9月18日〜24日のドイツのニュース



9月18日(月)

選挙に勝利した社民党には連立に関しいくつかの選択肢

(ベルリン)ベルリン市とメクレンブルク・フォアポメルン州で、社会民主党は明
確な勝利を収め、どのような連立を組むか話し合いを行なうが、まだどのような結
果になるかはわからない。ベルリンでは現市長クラオス ヴォーヴェライトは、左
派党と緑の党のどちらかを選択することができる。メクレンブルク・フォアポメル
ン州では、社会民主党所属の州首相ハラルト リングシュトルフは、現在の左派党
との連立を維持するか、キリスト教民主同盟と大連立を組むことができる。社会民
主党党首クルト ベックは、連邦同党がどのような連立をするかをあらかじめ決め
ることはない、と述べた。公の暫定最終集計結果は以下のようになっている。ベル
リンでは社会民主党が得票を増やし30.8%、キリスト教民主同盟は23.3%、緑の党
は13.1%、自由民主党は7.6%であった。メクレンブルク・フォアポメルン州で
は、社会民主党が30.2%に減らしたが、それでも28.8%のキリスト教民主同盟を上
まわった。左派党は16.8%、自由民主党は9.6%の得票率で、12年ぶりに州議会に
代表を送ることに成功した。極右の国家民主党も、州議会に議員を送りこむことに
なる。

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メルケルはCDUが選挙で敗北したが今までの方針を堅持

(ベルリン)連邦首相メルケルは、キリスト教民主同盟がベルリン
市とメクレンブルク・フォアポメルン州での選挙で敗北したにもか
かわらず、今までの方針を維持する方針である。同党首である彼女
はベルリンで、自分には他の選択肢はない、と述べた。またメルケ
ルはメクレンブルク・フォアポメルン州社会民主党に対し、キリス
ト教民主同盟と連立するように呼びかけた。彼女は、同州議会に国
家民主党が代表を送りこむことを、きわめて残念である、と述べ
た。社会民主党党首ベックも、国家民主党が若い人たちの間でこれ
ほど大きな支持を得ていることに、狼狽している、と述べた。国家
民主党は暫定最終結果では、7.3%の票を得た。

教皇が残念であると述べた後もイスラーム教世界では混乱が続く

(ローマ)イスラーム教世界では、教皇の発言に対して怒りが続い
ているため、ヴァティカンは対立をおさめる努力を続けている。同
国は、イスラーム教諸国に特使を派遣し、ベネディクト16世の演
説の内容を、現地の聖職者に詳しく説明するように委託した。教皇
に対してイスラーム諸勢力が脅迫を行なったため、ローマ市は安全
対策を強化した。イラクの都市バスラでは、デモ隊がドイツ国旗と
教皇の肖像に放火した。ブリュッセルのEU委員会は、発言の自由
を制限することを目的としたいかなる反応も容認することはできな
い、との声明を出した。

市民勢力がスウェーデンでは権力奪取

(ストックホルム)スウェーデンでは12年間野党の地位にあった
市民勢力が、再び政治の責任を引き受ける。次期首相ラインフェル
トを中心とする連合が、既に組閣の協議を開始している。日曜日に
行なわれた国会議員選挙では、4党からなる中道右派連合が、今ま
での集計によれば、総投票の48%を獲得した。ラインフェルトは、
同国で減税および国営企業の一連の民営化を行なう意向である。首
相パーション率いる社会民主党とその同盟は、46%強の票を集め
た。パーションは敗北を認め、辞任を予告した。




9月19日(火)

タイでは軍が権力を奪取

(バンコク)タイでは軍が15年ぶりにクーデタを起こした。軍は発砲を行なうこ
となく、バンコクを制圧した、との情報がある。反乱軍は、政治改革に関する決定
を下す委員会を設置した、とテレヴィで発表された声明の中で述べられている。軍
は戦時法の適用を宣言したが、首相タクシン シナワットはニュー ヨークから非
常事態を宣言し、自分があいかわらず首相である、と強調した。タクシンは国連総
会に出席している。一方反乱軍は将軍スラユド チュラノントのもと、国王プミポ
ンの信頼を得たものを首相に任命した。ベルリンの外務省は、対のドイツ人に平静
を保ち、ホテルに留まり、事態についてお互いに情報を交換するように求めた。

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ブダペストで騒乱 負傷者は少なくとも150人

(ブダペスト)ハンガリーではデモ隊と警察が激しい衝突を行な
い、政府の選挙戦の虚偽に関して怒りが強まっている。月曜日夜ブ
ダペストでは暴力的な抗議行動があり、少なくとも150人が負傷し
た。デモ隊は国営放送局の本部に押し寄せ、自動車に火を放った。
首相ジュルチャーニは、この危機にもかかわらず、辞任はせず、自
分の政策を堅持する、と予告した。また彼は1989年に共産主義体
制が終焉を迎えて以来「もっとも暗い夜」であると述べ、この抗議
は破壊活動である、と批判した。暴力に発展するきっかけとなった
のは、政権の座にある社会党の本部での録音記録が公表されたこと
である。この記録によれば、ジュルチャーニは、再選を確実なもの
にするために、大衆に経済状態について嘘をついていた、と述べ
た。

