3月10日〜3月16日のドイツのニュース



3月10日(月)

仏露 国連決議に拒否権発動を予告

(パリ)ロシアに続いてフランスも、米国と英国が計画しているイラク決議に拒否
権を行使する、と予告した。大統領ジャック シラクはテレヴィ番組で、国連安全
保障理事会がこの、イラク攻撃を認める決議案を投票にかけるなら、フランスは反
対する、と述べた。同様のことを既にロシア外務大臣イゴール イワノフも表明
し、この決議案の中に含まれているイラク政府に対する最終的な要求は、実現不可
能である、と述べている。米英政府はイラクに対し、国連が求めている武装解除の
義務を完全に実行する期限として、3月17日を示す方針である。ドイツ首相ゲアハ
ルト シュレーダーも、短期間での武装解除を最終通告の形で示すことに反対であ
る、と強調した。国連事務総長コフィ アナンは、国連の委託なしで戦争を行なう
ことは、国連憲章に違反している、と述べた。

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6ヶ国がイラク問題での妥協について話し合い

(ニュー ヨーク)まだ態度を決めていない国連安保理の6ヶ国
は、イラク決議に関し新たな妥協案を話し合った模様である。外交
筋によれば、イラクに最終通牒を突きつける前に、同国が実際に武
装解除を行なっているかどうかの明確な判断基準を設定する必要が
ある、とのことである。さらに決定の期日としては3月17日ではな
く、4月17日を提案している。アンゴラ、チリ、ギニア、カメルー
ン、メキシコ、パキスタンの国連大使が内輪での話し合いでこれに
合意した、とのことである。この提案は、安保理の非公開会議で他
の理事国に伝えられたとのことである。

内閣内部でもブレアに反対者

(ロンドン)英国首相ブレアは、彼の対イラク強攻姿勢に対する批
判をしたため、閣僚1人の職務を奪った。開発支援大臣ショート
は、ブレアが国連の賛成なしにイラク戦争に入るなら、辞任すると
予告していた。彼女はブレアは世論を顧慮していないと非難し、ブ
レアは米国政府に対する影響力を行使する気がない、と述べた。英
国のテレヴィは月曜日、ショートは大臣としての経歴を失ったよう
だ、との政府報道官の発表を報じた。

対イラク戦に備えた米軍配備続く

(イスタンブール)トルコで米国は、来るべきイラク戦争に備え、
物資の淳部を精力的に続けている。週末も地中海の港町イスケンデ
ルンで、飛行機および物資をトルコ南東部へさらに輸送するために
積み替えを行なった。テレヴィ局の報道によれば、これはトルコ議
会で承認された基地および補給路の拡充のための活動である、との
ことである。米国は、イラクは国連の意向に反して生物、化学兵器
用の弾頭を開発した、と報じられている。イラク政府はすでに、化
学兵器用の弾頭はすべて破壊した、と発表している。




3月11日(火)

シュレーダー 改革は曲がり角に来ていると指摘

(ベルリン)巨額の景気刺激策を取り、社会福祉事業の転換を行なうことで、連邦
首相ゲアハルト シュレーダーはドイツを経済危機から救い出す方針である。社会
民主党の国会議員を前に彼は、150億オイロの低利の貸付金と20億オイロの直接
支援を地方自治体を含む、改革法案を提出すると予告した。同党の議員によれば、
金曜日の政府声明の中で首相は、解雇からの保護を改正し、失業者および生活保護
を生活保護を基準として一本化する方針である。
さらに失業手当ての給付期間の短縮が議論されている。社会民主党会派長フランツ
 ミュンテフェリングは夏までに労働市場および健康保険に関する法案が提案さ
れ、秋には介護および年金問題が取り上げられる、と述べた。

