11月8日〜11月14日のドイツのニュース



11月8日(月)

米軍 ファッルージャに迫る

(バグダード)イラクで米軍は、スンニー派の反乱勢力の拠点ファッルージャに対
して、2波目の攻撃を開始した。同市北部では、海兵隊が駅を選挙した、と軍公報
は述べた。それ以前に砲兵隊、軍機および戦車が、反乱勢力の陣地に向かって攻撃
を加えていた。
日曜日夜には、米国およびイラクの部隊がファッルージャへの攻勢を開始してい
た。この攻撃の命令はイラク首相イヤド アラウィが出していた。部隊は、同市の
病院と重要な橋2箇所を確保した。米国の情報によれば、戦闘では約50人の反乱勢
力と2人の米兵が死亡した。当局は、シリアおよびヨルダンとの国境を閉鎖した。
バグダードでは反乱勢力はカトリックの教会に放火した。警察の情報では、教会の
中で爆発が起こり、20人ほどが負傷した。

     その他のニュース

パレスチナ代表部 パリのアラファトの許へ

(ラマラ)パレスチナ首脳3人が、重病に陥っている大統領アラフ
ァトを訪問するために、パリに出発した。アラファトの妻スーハが
あるインタヴューの中で、彼らはアラファトをいわば生きたまま埋
葬しようとしている、と非難したため、彼らの出発は延期されてい
た。首相コレイ、外相シャアス、国会議長ファトゥフ、アラファト
の代理でパレスチナ解放機構の議長を務めるアッバスは、ラマラを
出発し、ヨルダンの首都アンマンからフランスへ向け飛び立った。
フランスでは、同国を代表して高官がアラファトの病状について話
しあう方針である。アラファトは極めて深刻な状態であると見られ
ているが、詳しい病状は公表されていない。火曜日には大統領シラ
クがパレスチナの代表部とパリで会談する意向である。

フランスの戦車 コートディヴォアールの大統領府に迫る

(アビジャン)フランス軍はコートディヴォアールで、大統領バグ
ボの居所近くで、約50台の装甲車で態勢を整えた。フランスの将
軍ポンセとコートディヴォアールの参謀本部長ドウエは、アビジャ
ンで大統領支持派に向けて、平安を維持するよう訴えた。彼らは、
大統領を失脚させようとしているとの疑いを否定した。赤十字の情
報によれば、紛争の開始以来、500人を越える負傷者が出ている。
フランスは土曜日に同国兵9人が、コートディヴォアール軍の空か
らの攻撃で死亡してから、再燃した内戦に大規模に介入していた。
同国は2002年のクーデタ計画以来、実質的には分断されている。
アフリカ連合は、南アフリカ大統領ムベキを交渉の仲介役として派
遣することを決定した。

独西 軍備でより密接な協力をする方針

(マドリード)ドイツとスペインは、防衛分野でさらに協力関係を
拡大する方針である。独首相シュレーダーと西首相サパテーロはの
首脳会談と並行して行なわれていた両国国防相会談で、ドイツのレ
オパルト2型戦車108台のスペインへの貸借契約を2016年まで延
長することで合意した。これにより両国は、1995年から続いてい
る協定を延長することになる。スペインは、軍備の最新鋭化計画
で、ドイツの技術に頼ることで利益がある、と明言した。独法務相
ツュプレスは、スペイン法務相アギラールとの会談後、両国はフラ
ンスとともに刑罰登録簿の電子網化を進めていく方針である、と発
表した。




11月9日(火)

アラファトの命運をめぐる憶測 あいかわらず飛び交う

(パリ)重病のパレスチナ大統領ヤセル アラファトの状態について、憶測が飛び
交っている。午後にはパリ郊外のペルシー軍病院は、アラファトはまだ生存してい
る、と発表した。パレスチナ外務大臣ナビル シャアスはパリで声明を発表し、ア
ラファトは生きているが、その状態は極めて深刻である、と述べた。シャアスはこ
れより前、パレスチナ首相アハメド コレイおよびPLO副議長マームド アッバス
と共に、治療にあたっている医師との話し合いを行なっていた。一方、75歳のア
ラファトはすでに死亡している、との伝えているパレスチナ側の情報もあり、アラ
ファトの市の正式な発表はさらに遅れる可能性もある、とされている。
アラファトの秘書は、パレスチナ大統領アラファトは、ラマラの彼の本部の敷地内
に埋葬されることになっている、と述べた。アラファト自身はエルサレムの宮殿の
丘に最後の安息の地を得ることを望んでいた。イスラエル政府はこれを拒否してい
た。