アナンは国連総会議で最後の演説

(ニュー ヨーク)国連総会でのお別れの演説で、事務総長アナン
は、近東紛争は国際的な安全保障にとって最大の課題である、と述
べた。これほど象徴的にも感情の点でも大きな意味を持つ紛争はな
い、と第61回国連総会の開会宣言の演説で彼は述べた。イラクや
アフガニスタンなどの紛争解決のための努力も、くすぶり続ける近
東紛争によって損なわれている、とも語った。彼は国連加盟国に対
して、公正な世界を実現するための戦いで一つになるように呼びか
けた。一方米大統領ブッシュは総会演説で、イラン政府に核計画を
放棄させるよう訴え、核をめぐる対立では今後も外交的な解決を図
る、と明言した。

リヴニはニュー ヨークでアッバスと会談

(ニュー ヨーク)イスラエルとパレスチナの幹部は、8カ月前に
急進派イスラーム教のハマースが選挙で勝利してから初めて、正式
な対話を再開した。イスラエル外相リヴニはニュー ヨークで、パ
レスチナ大統領アッバスと会談し、新パレスチナ政府組閣にむけた
前提条件について話し合った。この会合でリヴニはアッバスに、こ
の政府ができた場合に連立相手となるハマースは、イスラエルを承
認するようにとの諸外国からの要請と、暴力行使の中止を受け入れ
なければならないと明言した、とイスラエル軍ラジオは報じてい
る。さらにリヴニは、ガザ帯状地帯で武装パレスチナ人に誘拐され
たイスラエル兵士シャリットの解放を強く要請した。




9月20日(水)

連邦議会は国防軍のレバノン派兵を承認

(ベルリン)連邦議会は賛成多数で、レバノンの国際平和部隊へのドイツの参加を
承認した。当面の期限は2007年8月で、最大で2千4百人の兵士が、紛争地域の停
戦を安定させるために貢献することになっている。ドイツ海軍のレバノン沖合いへ
の派遣に賛成したのは、連立与党および野党の国会議員のうち442人であった。歴
史的な影響力を持つ今回の派兵に賛成するように、との連邦首相アンゲラ メルケ
ルの要請に、彼らは従ったことになる。
ドイツ政府が武装した兵士を近東に派遣するのは、初めてのことである。派兵の目
的は、レバノンにいる急進派イスラーム教のヒズブッラーに対する武器密輸を停止
させることである。ドイツ海軍の最初の艦船は、木曜日に出港する。

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タイの反乱軍は早急に民間人政府樹立を約束

(バンコク)タイでは軍事クーデタが起きたが、軍が権力を握る期
間は短いものにする方針である。将軍ソンティは、今後2週間で文
民政府を結成する、と予告した。また選挙が行なわれるのは2007
年になってからである、とも述べた。王家は反乱勢力を支持した。
国際社会は懸念を表明している。米国は平和的で民主的な解決を行
なうように求めた。EUは反乱勢力に対し、民主的な政府を作る道
を開くように求めた。バンコクの情勢は、暴力を用いない蜂起から
1日、平穏なままである。戦略的に重要な交差点には兵士が立ち、
路上には戦車が今なお停まっている。失脚したタクシン首相は現
在、英国にいる。

米国とイランは国連総会で応酬

(ニュー ヨーク)国連総会で、米大統領ブッシュとイラン大統領
アフマディネジャドは、激しい言葉のやりとりを行なった。また2
人は接触を避けた。アフマディネジャドは、イランの核政策を擁護
し、同国は原子力を平和的に利用する権利を持つ、と強調した。ま
た彼は米国と英国を批難し、国連を自らの目的のために乱用してい
る、と述べた。ブッシュは、イラン政府が同国の資産をテロ組織の
財源および核兵器開発のために利用している、と非難した。国連安
保理で拒否権を持つ5大国とドイツは、核をめぐる紛争について話
し合ったが、具体的な成果を上げることなく終了した。

ハンガリー首相ジュルチャーニに対する圧力が強まる

(ブダペスト)ブダペストで抗議活動が始まって2日目の夜、首相
ジュルチャーニに対する圧力は強まっている。野党ハンガリー市民
連盟FIDESZの主要な政治家アデルは、首相に対し、10月上旬の地
方議会選挙の結果に関らず、辞任するように求めた。火曜日には約
1万人のデモ隊が、当初は平和的に集会を開き、ジュルチャーニの
辞任を求めていた。後に暴動に発展し、57人が負傷、98人が逮捕
された。ジュルチャーニはあいかわらず強硬な姿勢で、暴徒には厳
しく対処するつもりだ、と予告した。彼は事後に公開された演説の
中で、有権者に嘘をついていたことを認めていた。




