1月17日〜1月23日のオーストリアのニュース



1月17日(月)

     津波関連のニュース

国連の被災防止会議が神戸で開会

約150カ国の専門家と政府職員3千人以上が今日、日本の神戸に集
まり、5日間の日程で災害防止のための国連会議を開始する。ずっ
と以前から計画されていたこの会議は、この港町を襲った大規模地
震の10周年記念直後に行なわれるが、12月末のアジアでの洪水災
害によって、より大きな注目を集めている。この会議では、今後起
こりうるさまざまな自然災害の危険のほかに、太平洋に大規模な洪
水警戒装置を設置することについて話し合う。自然災害と、改善さ
れない貧困の関連も取り上げられることになっている。土曜日まで
続くこの会議では、今後10年間の行動計画が採択されることにな
っている。今回の会合は約6,500人の死者を出した神戸の地震10
周年にあわせて行なわれる。

     国外ニュース

米国防省はイランに対する攻撃計画に関する報道を否定

米国秘密司令部は数ヶ月前からイランにある疑いのある武器工場、
すなわち攻撃目標となりうる地点の調査を行なっている、と報じら
れたが、米国防省はこれを否定した。任期の記者セイモア ヘルシ
ュの報告は、「根本的な誤りに満ちて」おり、記事全体の信頼性が
損なわれている、と国防省広報ラリー ディリータは述べた。ヘル
シュはこの情報を、行なわれていない会議に関する噂、かすかな兆
し、主張や、存在しない計画、実際には行なわれていない公式声明
で裏づけした、とも述べた。

     国内ニュース

兵役代替役務に関する合意はなお成立せず

昨日兵役代替役務に関する委員会の議長団が会議を行なったが、今
後の兵役代替役務の期間に関するもんだ井出は合意が成立しなかっ
た。いくつかの段階を経てこの期間を短縮するという提案は、原則
的にはいくつかの方面が受け入れているが、詳細について合意が見
られなかった。今後は1月27日の最後の会議までに修正案を作るべ
く努力する、と同委員会議長フレディ マイアーは記者会見で述べ
た。




1月18日(火)

     津波関連のニュース

宗教の枠を越えた追悼式が王宮で開催

ウィーン王宮で水曜午後、アジア南部での洪水災害の犠牲者を追悼
する、宗教の垣根を越えた式典が行なわれる。この式典の冒頭で
は、主催者である連邦首相ウォルフガング シュッセル(国民党)
と連邦大統領ハインツ フィッシャーが演説を行なう。仏教、ユダ
ヤ教、キリスト教、イスラーム教の宗教組織の代表が、祈り、代
願、演説を行ない、16万人を越える死者の追悼を行なう。オース
トリア放送はこの式典の模様を、15時からウィーン王宮の大舞踏
会場より生中継する。

     国外ニュース

シュワルツェネッガー恩赦の申請を拒否

カリフォルニア州知事アーノルド シュワルツェネッガーは、死刑
判決が出た殺人者ドナルド ビアズリーの恩赦申請を拒否した。
「抜本的な検討の結果」ビアズリーは自分の行動の重大さを理解し
ておらず、卑劣な殺人の不当さを認識していない、とは思えないの
で、裁判所の判決にしたがい、ビアズリーの訴えを聞き届けないこ
とにする、と彼は発表した。61歳のビアズリーの死刑執行は今日
早朝現地時間の0時1分に行なわれた。死刑は毒物の注射により行な
われた。シュワルツェネッガーが知事に就任してから始めての死刑
執行である。

     国内ニュース

グラサーのモルディヴ旅行の搭乗券をめぐる問題再燃

大蔵大臣カール・ハインツ グラサーは、問題となっているモルデ
ィヴへの休暇旅行で、エコノミークラスで飛ぶことはできなかっ
た、すでにエコノミークラスは満席であったからである。彼は同じ
値段でビジネスクラスに搭乗することは、予約の時点ですでに決ま
っていた。緑の党のペーター ピルツはこのように述べた。グラサ
ーは自分を弁護して、自分の乗った飛行機の計算書を公表した。
AUA社に対して聞き取りが行なわれ、同じようなアップグレード
が、すべての乗客に対して行なわれる、とのことである。




1月19日(水)

