10月24日〜10月30日のドイツのニュース



10月24日(月)

ハリケーン「ウィルマ」はフロリダで猛威を振るう

(マイアミ)激しい雨をともなうハリケーン「ウィルマ」は米国のフロリダ州に上
陸した。男性1人が倒れた機の下敷きになって死亡した。フロリダ半島の広い地域
では、電力の供給が停止した。80万人以上が、電気が使えなくなっている。気象
台は、このハリケーンを2番目の水準へと格下げした。
前夜にはこのハリケーンによって、キューバの首都ハヴァナの各地域かが冠水し
た。その前には「ウィルマ」はメキシコのユカタン半島を荒廃させ、少なくとも8
人が死亡していた。

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ドイツの旅行企画会社はメキシコからの観光客帰国活動を開始

(ベルリン)ハリケーン「ウィルマ」がメキシコのユカタン半島の
大部分を荒廃させたが、ドイツの旅行企画会社は、観光客をこの地
域から帰国させるために、飛行機を飛ばす方針である。最初の飛行
機は夜に、メキシコ西部の被災地域メリダから飛び立つことになっ
ている。カンクン空港はほとんど完全に閉鎖されているため、観光
客はそこまでバスで移動することになっている、とドイツ旅行会社
・旅行企画会社連合は発表した。この活動には、TUI、トーマス 
クック社、レーヴェ旅行社が参加することになっている。火曜日に
はさらに2機の臨時便が計画されている。

バグダードでは複数の自動車爆弾が破裂

(バグダード)バグダードでは3件の自動車爆弾による攻撃が行な
われ、少なくとも17人が死亡、15人が負傷した。イラク内務省
は、市の中心部のフェルダウス広場に面したホテル「パレスタイ
ン」「シェラトン」「サディール」が攻撃を受けた。このホテルに
は外国人報道関係者と国際機関に属する人が滞在していた。爆発は
数分の時間を置いて発生した。米国のテレヴィ局CNNはホテル「パ
レスタイン」の惨状を放送した。煙が柱状になって立ちあがってい
る。バグダードの南ではその他にも攻撃および襲撃事件があり、警
察の発表では、月曜日には少なくとも30人が死亡した。

イラク憲法は少なくとも2つの州で拒否される

(バグダード)イラクの選挙委員会の新たな情報によれば、同国の
憲法案は国民投票から9日を経て、18州のうち少なくとも2州で拒
否された。4つの州では選挙結果の調査がまだ終了していない、と
同委員会は発表した。憲法案が成立するかどうかはまだはっきりし
ていない。3つの州で投票した人の3分の2がこの法案に反対した場
合、憲法は効力を持つことができない。スンニー派が圧倒的多数を
占める州サラフディンとアンバルでは、憲法は拒否されている。同
様にスンニー派が多数を占めるディジャラ州では、この憲法案は受
け入れられた。スンニー派が住民の多数である4つ目の州、ニニヴ
ェ州の投票が結果全体を左右することになりそうである。




10月25日(火)

イラク人はかなり多数の賛成で憲法を受け入れる

(バグダード)サッダーム フセインの失脚から2年半、イラク人は新たな憲法を
承認した。バグダードの選挙管理委員会は、10月15日の国民投票では78%が憲法
草案に賛成した、と発表した。これにより長い間異論のあった憲法条文は、スンニ
ー派の住民組織の反対にもかかわらず、承認されたことになる。イラク人がこの憲
法に賛成したことで、憲法が発効した後、12月15日には国会議員選挙が行なわれ
る道が開かれた。米国と英国は国民投票のこの結果を歓迎し、イラクの民主化にと
って重要な一歩である、と述べた。
一方新たな攻撃が行なわれ、少なくとも15人が死亡した。クルド人が住む都市ス
ライマニヤだけで、連続自動車爆弾攻撃により、9人が死亡した。

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国連安保理でシリア問題が討議

(ニュー ヨーク)国連安保理は、元レバノン首相ハリリの暗殺に
関する調査報告に関する議論を開始した。ドイツ人の国連特別調査
官メーリスの報告書の中では、シリア人の有力政治家および秘密情
報部員数人が、容疑者として名前が挙げられている。米国の国連大
使ボルトンは、シリアに対して「誤解の恐れのない通知」を行な
う、と予告した。米、仏、英は、今週中にも国連安保理で、レバノ
ンでのシリアが行なったことを非難する決議を行なわせる方針であ
る。またシリアが国連の調査官とさらに協力するように迫る意向で
ある。メーリスは、シリアで活動する国連職員には多くの脅迫が行
なわれた、と国連安保理に報告した。