     その他のニュース

米軍 ファッルージャ中心部へ

(ファッルージャ)イラクで米国が指揮する部隊は、反乱勢力が支
配するファッルージャ市の中心部にまで迫った。米国の情報によれ
ば、その際、主として町の北部で蜂起勢力との激しい市街戦が行な
われた。月曜日に大攻勢が始まって以来、反乱勢力に40人以上、
米軍に5人の死者がでた。イラク首相イヤド アラウィは蜂起勢力
に対し、町がこれ以上の攻撃を受けなくてすむよう、武器を捨てる
よう訴えた。アラウィの広報によれば、ファッルージャの軍に属す
る暫定知事を任命した。イラクの他の都市でも新たな暴力事件が発
生した。バァクーバの派出所に対する攻撃で、当局によれば少なく
とも45人が死亡した。キルクークでは自動車爆弾が、国軍の基地
で破裂し、3人が死亡した。モスルの軍基地に対する攻撃では、米
兵2人が死亡した。

ドイツ ベルリンの壁の開放の記念式

(ベルリン)ドイツは15年前に起きたベルリンの壁の崩壊の記念
を、数多くの礼拝、演奏会、討論会などを開催して行なった。連邦
議会に議席を持つすべての政党の政治家が、ベルリンのベルナウア
ー通りの記念碑に花輪を供え、1989年11月9日の国境開放を引き
起こした、旧東ドイツでのデモ参加者たちの勇気をたたえた。連邦
首相シュレーダーは、この日を「歓喜の日」と名づけた。連邦議会
議長ティールゼは、この日には今まで2つに別れていた世界の終わ
りがはっきり目に見えるようになった、と述べた。元首相コールは
あるインタヴューで、東西ドイツの生活上環境が同等になるために
必要な時間的な余裕を当時は少なく見積もっていた、と認めた。ド
レスデンで行なわれた式典では、ハンガリー元外相ホルンが、ドイ
ツの統一がヨーロッパ統一の前提条件であった、と述べた。

ゲルゼンキルヒェンに新たなシナゴーグ

(ゲルゼンキルヒェン)66年前のいわゆる「帝国虐殺の夜」がき
っかけとなって、ドイツユダヤ人中央評議会議長シュピーゲルは、
新たなシナゴーグの礎石を置いた。彼はゲルゼンキルヒェンのシナ
ゴーグは、この地の住民にとって新たな希望の象徴となるものだ、
と述べた。多くのユダヤ人がドイツの右派急進派から威嚇されてい
ると感じており、右派急進派との戦いは必要とされているほど厳し
く行なわれていない、とドイツに住む10万人を越えるユダヤ人の
政治面での代表である彼は批判した。




11月10日(水)

パレスチナ議長ファトゥーハ アラファトの職務を引き継ぐ

(ラマラ)死に瀕しているパレスチナ大統領ヤセル アラファトの暫定的な後継者
に、国会議長ラウヒ ファトゥーハが任命された。同時にパレスチナ側は、アラフ
ァトの埋葬を彼の本部のあるラマラで行なう準備を行なった。外務大臣ナビル シ
ャアスは、アラファトがパリ近郊の軍病院で死に瀕している、と初めて正式に発表
した。75歳のアラファトの腎臓と肝臓は、もはや機能していない、と彼は米国の
放送局CNN述べた。
パレスチナの最高位の法律の専門家であるタイシール タミミは、アラファトの病
床を訪問した後、イスラーム教は生命維持装置の取り外しを禁じている、と述べ
た。埋葬の前にエジプトで正式の追悼式が行なわれる、とのことである。カイロか
らラマラへ遺体が運ばれるのはその後になる。