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米国 イラク決議を今週中に行なう方針

(ワシントン)仏露が拒否権を行使すると圧力をかける中、米国は
安保理がイラク新決議を早急に議決するよう求めている。今週中に
決議は行なわれる、と大統領報道官フライシャーは述べた。態度を
決めていない安保理理事国は、イラクの武装解除に1ヵ月の時間を
与えるという検討結果を出したが、フライシャーはこれを拒否し
た。一方英国国連大使グリーンストックは、3月17日は魔法の期日
ではない、と述べた。そんな中安保理内部では、イラク紛争をめぐ
る新たな議論が始まった。米、英、西が提案した決議案は、国連の
武装解除要請を完全に履行する期日として3月17日を最終的なもの
として定めている。米国防相ラムズフェルドは、米国は英国抜きで
のイラク攻撃の準備を進めている、と述べた。

イラクで国連の偵察飛行中 事故

(バグダッド)イラクの抗議を受けて、国連武器査察団は偵察機2
機を呼び戻した。イラク政府が、米軍U2型機が同時に飛行してい
た、と批判したため、偵察機を呼び戻した、と国連の広報は発表し
た。イラク連絡将校ホッサム モハメド アミンは、査察団は技術
上の手違いを起こしたことを謝罪した、と発表した。イラクの防空
部隊が偵察機を威嚇した、と米国では報じられた。国連査察団は、
イラクの遠隔操作小型飛行機の調査に着手した。いわゆる「蜜蜂」
が2月の調査で発見されていた。イラクはこれらを武器報告書に記
載していなかった。

エルドアン トルコ首相に

(アンカラ)トルコ大統領セゼルは、与党AKP党首エルドアンに新
内閣の組閣を委ねた。これに先立ち首相ギュルは予想通り辞任し
た。エルドアンは日曜日に補欠選挙で国会議員に当選していた。
11月の選挙では彼は、民衆扇動の前科があるため、立候補が禁じ
られていた。エルドアンが首相に就任して初めて行なった決断の一
つは、米国が希望しているイラク戦争に備え米兵の駐留に関するも
のである。野党共和民主党は、トルコ国会が駐留を拒否したのにも
かかわらず、米国の進軍が始まったのはなぜか調査するよう求めて
いる。




3月12日(水)

ジンジッチ暗殺後 セルビア非常事態

セルビアでは大統領ゾーラン ジンジッチが暗殺された後、非常事態が宣言され
た。これにより軍が警察と内務省の権限を引き継ぐことになる。ジンジッチは水曜
日のお昼、ベオグラードの国会の建物の前で何ものかに狙撃された。50歳の改革
派の政治家である彼は、そのしばらく後病院で負傷がもとで死亡した。セルビア政
府はこの殺人の責任は犯罪者組織にある、とした。当局によれば、セルビア警察の
特殊部隊の元司令官周辺の犯罪組織がこれに関っている、とのことである。通信社
の報道によれば、犯人の逮捕が行なわれたとのことである。暗殺後、ジンジッチの
代理ネボジサ コーヴィッチが職務を引き継いだ。

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ジンジッチ暗殺後の反応

EU加盟国の多くの政府首脳および代表者は、大統領ジンジッチの暗
殺でうけた衝撃を表明している。ドイツ首相シュレーダーは、ジン
ジッチはセルビアがヨーロッパの民主主義に回帰するのに決定的な
貢献をなした、彼は専制終了後、同国の国民が希望を寄せられる人
物であった、と述べた。EU議長国ギリシアは、セルビア政府に対
し、ジンジッチが始めた改革路線を維持するよう要請した。

シュレーダーとブレア イラク危機を討議

ロンドンで独首相シュレーダーと英国首相ブレアがイラク紛争をめ
ぐって話し合いを行なった。会談を前にシュレーダーは、平和的な
解決に期待するということをさらに明確に述べた。イラク問題でと
っている態度は違うが、ドイツと英国の関係はあいかわらず良好で
ある、徒手レーだは述べた。シュレーダーもブレアもダウニング 
ストリートで行なわれた会談では考え方に歩み寄りがなく、その後
意見を公にすることはなかった。

