9月16日〜22日のドイツのニュース



9月16日(月)

サウジ・アラビア イラク攻撃に賛成へ

(ドゥバイ)イラク攻撃に対する支援を世界各国から受けるよう努力している米国
は、さらに一歩前進した。サウジ・アラビアは、国連安全保障理事会が新たなイラ
ク戦争を委任した場合には、軍事基地を提供する用意がある、と発表した。政府筋
の情報では、これは米国が一方的な行動を起こす場合には適用されない。サウジ・
アラビア外務大臣サウド エル ファイサル王子は週末のCNNのインタヴューで、
国連加盟国の義務として安保理の決定に従う、と述べていた。湾岸地域の外交監視
団は、イラク政府に対し、イラクはもはや他のアラブ諸国の支援を当てにできな
い、と警告した。

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ビンアルシブ  米国に引き渡し

(イスラマバード)パキスタンは月曜日、アル カイダのテロリス
ト、ビンアルシブを、米国に引き渡した。パキスタン政府代表は、
ビンアルシブは他の容疑者とともに国外に飛行機で移された、と発
表した。イエメン生まれのビンアルシブは9月11日の攻撃の黒幕と
見られている。彼を米国で裁判にかけられる、と米国は断言してい
た。一方ドイツは、ビンアルシブの引き渡し要求を断念する方針で
あることを明らかにしていた。内相シリーは、ドイツは彼に対する
勾留状を出しているが、米国により大きく関係するため、引き渡し
の優先権は米国にある、と語った。

スウェーデン社民党 再び少数与党へ

(ストックホルム)スウェーデン社会民主党は、国会議員選挙では
っきりした勝利を収め、再び少数政府結成にむけて動き出した。首
相ペーションは、共産主義の左派と緑の党から容認を受けたい、と
語った。社会民主党は投票の40%を獲得し、緑の党と左派を合わせ
ると議員の過半数を持つことになる。中産階級の野党連合は44%に
届かなかった。

マケドニア総選挙 社民連合勝利

(スコピエ)マケドニア国会選挙では、野党社会民主連合が勝利し
た。同党とその連合「共にマケドニアのために」は40%を越える票
を集め、ずば抜けて多くの議員を出した、と中央選挙委員会が全て
の選挙区の開票終了後発表した。これにより同党は元首相クレヴェ
ンコフスキの元で、アルバニア人の蜂起から1年、権力の座に復帰
した。元反乱勢力の長アリ アーメティの政党、統合のために民主
連合はアルバニア人最大勢力として国会議員を送る。NATOとEU、
米外務省は同国の和平計画の一部である今回の投票が、民主的かつ
おおむね平和的に行なわれたことを歓迎した。




9月17日(火)

シュレーダー 国連のイラク武器査察団に専門家を派遣

(ベルリン)イラク危機の平和的解決を支援する意志表明として、連邦首相ゲアハ
ルト シュレーダーは国連に、ドイツの武器の専門家の協力を提供するとした。そ
の中には生物及び化学兵器、ミサイル技術の専門家が含まれる、と語った。国連武
器査察団の無条件の再入国を認めるとのイラク政府の提案を、シュレーダーは極め
て重要な進展であるとして歓迎した。戦闘を伴わない、協力に基づく新たな秩序が
近東にできる可能性が開かれた、と彼は語った。シュレーダーは、軍事紛争の危険
が当面回避されたと捉えている。外務大臣ヨシュカ フィッシャーは査察団の早期
派遣を要請し、イラクの提案が真剣に考えられているかどうか、まず実地で試さな
ければならない、と語った。

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イラク政府の妥協にさまざまな反応

(ニュー ヨーク)国連武器査察をめぐる対立で、イラク政府が急
に妥協したことで、世界の反応は二分されている。英米は、4年ぶ
りの無条件査察受け入れの提案を、単に「戦略」と見ている。大統
領報道官は、イラクの提案は、より厳しい措置を回避するための陽
動作戦である、と語った。英米両国が国連の決議を急がせる一方、
他の国連安保理常任理事国中露仏、アラブ連盟はイラク政府に約束
の遂行を迫っている。

