7月12日〜7月18日のドイツのニュース



7月12日(月)

カプ アナムル代表と船長 シチリアで逮捕

(ローマ)37人のアフリカ人を載せたドイツの難民船「カプ アナムル」がシチ
リアに接岸した直後、支援団体「カプ アナムル」団長エリアス ビーアデルと船
長シュテファン シュミットが逮捕された。同団体広報がケルンでこの情報を確認
し、逮捕された2人は、違法な移民の便宜を図った、との容疑がかけられている、
と述べた。イタリア当局は、この難民船をほぼ3週間に渡って留め置いた後、月曜
日にポルト エンペドクレ港への入港を認めていた。ドイツで難民申請を行なうつ
もりの37人は、アグリゲントにある国外追放のための収容所に運ばれた。カプ 
アナムルは、シチリアの南で海難事故にあったこのアフリカジンを救助していた。

     その他のニュース

フィッシャー ダルフール危機解決をスーダン政府に要請

(ハルツーム)独外相フィッシャーは、スーダン政府に対し、同国
西部の紛争地域ダルフールで起きている難民発生の解決を迫った。
彼は外相オスマン イスマイルと大統領オマル エル バシールは
ハルツームで会談し、ダルフール危機が解決されなければ、スーダ
ンがドイツやEUからの支援を受けることはない、と述べた。また同
国政府はこの地域で略奪を続けている民兵の武装解除を行ない、そ
の責任を問わなければならない、とも語った。さらにダルフールの
人々の支援を行なわなければならない、支援組織が制約を受けずに
この地域に入れるようにしなければならない、とも述べた。国連の
見積もりによれば、アフリカ系の住民と、アラブ系の騎馬民兵の間
で紛争が起きているため、85万人が難民状態に追い込まれており、
多くが餓死の危険にさらされている。犠牲者のための緊急支援とし
て、EUは1,800万オイロの追加支援を準備している。

EU イラク再建支援にためらい スーダンに対する圧力を強化

(ブリュッセル)EU加盟各国の外相は、スーダン政府に対する圧
力を強め、同国のダルフール危機の解決を図る方針である。声明の
中では、同国政府は特に現地の人々に対する支援を許可するよう求
めている。これより前、EU各国の外相は、イラク外相ジバリと初
めて会談を行なった。イラクが産業再建のための支援を目に見える
形で行なうように要請したが、これにははっきりした返答をせず、
基本的には支援は視野にはいっているが、代表団が支援を行なう可
能性を調査してからである、と述べた。両者は、イラクが計画して
いる死刑制度の再導入をめぐって意見が対立している。EUはイラ
クは、占領軍が廃止した死刑を再開しないように求めている。

シャローン ペレスのと連立協議を開始

(エルサレム)イスラエル首相シャローンと野党の指導者ペレス
は、大連立に関する第1回の話し合いを開始した。労働党党首であ
るペレスはエルサレムでの会談後、内閣入りの条件として、ガザ地
区からの撤退の予定表を作成することを挙げ、撤退はできるだけ早
期に始めなければならない、と述べた。シャローンは、自らのリク
ード党員を前に、大連立か選挙課の選択しかない、と述べた。彼は
労働党を連立に迎え、政権を安定させる方針である。ガザ地区から
の撤退計画全般に関する支持を取りつけた後、彼は数人の極右の国
会議員を除名したため、議会の過半数を失っていた。




7月13日(火)

元政務次官プファールス フランスで逮捕

(アオクスブルク)国際逮捕命令が出されて、5年前から行方が追求されていた元
政務次官ホルガー プファールスが逮捕された。アオクスブルク検察は、彼がパリ
滞在中に警察に逮捕されたことを確認した。プファールスは以前、国防省に勤務し
ていたが、ドイツで重点的に行方が追求されていた人物の1人である。彼は、政務
次官であった時に、サウジ・アラビアとの戦車の取り引きに関連して、武器証人の
ロビイスト、カールハインツ シュライバーから380万マルクを受けとり、税金の
支払いを逃れていた。