     その他のニュース

米軍 ファッルージャの70%を掌握

(バグダード)米軍はイラクの都市ファッルージャの約4分の3を
掌握した、との情報がある。米軍将校によれば、同市はあいかわら
ず「蜂起勢力の巣窟」である。ファッルージャには約3千人の蜂起
勢力がたてこもっていた、とのことである。米軍の正式の発表によ
れば、今までの戦闘で、米兵11人、イラク兵2人が死亡した、との
ことである。月曜日に始まった大攻勢は、米兵15,000人、イラク
兵2,000人ほどが参加していた。この攻勢の目標は、1月に行なわ
れる予定の選挙前に抵抗勢力をくじくことである。一方、蜂起勢力
は、移行政府の首相アラウィの親族3人を誘拐した。反乱勢力はア
ラウィが正式に命じたファッルージャ攻撃を停止することを求めて
いる。もし中止されなければ、人質を殺害する、としている。バグ
ダードでは自動車爆弾による攻撃が再発し、少なくとも4人が死亡
した。

連邦政府 ドイツ人のコートディヴォアールからの脱出を準備

(ベルリン)連邦政府は、ドイツ人を、アフリカ西部の共和国コー
トディヴォアールから出国させる準備を進めている。同国には約
170人のドイツ人が住んでいる、と外務政務次官リントナーはベル
リンで述べた。連邦政府は、ヨーロッパ共通の行動の枠組みの中
で、出国する意志のあるドイツ人やそれ以外の外国人に、同国から
出国する機会を提供するために、あらゆる準備を行なった、これに
よりヨーロッパ全体の連帯が示されることになる、と述べた。フラ
ンスは既に火曜日に、帰国する意志のあるフランス人をアビジャン
からフランスへ飛行機で連れ戻しはじめている。同国には約1万
4千人のフランス人が暮らしている。一方、大都市アビジャンで
は、反フランスの抗議活動が起こった。

エチオピア エリトリア紛争での仲介を受け入れる

(ベルリン)エチオピア首相メレス ゼナウィによれば、同国はエ
リトリアとの国境紛争に関する国際的な仲介を受け入れる。戦争は
いかなる状況であっても回避されなければならない、と彼はベルリ
ンで述べた。独首相シュレーダーと会談した彼は、スーダン西部の
紛争地域ダルフールに強力な国際監視団を置くことに賛成である、
とも述べた。 ただし彼は、アフリカ連合加盟諸国の兵士3千人で、
一般市民を実際に守ることができないのではないか、とドイッチェ
 ヴェレに語った。シュレーダーはゼナウィに対して、ダルフール
およびソマリア情勢の安定化のために、エチオピアが果たしている
役割を尊敬するべきであり、またドイツは発展のための支援を増や
す準備もしている、と述べた。




11月11日(木)

(パリ)昨夜フランスの軍病院で死亡したパレスチナ大統領ヤセル アラファトの
遺体は、エジプトの首都カイロに運ばれた。短時間の追悼式をパリ近郊の軍の飛行
場で行なった後、遺体を乗せた飛行機は飛び立った。カイロでは金曜日に正式の追
悼式が行なわれることになっており、世界各国から政治家が出席する予定である。
引き続き彼の遺体はラマラに運ばれ、彼の事務所のあったムカタアに埋葬されるこ
とになっている。パレス治安自治区では、当時に哀悼が表された。パレスチナ指導
部は、40日間の服喪期間を呼びかけ、今後の権力の配分の問題を片づけることに
なる。移行期間の自治区の長には、国会議長ラウヒ ファトゥーハが、新PLO議長
には元首相マームド アッバス、国民安全保障評議会議長には首相アーメド コレ
イが就任する。