9月21日(木)

連邦大統領ケーラーは教育改革実施を迫る

(ベルリン)連邦大統領ホルスト ケーラーは、ドイツの教育制度を近代化するよ
うに促した。ドイツの教育情勢は屈辱的で、他の国では、学習と能力が賞賛される
知識社会へと方針転換が行なわれているが、ドイツはこの点でおとっている、とケ
ーラーはベルリン演説で述べた。連邦大統領は、すべての人に同じ機会を与えるよ
うに求め、労働者階級の子供たちや移民の子供たちが、もっとたくさん大学に通う
ようにならなければならない、と述べた。この演説のなかで彼は、ベルリンの問題
が生じている地区ノイケルンの本課程校を取りあげていた。彼は、教育の充実が民
主主義を強め、教育を受けた若者は、人気取り政策、急進主義、宗教的熱狂にはま
り込まないですむ、とも語った。

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ドイツ海軍はレバノンへ出発

(ヴィルヘルムスハーフェン)国防軍のレバノン派遣が始まった。
千人の兵士を乗せた8隻のドイツの艦船が、ヴィルヘルムスハーフ
ェンから出港した。出港式典には、3隻のデンマーク船も加わっ
た。この船もドイツの指揮下で国際的な活動を行なう部隊に属して
いる。ドイツの部隊は遅くとも14日後には、レバノン沖の派遣地
域へ到着する見込みである。ドイツ軍が初めて近東に派遣されるに
あたっては、国連、ドイツ政府、レバノン政府による長時間にわた
る調整期間が必要であった。ドイツ海軍の兵士は、レバノン沖合い
で急進派イスラーム教徒のヒズブッラー民兵への武器の密輸を停止
させることになっている。あわせて2千4百人の兵士の任務は、当
面2007年8月までの予定である。

政府は南アフガニスタンへはこれ以上の派兵を行なわない

(ベルリン)ドイツ兵は今後も、アフガニスタン南部および東部の
戦闘地域へは、長期的に移動することはない。国防相ユングは連邦
議会で、国防軍は北部に留まる、と述べた。外務次官エアラーは、
アフガニスタン南部および東部への派兵は、時間的に限定された形
で、あるいは特別な緊急事態にだけ検討される、と述べた。NATO
は、タリバーン民兵との戦闘がますます激しさを増しているため、
加盟各国に対して、兵士を紛争地域へ派遣するように求めていた。

EUは不法移民について議論

(タンペレ)アフリカからの難民が南部の海岸に数万人やってきて
いることを受け、EUは適切な対処について議論している。フィン
ランドの都市タンペレで開かれた会合で、スペイン、マルタ、イタ
リア、ギリシアの内相は、あまり影響を受けていないEU加盟国に
財政面での支援を求めた。また彼らは、合法的な移民を行なうため
に、新たな戦略をたてることも求めた。ドイツ内相ショイブレと他
の国々の内相は、これを厳しく拒否した。EU法務委員フラティニ
は、難民問題解決のために欧州緊急被災基金を取り崩すように提案
した。この基金は今まで、洪水や山林火事等の自然災害が起きた時
にのみ、使用されている。




9月22日(金)

トランスラピート事故 21人が死亡

(ハノーファー)磁力で浮かんで走行する鉄道トランスラピートの実験路線で重大
な事故が起こり、21人が死亡した模様である。当局の情報によれば、10人がこの
事故で重傷を負った。トランスラピートは時速2百キロで、エムス川近くにある実
験施設の作業用車両と衝突した。この車両は乗客29人を乗せており、作業用車両
には2人が乗っていた。運営している会社は、事故原因は人為的なものである、と
推測している。衝突の衝撃で、高速鉄道の車両の一部が脱線した。残骸は事故現場
から周辺数百メートル離れたところまで広がっている。線路が約4メートルの高さ
の支柱の上にあるため、救出活動は困難をきわめている。

     その他のニュース

メルケルはトランスラピートの事故現場を訪問

(ベルリン)トランスラピートの事故を受け、連邦首相メルケル
は、ベルリンから事故現場に向かった。ニーダーザクセン州首相ヴ
ルフと同様に、彼女も現場の概況を知ろうとしている。連邦大統領
ケーラーは、事故に関して驚きと哀悼の意を表わした。彼は犠牲者
とその家族に対して、同情の気持ちを述べた。EU評議会の議長を
務めるフィンランドからは、ドイツ政府にあてた弔意を表わす書簡
が届いた。連邦交通省は、緊急対策班を設置した。

