11月18日〜11月24日のオーストリアのニュース



11月18日(月)

     国外ニュース

米国法務大臣 十分な取り締まりを行なう

米国法務省は、今後もテロ容疑者に対し、より広い範囲で盗聴し監
視を強めていく可能性がある。控訴裁判所は月曜日に、法務省の行
動を妨げてきた下級審の判決をひっくり返した。法務大臣ジョン 
アシュクロフトは、これは米国国民の自由と安全保障上の勝利であ
る、と語った。この判決で、法務省は9月11日のテロ香華語「米国
愛国者法」によって議会が承認した監視措置を取ることが出来るよ
うになる。

     国内ニュース

フィッシャー 連立に関し予備会談を行なう可能性を示唆

国民議会選挙後の新政府結成のために、今回も相手の意向を探る予
備会談を行う可能性がある、と国民議会議長ハインツ フィッシャ
ーは新聞で語った。その中では、連邦大統領が再び予備会談を行な
う意向であることを示す様子である、と彼は述べた。それに対し重
要な異論は出ていないが、政府結成は前回のように4ヶ月もかかる
わけには行かないので、1月下旬には政府が成立していなければな
らない、とも述べた。




11月19日(火)

     国外ニュース

イスラエル労働党 ミズナ勝利宣言

イスラエルの政治家アムラム ミズナ(57歳)は、火曜午後、野
党労働党の党首選挙で勝利した、との宣言を行った。「これは勝利
ではない。私は労働党の党員の多数の支持を受けたに過ぎない。現
在イスラエル社会の中で極めて深刻な事態の中にある労働党を私は
率いていくだけだ」と長い間ハイファ市市長を務めた彼は述べた。
彼は8月に和平派陣営を代表して投手戦に立候補する、と宣言して
いた。

     国内ニュース

リース・パサー 国民党の提案を否認せず

退くことが決まっている自由党所属の副首相スサネ リース・パサ
ーと大蔵大臣カール・ハインツ グラサーは、火曜午後、政府の活
動に続けて参加するようにとの提案を受けたことを否定しなかっ
た。彼女はこれに関して、「いろいろな提案があった」とテレヴィ
番組で述べた。




11月20日(水)

     国外ニュース

歴史的なNATO拡大会議 プラハで始まる

NATO加盟各国の代表は今日プラハに集まり、歴史的な首脳会談を
行う。今回の公式議事の中心テーマは、NATO拡大と、軍備の刷新
である。以前東側に属していた7つの国がNATOに加盟することに
なっている。確かな情報によれば、スロヴァキア、スロヴェニア、
エストニア、ラトビア、リトアニア、並びにブルガリアとルーマニ
アがその国である。ただしすでに加盟している東中欧諸国すべて
が、NATO拡大を歓迎しているわけではない。

     国内ニュース

大統領 「組閣は最大勢力が行なう必要はない」

連邦大統領トーマス クレスティルは新聞に、国民議会選挙後の措
置について説明した。彼は国会議員を出す政党の党首に対し自分の
所に来るように求め、計算の上で、また政治的にどんな結果が出る
かを話し合いたい、と語った。そしてこの話し合いを元に、クレス
ティルは組閣を誰に委ねるかを決定したい、との方針である。しか
し、自動的に最大勢力に組閣を委ねることはしない、と述べた。彼
は自分の基本的な目標は、国内外で信望を得られる安定した政権を
作ることだ、と繰り返した。




11月21日(木)


お休みしました。




11月22日(金)


お休みしました。




11月23日(土)

     国外ニュース

スイス 亡命法強化を投票

スイスでは今日、亡命法の強化に関する投票を行なう。スイス国民
党は、安全な国を経由して入国した人々が、亡命手続をとれなく
し、社会保障の給付を受けるにあたっては制限をすることになるこ
とを支持している。支持派はとくに威嚇する効果があると期待して
いる。反対派は、この発議は非現実的である、あるいは法律の面で
はすでに実施されている、としている。政府と議会はこの発議を拒
否.している。亡命を希望している人の95%は、正真正銘の難民を
含めて、安全な他国から陸路を通じてスイスにやって来ている、と
その理由を述べている。社会党と緑の党のほか、保守的なキリスト
教民主党、自由党も反対している。

     国内ニュース

首相 「ハイダーとの連合を後悔していない」

連邦首相ウォルフガング シュッセルは今までの自由党との連合を
後悔していない。「私たちは、誰をも排除しないことが正しい道で
あることを証明した。自由党の改革勢力との共同作業は機能した」
と彼はミラノの新聞のインタヴューに答えた。総選挙後にどの政党
と連立するかとの質問に対して、「全政党と協力し、小政党とも協
力しなければならない、と確信している。排除することで何も生ま
れることはないし、それは危険である」と述べた。社会民主党との
連立の可能性も否定しなかった。「私たちは要求と計画を提示し
た。私たちの考えははっきりしている。意見の違いに関して社会民
主党はまだ意見を表明していない。おそらく彼らは選挙が行なわれ
るのを待っているのだ」と述べた。




11月24日(日)

     国外ニュース

イラク 国連武器監視団 新たな活動にはいる

18人からなる武器監視団が今日イラクの首都バグダッド入りする。
国連の武器監視団12人と国際原子力発電機関の専門家6人は、水曜
日に仕事を開始する。年末には監視団の数は100人ほどまで増員さ
れることになっている。彼らの仕事の障害を取り除くため、彼らは
バグダッドの本部とイラク当局の間に「赤電話」を設置する方針で
ある。国連決議1441によれば、イラク政府は監視団を支援し、邪
魔されることなく無条件で公的施設に入ることを許可しなければな
らないことになっている。国連安保理は月曜日、「食料確保のため
の石油輸出承認」計画の6ヶ月間の延長を決定する方針である。

     国内ニュース

各党 大統領と協議

国民議会選挙は月曜日、政党各党と政府の関心を集める。国民議会
に代表を送っている4つの会派すべての集まる幹部委員会が、今後
の組閣の仕方をめぐって審議を行なう。加えて連邦大統領トーマス
 クレスティルは4党の党首を客として迎える。国民議会選挙の結
果、3つの連立の可能性が残されている。国民党・自由党、国民党
・社会民主党、国民党・緑の党の3つの可能性である。昨日の時点
で正式に国民党と協力する準備があるとした唯一の政党は自由党で
ある。党首へルバート ハオプトは、得票率が15%以下だったら野
党になるとの明言を忘れ、国民党との連立に前向きである、と語っ
た。国民党は、大蔵大臣カール・ハインツ グラサーが入閣しない
との自由党にとって受け入れがたい事態がその条件となる、と考え
ている。ハオプトのこれに対する考えが自由党で過半数の賛成を得
られるかどうかが、同党の議長団と幹部会の会議で決定される。



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