近東4者はパレスチナ人暫定国家2003年までの実現に努力

(ニュー ヨーク)いわゆる近東4者、米露、国連、EUの主要政治
家は、来年中にも暫定パレスチナ国家建国のために努力する。その
後2005年にはイスラエルとパレスチナは2つの主権国家として併
存させる計画である。ニュー ヨークで開かれた会議で、近東紛争
の持続的解決を目指すこの計画に、4者は合意した。この計画は米
国とEUの提案に基づいている。イスラエル軍の情報では、同軍占
領部隊は火曜日、ガザ地区の自治区に侵攻し、武器製造工場と見ら
れる建物9つを破壊した。

北朝鮮と日本 国交正常化の方針

(平壌)北朝鮮と日本は首脳会談を行い、外交、安保に関する重要
な問題について合意に達し、関係の正常化にむけて一歩を踏み出し
た。北朝鮮の権力者金は日本首相小泉に、ミサイルの試験中断を
2003年以降も継続することを約束した。また共同会見で、北朝鮮
も核兵器に関する国際協定を順守する準備がある、と語った。これ
により、米国との対話再開の可能性が出てきた。両国は来月、
2000年10月に始めた国交正常化交渉を再開する方針である




9月18日(水)

米国 対イラク強行路線に固執

(ワシントン)イラク首脳部が国連武器査察団の受け入れに関して妥協したにもか
かわらず、米国は戦争の準備を続行している。大統領ジョージ W. ブッシュはワシ
ントンで、来週終わりにも米国議会でイラクに対する軍事攻撃の決議案を提出し、
10月初めにも投票を行なうと語った。また彼は国連安全保障理事会に、イラクが
裏切ることがないように、との要請を行った。イラク副大統領タハ ヤシン ラマ
ダンは、同国は数年前から大量殺戮兵器を作る能力を持っておらず、国際部期査察
団はそれをあちこちで確認することができる、と述べた。ドイツ首相ゲアハルト 
シュレーダーは、国連査察団を同国に再入国させるとのイラクの提案を裏読みしす
ぎて壊してはならない、と述べた。

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イスラエルで再び自殺攻撃

(エルサレム)イスラエルでここ6週間なかった自殺攻撃が起こり、
いわゆる近東4者による和平の努力に手痛い一撃が加えられた。午
後の通勤ラッシュに北イスラエルのバス停で、パレスチナ人の暗殺
者が自爆し、イスラエル人警官を巻き添えにした。その他警官1人
と通行人1人が負傷した、とイスラエル当局は発表した。一方、火
曜日に国連、米露、EUが提案した3段階の和平計画は、2003年ま
でにパレスチナ暫定国家の建国、2005年にイスラエルとパレスチ
ナが2つの主権国家として併存する、と言う内容であった。

大統領 駐コソヴォドイツ兵に感謝

(プリスティナ)連邦大統領ラオは、コソヴォに駐留している独兵
が和平活動に従事していることに感謝した。野営地プリツレンを訪
問した彼は、コソヴォの状況は今なお平静とはほど遠く、民主的な
体制を作り上げ、民族集団を一つにまとめあげることが必須の課題
である、と述べた。国防軍は現在4,600人体制で、コソヴォ平和維
持軍最大の割合を占めている。

モービルコム 再建の道険し

(ベルリン)危機に瀕しているモービルコムの救済は、新たな問題
にぶつかっている。同社経営陣と事業所委員会は、再建計画と解雇
について話し合いを行っている、と同社広報は発表した。それによ
れば、同社の再建計画はまだでき上がっていない。報道によれば同
社は550から1,600人を解雇する可能性がある。連邦政府は、同社
の再建計画が破綻し、不渡りを出した場合、当初計画を変更してさ
らに5千万オイロの緊急支援を行なう、と予告した。これを行なっ
た場合、EU競争監視局に報告しなければならない。モービルコム
社は国立銀行から合わせて4億オイロを借り入れている。




