５月２９日〜６月４日のドイツのニュース
５月２９日（月）
カブールでタリバーン失脚後最大の騒乱
（カブール）カブールでは米軍のトラックと一般市民の自動車が衝突し、タリバー
ン体制が2001年末に崩壊して以来、最悪の暴動を引き起こした。さまざまな報道
によれば、この暴動では、少なくとも14人が死亡、140人以上が負傷した。数百
人の腹を立てたアフガニスタン人が、大統領ハミド カルザイの宮殿へ押し寄せ、
彼の死と米国に対する発言を求めた。この抗議行動の中で、商店が略奪を受け、警
察の自動車が放火された。アフガニスタン政府は、夜間外出禁止を課した。
一方アフガニスタン南部では、米空軍とのかなり激しい戦闘が続けられた。アフガ
ニスタン側の情報によれば、ヘルマンド州での爆撃では、少なくとも50人の急進
派イスラーム教徒のタリバーンの戦闘員が死亡した。
その他のニュース
イラクでは攻撃が発生 死者50人以上
（バグダード）イラクでは数件の襲撃事件と攻撃が行なわれ、50
人以上が死亡した。少なくとも11人の死者を出した一番激しい攻
撃は、午前中にバグダードの北80キロにあるカレス市で起きたも
ので、日雇い労務者がたくさん乗り込んだバスが、爆弾の上を通過
したために起きた事件である。警察の情報によれば、17人が負傷
した。首都では数時間のうちに少なくとも4件の襲撃事件が起き、
20人以上が死亡した。同国南部でも、これ以外の攻撃が行なわれ
た。一方バグダードでは、元大統領サッダーム フセインに対する
裁判で、証人尋問が行なわれた。インドネシア地震の被災地では降雨のため支援活動が困難に
（ジャカルタ）インドネシアのジャワ島での大地震から2日、生存
者への救援は遅々として進まない。激しい雨と停電のため、救助隊
の活動は困難をきわめ、病院は絶望的なほどの仕事を抱えている。
瓦礫の下からさらに生存者を見つけ出せる希望はほとんどない。数
万人の家を失った人は、ますます劣悪な衛生条件下で3日目の夜を
過ごさなければならない。大統領ユドヨノは、支援の調整がうまく
いっていないことを認めた。インドネシア当局の情報によれば、死
者の数は少なくとも5,135人である。最大で20万人が家を失っ
た。同国政府は、3カ月間の緊急事態を宣言した。CDU/CSUと社民党はハルツIV法の改正の規模をめぐり対立
（ベルリン）連邦政府は、ハルツIV法による労働市場改革に必要
な経費が、予想より高額に上るため、今までの計画よりも抜本的な
支出削減策を取る方針である。中でも連立与党キリスト教民主、社
会同盟と、社会民主党は、秋に計画されているこの法律の改正の規
模をめぐって対立している。キリスト教民主同盟党首で首相のメル
ケルは、同法はいわゆる開発続行法に留まるのではなく、より広範
な第二段階の「抜本的修正」を受けるべきである、と述べた。これ
に対して社会民主党は、細部の修正にとどめる方針である。同党首
ベックはベルリンで開かれた党役員会の後、ハルツIVの修正の必
要性があることは認めたが、恐怖をあおるような筋書きを広める理
由はない、と述べた。
５月３０日（火）
国連「エイズ拡大が初めて鈍化」
（ジュネーヴ）エイズは25年前に発見されて以来初めて、その拡大の速度が遅く
なった。昨年世界各地で410万人がHIウィルスに感染した、と国連の組織国連エ
イズ合同計画は新たな年次報告書の中で述べている。前回の報告書に記された期間
の2003年には、これより約70万人多かった。国連エイズ合同計画の集計によれ
ば、2005年末には全世界で、約3千8百万6千人がエイズウィルスに感染してい
た。このため同計画は、エイズとの戦いを軽視しないように警告した。
この報告書によれば、あいかわらず南アフリカが、最もひどい発生地域である。す
べてのエイズ感染者のうち3分の2がここに暮らしている。旧ソ連の各国でも、エ
イズはさらに拡大を広げている。
その他のニュース
EU裁判官「飛行機の乗客の情報に関する協定は法律違反」