     その他のニュース

赤字に関するEU蔵相声明 破棄

(ルクセンブルク)EU委員会と各国蔵相は、オイロ安定化法案の
適用をめぐって対立している問題で、両者は欧州法廷でそれぞれが
正しいことの確認が得られたと見ており、規定の改革に向け動き出
す。ルクセンブルクの同法廷は、独仏に対する赤字訴訟の手続きを
実施せず、以前の形での支出削減の義務を変更する根拠となった
11月の蔵相評議会の声明を破棄した。通貨基金の広報アルムニア
は、同委員会は各国蔵相と解決を求めて行く方針である、と述べ
た。ドイツ蔵相アイヒェルは、同法廷が、赤字訴訟の手続きが必ず
行われるものではなく、同委員会に決定の余地が与えられ、今回は
それを利用したのだ、と確認したことを強調した。連邦銀行は、オ
イロ安定化法案の抜本的な改革を行なわないよう、警告した。

野党 赤字に関する判断を歓迎

(ベルリン)連邦議会の野党は、欧州法廷の決定により、蔵相アイ
ヒェルに対する攻撃を強めている。自由党党首ヴェスターヴェレ
は、アイヒェルの辞任を求めた。また元蔵相ヴァイゲル(キリスト
教社会同盟)も、辞任を勧めた。ドイッチェヴェレ・ラジオでヴァ
イゲルは、アイヒェルは安易で正当性にかける解決を探っているた
め、失敗したのだ、と述べた。会派副代表メルツは、今回の判断は
貨幣価値の安定化にさらに積極的に取り組むように、との意志表明
である、と評した。

東部各州 労働市場改革で再び結束

(ベルリン)労働市場改革をめぐる東西の対立が解決した。東部各
州は、連邦首相シュレーダーとの東部首脳会談の成果に満足であ
る、と発表した。シュレーダーは再び自らの改革の政策を擁護し
た。ブランデンブルク州首相プラツェク(社会民主党)は、失業率
の高い地域のために特別振興策が認められたことを歓迎した。テュ
ーリンゲン州首相アルトハオス(キリスト教民主同盟)は、首相と
の会談は正しい入り口であると述べたが、労働市場をめぐる基本案
を作成するように求めた。批判は連邦議会の野党とドイツ労働組合
連合から出ている。月曜日に行なわれたシュレーダーとの首脳会談
では、失業率15%以上の地域では、新たに雇用される人たちに対し
て雇用に関する経費の補助金を支払うことで合意していた。これよ
り前、東部各州は、連邦参議院で、労働市場改革に賛成票を投じる
ことを拒否していた。




7月14日(水)

モースルとバグダードで攻撃 死者発生

(バグダード)イラク北部の都市モースルの知事が、攻撃の犠牲になった。この町
の南約百キロの地点で、何者かが彼の乗った護衛つきの車を銃撃し、手榴弾を投げ
た。イラク内務省によれば、この事件で護衛の2人も死亡した。
公式発表によれば、首都のバグダードでは自動車爆弾による攻撃があり、少なくと
も11人が殺害され、約40人が負傷した。この爆弾は厳重な警備が行なわれている
いわゆる「緑の地帯」の入り口のところで爆発した、とのことである。この情報に
よれば、自殺攻撃犯が自分の車で爆死した、とのことである。ティグリス側沿いの
この地域には、イラク移行政府の建物もある。

     その他のニュース

ブルガリア兵 人質事件にもかかわらずイラク残留

(マニラ)フィリピンは、イスラーム教徒の人質犯の脅迫に屈し、
部隊のイラクからの撤退を開始した。兵士51人のうち8人が既に撤
退した、と同国政府は発表した。誘拐されたトラック運転手は生存
しており、健康である、とのことである。予定では同軍は8月20日
までイラクに残る予定であった。一方ブルガリアの首都ソフィアで
は政府広報が、イラクで誘拐された2人のブルガリア人のうち1人が
殺害された、との方銅を確認した。同国はイラクに派遣している約
500人の兵士の派遣は今後も続行する、と強調した。また行方を追
求しているヨルダンのイスラーム教徒アブ ムサブ エル サルカ
ウィ周辺のテロ組織は、米軍がイラク人逮捕者を24時間以内に解
放しなければ、もう1人のブルガリア人の人質も殺害する、と脅し
ていた。

イラクに対する秘密文書 ブレアの疑いを晴らす

(ロンドン)英国のイラク戦争前の秘密情報収集に関して調査を行
なっている委員会は、首相ブレアの容疑を晴らした。ブレアは、イ
ラクの大量殺戮兵器の問題で、情報の扱いの誤りに関する責任はな
い、とされた。ただし同委員長バトラー卿は、ブレアが2002年9
月に提出した大量殺戮兵器に関する証拠書類は誇張されていたこと
を確認した。サッダーム フセインが45分以内に化学兵器による
攻撃を開始できる、との疑いは、この文書の中には含まれていなか
った。ブレアは議会で、イラク戦争前には大量殺戮兵器による脅威
を誤って捉えていたことを認めていた。