9月19日(木)

ブッシュ 援護を求める

(ワシントン)米大統領ジョージ W. ブッシュは議会に、イラク紛争で自分に自由
裁量を与えるよう求めた。議会に対して提出された政府の決議案の中では、武力行
使の可能性があると明確に言及された。これに先立ちブッシュは、国連がイラクに
対し行動を起こすように再び求めていた。国連安全保障理事会がこの問題に対処し
ないのなら、米国および同盟国いくつかでそれを行なう、とブッシュは発言した。
一方イラク外務大臣ナジ サブリは国連で、同国は核、生物、化学の大量殺戮兵器
を保有していない、と語っていた。

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フィッシャー イラク首脳部に警告

(ベルリン)独外相フィッシャーはイラクに対し、武器査察団の受
け入れ提案に関して策略を巡らさないよう、警告した。彼は新聞
で、イラク政府が悲劇が起こらないようにしたいなら、戦術的に遊
ぶ余裕はない、と語った。一方キリスト教民主、社会同盟の首相候
補シュトイバーは、イラクに対する米国の単独行動を拒絶し、今問
題なのは、大量殺戮兵器の破壊であって、独裁者の追い落としでは
ない、と語った。

テル アヴィヴで自殺攻撃 死者発生

(ラマラ)テル アヴィヴで自殺攻撃が起こって数時間後、イスラ
エルの戦車はパレスチナ大統領アラファトのラマラにある本部を包
囲した。自治政府の職員は、アラファトの事務所にむけて発砲され
た。ここ24時間で2件目の自殺攻撃で、少なくとも6人が死亡し、
約60人が負傷した。これはイスラム急進派ハマス運動の活動家が
テル アヴィヴの中心部で満員のバスの中で爆弾に火をつけたもの
である。EU代表のソラナと独外相フィッシャーはこの流血の犯行
を非難した。このテロ行為はパレスチナの事態を悪化させる、とフ
ィッシャーはベルリンで述べた。

内相 カプランの引き渡しを支持

(フランクフルト アム マイン)連邦内相シリーは、活動が禁止
されているイスラム組織カリフの国の代表カプランのトルコへの引
き渡しに賛成した。トルコの引き渡し請求が認められる可能性は十
分ある、と彼は語った。これより前シリーは、16以上のカリフの
国の下部組織の活動を禁止し、主要人物の住まいを捜査させた。こ
の禁止と捜査は遅きに失した、との非難をシリーは退けた。カプラ
ンは目下、競争相手を殺害するよう呼びかけた件で、ドイツの刑務
所にいる。2003年3月には彼は釈放されることになっている。




9月20日(金)

独米関係に混乱

(ワシントン、ベルリン)米国のイラク政策をアドルフ ヒトラーになぞらえたこ
とをめぐって、米国政府はドイツ政府を厳しく批判した。米国大統領府報道官は、
同国政府は以前と同じようにこの事件を「腹立たしく、不可解」だと見ている、と
発表した。米国の安全保障の顧問コンドリーツァ ライスは、独米関係を害する、
と述べた。ドイツ法務大臣ヘルタ ドイブラー・グメーリンは金曜日選挙集会で、
再びヒトラー発言に言及したが、米国大統領ジョージ W. ブッシュとヒトラーをひ
とまとめにすることは許されないと語るのみであった。野党は彼女に辞任を求めて
いるが、彼女はこれを拒否した。独首相ゲアハルト シュレーダーはブッシュに宛
てた書簡の中で、ブッシュがヒトラーとの比較されて深く傷ついたことに関して謝
罪した。