（ルクセンブルク）EUと米国が飛行機の乗客の情報を相手に伝達
することを決めた協定は、欧州裁判所の判断によれば、違法であ
る。米国では情報保護は十分に守られていない、とルクセンブルク
の法廷はその理由を述べた。この協定は、航空会社は米国に旅行す
るすべての乗客の情報、住所、電話番号、クレジットカード番号を
含めた情報を、を伝えるという内容を含んでいる。米国はこの情報
はテロとの戦いを進める上で必要だ、と見ている。EU委員会は、
この情報は今後しばらく米国当局に伝える、と発表した。ルクセン
ブルクの同裁判所は、情報に関するこの協定の土台となる法的な基
盤を作るために、9月末までの期限を認めた。米国はクウェートの部隊をイラクに移動
（ワシントン、バグダード）イラクの米軍は、1千5百人増強され
た。米国防省の発表によれば、クウェートの2大隊をイラク西部の
アンバル州に送った。この兵士たちは、スンニー派の反乱およびテ
ロ組織アル カーイダの支持者との戦いを支援することになってい
る。アンバルはスンニー派急進派の拠点である。イラクでは火曜日
に攻撃があり、今までに40人以上が死亡していた。バグダード北
部の市場では、自動車爆弾が破裂し、この事件だけで22人が死亡
した。ヒラ市では自殺攻撃犯が、少なくとも12人を巻き添えに死
亡した。この男は中古車の販売場で爆弾に点火した。北アフガニスタンの支援組織の隊員が銃殺される
（カブール）今まで比較的安定していたアフガニスタン北部から
も、大規模な暴力行為が報告されている。警察の情報によれば、ジ
ャウジャン州では支援組織「援助活動」の現地人の職員4人が銃殺
された。自転車に載っていた何者かが、自動車に載っていた職員に
向かって発砲した、とのことである。死亡したのは女性3人と男性
1人である。犯行現場は、マサリシャリフにあるドイツ軍の新たな
野営地から北西に約百キロの地点にある。木曜日にはドイツ軍が、
国際保護部隊ISAFからアフガニスタン北部全体の指揮権を引き継
ぐ。
５月３１日（水）
米国はイランとの直接対話を提案
米国は、条件づきながら核をめぐる紛争に関して、イランとの直接交渉を行なう用
意がある、と発表した。大統領ジョージ W. ブッシュと外務大臣コンドリーザ ラ
イスは、米国は核をめぐる対立を平和的に仲裁する上で、主導的な役割を果たすつ
もりだ、ただしそのためにはイランがこれ以上多くのウランを濃縮しないことが条
件となる、と発表した。今まで米国政府は、ロシアおよびEU加盟のドイツ、フラ
ンス、英国の仲裁の提案の後押しを受けていた。イラン政府はこの対話の呼びかけ
に冷静な反応を示している。イランは、ウラン濃縮の注視を再び拒否し、核兵器流
出防止条約からの脱退する権利があることを指摘している。
その他のニュース
イラク政府は大量殺戮に関して米軍に対する非難申し立て
イラク政府はハディタでの大量殺人に関連して、米軍に対する激し
い批判を申し立てた。首相アル・マキリは、この事件は不安をかき
立てると述べ、独自の調査を行なう、と予告した。米国海兵隊は、
ハディタでの攻撃に対する報復を行ない、一般市民24人を射殺し
た、とされている。駐米イラク大使アル・スマイダイエは、米兵が
無防備の一般市民を殺害したとされるいくつかの事件が起きている
ことを思い起こさせた。米大統領ブッシュは、全面的な解明を行な
うと約束し、この非難が真実であると証明されれば、責任者を処罰
する、と発表した。コンゴでは民兵と国連部隊が戦闘 死者多数
コンゴ軍と国連平和部隊が協力して起こした、同国東部の蜂起勢力
に対する軍事行動で、過去数日の死者は80人を越えた。犠牲者の
多くは、地下資源が豊かなイトゥリ地区で住民を圧迫している民兵
である、と平和部隊の広報は水曜日にキンシャサで発表した。コン
ゴでは7月末に複数の政党が候補者をたてる選挙が、40年ぶりに行
なわれることになっている。選挙の期間中、EU各国軍からなる国