パレスチナ人 国連特使は望ましくない人物と評価

(ラマラ)パレスチナ自治当局は、国連の近東特使ロエド・ラーセ
ンはパレスチナ大統領アラファトを厳しく非難しているため、望ま
しくない人物である、との宣言を出した。ロエド・ラーセンのアラ
ファトに関する発言は公平なものではない、とアラファトの顧問ナ
ビル アブ ルダイネーはラマラでのべた。ロエド・ラーセンは国
連安保理に宛てた文書の中で、アラファトは政治的には期待はずれ
である、と非難し、パレスチナ人居住区は混沌状態となっており、
大統領には改革の意志が欠如している、と記していた。



7月15日(木)

フィッシャーの中国人権状況の批判に対する不満

(北京)ドイツ外務大臣ヨシュカ フィッシャーは、異例のはっきりした批判を中
国の人権情勢に対して行なったが、中国ではこれに対する不満が起きている。フィ
ッシャーと北京で会談した外務大臣李肇星は、中国はこの問題に関して西側の態度
に「みじめ」に感じている、と述べた。13億人の人口を抱える中国は、個人の人
権を大いに尊重している、とも語った。フィッシャーは人権擁護に欠けている点が
あるとして批判し、中国に対し台湾およびチベットとの紛争を平和的に解決するよ
う求めていた。
フィッシャーは首相温家宝とも会談した。ドイツ外交筋によれば、ドイツが国連の
中でより大きな役割を果たすべく努力しているのを支持する、と温は述べた、との
ことである。国連安保理の常任理事国入りに関しては言及しなかった。

     その他のニュース

イラク 反テロの戦いで新たな措置を取ると予告

(バグダード)イラク移行政府は、安全確保にむけ新たな部門を作
り、同国の軍事組織の攻撃を終わらせる方針である。首相イヤド 
アラウィはバグダードで、この新しい部門は「安全確保のための責
任者評議会」という名称で、テロ組織を壊滅させるもので、テロと
の戦いで死刑の再導入を検討する、と述べた。一方、いくつかの場
所で流血の攻撃は続いている。イラク西部の都市ハディタで起きた
自動車爆弾による攻撃だけで、10人が死亡、27人が負傷した。外
務省の車を狙った攻撃がキルクークの南で起こり、職員1人が死亡
した。バグダードでは、数千人が、失脚した元権力者サッダーム 
フセインの死刑執行を求めた。イラク北部で起きた攻撃では、トル
コにつながる重要な石油輸送管のが破壊された。

イラクのフィリピン人人質に命運 まだ不透明

(バグダード)イラクで誘拐された人質デラ クルスの今後はまだ
不透明である。フィリピンのテレヴィ局は、このトラック運転手は
解放された、と報じている。一方イスラーム武装組織はアラブ系の
テレヴィ局アル ジャジーラで、デラ クルスの解放は、フィリピ
ンの最後の兵士が今月末までの期限内にイラクを立ち去った後にな
る、と伝えている。フィリピン政府は水曜日に、人質救出のため、
兵士と警官51人の撤退を予告した。犯人は、8人の子供がいるこの
父親の殺害を行なう、と脅していた。米国は、この撤退の決定は急
進派に誤った意志を伝えるものだと批判した。イラク首相イヤド 
アラウィは、誘拐犯の要求に屈しないように、と警告した。

ケーラー 賠償請求を明確に否定

(ワルシャワ)連邦大統領ケーラーは、ポーランドを初めて訪問
し、賠償請求を明確に拒否した。古傷に新たに塩を塗りこんではな
らない、とポーランド大統領クワシニエフスキとワルシャワで会談
を行なった後、彼は述べた。ポーランドでは、ドイツ人が以前持っ
ていた財産の賠償請求が誤解を生むのではないか、と懸念されてい
た。ケーラーは最初の国外訪問としてポーランドを訪れることを特
に強く望んでいた。彼は1943年にポーランド東部の村で生まれ、
終戦後家族とともにドイツに移って来た。ケーラーはワルシャワの
後、ダンツィヒに向かい、元労働者の指導者で大統領ワレサと会談
した。金曜日にケーラーは、ポーランドを離れ、フランスへの就任
訪問を行なう。




