７月３日〜９日のドイツのニュース
７月３日（月）
スペインの地下鉄で事故 死傷者多数
（マドリード）スペインの歴史上最悪の地下鉄事故が発生し、ヴァレンシアでは少
なくとも34人が死亡した。その他かなりの負傷者が生じ、うち何人かは重体であ
る。約150人の乗客を乗せた列車が脱線し、2両が転覆した。事件の原因はまだ不
明である。当局の広報は、この地下鉄はおそらく速度の出し過ぎである、と述べ
た。他の報道では、トンネルの壁ないしは天井部分が崩れていたことが、事故につ
ながった、とされている。捜査陣はテロの可能性を除外している。
ドイツ首相アンゲラ メルケルは、犠牲者の家族に弔意を伝えた。
その他のニュース
メルケルは健康保険改革決定を擁護
（ベルリン）連邦首相メルケルは、キリスト教民主、社会同盟と社
会民主党が合意した、健康保険改革の骨子を擁護した。これは加入
者にとって負い道である、とメルケルはベルリンで述べた。今回の
改革は、成長する市場である健康保険にとっても有益である、とも
述べた。大連立の首脳部は、法律で義務づけられている健康保険の
加入料を、来年には約0.5%値上げすることを決定していた。子供
のための疾病保険に必要な経費の財源として、2008年から徐々に
税金が投入されることになっている。加入料と税金は今後、一つの
健康保険基金にまとめられ、そこから各保険の金庫がそれぞれの加
入者の分の資金を受け取ることになる。野党は、この連立与党案を
厳しく批判している。連立与党は経済界の負担を50億オイロ減らす方針
（ベルリン）大連立政府は、2008年に予定されている法人税改革
で、経済界の負担を50億オイロ軽減する方針である。株式会社の
税負担は、現在の39%から30%に引き下げられる、とキリスト教民
主、社会同盟と、社会民主党の幹部が決定した改革の骨子では述べ
られている。その他に、利子などの資本による利益に対する補償金
課税（源泉課税）が導入される、とも書かれている。ドイツはボスニアのEU加盟を支援する方針
（サライエヴォ）ドイツはボスニア・ヘルツェゴヴィナおよびその
他のバルカン諸国が、EUに加盟する道を歩むのを支援する方針で
ある。外相シュタインマイアーはサライエヴォでの政治会談の後、
ボスニアがEU加盟のために必要な条件をより早く満たすことがで
きるように、ドイツは支援を行なう、ただし当面は同国が一連の改
革を開始しなければならない、と述べた。
７月４日（火）
イスラエル兵の釈放を求める訴え
（ガザ市）パレスチナ首相イスマイル ハニヤは、イスラエル兵ギルアッド シャ
リットを誘拐した者たちに、19歳の彼を適切に取り扱うように訴えた。この人質
事件を終わらせるために、ハマース政府はさまざまな関係を利用している、とハニ
ヤは述べた。誘拐犯が突きつけた最終期限が切れた後の、この兵士の命運は不明で
ある。イスラエルにパレスチナ人逮捕者の釈放を求めている犯人は、仲介を求めて
エジプトと接触することを断念した。イスラエル首相エフド オルメルトは、誘拐
犯に対し厳しい措置を取る、と予告した。
イスラエルの港町アシュケロンでは、夜にパレスチナ人急進派がミサイルが撃ち込
んだが、負傷者はでなかった。
その他のニュース
誘拐されたイラク副大臣は解放される
（バグダード）イラクのエネルギー大臣代理エル ハレスは、誘拐
されてから数時間後には解放された。これを確認したのはバグダー
ドのエネルギー省である。シーア派の政治家である彼は、イラクの
首都バグダードで護衛官と共に誘拐されていた。この誘拐事件の背
景については不明である。ヴァレンシアの地下鉄事故は速度超過が原因
（マドリード）スペインの都市ヴァレンシアでの重大な地下鉄事故
は、当初の調査によれば、速度の出し過ぎが原因である。当局の情
報によれば、情報の記録器の評価の結果、脱線した列車は許されて
いる速度の倍の速さで走っていた。月曜日に起きたこの事故によっ