国連安保理 イラク紛争をめぐる妥協案で争い

安保理ではさらにイラク新決議をめぐる妥協案で再び議論が行なわ
れている。英国は新決議のための修正した草案の審議を行なうよ
う、公式に提案した。英国国連大使グリーンストックは、イラク政
策をめぐる公式の議論に入るよう求めた、と述べた。英国政府は、
イラク大統領サッダーム フセインは、大量殺戮兵器を保有してい
ることを認め、その廃棄を命じるべきである、と考えている。さら
にイラク政府は少なくとも30人の科学者に、武器開発計画に関する
事情を聞くため、キプロスへの出国を許可するべきだ、とも述べ
た。その他イラクに対しては3月の最終週まで武装解除の期間を延
長することを認める方針である。英国の提案をロシア政府は大幅に
拒否した。




3月13日(木)

安保理 イラク紛争に関して改めて討議

国連安全保障理事会はさらに会合を開き、イラク新決議をめぐる対立で妥協点を探
す努力を行なった。英国は、戦争を回避するためには、イラクの権力者サッダーム
 フセインが6つの要求を満たす必要がある、との提案を行なったが、拒否権を持
つフランスとロシアの抵抗を受けた。この会議開始前には米国外務大臣コリン パ
ウエルは、米国政府は2回目のイラク決議を断念するかもしれない、との声明を発
表した。米国大統領ジョージ W. ブッシュは数回にわたって、同国政府は国連の新
決議なしに戦争に突入する準備がある、と述べていた。

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コーヴィッチ 暗殺されたジンジッチの後任に

セルビア首相ジンジッチが暗殺されて1日、今まで首相代理を務め
ていたコーヴィッチが、暫定政権の新首相に任命された。5月25日
までその他3人の代行者が交代で職務を担当する。一方セルビア政
府首脳は、マフィア組織に首相暗殺の責任がある、と発表した。
40人ほどの容疑者が逮捕されたが、犯人はまだ逃走している、と
のことである。この事件の黒幕は元警察の司令官ルコヴィッチであ
る、と発表された。ベオグラードでは追悼の花輪が政府の建物の前
に供えられた。暗殺されたジンジッチは土曜日に埋葬されることに
なっている。EUの外務担当ソラナとパッテンは、連帯を示すため、
セルビアへ出発した。国連のコソヴォ行政官シュタイナーは、セル
ビアの民主主義のためにヨーロッパが支援するよう、要請した。

ボンベイで爆弾攻撃

警察の発表によれば、インドの大都市ボンベイで、通勤客を乗せた
列車で爆破事件があり、9人が死亡、75人が負傷した。この爆弾は
午後の通勤時間帯に、人がたくさん集まる郊外の駅で爆発した。目
撃者の話によれば、列車の屋根が爆発の風圧で吹き飛んだ、とのこ
とである。この攻撃の背景については、今までのところ何も明らか
にされていない。

NPD活動禁止裁判 中断か

連邦憲法裁判所で極右政党国家民主党の活動禁止を求める訴訟が行
なわれているが、これは中断されそうである。政府、連邦議会、連
邦参議院はもう一度口頭弁論を行なうことを提案したが、同法廷は
これを拒否した。来週火曜日に、同法廷はこの裁判の結論を発表す
る方針である。政府内部では、同法廷の裁判官は情報提供者問題を
理由に、この裁判の継続を拒否するだろうとの危惧が語られてい
る。国家民主党が憲法に対し敵意を抱いている証拠として、政府、
連邦会議、連邦参議院は、情報提供者として憲法擁護のために働い
ていた同党の党員の発言を、提出していた。これについては同法廷
は当初なんの情報も与えられていなかった。




3月14日(金)

シュレーダー 社会福祉分野の大幅支出削減を計画

連邦首相ゲアハルト シュレーダーは、社会福祉への支出を大幅に削減し、労働市
場と健康保険制度を改革することによって、ドイツを危機から救い出す方針であ
る。期待された金曜日の連邦議会での政府声明の中で彼は、さらなる成長と雇用の
ための計画を発表した。新たな借金を行なうことなく、社会福祉国家を守ることが
目標とされている。また社会の各方面が、それぞれ貢献をするように訴えた。シュ
レーダーは産業界と労働組合に対し、自分の目標は彼らの意志に反しても実施す
る、と述べた。産業連合のうち大きなものは、シュレーダーの計画を基本的には歓
迎しつつも、野党同様さらなる改革を行なうよう求めた。キリスト教民主、社会同
盟の会派長アンゲラ メルケルは、条件つきながら協力を申し出た。ドイツ労働組
合同盟会長ミヒャエル ゾマーは、この計画を社会福祉を軽視している、と述べ
た。