     国外ニュース

ブッシュ政権2期目に入る

極めて華やかに、しかし極めて厳格な警備態勢の中、米国大統領ジ
ョージ W. ブッシュは、今日2期目を開始する。現地時間の正午、
ブッシュは国会議事堂前の屋外の階段上で、憲法に向けて宣誓を行
なう方針である。引き続き彼は演説を行ない、今後4年間の優先事
項につて語ることにしている。午後には就任式が行なわれる。大き
な花火が打ち上げられ、お祭りの夕食会や、ざわめく舞踏会が行な
われ、これには大統領のほかに夫人ローラ ブッシュも参加が予定
されている。一方昨日、国会議事堂と大統領府の周辺は自動車の通
行が大幅に制限されている。政治家、来客、訪問者の保護のため、
警官と兵士数千人が動員された。数十の抗議組織がデモを行なうと
予告した。彼らは政府のイラク政策と、反テロの戦いの名前を借り
た市民の権利の制限に対して抗議を行なう方針である。

     国内ニュース

オーストリア集会は最終報告書を検討

オーストリア集会はようやく最終曲面に入る。木曜午後、集会の議
長団はおそらく最後となる会議を行ない、連邦と州の間の権限の分
割をめぐる新たな規定に関する各州首相からの提案を議論する。こ
の会議の本来の議題は、17回目にして最後となる1月28日の総会
で議決されることになっている、この集会の最終報告書である。こ
の集会は2003年6月末に、この仕事に着手し、1年半以上かけて新
たな憲法の仕上げを行なっていた。合わせて44回の議長団会議と
132回の委員会会議を行なったが、議長フランツ フィードラーが
取りまとめた憲法案には合意が得られていない。




1月20日(木)

     国外ニュース

米上院はまだライスの外相就任を承認せず

次期米国外務大臣に指名されているコンロリーツァ ライスは、公
式の就任確認を今後も待たなければならない。昨日ワシントンで行
なわれると予定されていた投票は、来週まで延期された。民主党の
上院議員は、これは米国大統領ジョージ W. ブッシュのイラク政策
に対する抗議である、としていた。彼らは、ブッシュの宣誓と同時
に、リアスが新外相として承認を受けることを阻止した。ただしラ
イスの、任命は形式的な問題である。上院外交委員会は、水曜日に
ライスの任命を16対2で可決していた。今までブッシュの治安担当
顧問であった彼女は、コリン パウエルの後任となる。

     国内ニュース

カール ハプスブルクは財産問題を憲法裁判所で争う方針

最後のオーストリア皇帝の孫であるカール ハプスブルクは、ハプ
スブルク・ロートリンゲンの以前の「家族資金」の不動産をめぐっ
て今後も戦う。「クローネン新聞」によれば、ハプスブルクは憲法
裁判所に抗告を行なった。憲法裁判所はハプスブルクが抗告したこ
とを確認した。ナチ時代に強奪され、現在は公の所有となっている
物の原状復帰のための裁判では、12月初めに憲法及び国際法を根拠
に、返還が拒否されていた。音大となっているのはいくつかの財
産、城、ウィーンの5箇所の地所、有価証券である。これらの財産
は、元皇帝の個人資産とみなされていたが、1919年に収用された
が、30年代にはハプスブルク・ロートリンゲン家の家族資産に繰り
込まれていた。




1月21日(金)

     国外ニュース

イラクでは元米国のお気に入りであったシャラビが拘留か

イラク移行政府は、イラクの国民議会議長アハメド シャラビを逮
捕すると予告した。「我々は彼を逮捕し、国際刑事警察機構に引き
渡す」とイラク国防大臣ハシム エル シャーアランは昨日テレヴ
ィ局アル ジャジーラに述べた。シャラビは長期にわたり、米国の
期待の星と見られており、イラクで米国にもっとも忠実な人物と黙
されていた。国防省と国防大臣を中傷した件で逮捕する、とエル 
シャーアランは述べたが、逮捕はイスラーム教徒の祭りエイド・ア
ル・アドハ祭の後になる。シャーアランとシャラビは政治的な競争
相手である。シャラビは過去にシャーアランはお食を行なってい
る、としていた。この種の非難をイラクで活動するある米国人実業
家が裏づけていたが、イラクで謎の死を遂げた。シャラビの権限
は、昨年米国とのつながりが弱まって、アラウィが移行政府の大統
領となってから、弱くなっていた。米国は、シャラビを間違った情
報、特に大量殺戮兵器に関する情報をもたらした、として非難して
いた。