て、41人が死亡、約50人が負傷した。スペイン全土で、数万人が
黙祷を行ない、犠牲者を追悼した。インド訪問中の首相サパテーロ
は、ヴァレンシアで行なわれる追悼ミサに出席できるように、この
訪問を中断した。NASAは欠陥にもかかわらずディスカヴァリーを発射させる方針
（ケイプ カナヴェラル）米国の宇宙局NASAは、スペース・シャ
トル「ディスカヴァリー」の打ち上げ許可を出した。月曜日には燃
料容器の断熱用材に亀裂が見つかったが、NASAの見解では、これ
は危険ではない、とのことである。このスペース・シャトルはあと
30分ほどで離陸する、とのことである。週末に2回の離陸計画は、
フロリダの天候条件が整わなかったため、中止せざるをえなかっ
た。この機体には7人の宇宙飛行士が乗っており、その中にはドイ
ツ人ライターも含まれている。彼は少なくとも6カ月間、国際宇宙
ステイションISSに留まることになっている。
７月５日（水）
国連安保理は北朝鮮のミサイル実験を非難する方針
（ニュー ヨーク）国連安全保障理事会は、北朝鮮のミサイル実験を非難する方針
であるが、処罰の措置を計画してはいない。さらに国会の最高の委員会に議席を持
つ国々は、北朝鮮が国際法上拘束力を持つ決議の中で批判するのか、それとも理事
会議長の声明の中で批判するのかでも、意見が一致していない。ロシアと中国は声
明に、他の13カ国は決議を行なうことに賛成している。北朝鮮首脳部はこれより
前に少なくとも7発のミサイルを発射させていた。米国および日本政府の情報によ
れば、今回の試験は技術的に失敗に終わっている。日本と北朝鮮は、それぞれの軍
隊を緊急態勢下に置いた。米国とNATOは厳しい対抗措置を取るように求めた。ロ
シアは北朝鮮大使を呼びつけた。中国首脳部は批判は一切行なわず、懸念を表明し
た。
その他のニュース
イスラエルは軍事攻勢を強める
（テル アヴィヴ）イスラエルの都市アシュケロンに対するパレス
チナ人による最新のミサイル攻撃を受け、イスラエルは軍事攻勢を
強めることを決定した。首相オルメルトを中心とするいわゆる安全
保証閣議は、政権を持つイスラーム急進派のハマース運動に対し、
ガザ帯状地帯および西ヨルダンランドへの動員を強化することに賛
成した。それによれば、ガザ帯状地帯をさらに小さな部分に分割す
ることによって、武装パレスチナ人の移動の自由を制限することに
なっている。フィンランドは現在のEU評議会議長として、イスラエ
ルのガザ帯状地帯での軍事的な行動を、度を過ごしている、と批判
した。国連の新たな機関人権評議会でも、パレスチナ人居住地域の
中でのイスラエルの行動が、厳しく攻撃された。カブールではタリバーンの攻撃が続く
（カブール）急進はイスラームのタリバーンは、アフガニスタンの
首都カブールでの連続攻撃を続けており、その中で一般市民1人を
殺害、40人以上を負傷させた。軍のバスの近くで通勤時間に爆発
物が破裂した。さらに1時間後、もう一発が貿易省の役人を乗せた
バスの近くで爆発した。タリバーン民兵は、今後もカブールおよび
北アフガニスタンで攻撃を続けると予告した。現地では6月1日に
ドイツ国防軍が、NATOが指揮する国際保護部隊の指揮権を引き継
いでいた。マケドニア選挙は突発事件なく終了
（スコピエ）マケドニア人は国会の今後の攻勢を決める投票を行な
ったが、、大きな突発的な事件は起きなかった。約170万人の有権
者は、国民の代表である国会議員120議席を決めるべく、投票を呼
びかけられていた。選挙の成り行きを、国外からの5百人を含め、
約7千人の監視員が監督した。以前はユーゴスラヴィアに属してい
た同共和国は、EUおよびNATOに加盟する努力を続けている。
７月６日（木）
イスラエル軍とパレスチナ人は公然と交戦
（ガザ）ガザ帯状地帯へ再び侵攻してから初めて、イスラエル軍は武装パレスチナ
人と公然と交戦を行なった。少なくとも17人のパレスチナ人が死亡した。その多