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連邦議会選挙戦 終了

(ベルリン、ドルトムント)各党は大きな集会を開いて、日曜日の
連邦議会選挙にむけた選挙戦を終了した。ドルトムントでは、社会
民主党党首で連邦首相シュレーダーが、緑の党との連立政権の続行
を支持するよう強く訴えた。彼は、過去4年間ドイツはいい方向に
進んできており、革新と社会の結びつき強化の方針は維持しなけれ
ばならない、と強調した。また野党キリスト教民主、社会同盟の首
相候補シュトイバーも選挙での勝利に自信をのぞかせた。政策の誤
りのため、数百万人が現連立政権に不信を持っている、と述べた。
自由党党首ヴェスターヴェレは、シュトゥットガルトで開かれた同
党の集会で、ドイツには首脳の交代だけではなく、政策の転換が必
要である、と述べた。緑の党の筆頭候補フィッシャーはベルリン
で、今後4年間の方針を述べた。

オーストリア 総選挙へ

(ウィーン)オーストリアでは、中道右派の国民党と自由党政権が
終わりを迎え、選挙への道が開かれた。国民議会で6時間にわたっ
て討議をした後、議員は国会解散に賛成の投票を行なった。国会議
員を送っている4つの政党全てが解散動議を共同で提出した後、全
員員一致で決定された。選挙期日は11月24日と見られている。首相
シュッセルの連立政権は、右派大衆迎合政党自由党内の権力争いで
崩壊していた。

パレスチナ自治政府 安保理緊急会議を要請

(ラマラ)イスラエルがパレスチナ大統領アラファトの本部を包囲
しているため、パレスチナ自治当局は、国連安保理に緊急会議を行
うよう要求した。この極めて危険な情勢を終わらせなければならな
い、と同理事会宛の書簡には記されている。最近起きた自殺攻撃に
対して、イスラエル軍は金曜日、アラファトの本部を大きく破壊
し、建物のいくつかは爆破された。EUはイスラエルの対処を、非生
産的である、と批判した。デンマークのEU理事会議長団は、アラフ
ァトの移動の自由を制限することは、テロとの戦いには役立たな
い、との声明を出した。また、EUは水曜日と木曜日に起きたイスラ
エル人7人を殺害した暗殺事件も非難した。




9月21日(土)

イスラエル アラファトを孤立化

(ラマラ)イスラエル軍は、パレスチナ大統領ヤセル アラファトの本部を包囲し
ているが、この中にいる全ての人間に対し建物から退去するよう最後通告として求
めた。また、建物を爆破するとも予告した。アラファトが顧問数人と滞在している
建物群に至まで、ほとんど全ての建物が破壊されている。アラファトは声明の中
で、屈服しないと明言するとともに、イスラエルの一般市民に対する自殺攻撃を行
なわないよう求めた。EU特使のハヴィエル ソラナは、アラファトの本部の包囲
に対し憂慮の念を表明し、イスラエルの措置はテロを終わらせるのには役に立たな
い、と語った。

     その他のニュース

イラク これ以上の決議を拒否

(バグダッド)イラクは、国連安保理の新たな決議を受け入れない
方針である。米英は、国連武器査察団のイランへの無条件再入国を
要求し、これが実現しない場合の軍事行動を起こすという決議が成
立するよう努力しているが、大統領サッダーム フセインは、これ
に反対したことになる。独首相シュレーダーは、武器査察団を派遣
できる機会は利用しなければならない、と語った。一方米国は湾岸
地域での作戦を強化する、と約束した。米国の新聞は、大統領ブッ
シュはイラク攻撃の詳細な計画を提案する、と報道した。

米独間で厳しい言葉のやり取り

(ベルリン)独法相ドイブラー・グメーリンが、米大統領ブッシュ
のイラク政策を、ヒトラーの手法になぞらえたとされる問題で、米
国の発言はより厳しさを増した。ブッシュの安全保障の顧問ライス
は、ドイツ政府が反米の発言で、雰囲気を悪くした、と非難した。
独首相シュレーダーは、ブッシュ宛の書簡で怒りをなだめようとし
た。その書簡でシュレーダーは、ドイブラー・グメーリン発言をめ
ぐる不満を謝罪していた。ドイブラー・グメーリンは、事業所委員
会との会合を行なった際には、批判されているような比較は行なっ
ていない、と語った。この集会に参加した2つの事業所委員会は、
この事件の裏付けをする準備がある、とこの問題を明るみに出した
新聞は発表した。

