彼らに対する捜査手続きを開始した。


7月30日(火)

独仏首脳 イラク攻撃に賛成

(シュヴェーリン)ドイツ首相ゲアハルト シュレーダーとフランス大統領ジャッ
ク シラクは、イラクに武力を用いて対処することに、国連安全保障理事会からの
委託があることを条件に、賛成した。これはシュヴェーリンで行なわれた両国の首
脳会談後、両者が認めた。この前提条件が満たされた場合には、基本法はドイツが
軍事派遣に参加することを認めている、とシュレーダーは語った。そして彼は、イ
ラクに国連の武器査察団の再入国を外交的手段を用いて認めさせことに賛成である、
とも語った。シラクは、イラクの責任者は査察団の受け入れが同国の利益になると
いうことを理解していないのではないか、と述べた。
そのほか2人は、EU全体の防衛計画および議論になっている農業に対する財政支援
について話し合った。

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近東で新たな衝突

(エルサレム)西ヨルダンランドをイスラエルが再び占領してから
6週間、死者が発生する攻撃が相次ぎ、パレスチナ人によるテロの
波が起こる可能性が高まった。エルサレムでは17歳のパレスチナ
人が、ファストフード店前で爆死し、7人のイスラエル人が負傷し
た。いわゆるアル アクサ旅団が犯行声明を出した。西ヨルダンラ
ンドのアリエル近郊のアラブ系住民の村ジャメイン付近ではその前、
タンク車のイスラエル人運転手2人がパレスチナ人に射殺された。
イスラエル人入植地イタマルでは、パレスチナ人がイスラエル人の
2人連れを刃物で襲った。犯人は警備員に射殺された。

CDUからもボーナスポイントの私的利用発覚

(ベルリン)キリスト教民主同盟所属のベルリンの連邦議会選挙の
筆頭候補ノーケは、飛行機利用のボーナスポイントを私的に利用し
たことが明らかになった。政治家がこの問題で責任をとるのは3人
目となる。ノーケは約1年前、時間通りに個人的な御祝いに出席す
るために、フランクフルト アム マインに行くときにボーナスポ
イントを利用したが、この前にベルリンに公務で滞在していたため、
この飛行機利用はやむを得なかった、と語った。今までのところ、
民主社会党のベルリン経済大臣ギュージーと、緑の党の連邦議会議
員エーツデミーアが、公務で獲得したボーナスポイントを私的に利
用したことを認めたが、これは連邦議会の規則で禁止されている。

スーダンでのドイツ人誘拐事件 進展なし

(ベルリン)外務省は、スーダン南部で誘拐された発展途上国支援
隊員2人の解放にむけ、努力を続けている。スーダン政権の情報で
は、国際支援組織「理想世界」の隊員2人は月曜日に首都ハルトゥ
ームの南約800キロの地点で反乱軍に誘拐された。誘拐犯は、すで
に何度も同国の内戦で、戦闘を行っている集団に属している。犯行
の動機はまだ不明である。外務省は、誘拐犯との直接の接触は行な
っていない、と発表した。


7月31日(水)

ベルリン市長ギュージー 辞任

(ベルリン)飛行機のボーナスポイント疑惑に関連して、今まででもっとも重要な
政治家が犠牲になった。民主社会党のグレゴール ギュージーはベルリン市長及び
産業大臣を辞任すると発表した。辞任の理由として、公務で獲得したボーナスポイ
ントを私的に利用したことを挙げた。連邦環境大臣ユルゲン トリティン、外務省
付上席政務次官リュディガー フォルマー(共に緑の党)及びギュンター ノーケ
(キリスト教民主同盟)は、公務での出張で獲得したボーナスポイントを私的に使
用した、との疑いを拒否している。連邦議会議長ヴォルフガング ティールゼはル
フトハンザに対して、同社の「マイルズ&モア」を使用した連邦議会議員の一覧表
を提出するよう要請した。彼は、これに関する情報が同社から新聞に流れた可能性
がある、と語った。ルフトハンザは全面的に否定している。

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蔵相 地方自治体の財政状況改革促進の意向

(ベルリン)地方自治体の財政状況が困難に陥っているため、連邦
政府は計画中の財政状況の改善を促進する方針である。蔵相アイヒ
ェルは、自らが指揮する委員会が改革開始のための提案を、予定を
早めて取りまとめる方針である、と政府報道官は発表した。5月に
召集されたこの委員会は来年半ばまでに案を提出することになって
いた。法的な規制については2004年までには行なわれない。ドイツ
都市会議はこの日程では遅すぎる、と評していた。