連平和部隊の兵士が、ドイツの指揮下で支援活動を行なう予定であ
る。ドイツ連邦議会は、この派兵に関する決定を木曜日に行なう方
針である。地震の被災者は食料と飲み水がいまだに不足
大規模な国際支援が行なわれているにもかかわらず、数千人のイン
ドネシアの地震被災者は、まだ食料と医薬品の供給を待っている。
ドイツは緊急支援を倍増し、百万オイロとした。この資金は主とし
てテントと緊急医療品購入に当てられる、と政府は発表した。疫病
の発生に対する懸念から、インドネシア政府はジャワ島の被災地域
で、はしかとマラリアの予防注射を開始した。当局の最新情報によ
れば、今回の激しい地震では約6千人が死亡した。
６月１日（木）
連邦議会は長期失業者に対する処罰の強化を決定
（ベルリン）連邦議会は、2型失業給付金の経費が爆発的に増大しているのを止め
るため、労働市場改革ハルツIV法の強化を決定した。国会議員のうち393人が処罰
の強化に賛成し、150人が反対した。長期失業者は今後、可能な就職先に就職しな
かった場合には、減額された給付金を受け取ることになる。一年で3回紹介された
仕事を断った場合には、支払いは完全に中止となる。その他、1年以上にわたって
同居している人すべては、いわゆる生活必需品共同体に分類されることになる。こ
れにより住居に必要な費用の受取を制限できるようになる。また財産を合算するに
あたって控除額が減額されることになる。外勤を監視することで、乱用を発見する
ことになっている。
その他のニュース
連邦議会はドイツ兵のコンゴ派兵に賛成
（ベルリン）連邦議会ははっきりした賛成多数で、国防軍のコンゴ
民主共和国派遣計画を承認した。連邦政府のこの動議に対しては、
緑の党の多数も賛成した。自由民主党と左派党が反対した。国防軍
は、2千人規模のEU軍のうち、約8百人を占め、7月末に予定され
ているコンゴでの選挙の安全を確保することになっている。連邦議
会の国防特使ロッベは、今後派兵にむけた国防軍の準備は不十分で
ある、と批判した。また連邦議会は、明確な賛成多数で、コソヴォ
の平和維持に従事するドイツ兵の派兵を1年間延長した。アフリカ
連合のダルフール派兵の物資補給を支援する活動は、半年間延長さ
れた。連邦情報局はエル マスリ誘拐を早期から知っていた
（ベルリン）連邦情報局はレバノン系ドイツ人エル マスリ誘拐事
件について、以前発表していたよりも早期に情報をつかんでいた。
2004年初めの時点ですでに、同局の職員はこの事件について情報
を得ていたが、上司には伝えていなかった、とドイツの国外を担当
する秘密情報部である同局は発表した。連邦首相府は、情報の取り
扱いの誤りであり、連邦政府は2004年5月に解放された後によう
やく、この誘拐事件について知った、と発表した。エル マスリ
は、米国秘密情報部によって2年半前にマケドニアからアフガニス
タンへ誘拐され、そこの刑務所で虐待を受けた、と主張している。外相会談でイランとの核対立を協議
（ウィーン）国連安保理で拒否権を持つ五大国とドイツの外相は、
イランの核計画をめぐる対立で、足並みを揃えた態度を取るための
協議を行なうために集まった。独外相シュタインマイアーはウィー
ンでの会談を前に、イランがウラン濃縮を断念するように働きかけ
るために、経済的および政治的な協力関係を取りまとめることが議
題である、と述べた。米大統領ブッシュは、イランがウランの濃縮
を断念しないのであれば、国連安保理の制裁を科す、と改めて威嚇
した。米国政府は直接対話を行なう条件として、ウラン濃縮を中止
することをあげていたが、イラン政府はこれを拒否した。
６月２日（金）
イランは核をめぐる対立であいかわらず妥協の用意なし
（テヘラン）イランは核をめぐる対立で、国連の拒否権を持つ五大国とドイツが新
たに提案を行なったにもかかわらず、ウラン濃縮計画に固執している。原子力発電