     その他のニュース

独政府 アラファトの死後早期の選挙を求める

(ベルリン)アラファトの死後、各国の幹部は、独立国家を求める
彼の努力を高く評価した。独首相シュレーダーは、アラファトの死
は大きな損失であり、彼が命をかけた仕事を完成することができな
かったのは残念だ、と述べた。外相フィッシャーは連邦議会で、新
幹部を選ぶためにパレスチナ自治区で大統領と国会議員の選挙を行
なうことが重要だ、と述べた。イスラエル指導部は近東紛争の転換
点になることを望んでいる。首相シャローンは、うまく進展するか
どうかはパレスチナ指導部がテロとの戦いを決意するかどうかによ
る、と述べた。フランスは国際均等和平計画の実施を要求してい
る。米国大統領ブッシュは、世界各国に対して協力を呼びかけた。

米軍 ファッルージャのさらに多くの地域を掌握

(バグダード)米軍は、反乱勢力の拠点ファッルージャに対する攻
勢を、かわらぬ激しさをもって続行した。米国とイラクの連合部隊
は、蜂起勢力の稜堡と見られるジョランを管理下に収めた、との情
報がある。国連は、住民の今後に懸念を示している。20万人を越
える住民のうちどれだけが、戦闘の行なわれている同市にいるかは
不明である。一方バグダードでは、自動車爆弾により、少なくとも
7人が死亡、20人以上が負傷した。死者の数を17人としている報
道機関もある。この攻撃は米国の護衛つき輸送隊を狙って、失敗し
たものだ、と警察広報は伝えている。爆発の際少なくとも自動車
12台が燃え上がった。イラクの外の都市でも、攻撃が行なわれ、
多くの人が死傷した。

ドイツの景気 活気を失う

(ヴィースバーデン)ドイツ経済は夏に輸出の伸びが止まったた
め、急速に活気を失った。7月から9月までの産業界の業績は、1年
前と同じで伸びていない。ドイツ国内総生産は全四半期と比べて、
季節および日程的な修正を加えると、実質的に0.1%の成長であっ
た、とヴィースバーデンの連邦統計局は発表した。これにより経済
成長は、今年の最初の2四半期より悪化し、それぞれの四半期で
0.4%ずつ下落したことになる。ドイツ産業・商業会議は、経済成
長を「抑制されているが、劇的なものではない」と見ている。




11月12日(金)

アラファト ラマラに埋葬

(ラマラ)支持者のたてる喧騒と大音量の追悼の言葉のなか、パレスチナ大統領ヤ
セル アラファトは、ラマラの彼の本部の敷地内に埋葬された。数万人のパレスチ
ナ人が、パレスチナの旗で包まれた棺のまわりを取り囲んだ。治安部隊が空に向け
て発砲し、群集に離れさせようとしたが、無駄であった。数人が負傷した、とのこ
とである。人ごみを管理することができなかったため、埋葬式は短縮された。アラ
ファトの遺体は、カイロでの盛大な追悼式の後、ヘリコプターでラマラに運ばれ
た。エジプトの首都カイロでは、各国首脳、大臣、高官数百人がパレスチナ人の指
導者に別れを告げた。他の来賓同様、ドイツ外務大臣ヨシュカ フィッシャーは、
カイロ空港がいっぱいになったために到着が遅れ、式典に間に合わなかった。

     その他のニュース

ヒズブッラー イスラエル攻撃を行なうと威嚇

(ベイルート)リベリアのシーア派民兵ヒズブッラーは、今後無人
のドローネンを使って、イスラエル内陸の目標地点を攻撃する、と
威嚇した。この民兵は数機のドローネンを保有している。これは最
大50キロの爆薬を積んでイスラエルの内陸部へかなり飛ぶことが
できる、とヒズブッラー事務長シャイク ハッサン ナスララは述
べた。イスラエルが再びレバノンの空域を侵犯することがあれば、
現在偵察飛行にのみ使用されているドローネンを繁劇に使用する、
とも述べた。イスラエル軍広報によれば、イスラエル北部をこの前
の日曜日、無人のドローネンが飛行し、これはレバノンのヒズブッ
ラー民兵が飛ばした者で、その後レバノン南部で墜落した、とのこ
とである。