     国内ニュース

ゲーラーは義務教育を受ける生徒に週5日

教育大臣エリサベト ゲーラー(国民党)は14歳までの義務教育を
受ける生徒すべてに対して週5日制を提案している。そのためには
一般的に全日子供の面倒を見る態勢が必要である。現在は土曜日を
休みにするかどうかは、学校と親が決定することができる。今後は
学校と親がそれを望まない場合には、その理由を述べなければなら
なくなる、とゲーラーは「クリーア」紙に述べた。その他彼女は教
員に対し、授業を休むのは病気の際だけにし、教員研修は授業をし
ないでよい期間に行なうことを義務として課す方針である。




1月22日(土)

     国外ニュース

ユシュチェンコは大統領の宣誓を行なう

ウクライナでは日曜日、自由主義の政治家ヴィクトル ユシュチェ
ンコが、大統領としての宣誓を行なう。これによりウクライナの政
治的不安定局面は最終的に決着がつく。この不安定な状況は、数週
間にわたる大規模なデモ、選挙での不正が原因で行なわれた大統領
選挙の決選投票のやり直しと、選挙で敗れたヴィクトル ヤヌコー
ヴィチの裁判での異議申し立てを招いていた。ユシュチェンコは土
曜日、国民に団結するよう呼びかけた。「左派も右派も私と肩を組
んで行こうとしていることを知っています。私たちが共有している
ウクライナの未来像を、ともに実現していきましょう」 とキエフ
で行なわれた集会で彼は述べた。独立広場で行なわれる宣誓式に
は、数千人が出席する見通しである。ポーランド、ルーマニア、ハ
ンガリー、エストニア、ラトビア各国の大統領と退任する米外務大
臣コリン パウエルがこの宣誓式に出席することになっている。

     国内ニュース

自由党の年頭の会議でハイダーの返り咲きの噂

自由党派日曜日グラーツで、新年の会議を行なう。国会議員を出し
ている4つの政党のうち、始動するのは最後になる。グラーツの会
議施設「山中のドーム」での会合の標語は「最後にはやり遂げる」
である。この会議では税制改革、年金の収支均衡、オーストリア鉄
道改革が話し合われる。党首ウルスラ ハオプナー、副首相フーバ
ート ゴルバッハ、ケルンテン州首相イエルク ハイダー、シュタ
イアーマルク州首相レオポルト シェグルが演説する。シェグルは
今年州議会選挙を戦わなければならない。引き続き自由党の幹部は
明日までシュタイアーマルク州東部のペラウベルクに移動して、非
公開会議を行なう。この目的は、2005年の政府の仕事を用意し、
連立相手の国民党に対する認識をはっきりさせることである、と事
務長ウーウェ ショイヒは述べた。新年の会合を前に、ハイダーが
連邦政治に復帰するのではないか、との噂が再び強まっている。
「ニュース」はハイダーが新政党を設立する方針である、と報じて
いる。自由党はこれを強く否定している。




1月23日(日)

     国外ニュース

ユシュチェンコは宣誓式後モスクワへ出発

新ウクライナ大統領ヴィクトル ユシュチェンコは就任の翌日であ
る月曜日、モスクワでロシア大統領ウラジミール プーチンと会談
を行なう。ウクライナ大統領選挙をきっかけに緊張が高まっていた
両国の関係を、この交渉でよりを戻す方針である。プーチンはウク
ライナ大統領選挙ではユシュチェンコの対立候補、持つ首相ヴィク
トル ヤヌコーヴィチを強力に支持していた。ユシュチェンコはロ
シアとの友好関係を結び、ウクライナをEUの方に導いていく方針で
ある。数ヶ月にわたる駆け引きの後、ユシュチェンコは日曜日に新
大統領に就任した。60を越える国と国際組織の代表を前に、キエ
フの国会で50歳の彼は含む宣誓を行なった。キエフを代表する独
立広場での就任演説で数十万人の支持者を前に彼は、深い亀裂を生
んだウクライナを一つにまとめるが、その際に西側よりの方針を維
持する、と約束した。

     国内ニュース

生徒の両親団体は学校の8時から16時までの開校に賛成

学校の週5日制に、生徒の両親の団体は明確に賛成した。「月曜日
から金曜日すべての生徒が学校にいるのであれば、授業計画は週6
日制の場合よりもより良くなる、と義務教育の両親団体の上部団体
の議長クルト ネークラは述べた。多くの日に授業は12時で終わ
り、その後14時になってからさらに授業を行なうというのは行な
われていない、とも述べた。その他週5日制を導入すれば、週末全
体を家族のためにとっておくことができる、とも語った。



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