の平和的利用は今後も続ける、と大統領マハムード アフマディネジャドはテヘラ
ンで述べた。一方ウィーンでは6カ国の外務大臣が木曜日に、イランがウラン濃縮
を断念しやすくする、経済的な刺激策を中心とする対策に合意していた。ドイツ首
相アンゲラ メルケルは、イラン政府へのこの提案は、「信じられないほどの絶好
の機会」であると述べ、理性を持つすべての勢力に対して、紛争解決の可能性を利
用するように、と訴えた。モスクワでは大統領ウラジミール プーチンが、ロシア
は核をめぐる対立でいかなる形であれ実力を行使することを拒否する、との立場を
明確にした。
その他のニュース
イラクでの残虐行為に関連して米軍に対する新たな告発
（バグダード）ハディタでの大量殺戮疑惑が公表されたことを受
け、駐イラク米軍に対する新たな告発が行なわれた。米兵がイシャ
キ地区のある家をテロリストの避難所であると考えたため、その家
に住む家族11人を射殺した、と証言する複数の証人が写ったヴィ
デオが出てきた。この中では殺された成人と子供数人の姿が写って
いる。米軍は、大量虐殺が行なわれたことを否定している。イラク
首相アル マリキは、米国に対しハディとの事件の捜査をイラクに
委ねるように求め、一般市民が「あてずっぽうで」殺されたことは
全く許容できない、と強調した。連邦政府の連立に波風
（ベルリン）ハルツIV法の規定を厳格化することで協力しあったに
もかかわらず、大連立内部の対立は続いている。労働大臣で副首相
のミュンテフェリング（社会民主党）は、メルケル首相の方針の中
で、連立政権の中で何らかの点で合意ができない場合には、「伍長
の手法」で行なわれることになるだろう、いくつかの州は既に、労
働市場改革の今後の進展に関して、連邦参議院では賛成票を投じな
い、と予告している、と述べた。キリスト教民主同盟事務長ポーフ
ァラはこれを受け、社会民主党に対し、「より敬意を持った」対処
をするように求めた。大連立が成立してから半年、内部の対立が激
化すると、健康保険改革に関する話し合いにも障害がでることが懸
念されている。ユーロネクスト証券市場とドイツ市場の合併交渉は破綻
（パリ）ユーロネクスト証券市場は、ドイツ証券市場との合併交渉
を最終的に打ち切った。ヨーロッパの4カ国にまたがる株式市場の
長であるテオドルはパリで開かれたニュー ヨーク市場の長セイン
との共同記者会見で、これを核にした。両者は世界最大で、大西洋
をまたぐ初めての証券市場の合併に合意した。ドイツ市場は、今後
もユーロネクスト市場を手に入れるべく活動する方針である、と発
表した。
６月３日（土）
チェコ国会議員選挙では野党がぎりぎりの勝利
（プラハ）チェコでは国会議員選挙の結果、政権交代が行なわれる。ほぼすべての
票が集計された結果、野党の民主市民党がかろうじて勝利をおさめた。EUに批判
的な保守派のミレク トポラネクの政党が約35%の得票率で、8年前から政権を持
つ首相イジー パロウベク率いる社会民主党の32%強より優勢に立った。トポラネ
クは勝利宣言を行なった。ただし組閣にあたっては、連立相手を探す必要がある。
連立する可能性があると見られるキリスト教民主党は約7%の得票率、同じく緑の
党は6%で初めて国会の議席を得た。共産党は13%の票を集めた。大政党は選挙前
に、大連立は行なわない、としていた。
その他のニュース
イラクでは攻撃 再び多数の死者が発生
（バグダード）イラク南部のバスラで自殺攻撃が行なわれ、15人
から21人が死亡した、とのさまざまな報道が行なわれた。治安部
隊の情報によれば、犯人が人通りの多い市場で爆死したこの事件
で、少なくとも80人以上が負傷した。数週間前からシーア派民兵
が権力と影響力の増大を目指して流血の戦闘を繰り広げているこの
町に対して、首相アル マリキはようやく3日前に非常事態を宣言
していた。バグダードでは襲撃事件が起こり、ロシア大使館の職員