エルサレムの爆破事件 各国が厳しい弾劾

(エルサレム)水曜日に7人の死者を出したエルサレムのヘブライ
大学の爆弾事件は、国際的に激しく非難されている。多くの人が集
まっていた大学内の喫茶室での爆発では、70人が負傷し、うち9人
は重傷である。死者の中には米国市民女性1人と、フランス人男性
1人も含まれていた。急進派パレスチナ人組織ハマスが犯行声明を
出した。事件の直前にイスラエル安全保障閣議は、自殺攻撃阻止計
画を承認していた。イスラエル軍は事件後、西ヨルダンランドの自
治都市ナブルスの中心部に侵攻し、改めて道路を封鎖した。これは
数日前から軍が守るのを止めていた。

トルコ 11月3日に選挙

(アンカラ)トルコでは11月3日に国会議員選挙が行われる。トル
コ国民会議は水曜日、賛成多数でこれを決定した。政治及び健康上
の問題をかける首相エシェヴィットに反対して、ほぼ全ての党が、
総選挙の早期実施に乗り出していた。


8月1日(木)

飛行機会社のボーナスポイント使用者一覧をめぐって対立続く

(ベルリン)公務で獲得した飛行機のボーナスポイントを政治家が私的に利用した
問題で、ルフトハンザ社は使用者の一覧を公表しない方針である。連邦議会議長ヴ
ォルフガング ティールゼは、名前の公表を求める最後通告を行なったが、同社社
長ユルゲン ヴェーバーは情報保護法を盾にそれを拒否している。納税者同盟は、
公務で獲得したボーナスポイントを私的に利用したとされる連邦議会議員の一覧を
持っていることを明らかにし、それには全政党の議員の名前が挙がっている、と発
表した。新聞では、数日前すでに、ボーナスポイントを不正使用したとされる数人
の政治家の名前が報じられている。社会民主党事務長フランツ ミュンテフェリン
グはこれを報じた新聞を批判し、国会の信望を失わせた、と語った。

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ベルリン市長 市政府の危機説を一蹴

(ベルリン)ベルリン市長ヴォーヴェライト(社会民主党)は、産
業大臣ギューズィー(民主社会党)が辞任しても、民主社会党との
連立は揺らがない、と見ている。彼は閣議後、政府の危機は話題に
ならなかった、と語った。同時に、ギューズィーは旧東ドイツ秘密
警察との接触に関して新たな批判があったことも含めて、辞任した
のだ、との観測を否定した。ギューズィーの後任には、1月から代
理を努めていた人物が民主社会党から登用される。決定は夏休み後
の8月29日に行われる。

首相 きびしい選挙戦になると予想

(ベルリン)連邦首相シュレーダーは、選挙戦はきびしくなる、と
予告した。社会民主党は特に税金政策及び社会福祉政策で、野党キ
リスト教民主、社会同盟を批判していく、と述べた。これに先立ち
同党幹部会は、きびしい選挙戦の準備会議を開いた。社会民主党は、
予定を早めて来週月曜日に選挙戦の最終局面に入る方針である。

スーダンで誘拐されたドイツ人1人 解放

(ベルリン)月曜日にスーダンで誘拐された開発援助組織「理想世
界」のドイツ人の隊員2人のうち1人が解放された。同組織の広報
によれば、彼は国連の飛行機でスーダンからケニアの首都ナイロビ
に運ばれた、体調はよい、とのことである。ただしもう1人のドイ
ツ人と、ケニア人1人はまだ誘拐犯の手の中にある。彼らの解放を
求める努力が続けられている、とベルリン外務省は発表した。


8月2日(金)