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連邦参議院 連立与党の税制法案の成立阻止

与党社会民主党と緑の党は、国家財政の穴を埋めるための税制法案
を提出しているが、予想通り連邦議会でこれは頓挫した。キリスト
教民主、社会同盟はこの法案を金曜に否決した。彼らの見方では、
計画されたこの対策は、労働市場および景気を犠牲にした単なる増
税である。その直後、政府は来週妥協点を探るための両院協議会を
呼びかけた。キリスト教民主、社会同盟はどの部分について交渉す
るかについては意見が一致していない。バイエルン州は、この法案
全体を拒否しているが、テューリンゲン州は、法人税の改革だけで
なく、個人用小住宅手当ても議論の対象にする準備があるとしてい
る。これを今まで同会派は全く拒否していた。

戦争推進派 アゾレス諸島でイラク問題首脳会談

イラク紛争で外交的努力が停滞する中、戦争推進派の米、英、西は
日曜日アゾレス諸島で会談を行なう。米大統領ブッシュ、英首相ブ
レア、西首相アスナールは、最後の外交的解決の可能性について話
し合う。軍事行動計画は取り上げない、と米大統領府報道官フライ
シャーは述べた。近日中に、国連安保理で戦争に関する決議を行な
うかどうか、この3ヶ国が決議案を撤回するかどうか、は明らかに
されていない。

外務省 イラク訪問に強い警告

連邦政府は金曜日、イラクへの旅行を中止するよう正式な警告を強
めた。外務省は旅行をやめるよう強く警告した。イラクにいるドイ
ツ人には、出国を検討するよう要請が行なわれた。2月下旬まで
は、戦争の危機が高まっているにもかかわらず、この種の警告は出
されていなかった。




3月15日(土)

イラク紛争に関して新たな妥協案

(ベルリン)ドイツ、フランス、ロシアは、イラク危機に関し新たな妥協案を呈示
することで合意した。3ヶ国は、外務大臣が出席する月曜日の国連安全保障理事会
の会議で提案を行なう方針である。彼らは国連武器査察団の活動拡大に関して協議
することになっている。武力を用いた対処は、現在の状況から見て、正当化できな
い、と発表された共同声明では述べられている。この新たな外交的努力は、米国、
英国、スペインによるイラク問題首脳会談の直前に行なわれる。米国大統領ジョー
ジ W. ブッシュ、英国首相トニー ブレア、スペイン首相ホセ マリア アスナー
ルは、日曜日にアゾレス諸島のテルセイラで今後の方針について調製を行なうこと
にしている。米英西は、国連決議の形で、イラクに短時間の猶予しか与えない最終
通牒を突きつける意向である。

     その他のニュース

世界各国でイラク戦争に反対の声

(ベルリン)ベルリンでは10万人以上が、数キロに渡って町を横
断する光の帯を作り、可能性の高まっているイラク戦争に抗議し
た。他のヨーロッパの大都市でも同様に抗議活動が行なわれた。警
察発表によれば、ミラノでは少なくとも40万人が参加した。パリ
では55,000人程、ブリュッセルでも同じぐらいの人数が集まった。
抗議活動は日本、オーストラリア、韓国を含む多くの国で行なわれ
た、と報道されている。

イラク 武器査察団を危機回避会議のためバグダッドに招待

(バグダッド)イラクは国連武器査察団を、緊急会議のためにバグ
ダッドに招いた。イラク外務省は、同国の武装解除を担当するブリ
ックスとエル バラダイを、できるだけ早い時期にバグダッドに来
るよう招待した、と発表した。この会議では特に、問題になってい
る武装解除問題で協力を急ぐためにはどのようにすればよいかを話
し合うとしている。同国政府の招待は、戦争の危機が高まっている
ため、この機会を利用して行なわれる。