くはベイト ラヒジャ地域での戦闘および空爆で発生した。イスラエル兵1人の死
亡も確認されている。イスラエル軍は大攻勢の一部として、緩衝地帯の設置を開始
した。そのために軍は、いくつかの沿岸地帯北部のユダヤ人入植地のいくつかを占
領した。
パレスチナ側の要人は、イスラエルはパレスチナ民族を「連帯的処罰」によって疲
弊させて、急進派イスラームのハマースの権力基盤に打撃を与えるつもりである、
と述べている。新たに設置された国連の人権評議会は、イスラエルの軍事侵攻を批
判し、調査委員会をガザ帯状地帯へ派遣するように指示した。
その他のニュース
ソマリアのイスラーム教徒は和平部隊を拒否
（モガディシュ）ソマリアでは無敵状態のイスラーム教徒は、移行
政府からの国際平和部隊の駐留要請を、はっきりと拒否した。ソマ
リアに外国人兵士がいることを望まない、ソマリアの問題は政治的
な問題であって、軍事的には解決できない、と「イスラーム教裁判
最高評議会」は声明を出した。アフリカ連合の20人態勢の代議
員、アラブ連合、ヨーロッパの代表はこれより前に、イスラーム教
の指導者およびモガディシュのその他の組織と、現状について調査
を行なっていた。またモガディシュの宗教界の要人は、イスラーム
教徒がコラーンの求める通りに、一日に5回の祈祷を行なわないの
であれば、処刑を行なう、と威嚇した。健康保険制度の重要な点で連立内部で対立の恐れ
（ボン）健康保険改革をめぐる譲歩をめぐる対立で、キリスト教民
主同盟と社会民主党の間の論調がはげ異さを増している。保守的な
ゼーハイマー派の広報で、社会民主党の国会議員カールスは番組の
中で、首相メルケルを指導力が弱いと批判し、社会民主党との申し
合わせは、キリスト教民主同盟所属の州首相が拒否したたため、短
時間で彼女の側から反故にされた、と述べた。社会民主党は、税金
による財源確保をさらに強く行なう方針である、健康保険組合への
払込金の増額は避けねばならない、とも述べた。社会民主党所属で
副首相のミュンテフェリングは、キリスト教民主、社会同盟の政治
家を非難して、改革を行なう勇気が不足している、と述べた。キリ
スト教民主、社会同盟の会派長代理ボースバッハは、連立を危機に
さらすことがあってはならない、と警告した。ベラルーシではルカシェンコの反対派が訴えられる
（ミンスク）独裁政治が行なわれているベラルーシでは、野党の政
治家および元大統領候補コスリンに対する裁判が始まった。ミンス
クの司法は、大統領ルカシェンコに反対する者たちを、「暴力行
為」に加担し「公共の秩序を乱した」として非難している。ミンス
ク国立大学の元学長のコスリンは、裁判の冒頭で、予断にとらわれ
ているとして、裁判官を承認しなかった。彼には6年の拘禁が言い
渡される可能性がある。野党の指導者レベドコは、ルカシェンコを
訴える国際法廷を開くように求め、これはルカシェンコ自身に対す
る裁判であるばかりではなく、ベラルーシの体制の政治姿勢に対す
る裁判でもある、と「ドイッチェ ヴェレ」に述べた。
７月７日（金）
連邦参議院は連邦制度の改革に賛成
（ベルリン）連邦制度の改革が効力を持つ可能性が出てきた。連邦議会に続いて連
邦参議院も、連邦と州の間の法律上の権限に関する新たな規定に、必要な3分の2
の賛成票を投じた。このほか州政府の代表である連邦参議院は、通勤と預金者に対
する税控除の縮小、高所得者の最高税率の45%への引き上げを含む税制改革法を承
認した。また連邦議会を通過したのは、職業活動および日常生活で差別が起こらな
いようにする同一取り扱い法である。また2型失業給付金の給付を受ける際の規定
の強化も可決された。これによれば長期失業者は、1年間に3回職の斡旋や学校で
の訓練の提案を拒否した場合、支援を受けられなくなる可能性がある。
その他のニュース
医師の雇用契約をめぐる妥協点の模索は続く
（デュッセルドルフ）市町村立病院で勤務する医師の雇用契約をめ
