2月7日〜2月13日のオーストリアのニュース



2月7日(月)

     国外ニュース

イラクのイタリア人人質釈放へ

原理主義者のテロ組織「イスラーム ジハード」はインターネット
を通じて、イタリア人記者ジュリアーナ スグレナを解放すると予
告した。彼女は金曜日にバグダードで誘拐されていた。「スグレナ
はスパイではなく、解放される」と書かれている。「つかまえた女
性はスパイでないことがはっきりしたので、我々は彼女を数日後に
解放する」と報道関係に送られた文書の中には述べられていた。イ
ラクで誘拐されていたエジプト人4人が米兵によって解放された模
様である。人質犯は兵士によって逮捕された、とエジプト対しファ
ルク マブルクは昨日午後AP通信社に述べた。詳細は発表さえな
かった。このエジプト人は日曜日午後、バグダードのマンスルで誘
拐されていた。彼らは、イラクの形態電話会社のために働いている
エジプト企業の社員である。

     国内ニュース

プロコプは融和の例外をあまり認めない方針

内務大臣リーゼ プロコプ(国民党)は、外国人融和のための規約
では、例外を限定的なものにする方針である。具体的にはオースト
リア人と結婚している移民にも今後はドイツ語講習会の受講を義務
づけることになる、との提案を彼女はテレヴィ番組で行なった。
2003年に発効した融和規約を守ってきた移民はわずかである。
2004年の1月から6月の間にこれに該当していた約34,000人のう
ち30,500人がドイツ語講習会を免除されていた。実際に講習を受
けたのは825人にすぎなかった。その他内相は、ドイツ語に問題を
抱える就学前の子供すべてに講習会を設置する方針である。移民の
子供たちには、融和規約の枠組みの中で、入学前の講習会を義務づ
けることができる、と新聞のインタヴューで述べた。




2月8日(火)

     国外ニュース

ブッシュの顧問ローヴが権力を拡大

11月のブッシュ再選の立役者である米国大統領の顧問カール ロ
ーヴが、大統領府内部での権限を拡大した。大統領広報スコット 
マクレランによれば、54歳の彼は今までの大統領の政治主席顧問
の役職に加えて、大統領府の職員副部長の仕事も兼任する。アンド
リュー カードの代理として、大統領府の中で内務、経済、安全保
障、国土防衛政策の分野で調整を行なうことになっている。彼は長
年のブッシュの側近である。彼はテキサス州知事時代からブッシュ
の顧問を務め、2000年の大統領選挙戦を組織していた。

     国内ニュース

兵役代替役務で緑の党は国民党に提案

緑の党は国民党に対して、兵役代替役務の9ヶ月間への短縮に関し
て国会での投票に協力する、と申し入れた。ただし、月600オイロ
以上の報酬を兵役代替役務従事者に支払わなければならない。緑の
党の国会議員テレジア ハイドルマイルは「プレッセ」紙で、自由
党が兵役代替役務の期間短縮を阻止する場合には、「国民党と緑の
党による兵役代替役務改革に応じる準備がある」と述べた。兵役代
替役務改革委員会は、12カ月から9カ月への短縮を提案した。内務
大臣リーゼ プロコプ(国民党)もすでにこれに賛成している。た
だしこの修正のためには、国会内で3分の2の賛成が必要である。
社会党は6カ月間を主張しており、緑の党も今まではこれに賛成し
ていた。




2月9日(水)

     国外ニュース

米国はイランでのNATOの支援を求める

厳重な警戒態勢の下、NATO加盟各国の国防大臣の会議が2日間の
日程で、水曜日にニースで始まった。米国国防相ドナルド ラムズ
フェルドは会議の冒頭、NATO加盟国から、イラクの治安部隊育成
に参加するとの新たな提案がある、と述べた。彼はどの国からの申
し出かには言及しなかったが、スペイン国防大臣ホセ ボノはラム
ズフェルドとの会談後、スペイン政府は警官と若干の兵士を地雷撤
去作戦のために訓練する方針である、と述べた。米国はイラクの国
会議員選挙が、NATO加盟各国にとって、イラク再建により積極的
に参加するための新たな動機づけとなることを期待している。ただ
しいままで加盟国からは、イラク治安部隊育成作戦を進める申し出
はない。ドイツもフランスもこれを拒否している。

     国内ニュース

灰の水曜日の演説でハイダーは各方面を攻撃

ケルンテン州首相イエルク ハイダー(自由党)は恒例となってい
る灰の水曜日の演説を行ない、政界全方位への攻撃を今年も行なっ
た。水曜午後にトライバッハの旧王宮で行なった演説の中では、社
会民主党党首のアルフレート グーセンバオアーを自由党を断固
「排除」するとの方針と、緑の党党首アレクサンダー ファン デ
ア ベレンが、社会民主党だけでなく国民党にも取り入ろうとして
いる点を特に攻撃した。「偽者のカッコウ」連邦首相ウォルフガン
グ シュッセルは、自由党の提案を自分の提案として売り込もうと
している、とも非難した。




2月10(木)〜12(土)
お休みです。



2月13日(日)

     国外ニュース

パレスチナ人は再びイスラエルで仕事をする許可を得る

シャルム エル シャイクでの近東首脳会談から5日、最初の信頼
感を醸成する措置が実施に移された。ガザ地区のパレスチナ人数百
人が数ヶ月ぶりに、働くためにイスラエルへ入ることが認められ
た。その他イスラエル内閣は、今後数日で釈放されることになって
いるパレスチナ人逮捕者500人の名簿を承認した。西ヨルダンラン
ドの5つの都市の管轄権の以上も週末には具体化した。まず今週中
にジェリコの管轄はパレスチナ自治当局に移される。急進派組織
「ハマース」と「イスラーム ジハード」は昨日午後、パレスチナ
大統領マハムード アッバスと会談後、非公式ながら暴力行使を中
止する、と発表した。「ハマース」の指導者マハムード ザハル
は、同組織は上京を平穏なものにしておく義務があると感じてい
る、イスラエル側が占領地域で軍事行動全体を中止すると期待して
いる、と述べた。「イスラーム ジハード」も同様のことを表明し
た。イスラエル首相シャローンは、ガザ地区からの撤退を暴力で阻
止しようというユダヤ人急進派に対する措置を徹底した形で行なう
ように検察に求めた。

     国内ニュース

トゥンペル「雇用のために2億5千万オイロ必要」

労働者会議議長ヘルバート トゥンペルは、テレヴィ番組の中で、
失業者の職能を改善するために、2億5千万オイロを使えるように、
と提案した。特に若者、育児期間後の女性、中年の問題が大きい、
と彼は述べた。該当者が迅速に労働市場に復帰できるように、この
投資はすぐに行なわれるべきだ、実際に人員が不足している分野も
ある、とも語った。さらに彼は、柔軟性を持たせるために労使双方
が何かをしなければならないが、賃金の引き下げだけは計画に含ま
れていない、とも述べた。



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