メレマン 辞任拒否

(ドュッセルドルフ)自由民主党副党首のメレマンは、イスラエル
首相シャローンとドイツユダヤ人中央評議会会長代理フリードマン
に対する批判を行い、それが問題になったことを理由として辞任す
ることを拒否した。同党幹部は彼を辞任させる方針だ、との報道が
なされているが、これを否定したことになる。党議長団と幹部の人
事に関しては、党大会だけが議決できる、と彼は語った。メレマン
は自分を批判する人たちに対し、そのような行動をとると、よい選
挙結果が出なくなる、と非難した。




9月22日(日)

連邦議会選挙 連立与党かろうじて優位

(ベルリン)ドイツでは、社会民主党と緑の党が全ての予想で、次期政権の座に座
る見込みである。連邦議会選挙のほとんど全ての選挙区での開票で、キリスト教民
主、社会同盟と、社会民主党はほぼ同じ票を集めているただし、緑の党は明確に自
由民主党に差をつけている。インフラテストの予想では、キリスト教民主、社会同
盟38.5%(前回比3.5%増)、社会民主党38.5%(2.5%減)、緑の党8.6%(2%増)、
自由民主党7.4%(1%増)。民主社会党は4.0%で連邦全体では5%条項に阻まれる
が、直接投票で2人だけ国会議員を送ることになる。いわゆる超過議席は社会民主
党にのみ有利になり、その結果、次のような議席配分になる。社会民主党と緑の党
305議席、野党キリスト教民主、社会同盟、自由民主党、民主社会党合わせて296
議席。投票率は約77%で、4年前の前回選挙をはっきり下回った。

     その他のニュース

シュレーダーとフィッシャー 連立維持で合意

(ベルリン)連邦議会選挙で社会民主党と緑の党が勝利を収め、連
邦首相シュレーダーと緑の党の筆頭候補フィッシャーはすぐに連立
協議に入る、と語った。フィッシャーとの会談後、シュレーダーは
ベルリンで、緑の党となら同じ基盤にたって公正な協力が行なえ
る、と強調した。キリスト教民主、社会同盟の首相候補シュトイバ
ーは、社会民主党と緑の党の連立はまもなく失敗する、と予言し
た。ぎりぎりの過半数を得ているに過ぎないため、ドイツの経済問
題にこの連立では対処することが期待できない、と語った。それ以
上に、この連立政権は外交上孤立している、とも述べた。自由民主
党党首ヴェスターヴェレは同党の予想外の悪い結果に落胆してい
た。民主社会党党首ツィマーは敗北にもかかわらず辞任しない、と
述べた。

メクレンブルク・フォアポメルン州 現政権維持

(シュヴェーリン)メクレンブルク・フォアポメルン州議会選挙で
民主社会党は敗北したにもかかわらず、社会民主党と民主社会党の
同州での連立は今後も維持される。社会民主党は40.4%で最大勢力
である。連立相手の民主社会党は24.4%から16.6%に得票を減らし
た。キリスト教民主同盟は31.5%で第2党となった。自由民主党は
急速に票を増やし、4.7%の票を集めたが、5%条項に阻まれて議員
を送ることができない。同州首相リングシュトルフは、社会民主党
は民主社会党との連立を維持することを望んでいると語り、キリス
ト教民主同盟との連立協議は望ましくない、と評した。

自由民主党副党首 辞任

(ベルリン)問題になっている自由民主党副党首メレマンは、連邦
議会選挙での敗北後、党幹部から退く。投票所が閉められた後、同
党幹部はメレマンに、全員一致で副党首を辞するよう要請した。メ
レマンが最近、イスラエル政府とドイツユダヤ人評議会副会長フリ
ードマンを攻撃したことが辞任のきっかけとなった。メレマンは月
曜、自由党幹部を辞任する、と発表した。



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