緑の党からも ボーナスポイント不正使用者発覚

(ベルリン)緑の党の会派長レッツオ シュラオホも、私的利用なのに、公務で獲
得した飛行機のボーナスポイントを使って、ルフトハンザに予約を入れていた。彼
は金曜日ベルリンでこれを公表した。ただし、航空券購入のお金は連邦議会に振り
込んでいた、と強調した。またかれは、議会執行部が今後ボーナスポイントを直接
把握するよう動いていた。ルフトハンザ社は、政治家のボーナスポイントを用いた
旅行に関する情報の公開の件で刑事訴訟を被疑者を特定せず起こす、と発表した。
また、同社の従業員によるものとみられる匿名の通報を出所は調査しているが今の
ところ具体的な証拠は見つかっていない、とも発表した。ドイツ記者同盟は、この
問題を報じた「ビルト」紙が一方的な報道を行なった疑いがある、とし、ドイツ報
道審議会が断固とした態度をとることを要求した。

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ギューズィー 辞任の理由を説明

(ベルリン)辞任したベルリン産業大臣ギューズィー(民主社会党)
は、大臣就任後わずか7ヶ月で職務に飽きてしまった、との非難を
受けているが、これを否定した。記者会見で彼は政界引退の理由を、
もっぱら無料航空券の私的利用のためである、と説明した。また旧
東ドイツ秘密警察に関連して非難を受けたのは、辞任の理由ではな
い、とも語った。彼は、積極的に政治の舞台に復帰する可能性は当
面ないが、民主社会党の選挙戦には貢献したい、と説明した。ベル
リン民主社会党は、彼の後継者を迅速に決定する方針で、来週始め
には決めたい、と強調した。

イラクからの提案にも米国の態度 変化なし

(ニュー ヨーク、バグダッド)イラク政府は4年振りに、国連武
器査察官の受け入れを検討している。米国はイラク政府からのこの
提案に冷淡な態度をとっている。大統領ブッシュの報道官は、イラ
クは時間場所を問わず査察を受け入れることに合意しなければなら
ない、またイラク大統領サッダーム フセインの失脚が必要である、
との立場は変わっていない、と語った。ロシア政府はイラクのこの
態度を歓迎している。英国政府は、経験上サッダーム フセインは
滅多に約束を守らない、との意見を述べている。国連も冷静に対処
している。

イスラエル軍戦車 ナブルス旧市街へ

(エルサレム)エルサレムのヘブライ大学での爆破事件から2日、
イスラエルは急進派ハマス運動への報復攻撃を開始した。イスラエ
ル軍によれば、100台以上の戦車が金曜日再び、西ヨルダンランド
のナブルスの歴史的旧市街に迫った。この進行で武装した2人が殺
害され、5人が負傷した。9歳の少女を含む3人のパレスチナ人がガ
ザ地区とナブルス近郊で射殺された。これ以上パレスチナ人による
自殺攻撃が行われないよう、イスラエル安保部隊は再び最高度の緊
急配備についた。


8月3日(土)

首相 対イラク戦争を行なわないように警告

(ベルリン)ドイツ連邦政府は、米国の対イラク攻撃に反対する立場を改めて表明
した。連邦首相ゲアハルト シュレーダーは、軍事力を負担してドイツがこの攻撃
に参加することを拒否した。ハノーファーで開かれた社会民主党の選挙集会で彼は、
米国でのテロ攻撃後ドイツは連帯をする意志を示して来たが、冒険をする気はない、
と語った。さらに、近東全体をどうするかという基本計画がないのに、イラクに対
する攻撃を検討すべきでない、と警告した。一方キリスト教民主、社会同盟の首相
候補エドムント シュトイバーは、米国によるイラク攻撃の際にはドイツ軍を参加
させることはありうるとインタヴューで答えた。また、米国は国連のイラク武器調
査員が受け入れられた場合にも、サッダーム フセインの退陣を求めていく、と強
調した。

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イスラエル ナブルス侵攻作戦続行

(テル アヴィヴ)西ヨルダンランドのナブルスではイスラエル軍
が大規模な軍事作戦を行なっているにもかかわらず、パレスチナ人
とイスラエル陣は数日後に再び対話を開始する方針である。パレス
チナ内相ジェヒアは、イスラエル国防相ベン・エリエゼルとパレス
チナ人居住区からイスラエル軍の撤退をめぐって話し合う方針であ
る、と語った。同時にパレスチナ幹部は、イスラエルが軍事的手段
を用いず、和平と安全を獲得しようとしている、との立場を明確に
した。一方イスラエル軍部隊は、ナブルスの旧市街で展開している
軍事作戦を続行した。イスラエル側の情報では、この作戦の目的は、
急進派ハマス運動に打撃を与え、テロリストと目される人物を逮捕
し、爆弾の製造場を破壊することである。