ぐる交渉で、双方の代表は長い夜に成ることを覚悟している。作業
班での話し合いに続き、市町村の使用者側連合と医師の労働組合マ
ールブルク同盟が、現在本会議でこの結果について議論している、
とデュッセルドルフの労働組合の広報は発表した。マールブルク同
盟は、ドイツ全土にある7百の市や郡にある病院で働く約7万人の
医師が、より多くの給与とより良い労働条件、そして独自の雇用契
約を得られるように求めている。使用者側はこの要求を財政的な裏
づけがない、として拒否している。医師側は2週間前から要求を掲
げてストを行なっている。イスラエルは逮捕者の交換の可能性を否定せず
（ガザ市）イスラエル軍はガザ帯状地帯への攻勢を続け、パレスチ
ナ人が住む地域の北部で拠点を確保した。医師の情報によれば、空
爆で少なくとも6人のパレスチナ人が死亡した。イスラエル国内治
安大臣ディヒターは、誘拐されたイスラエル兵と交換に、パレスチ
ナ人逮捕者を釈放する可能性について初めて言及した。急進派ハマ
ースの広報はこの提案を拒否し、この兵士の状態はよい、と述べ
た。パレスチナ大統領アッバスはすべての急進派組織に対して、イ
スラエルの領土に対してこれ以上ミサイルを打ちこまないように呼
びかけた。これより前イスラエルの都市スデロットはミサイルによ
る攻撃を受け、数人が負傷していた。イラクでの攻撃でふたたび何人かの犠牲者
（バグダード）イラクではスンニー派とシーア派のモスクに対して
攻撃が行なわれ、少なくとも17人が死亡し、数人が負傷した。最
も大きな被害を出したのは、モースルの西にあるシーア派のモスク
に対する攻撃であった。ここだけで9人が死亡し、50人が負傷し
た。イラクと米国の兵士が、バグダードの貧しい一角サドル シテ
ィで、激しい銃撃戦の後、シーア派の武力の指揮官を逮捕した。イ
ラク南部では日本が軍の撤退を開始した。日本政府の正式の発表に
よれば、約6百人の兵士は今後2週間以内にイラクを去る、とのこ
とである。
７月８日（土）
イスラエルは砲火の中断を求める提案を拒否
（エルサレム）パレスチナのハマース政権の首相イスマイル ハニヤは、ガザ帯状
地帯での完全な停戦を呼びかけていたが、イスラエルはこれを拒否した。首相エフ
ド オルメルトの広報はエルサレムで、テロリストとは交渉しない、2週間前に武
装パレスチナ人が誘拐したイスラエル兵を、まず釈放しなければならない、と述べ
た。イスラエル軍は数日間にわたる攻勢の後、ガザ帯状地帯北部のいくつかの地点
からは撤退した。ガザ市の周辺の地域では、イスラエル兵とパレスチナ人がはげし
い戦闘を行なっている。この戦闘と空爆で、パレスチナ人数人が死亡した。その中
には6歳の少女が含まれている。
その他のニュース
ポーランド首相は月曜日に職を退く
（ワルシャワ）双子の兄弟ヤロスラフおよびレフ カチンスキは、
今後それぞれ首相および大統領として、ポーランドの先頭に立つ。
今まで首相を務めていたマルチンキエヴィチはワルシャワで開かれ
た記者会見で、月曜に正式に大統領レフ カチンスキに辞任届を提
出する、と述べた。大統領は金曜日に既に発表した通り、双子の兄
弟で、国民主義的で保守的な与党「権利と公正」党首ヤロスラフ
カチンスキに、新内閣の組閣を委託することになる。ヤロスラフ
カチンスキは今回の人事刷新は、与党が11月の地方選挙で勝利す
るためのものである、と述べた。ユシュチェンコは国会に組閣の期限を設定
（キエフ）ウクライナ国会で多数を占める勢力が交代したことを受
け、大統領ユシュチェンコは国会議員に対し、今後活動する政府を
作るために1カ月の猶予を与えた。もしこの期間に組閣ができなけ
れば、3月に選ばれた国会を解散することになる、とユシュチェン
コはテレヴィで述べた。野党で親ロシアの「地域党」、共産党、社
会党は金曜日に、連立政権樹立で合意していた。彼らは国会の450
議席のうち、240議席を占めている。社会党が離反したため、本来