大連立政権は抜本的なな支出削減の方針を予告

(ベルリン)キリスト教民主、社会同盟と社会民主党は、共同の政
府の政策についての詳細でさらに合意した。その中ではEUが定め
た赤字の上限である3%を守れるようにするために、抜本的な支出
削減の方針が取り決められた。2007年までに支出の切り詰めは
350億オイロとなる見込みである。特に今までのやり方での住居用
住宅補助金は廃止されることになっている。国家財政の収入を安定
させるために、付加価値税が増税されるかどうかは不明である。今
後3週間かけて、キリスト教民主、社会同盟と社会民主党は連邦と
州が進める連邦政治改革を確実に進める意向である。キリスト教民
主同盟党首メルケルを連邦首相に選出する期日は、11月22日にす
ることで合意が成立した。

ドイツ経済の情勢は明確に改善

(ミュンヘン)ドイツ経済の調子は急速にはっきりと改善した。
ifoの事業動向指数は前月の96から、10月には98.7に上昇し、こ
の5年間で最高となった、とミュンヘンの同経済研究所は発表し
た。これで景気の回復は確実になったように思われる、と同研究所
長ズィンは述べた。調査を受けた企業は、現実の情勢と今後6カ月
の見通しを、より有利になる、と判断している。




10月26日(水)

連邦議会とNATOは国防軍をたたえる 帰営ラッパが鳴り響いた

(ベルリン)連邦議会とNATOは、国防軍創設50周年にあたり、国防軍が国際安全
保障政策の礎となってきたことを評価した。NATO事務長ヤープ デ フープ シ
ェファーは、ベルリンの連邦議会のお祝いの時間に、ドイツが去らなく国外派兵を
行なう方針を立てるように、と訴えた。連邦議会新議長ノルバート ランメルト
は、国防軍の財政の逼迫を主張し、その改革はドイツ社会では前例のない出来事で
ある、と述べた。一方国防軍は、連邦共和国の歴史上初めて、連邦議会の建物前で
太鼓を叩きとたいまつを掲げて、帰営ラッパを鳴らし始めた。左派の組織いくつか
がこれに抗議し、この儀式は「軍国主義を盛り上げる」ことになる、と述べた。国
会および政府の建物のある一画は交通が中止され、600人の憲兵および1、300人
の警察官が警備にあたった。

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エル・タウヒドのテロリストに対して重い刑罰

(デュッセルドルフ)イスラーム組織エル タウヒドの隊員3人
は、ドイツのユダヤ人施設に対する攻撃計画をたてた件で、6年か
ら8年の拘禁刑が言い渡された。デュッセルドルフ上級地方裁判所
は、これらのパレスチナ人に対しテロ組織に加わった点で、有罪で
ある、との判決を下した。アルジェリア人1人は武器を調達したと
して5年の拘禁刑が言い渡された。エル タウヒドはアル カーイ
ダの組織の一部である、と見られている。同法廷は同時に、ドイツ
の外国人を担当する部局は、「信じられないような誤解」をしてお
り、被告人の一部は麻薬の取り引きを行なって、以前に罰を受けて
いたにもかかわらず、偽名で生活保護を受け、ドイツで暮らすこと
を黙認されていた、と批判し、もし早期に国外追放されていれば、
この重い刑罰を与えずにすんでいた可能性がある、と述べた。

CDU/CSUと社民党は共犯者証言を再び導入の方針

(ベルリン)キリスト教民主、社会同盟と社会民主党は、共犯者に
よる証言の規則を再び導入する方針である。両者の代表は、大連立
結成にむけた交渉の中で、これに合意した、と各通信社は一致して
報道した。この規定は、犯罪者がその証言によって犯罪の解明に貢
献する場合には、その犯罪者を釈放するか、あるいはより軽い刑罰
を与えることを可能にするものである。この規定は1989年に、10
年間の期限つきで、テロとの戦いのために導入されていた。社会民
主党と緑の党の連立政権下では、期限が切れた後、延長は行なわれ
なかった。

財政問題をめぐる作業部会のベルリン会議は成果なし

(ベルリン)2007年の連邦予算で350億オイロの支出削減に合意
がなされた後、連立交渉では、賃金引き下げおよび増税に関する問
題が主題となった。次期蔵相シュタインブリュックは、財政問題の
作業部会の会議を前に、国家予算の巨額の赤字は、支出削減だけで
はもはや埋めることができない、と警告した。この会議は、明確な
進展を見せなかった、と出席者は述べた。その他水曜には家族、労
働、厚生問題の各作業部会が、キリスト教民主、社会同盟と社会民
主党の専門家を交えて話し合いを行なった。報道によれば次期首相
メルケルは、月曜日には支出削減計画を検討し決定を下す話し合い
に参加する6人を指名した。