7月16日(金)

インドの学校で火事 約60人が死亡

(ニュー デリー)インド南部の州タミル ナドゥの小学校で大規模な火災があ
り、少なくとも77人の子供が死亡した。重傷者も含め、6歳から13歳の生徒30人
以上が、病院に運ばれた、と寺院の都市クムバコーナムの警察は発表した。死者の
中には、子供たちを救出しようとした教師も含まれている模様である。初期の調査
では、火は、子供の昼食を準備する学校の台所の木製のかまどから発生した、との
ことである。警察の情報によれば、焔は台所からわらぶき屋根へと燃え上がった
が、これが火災の原因であると断ずるのは早すぎる、とも述べた。

     その他のニュース

労働時間に関する対立 終わりが見えず

(ベルリン)労働時間の延長をめぐる対立は、鋭さを増した。ダイ
ムラークライスラー社での大規模な抗議により、政界と労働組合
は、基本方針をめぐる新たな対立に発展しないように警告した。連
邦首相シュレーダーは、経営側と労組がお互いに圧力をかけあって
自滅しており、労働時間の問題をイデオロギー上の塹壕戦に使用し
てはならない、と述べた。金属産業労働組合第2代表のフーバー
は、ダイムラークライスラーは、ドイツの社会福祉および経済的な
安定を危険にさらしている、と非難した。ダイムラークライスラー
社とオペル社に続いて、MAN社も追加賃金なしで労働時間を延長す
るように迫っている。同社の経営陣は、アオクスブルクとオッフェ
ンバッハの拠点では既に、事業所委員会および金属産業労働組合
と、週40時間労働に関する交渉を行なう、と発表した。

カプ アナムルの隊員釈放

(ローマ)イタリアで逮捕されていた支援組織カプ アナムルの隊
員は、4日間の拘留を経て解放された。予審判事は、シチリアのア
リゲントでの拘留調査の後、未決勾留の延長を行なう理由はない、
との結論に達した。これより前、連邦首相シュレーダーは、カプ 
アナムルの隊員の解放を求める声明を出していた。釈放された隊員
たちはできるだけ早くドイツに帰国することを望んでいる、とケル
ンに本拠のある同組織は発表した。この3人は、37人のアフリカ人
をのせて月曜日にシチリアのポルト エムペドクレに接岸した際、
逮捕された。検察は、彼らは不法移民の手助けを行なっている、と
非難した。

大統領ケーラー フランス到着

(パリ)連邦大統領ケーラーは、パリを訪問し、独仏関係をさらに
強めることを明言して、最初の定期外国訪問を終えた。フランス大
統領シラクとエリゼ宮で昼食をともにした際彼は、できるだけ独仏
の友好関係をはぐくみ、強めていくつもりだ、と述べた。ケーラー
はこの前にはワルシャワを訪問し、ポーランドとドイツの協力関係
を強めるのに賛成だ、と述べていた。また彼はドイツ人とポーラン
ド人に向け、歴史的な先入軒を乗り越え、共に未来を作ろう、と呼
びかけていた。




7月17日(土)

パレスチナ首相コレイ 辞任届けを提出

(ラマラ)パレスチナ首相アハメド コレイは、ガザ地区で続発する誘拐事件を受
け、辞表を提出した。パレスチナ大統領ヤセル アラファトはこれを拒否し、以前
から求めていた安全確保部隊の改革を行なうよう命じた。10を越える警察および
秘密情報の部門が、3つの部隊に組織替えされることになっている。その他ガザ地
区に対して、非常事態が宣言された。

     その他のニュース

イラク法相 攻撃を受けるも生存

(バグダード)イスラエル法相マレク ドハン エル ハッサンの
乗った護衛つきの自動車が、爆弾による攻撃を受け、少なくとも4
人が死亡した。大臣自身は負傷もしなかった。警察によれば、この
攻撃は首都バグダードの西で起きた。インターネットで公表された
声明で、急進派のアブ ムサブ エル ザルカウィ周辺のテロ組織
がこの犯行を行なったと発表した。ほぼ同じ時間、バグダード南部
にある都市マムディーヤで何者かが、イラク国民軍の本部に対する
攻撃を行なった。その際少なくとも5人が死亡した、と当局は発表
した。