合意に達していたユシュチェンコの政党と元首相ティモシェンコの
選挙陣営からなる「オレンジ」勢力同盟は解体していた。シュタインマイアー「コンゴ派兵は中央アフリカ安定に不可欠」
（ベルリン）外相シュタインマイアーは、コンゴでの選挙期間中に
ドイツ兵を含むEUの兵士を派遣することは、中央アフリカの安定
のために必要不可欠である、と擁護した。これは、隣国ブルンジ、
ルワンダ、ウガンダに対してもよい影響を与えるだろう、と彼は
「フォークス」誌に述べた。社会民主党の政治家である彼は、今後
実施される可能性がある西スーダンの紛争地域ダルフールに対する
国連の委託を受けた上でのNATOの派兵に対しては、慎重な意見を
述べた。彼は、国連がヨーロッパの戦闘部隊に対してダルフールへ
出動を求めるとは思っていない、と述べた。南アフリカ大統領ムベ
キは、コンゴでドイツ国防軍が活動することを歓迎し、これはアフ
リカ大陸の平和、治安、安定にとって重要である、と独首相メルケ
ルとの会談後に述べた。
７月９日（日）
サッカー世界選手権決勝 イタリアはフランスと対戦
（ベルリン）間もなくサッカー世界選手権の決勝、イタリア対フランスがオリンピ
ック競技場で始まる。お昼にはドイツ代表選手団がベルリンのブランデンブルク門
の前で、50万人を越える応援の熱狂的な祝福を受けた。第3位決定戦を3対1で勝
利してから1日、ドイツ代表監督ユルゲン クリンスマンと彼の選手たちは、過去
4週間のファンの盛大な支援に感謝を述べた。連邦大統領ホルスト ケーラーは、
今回のサッカー世界選手権はドイツにとって偉大な勝利であった、との見方を示し
た。優勝はできなかったが、世界がドイツに対して関心と共感を持ち、大会は成功
であったと見た、と彼は述べた。
その他のニュース
シベリアの飛行機事故で死者120人以上
（モスクワ）シベリアで飛行機が着陸時に機体に損傷を受け、少な
くとも124人が死亡した。ロシア政府によれば、負傷者は68人で
ある。11人の生存者は、ケガをすることもなく炎上するエアバス
A310型機から救出された。同機にはバイカル湖畔で休暇を過ごす
つもりの子供たちがたくさん乗っていた。同機の飛行機会社サビル
の広報は、乗客の中には11人の外国人がおり、ドイツ人も1人含ま
れている。同機はイルクーツクへの着陸の際に、滑走路からはみ出
して、建物に突っ込んだ。この事故は、おそらくブレーキの故障に
よって発生したものと見られている。ロシアでは捜査陣の言葉とし
て、この飛行機はブレーキの油圧装置に故障があった、と報じてい
る。バグダードで攻撃 死者50人以上
（バグダード）バグダードのシーア派のモスクでは自動車爆弾攻撃
が発生し、警察によれば、少なくとも17人が死亡、40人以上が負
傷した。これに先立ちバグダードでは、武装シーア派によって40
人以上が狙われて死亡していた。警察の情報によれば、犯人はジハ
ード地区で路上封鎖を装って、歩行者を立ち止まらせ、その後彼ら
のうちのスンニー派を射殺していた。バグダードのシーア派モスク
に対する自動車爆弾攻撃に対する報復の攻撃である、と見られてい
る。土曜日のこの事件では、3人が死亡し、19人が負傷した。イラクでは米兵がさらに訴訟
（バグダード）強姦およびイラク人一般市民の暗殺容疑で、元米兵
グリーンが訴えられている件で、さらに5人の兵士が訴訟を起こさ
れた。バグダードの米軍は、4人の男が若いイラク人女性1人の強
姦と殺害、そしてその家族の3人の殺害に直接関与した件で、捜査
が行なわれている、と発表した。もう1人の兵士は、3月中旬にマ
ハムディジャ市近郊で起きたこの事件について知っていたのに、口
をつぐんでいた容疑がかけられている。立証がなされているかどう
か検討した後、5人の容疑者が軍法会議にかけられるかどうかが決
定される。米軍を解雇された21歳のグリーンは、既にこの事件で
は米国で民事裁判を起こされている。