10月27日(木)

CDU/CSUと社民党は3度目の連立協議を終える

(ベルリン)キリスト教民主、社会同盟と社会民主党は、大連立に関する3度目の
話し合いを終えた。キリスト教民主同盟党首アンゲラ メルケルは、きわめて良好
で、責任感にあふれる協議であった、と述べた。話し合は内政、教育、文化、研
究、厚生の諸問題を中心に行なわれた。両者は、生涯労働時間を長期的には長くす
る方向で意見が一致した。これにより年金受給開始年齢を、2011年から段階的に
67歳まで先延ばしにする予定である。交通の専門家は、2006年の交通に対する投
資を10億オイロ増額することで折り合った。厚生政策では違憲の接近はなかっ
た。次期大蔵大臣ペーア シュタインブリュック(社会民主党)は、国家財政の健
全化問題では、まだ何も決定していない、と強調した。連立交渉は11月中旬まで
に終わることになっている。

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アムステルダム空港収容所で火災 死者発生

(アムステルダム)アムステルダムのスキポール空港の敷地内にあ
る収容所で火災が発生し、国外退去になる収容者11人が死亡した。
当局の話によれば、15人が負傷した。火災は夜に発生したが、今
までのところその原因については解っていない。この独房には、麻
薬の密輸人と違法労働者と見られる人物を中心として、約350人が
収容されている。オランダ首相バルケネンデは、この自己の規模に
衝撃を受けている、と述べた。人権擁護団体は、2002年に開設さ
れたばかりのこの収容所では、すべての独房の扉を中央で一括して
開けることはできないようになっていた、と批判した。この収容所
では既に一度火災が発生していた。

イラン大統領に対する批判が世界各国から

(テヘラン)イラン大統領アフマディネジャドは、イスラエルをせ
ん滅するようにと訴えたが、これは世界各地から激しい非難を受け
た。EU加盟各国の首脳は首脳会談で、この発言は責任ある国際社
会の一員であることと矛盾する、と非難した。これより前ドイツを
含む数ヶ国は、イランの外交官を呼びつけていた。ドイツ政府の態
度表明の中では、アフマディネジャドのこの発言はとうてい容認で
きない、と記されている。イスラエル首相シャローンはイランの国
連からの追放を求めた。イラン指導部に対する異例の強い批判がロ
シアからも出ている。米国はアフマディネジャドの演説後、イラン
政府が核兵器を持つ野望を持っているのではないか、との不安は当
たっていた、との見方を示した。

イスラエルは「イスラーム ジハード」に対し攻勢をかける

(エルサレム)最近のパレスチナ人による自殺攻撃を受け、イスラ
エルは急進派パレスチナ人組織「イスラーム ジハード」に対し断
固たる措置を取る、と予告した。首相シャローンは、この組織の基
盤を破壊するまで、集中して大規模な攻勢をかける、と述べた。イ
スラエルの戦闘機がガザ帯状地帯の目標地点2カ所を攻撃した。そ
の他イスラエル軍は、西ヨルダンランドのジェニン市に進入した。
「イスラーム ジハード」は水曜日に起きてイスラエル人5人を殺
害し、26人を負傷させたハデラ攻撃を行なったことを認めてい
た。




10月28日(金)

イラン政府はイスラエルに対する敵対的態度を強調

(テヘラン)世界各国からの激しい非難にもかかわらず、イラン大統領マハムード
 アフマディネジャドは、イスラエルせん滅の呼びかけを強調した。数千人のイラ
ン人が、テヘランで毎年行なわれる反イスラエルの大規模デモで、彼のこの態度を
支持した。これより前、モスクワのイラン大使館は大統領の発言をやわらげた声明
を発表していた。イスラエルは、イランのこの罵倒を止めさせるために、国連安保
理の特別会議の実施を要請し、世界各国はイラン政府の脅迫から目を閉ざしてはな
らない、と述べた。アフマディネジャドの発言により、世界各国は怒りを表わし、
イスラーム共和国イランは核兵器を製造しているのではないか、との不信を強めて
いる。核問題でイランの同調国であるロシアも、国連安保理でこの核をめぐる対立
が話し合われなければならないとの考えに対して、一定の理解を示した。安保理に
は制裁を課す能力がある。