米国 9月11日の容疑者全員の名前を挙げる必要性

(ワシントン)米国のテロ攻撃1周年を数週間後にひかえ、市民権
運動家は米国政府を打ちまかした。連邦裁判所の命令に基づき、政
府は9月11日以降逮捕された容疑者すべての名前をもはや隠すこと
はできなくなった。その理由として、秘密の逮捕は自由かつ民主的
社会の原則に反していることを挙げた。国防省は、名前の公表は捜
査を台無しにする恐れがあることを理由に、公開していなかった。
容疑者全員と弁護士の名前は2週間以内に公表されることになって
いる。公式発表では、米国はこの攻撃の捜査で約1,200人を逮捕し
た。

ハルツ委員会 東部に巨額の資金の投入を要求

(ベルリン)労働市場の改革を担当するハルツ委員会は、千億単位
の促進計画を提案し、これによって主として東部で百万人分の新た
な雇用を創出する方針である。雑誌で同委員会長ハルツは、1500
億オイロの資金を金融市場に国庫から投下し、より多くの雇用と投
資を促す計画である、これは利息変動型で税制面で優遇のある株の
発行によって達成できる、と語った。これで利益となった資金は出
資金として主としてと初に流れ込むことになる、とも説明した。新
聞の情報によれば、ハルツ委員会は連邦労働施設の一部民営化を行
なう方針である。この提案は8月16日に公表される。


8月4日(日)

イスラエル 暗殺と銃撃戦で死傷者発生

(エルサレム)イスラエル北部と東イスラエルで日曜日に攻撃が起こり、少なくと
も12人が死亡したが、月曜日早朝にはイスラエル人2人が射殺された。この最新の
暗殺はパレスチナ人の都市ナブルス南部の路上で発生した。日曜日、歴史的な町サ
フェド近郊を走っていた満員のイスラエルの路線バスで大型爆弾が爆発し、イスラ
エル人9人が死亡した。急進派のハマスの軍部が犯行を認めた。数時間後、パレス
チナ人が東エルサレムでイスラエル人を射殺した。アル アクサ旅団がこの銃撃戦
の犯行声明を出した。この銃撃戦では事件とは無関係なパレスチナ人1人も死亡し
た。ガザ市では日曜夕方数千人のハマス支持者が路線バス攻撃の成功を祝った。

     その他のニュース

ボリヴィア大統領 サンチェス デ ロサダに

(ラ パス)ボリヴィア議会は自由派の元大統領デ ロサダを再び
国家元首に選んだ。24時間に及ぶ長時間の会議の後、72歳のロサ
ダは投票の絶対多数を獲得した。対立候補として社会党の先住民モ
ラレスが立候補していた。ロサダは1993年から97年まで大統領を
務め、前職キロガの新自由政策を継承する方針である。選挙戦で彼
は、国営企業のいっそうの民営化、国営の社会福祉業務の地方への
委託、汚職との戦いを訴えていた。

ETAの2人に懲役743年

(マドリード)バスク分離派組織ETAの幹部2人は、爆弾による暗
殺を理由としてそれぞれ懲役743年を言い渡された。裁判所は、2
人が1987年に起きたサラゴサ近郊の軍用バス襲撃に関与していた
ため有罪である、と判断した。その際2人が死亡、44人が負傷して
いた。一方昨夜、スペインの東岸の温泉地サンタ ポラの軍警察の
兵営の前で自動車爆弾が爆発した。警察の情報によればこの事件で
2人以上が死亡した。犯行声明はまだ出されていない。ETAによる
犯行と見られている。

国連武器査察団 イラクとの対話拒否

(カイロ)国連武器査察団長ブリックスは、イラクの武器管理会談
への招待を拒否した。新聞のインタヴューで彼は、イラクが無条件
に武器査察団を受け入れることを、訪問の条件としており、これが
保証されなければ誤った方向に進むことになる、と語った。国連事
務総長アナンは、イラクの提案に対して慎重な姿勢を見せている。
月曜には安保理はこの招待について検討する方針である。それにも
かかわらず、米大統領ブッシュは、イラク大統領サッダーム フセ
インを世界平和達成の障害と見ている。米国は自由を愛する国々を
武力で威圧することをだれにも許すことはない、と彼は語った。


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