1人が殺害され、4人が誘拐された。ロシア外務省とイラク内務省
がこれを確認した。この事件は、大使館近くでロシア人の車が停止
させられ、銃撃を受けたものである。ソラナはイランに「強い圧力」をかけると威嚇
（ブリュッセル、テヘラン）イランとの核をめぐる対立で、EU外
務委員ソラナはテヘランを訪問し、イラン政府に国連の拒否権を持
つ五大国とドイツの交渉の提案を行なう方針である。彼の広報がこ
れを確認したが、具体的な日程は挙げなかった。イラン政府がこの
提案を拒否するのであれば、「強い圧力」をかける、と威嚇した。
もしイランが拒否するのであれば、イランが電力ではなく核兵器を
望んでいることの証明である、とソラナは「ディ ヴェルト」紙に
述べた。イランはこれより前、イランに経済的な優遇措置を提供す
る交渉の原案の検討を行なう用意がある、と発表していた。しかし
外相モッタキは同時に、イランは自力でウラン濃縮を行なうことに
こだわっており、前提条件は受け入れられない、と明言した。カナダでは反テロの動員で逮捕者
（トロント）反テロの動員が行なわれたカナダでは、少なくとも
17人の容疑者が逮捕された。報道によれば、トロント周辺での手
入れには、4百人の警官と秘密情報部の職員が参加した。「この地
テロ組織」の隊員は、爆発物による攻撃を計画していた、とのこと
である。
６月４日（日）
イランは西側に石油危機に追い込むと威嚇 米国は懐柔
（テヘラン、ワシントン）イランは初めて石油の備蓄を核紛争の圧力材料として使
用する。西側がイランを攻撃する場合には、世界規模の石油危機が起きるだろう、
とイランの宗教界の長アヤトッラー アリ ハメネイが国営ラジオの中で警告し
た。攻撃が行なわれた場合には、同地域からの石油輸出は深刻な危機に陥る、とハ
メネイは述べた。米国外務大臣コンドリーザ ライスは、イラン政府のこの新たな
脅迫をあまりに重視しないようにと警告し、イランは原油売却による収入に大きく
依存しており、同国の国家財政の約8割は石油によるものである、と述べた。ちな
みにイランは世界第4位の石油輸出国である。
その他のニュース
チェコの保守勢力の代表は組閣を行なう方針
（プラハ）チェコの保守派は、国会議員選挙で手詰まりの状態にな
ったにもかかわらず、新政府の阻隔を開始する方針である。民主市
民党党首トポラネクは、共産党を除くすべての政党と連立に関して
協議をする方針である、と述べた。ただし社会民主党所属の現首相
パロウベクは、大連立は既に拒否している。彼は日曜日の選挙での
敗北を認めた。社会民主党は今回の選挙では32%の票を集めた。ト
ポラネクの民主市民党は35%に達した。この選挙結果は、小政党を
含めて、中道右派と中道左派の間の政治的な手詰まり状況を引き起
こした。このためチェコの組閣は困難が予想される。教皇は精霊降臨の大祝日に教会の起源に言及
（ローマ）教皇ベネディクトXVI世は、精霊降臨の大祝日に、教会
共同体の始まりを想起させた。教会は当初から全世界的なものであ
って、信徒には人種、文化、時間と空間の垣根はない、と彼は約十
万人が訪れたローマの聖ピエトロ広場での礼拝で述べた。ドイツ人
の教会の長である彼は、この祝日に自由の精神と隣人愛を訴えた。
ドイツプロテスタント教会の評議会議長でベルリン監督のフーバー
は、自由の精神を生きることそして他者のためににも求めるように
訴えた。ミュンテフェリングはCDU/CSUの州首相に譲歩を呼びかけ
（ベルリン）労働市場改革ハルツIV法修正に関する対立で、副首
相ミュンテフェリングは、キリスト教民主、社会同盟所属の州首相
たちに、譲歩するよう求めた。彼は複数の州首相からの批判を視野
にいれ、州首相は守勢をともに賛成し、連邦議会でこの修正を支持
する義務を負っている、と述べた。連立政府は対立にもかかわらず
危機には陥っていない、とも語った。連邦議会での議決を経て、頑
固に働くことを拒否している人には支援を取り消すことになってい
る。