     その他のニュース

イスラエルの再空爆でパレスチナ人1人が死亡

(ガザ市)イスラエル空軍は金曜夜、ガザ帯状地帯の北部に対して
4度めとなる爆撃を行なった。パレスチナ人の病院職員によれば、
武装パレスチナ人を乗せた自動車を狙ったこのミサイル攻撃で、急
進派アル・アクサ旅団の少なくとも1人が死亡し、その他1人が負
傷した。イスラエル軍のこの爆撃は、急進派パレスチナ人が、イス
ラエル人のすむ地域へ2発のミサイルを打ちこんだことに対する応
答である。水曜日にイスラエル側の都市ハデラで起きたパレスチナ
人による自殺攻撃事件の後、イスラエル軍はパレスチナ人居住区へ
の空爆を再開した。その際木曜日には8人が死亡した。うち2人は
急進派パレスチナ人組織の隊員で、6人は一般市民であった。

チェーニー副大統領の主席参謀がCIA疑獄で訴えられる

(ワシントン)CIAの女性情報部員の身元が暴かれた事件で、特別
調査員は、大統領府の高官に対する起訴を行なった。それによれ
ば、副大統領チェーニーの主席参謀リビーは、偽証、権利の侵害、
虚偽の発言で責任を負わねばならない。米国政府の正式の発表によ
れば、リビーは訴えられた直後、主席参謀職を辞任した。長年大統
領と密接な関係にあった顧問ロウヴに対する捜査は、引き続き行な
われる。この事件はブッシュを内政上の危機に追いやるものであ
る。この事件は、2003年夏に、CIAの情報部員プレイムの身元が
暴かれた事件に関連するものである。米国のテレヴィの解説員は、
彼女の夫がイラク戦争で批判的な発言を行なったため、米国政府が
報復したものである、と判断している。

イラクに関するダイムラー社とズィーメンス社の捜査は行なわない

(ミュンヘン)ドイツでは、イラクの元権力者サッダーム フセイ
ンに賄賂を支払った事件に関して、ズィーメンス社とダイムラー・
クライスラー社に対する捜査は、当面行なわない。検察は、情報が
あまりにも不足している、と発表した。木曜日には中立のフォルカ
ー委員会が、国連に対して、汚職および贈収賄に関する報告書を提
出した。それによれば、国連の食料の代金にあてるためイラクの石
油を購入する計画のなかで、受注するために、66ヶ国の2千2百社
以上が不正に支払いを行なった。ズィーメンス社とダイムラー・ク
ライスラー社などドイツ企業の名前も上がっている。この石油購入
計画は、1996年から2003年までイラクが、一定の量の石油を売
却し、食料品と医薬品を購入することができるようにするためのも
のであった。




10月29日(土)

ニュー デリーで連続攻撃 死者少なくとも50人

(ニュー デリー)ヒンドゥー教の祭典ディワーリ(灯明の祭)を3日後にひか
え、インドの首都ニュー デリーでは連続攻撃があり、少なくとも50人が死亡し
た。警察の情報によれば、数分間の間に人通りの多い市場2カ所と、バスの中で爆
発が起きた。目撃者の話によれば、犠牲者の中には子供が多数含まれている。外国
人を含め、少なくとも70人が負傷した、と通信社PTIは伝えている。ドイツ外務省
に入った最初の情報によれば、この事件に巻き込まれたドイツ人はいない、とのこ
とである。インド首相マンモハン シンは、「テロ分子」にこの責任がある、とし
た。パキスタンは、「犯罪的なテロ行為である」と述べた。放送局NDTVは2件の
逮捕が行なわれた、と報じた。

     その他のニュース

イラクのシーア派の都市では爆弾事件で死者多数発生

(バグダード)イラクでは自動車爆弾が破裂し、少なくとも25人
が死亡した。警察の情報によれば、負傷者は約40人で、バグダー
ドの北にあるシーア派の都市ホワイデルで発生した。これより前に
はバグダードとバイジでは2件の襲撃事件が発生し、米兵3人が死
亡した。キルクークではイラク人警官2人が爆発で死亡した。ラテ
ィフィーヤでは殺害されたイラク人7人が発見されたが、うち3人
は警官であった。また12月に行なわれるイラクの国会議員選挙に
は、5大連合が候補者をたてる予定である。今年1月に行なわれた
暫定国会議員選挙に候補者を立てた連合に若干の変更を加えたもの
に加えて、スンニー派も共同の組織を作って選挙に送り出す予定で
ある。