ファッルージャに対する米軍の攻勢続く

(バグダード)米軍は、反乱勢力の拠点ファッルージャに対する攻
勢の第5日目、反乱勢力をさらに撃退した、との情報がある。米空
軍は再び激しい攻撃を行なった。いくつかの街区では、米軍と反乱
勢力が激しい市街戦を行なった。交戦のために、死者を埋葬するこ
とはできなかった。米国の情報によれば、蜂起勢力の側の死者は
500人以上、米軍側の損害は18人である。ファッルージャに対す
る米国の攻勢の印象が強い中、モスル、ナジャフ、ハウィージャで
は再び反乱勢力とイラクおよび米軍との戦闘が行なわれた。バグダ
ード北部では米軍のヘリコプターが反乱勢力によって撃墜された。
この攻勢に対する抗議として、イラクのスンニー派の聖職者が1週
間のゼネストを呼びかけた。

ブッシュ ブレアを出迎え

(ワシントン)米国が指揮するイラクの都市ファッルージャへの大
攻勢は、成果をあげている、と米国大統領ブッシュはみている。過
去数日のスンニー派の反乱の拠点に対する攻撃で、実質的な前進が
勝ち取られた、とワシントンで開かれた英国首相ブレアとの共同記
者会見で述べた。ただしブッシュは、1月末に予定されている選挙
を前にして、暴力がさらに増加する恐れがある、とも警告した。パ
レスチナ大統領アラファトの埋葬が行なわれたため、イスラエルと
パレスチナの和平交渉再開も議題に上がった。ブレアはブッシュが
再選された後、ブッシュと会談する初めての外国首脳である。




11月13日(土)

パレスチナ人 1月に選挙を実施する方針

(ラマラ)大統領ヤセル アラファトの埋葬後1日、パレスチナ指導部は選挙の準
備を開始した。投票は1月9日に、つまり法律に沿うかたちで、行なわれる、と首
相アハメド コレイはEU外務委員ハヴィエル ソラナとのラマラでの会談後発表
した。EUを代表してソラナはイスラエル人とパレスチナ人に対して、近東紛争解
決にむけはずみをつけるように求めた。一方イスラエル政府は、西ヨルダンランド
の一部およびガザ地区からの一方的な撤退計画に関して、パレスチナ人と話し合う
気がないことを明確にした。
金曜日には数万人のパレスチナ人がアラファトに別れを告げた。西ヨルダンランド
のラマラで今まで彼が本部としていた場所での埋葬では、大混乱が起きていた。

     その他のニュース

米軍 ファッルージャの戦果を発表

(バグダード)イラクの反乱勢力の拠点ファッルージャ占領の声明
後もなお、米軍は粘り強い抵抗にあっている。米軍広報は、3日以
内に情勢を管理することに自身をのぞかせた。これより前に、イラ
ク国民安全保障顧問カッセム ダヴドは、ファッルージャ占領を発
表したが、まだ若干抵抗勢力が残っている、と発表した。彼によれ
ば、蜂起勢力千人が殺害、200人が逮捕され、テロの指導者と目さ
れるアル ザルカウィは逃走した、とのことである。取り残された
住民に物資を調達するため、赤半月の輸送弾が市の中心部に入っ
た。米国の情報によれば、月曜日からの戦闘で、米兵24人が死
亡、412人が負傷した。土曜日だけで負傷者73人がイラクからド
イツ入りし、ラントシュトゥール米軍病院で手当てを受けた。

コートディヴォアールの欧州人は安全な状態

(ベルリン)ドイツと英国の飛行機が、内戦に揺れている西アフリ
カのコートディヴォアールから、ヨーロッパ人数百人を安全な場所
に運んだ。ドイツ国防省に発表によれば、国防軍の大型機が過去数
日間に、ドイツ人35人を含む148人を運んだ。彼らはまず隣国ガー
ナに運ばれ、うち80人はヨーロッパに移動した。同機はパリを経
由した後、65人を乗せてケルン・ボン空港に着陸した。ヨーロッ
パの共同行動の枠組みの中での今回の疎開は既に木曜日に始まって
いた。コートディヴォアールの紛争は、同国政府軍が攻撃を行な
い、フランスの国連軍兵士を殺害した後、起こっていた。フラン
スはその後、コートディヴォアールの軍用飛行場を破壊した。