テロの容疑者4人 サウジ・アラビアで出頭

(リヤード)限定された恩赦が行なわれてから3週間半、サウジ・
アラビアでは武装イスラーム教徒と見られる人物合わせて4人が出
頭した。当局の情報によれば、その中にはアル・カーイダの首領ウ
サーマ ビン・ラーディンの信任が厚い人物も含まれている。サウ
ジ・アラビア政府は6月23日に、今後1カ月のうちに自由意志で出
頭したイスラーム教徒は、裁判で死刑判決が言い渡されることがな
い、と発表していた。サウジ・アラビアは過去数カ月間、主として
外国人を狙った一連の攻撃の舞台となっていた。

ジンジッチ暗殺事件 主要被告人逮捕

(アテネ)セルビア首相ジンジッチの殺害に関する裁判の主要被告
が、ギリシアで逮捕された。ギリシア公共秩序省は、34歳のデヤ
ン ミレンコヴィチが港町テッサロニキで逮捕された。彼は、
2003年3月のジンジッチの暗殺に加わっていたとの容疑がかかっ
ている。法律関係者によれば、彼は2、3週間後にセルビアに引き
渡されることになる。




7月18日(日)

ファッルージャ空爆 死者少なくとも14人

(バグダード)イラク移行政権が賛成する中、米国は日曜日、ファッルージャの外
国人反乱勢力の戦闘員の拠点と見られる地点を空爆した。当局の情報によれば、少
なくとも14人が死亡した。これは、イスラーム急進派の指導者アブ ムサブ エ
ル ザルカウィ容疑者と繋がりがあると見られる、約25人の隠れ家に対する攻撃
である、とイラクの多国籍軍の広報は発表した。
一方エル ザルカウィは、土曜日の法務大臣マリク ドハン アル ハッサンに対
する暗殺計画と、バグダード南部のマハムディーヤの新兵募集事務所に対する自殺
攻撃事件の犯行声明を出した。
また米国外務大臣代理リチャード アーミテイジはバグダード入りした。彼は、イ
ラク移行政権の代表と会談する方針である。

     その他のニュース

フィリピン イラクからの撤兵を来週にも終わらせる方針

(マニラ)フィリピンは、今後7日間の内に兵士を完全にイラクか
ら撤退させる方針である。同国外相アルベルトがこれを確認した。
この撤退は、人質犯の脅迫に対してフィリピン政府が行なうもので
ある。人質犯は、フィリピン政府が兵士を撤退させないのであれ
ば、フィリピン人の人質をさ具対する、と述べていた。ポーランド
首相ベルカは、イラクのポーランド軍を訪問し、ポーランドはイラ
クにいる兵士の数を減らす、と述べた。現在イラクには約2,500人
のポーランド兵が駐留している。

アラファト コレイの留任を求めて苦闘

(ラマラ)ガザ地区の安全面が脅かされているため、首相コレイは
辞任したが、これによりパレスチナ指導部は深い政治的な危機に陥
った。パレスチナ大統領アラファトは、ラマラで危機対策会議を4
時間に渡って行ない、コレイに辞任を撤回させるよう努力を行なっ
た。ただしコレイの信頼厚い人物たちは、彼は決定を変える気はな
い、と述べた。一方ガザ地区では、腐敗していると見なされている
アラファトのいとこが治安担当部の新たな代表に指名されたことに
対し、一部暴力をともなう大規模な抗議活動が行なわれた。コレイ
は土曜日にアラファトに辞表を提出していた。そのきっかけとなっ
たのは、ガザ地区での一連の誘拐事件であった。アラファトのファ
タハ運動の隊員たちは、同地でそのころパレスチナ人の治安維持の
将校2人とフランス人技術者4人を誘拐していた。

南および南東アジアで嵐 死者多数

(ニュー デリー)アジア南部および東南部で激しい嵐が起こり、
6月下旬からのモンスーン地帯で大雨が降り始めてから、400人以
上が死亡した。もっとも多くの犠牲者が報告されているのは、イン
ドのビハール州とアッサム州、バングラデシュ、ネパール、韓国で
ある。当局の情報では、数十万人が家を失った、とのことである。
支援物資を送るにも大きな困難が伴うなか、ようやく洪水の起きた
地域へと運ばれる状況である。



今日のニュースへ

過去のニュース(目次)へ inserted by FC2 system