イランは損失をおさえる方針 他国には暴力を加えないと発言

(テヘラン)イラン大統領アフマディネジャドがイスラエルを敵視
する発言を行ない、国連が批判したことを受け、イラン政府は国連
憲章を支持する、と述べた。イランは他歩行に対して暴力を行使す
ることもないし、そう述べて脅すこともない、と同国外務相は発表
した。専門家は、これをイラン指導部が被害拡大をおさえるための
努力である、と見ている。アフマディネジャドはイスラエルを地図
上から抹消するように求めたが、国連安保理は金曜日にこれを非難
していた。ドイツ・イスラーム教徒中央評議会も、この呼びかけを
受け入れられない、と述べt。あ欧州議会の外務委員会議長ブロー
ク(キリスト教民主同盟)は、イラン外相モッタキに対して、アフ
マディネジャドの発言をEU議会ではっきりさせるように求めた。

ベルリンで反イスラエルの抗議活動

(ベルリン)ベルリンのシャルロッテンブルク区で、約350人が反
イスラエルのデモに参加した。これはいわゆる「アル・クッズの
日」つまり「エルサレムの日」の集会で、突発的な事件は起こらな
かった。条件を課された上で認められたこの抗議活動に参加する人
の数は、昨年と比べて明確に減少した。時を同じくして数百人が、
これに対抗するデモを行なった。




10月30日(日)

ドレスデンのフラオエン教会は記念礼拝を行なって聖別される

(ドレスデン)破壊されてから60年、ドレスデンのフラオエンは再び教会として
使われる。この教会の再建には11年間が必要であった。礼拝とその後の記念式典
には、世界各国から約1,700人の客が参加し、その中には連邦大統領ホルスト ケ
ーラー、首相ゲアハルト シュレーダー、そしてその後任アンゲラ メルケルも含
まれていた。プロテスタントのルター派のザクセン領邦教会の監督ヨッヘン ボー
ルは、この教会の再建を、和解の精神が産み出した最大の作品である、と評価し
た。バロック様式のこの建物の前には、6万人以上の人々が集まり、2時間にわた
る屋外礼拝を見守った。この礼拝の中では、説教団、洗礼盤、祭壇、オルガンそし
て最後には教会全体が聖別された。

     その他のニュース

ニュー デリー攻撃の首謀者捜査

(ニュー デリー)インドの首都が連続攻撃を受け、流血の事態に
至った事件で、当局は全力を挙げて黒幕の捜索を行なっている。警
察は容疑者のモンタージュ写真をばらまき、数人が逮捕された。こ
の爆弾攻撃では、カシミール地方からのインド軍の撤退を求めて闘
争を行なっているイスラーム急進派組織が、犯行を認めている。治
安の専門家は、この声明が本物であるかどうか、疑っている。この
爆弾事件は土曜日にニュー デリーで起き、60人以上が死亡、ほ
ぼ200人が負傷していた。ドイツ首相シュレーダーはインド政府に
対して、テロとの戦いで力を緩めないように、訴えていた。

コートディヴォアール野党は大統領に抗議

(アビジャン)西アフリカの共和国コートディヴォアールでは、数
千人の野党支持派が、大統領バクボが任期を一年間延長したことに
対して抗議を行なった。アビジャンではデモ隊が、大東慮の即時退
任を求めた。治安部隊は警告のための射撃を行なった。バクボは本
来なら日曜日に予定されていた大統領選挙を、同国が内戦が発生す
る緊張をいまだに克服できていないとして、国連の承認を得て中止
していた。同国では、2002年9月に起きて失敗に終わったクーデ
タ以来、緊迫した情勢が続いている。それ以来、政府は同国南部
を、反乱勢力は北部を掌握している。

ミュンテフェリング「年金受給開始を67歳にする長期計画」

(ベルリン)キリスト教民主同盟党首メルケルに続いて、社会民主
党党首ミュンテフェリングは、検討されている年金受給開始年齢の
67歳への延期を、長期的には計画している、と発表した。これは
来年あるいは再来年に検討開始となる、とミュンテフェリングは
「ビルト アム ゾンターク」紙に述べた。次期労働・社会福祉大
臣である彼は、年金の削減は現在の任期の課題ではない、とも語っ
た。ミュンテフェリングはこの新聞の中で、55歳以上の人々の雇
用を作り出すために、大連立政権は計画を立てる、とも予告した。
その他彼は、年末に執行するいわゆる個人株式会社育成制度の延長
をすることに賛成である、これは失業者が自立する大きな可能性を
生む、と述べた。



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