兵役義務の今後をめぐる議論

(ベルリン)社会民主党の兵役義務の今後をめぐる会議が、強制的
兵役義務をめぐる議論を激しく戦わせた。国防大臣シュトルックは
兵役義務を擁護したが、家族相シュミットと主として若手の同党の
政治家は、国防軍の職業軍化を支持している。シュトルックは、兵
役義務は軍をまとめる不可欠な部分である、と述べ、兵役義務が廃
止された場合、軍の国外派遣ができなくなり、ドイツの国際的な役
割が弱体化する、と述べた。その上職業軍は、本質的にお金がかか
る、とも述べた。シュミットによれば、シュトルックの「数字に関
する戯れ言」では、兵役義務のある人のの8分の1だけが国防軍に
動員されている、ということが真実かどうか証明していない、と述
べた。社会民主党は兵役義務の今後に関する態度を、1年後に確定
する方針である。




11月14日(日)

アッバス ガザ市で銃撃を受けるも負傷せず

(ガザ市)パレスチナ解放機構PLOの新議長マハムド アッバスは、ガザ市で銃撃
を受けたものの、負傷せずにすんだ。パレスチナ治安部隊の2人が死亡した。死亡
したパレスチナ大統領ヤセル アラファトのガザ市での追悼式典にアッバスが出席
しようとしたところ、ファタハ運動の隊員が「アッバス拒否」を叫び、発砲した、
とのことである。アッバス自身は攻撃は自分に対して向けられたものではない、と
述べた。アッバスは元首相である。後継首相アハメド コレイと共に彼は現在、パ
レスチナ自治当局の公務を執行している。アッバスは大統領候補としても名前が挙
がっている。パレスチナ大統領選挙は1月9日に実施される。

     その他のニュース

ファッルージャ攻勢 終了せず

(ファッルージャ)1週間前に始まったスンニー派三角地帯にある
イラクの蜂起勢力の拠点ファッルージャに対する軍事攻勢では、少
なくとも蜂起勢力の1,2000人が死亡した。そのほか米兵31人とイ
ラク人兵士6人が死亡した。戦闘で一般のイラク市民が何人死亡し
たかははっきりしていない。イラク政府は攻勢が終了した、と発表
したが、米国防相ラムズフェルドはこれを否定し、蜂起勢力はもは
やファッルージャの支配権を持ってはいないが、戦闘はまだ終わっ
てはいない、と述べた。戦闘は主として同市の南部で起きている。
プファルツ地方のラントシュトゥールにある米軍病院では、先週
400人を越える兵士が治療を受けた。その多くはファッルージャで
負傷したものだ、と病院広報は述べた。

外交官筋「イランはウランの濃縮を中止」

(ブリュッセル)イランのウラン濃縮計画に関する交渉で、EUは
交渉の打開点を見いだした模様である。外交官筋の情報として、イ
ラン政府はこの計画の中止を宣言した、と報じられている。ただし
同国の正式の態度表明は行なわれていない。EUはこの合意が成立
した、との報道を正式には認めていない。独、仏、英の代表からな
るEUの交渉団は、イランがウラン濃縮を断念する意向であること
を宣言する場合には、経済的な見返りを提案していた。特に米国と
イスラエルは、イランが核計画で平和目的だけに利用している、と
いうことに疑問を抱いている。

シリー ドイツでもイスラーム教徒の威嚇があるとの判断

(ベルリン)連邦内相シリーは、ドイツ国内でもイスラーム教徒の
脅威がある、と考えている。混乱に陥る必要はないが、ドイツのイ
スラーム教徒に対する注意をする原因はある、と彼はZDFの番組で
述べた。バイエルン州内相ベックシュタインは、外国人をドイツの
基軸文化に即して方向づけるよう求めたが、シリーはこれを拒否
し、この考えはあまりに官僚主義的で、ドイツにやってくる人々
は、憲法に従わなければならない、というのが正しい方向である、
と述べた。またシリーは外国人をドイツにさらに溶け込むことに賛
成である、とも述べた。ドイツ語は、本質的な要件の一つであるの
で、さらにドイツ語講座を増強して呈示する、とも語った。



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