ジンジッチ ベオグラードに埋葬

(ベオグラード)暗殺されたセルビア首相ジンジッチは、多くの国
民が参列する中埋葬された。追悼式と葬列には数十万人が参加し
た。その中にはジンジッチ夫人リツィカとその子供2人も含まれて
いた。ドイツを代表して、外相フィッシャーと発展協力大臣ヴィー
クツォレック・ツォイルが参列した。ギリシャ外相で現在EU理事会
議長パパンドレウが、ジンジッチのセルビア改革と民主化の功績を
たたえ、セルビアの民主主義、平和、ヨーロッパとのつながりを発
展さえるためにあらゆる支援を行なう、と誓った。共産主義者で戦
後の指導者であったティトが1980年に亡くなってから、ベオグラ
ードで行なわれた最大の葬列であった。葬列は、ジンジッチがかつ
てユーゴスラヴィアの権力者ミロシェヴィッチに反対してデモを行
なった道を通って、続いて地あ。50歳のジンジッチは、野党同盟
と協力してミロシェヴィッチの失脚に貢献し、その後同国内の大き
な反対を押し切り、ミロシェヴィッチを国連戦争犯罪裁判所へ引き
渡した人物である。




3月16日(日)

ブッシュ 「真実の瞬間」に言及

(リスボン)米国大統領ジョージ W. ブッシュは、月曜日を国連がイラクの武装解
除をめぐる2度目の決議を行なう最後の日である、と見ている。月曜日が世界にと
って真実の日であり、外交が機能しているか、していないかがはっきりする日であ
る、とブッシュは英国首相トニー ブレアとスペイン首相ホセ マリア アスナー
ルとのアゾレス諸島のテレセイラでの会談後の日曜日、発表した。月曜には安全保
障理事会は、ドイツ、フランス、ロシアによるイラク紛争を平和的に決着させるた
めの提案を審議する方針である。この3ヶ国は、国連武器査察団にさらに時間を与
えるべきだ、と考えている。一方米国政府は最近も、この方針を受け入れる意志は
ない、と主張していた。

     その他のニュース

イラク危機の平和的解決の希望薄まる

(ベルリン)ドイツ政府は、イラク危機が平和的に解決される期待
が弱まった、と見ている。首相シュレーダーはラジオで、戦争回避
はまだ可能であるとは考えにくいが、平和的解決の望みを捨てては
いない、と述べた。外務省は、既に在バグダッド大使館の短期間の
閉鎖を準備しており、すべてのドイツ人にイラクから退去するよう
求めた。また戦後の対策の見通しを公表した。シュレーダーは、イ
ラクに対し巨額の支援を行ない、再建を支援する、との考えであ
る。

コーツ「独米関係は強固である」

(ハンブルク)在独米国大使コーツは、イラク紛争に関する意見の
隔たりから独米間の軋轢が強まるとは見ていない。ただし独米関係
の再評価は必要である、この間には緊張と問題が発生するだろう
が、最後には強い関係が再び結ばれるだろう、と彼は経済紙に述べ
た。また彼は、米国が駐独軍事基地を閉鎖する可能性はないが、国
外に駐留している米兵の戦略的な配備に関する評価が行なわれてい
る、とも述べた。

フィッシャー 欧州の軍事力強化を要請

(フランクフルト アム マイン)独外相フィッシャーは、欧州各
国に対し、共同の軍事力を増強するよう呼びかけた。新聞のインタ
ヴューの中で彼は、欧州が経済的に獲得しているのと同じ重要な地
位を、国際政治の中で獲得するためには、これが欠かせない、と述
べた。欧州内部でイラク政策に関する軋轢が発生したことに鑑み、
欧州憲法の中では、重要な戦略的方針転換を行なう際には相互に意
見を調整することを義務づけるよう、求めた。ただし、これは同じ
立場を強いるものであってはならない、とも語った。



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