健康保険改革では妥協の方針が成立せず

(ベルリン)連立政府の難局を仲裁するため、キリスト教民主、社
会同盟と社会民主党は、幹部が再び健康保険かい紅くを中心の論点
として話し合いを行なう意向である。これには連邦首相メルケルと
社会民主党党首ベックが、首相で行なわれた危機回避会議で合意し
た。両者は、目指しているこの改革を最後まで完遂する政治的な意
志をそれぞれ持ち続けている、と強調した。主な対立点は、法定健
康保険加入者に対する追加保険料払い込み額の上限をめぐるもので
ある。

ベルリンで数千人の医師が健康保険制度改革に反対してデモ

(ベルリン)ベルリンでは数千人の医師が、連邦政府の厚生政策に
反対するデモを行なった。この抗議は主として健康保険制度改革計
画に対して向けられている。連邦医師会会長ホッペは、大連立政府
は国が管理してきた統一的な保険制度を解体する道を作り、患者と
医師のための治療の自由を奪おうとしている、と非難した。




9月23日(土)

三首脳会談では平和のための戦略的協力関係を築く意向が示される

(パリ)ドイツ、フランス、ロシアは世界平和のために、協力して力をそそぐ方針
である。独首相アンゲラ メルケルと仏大統領ジャック シラク、露大統領ウラジ
ミール プーチンは、パリ近郊のコンピエーヌで首脳会談を行ない、これに関して
合意した。その他三ヶ国はエネルギー供給および飛行機生産に関して協力していく
方針である。3人の政治家はEUとロシアの戦略的な協力関係に対する関心を明確に
示した。メルケルは、今回の三者会談は特別に重要で建設的なものであった、と述
べた。プーチンは、ロシアはフランスとドイツの意向に反してまで、航空宇宙産業
のEADS社に出資するつもりはない、と述べた。

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シラク「ビン ラーディン死亡の報告は未確認」

(パリ)フランス大統領シラクは、テロの指導者ウサマ ビン ラ
ーディンがパキスタンで死亡した、という秘密情報部の報告書が真
実であると食みとめなかった。独首相メルケル、露大統領プーチン
とのコンピエーヌでの首脳会談に出席した彼は、脂肪報告を証明す
るものは何もない、と述べた。ただしシラクは、フランスの国外秘
密情報部DGSEの「信頼に足る覚え書き」が存在することは認め
た。地方新聞「レスト レピュブリカン」はこの覚え書きを公表し
た。それによれば、サウジ・アラビアの秘密情報部が、テロ組織ア
ル カーイダの首領であるビン ラーディンは8月23日にチフスに
感染して死亡した、とのことである。

検察はトランスラピート事故の原因は人為的なものと推測

(ハノーファー)ニーダーザクセン州でのトランスラピート事故を
受け、連邦交通大臣ティーフェンゼーは、磁力で浮上する鉄道の技
術がどんな結果を持ちうるか再検討する、と予告した。彼は日曜日
には、製造したズィーメンス社とテュッセンクルップ社の共同企業
体の代表と話し合う方針である。実験線の安全性確保の措置が十分
であったかどうか、そしてそしてそれが完全に守られていたかどう
かを、まず解明しなければならない、とティーフェンゼーはエムス
川流域のラーテン近くの事故現場で述べた。検察によれば、初期の
捜査の結果、実験路線の管理所の従業員の手違いが原因である可能
性があることが分かった、とのことである。この磁力で浮上する鉄
道と作業車の衝突では、23人が死亡していた。

目撃者によればイスラーム教徒がソマリアに進撃している

(モガディシュ)ソマリアのイスラーム教徒民兵は、大規模な進軍
を開始した、と目撃者は述べている。3百人を越える武装した戦闘
員が、十数台のトラックにのって港町キスマヨへの道を進んでい
る、と住民は述べている。キスマヨは、過去数カ月ソマリア南部の
大部分の地域を掌握しているイスラーム教徒民兵同盟の影響力が及
ばない地域にある。首都モガディシュの南西にある港町であるキス
マヨは、現在非宗教的な軍の同盟が発言権を持っている。攻勢が拡
大する可能性があると見られる中、キスマヨの住民は隣国ケニアに
逃げこんでいる、と国連は発表した。




9月24日(日)

スイス人はより厳しい亡命権および外国人法に賛成

(ベルン)スイス人の多数は、亡命権および外国人法の強化に賛成した。両法案は
それぞれ、約68%の支持を得た。投票率は48%ほどであった。新亡命法は人権を
侵害し、スイスの伝統である人道主義を危険にさらすものだ、との批判的な警告
は、ほとんど同意を得られなかった。新たな法律は、難民をスイスに受け入れるこ
とを難しくし、非熟練労働力の移住を阻止するものである。亡命を拒否された場合
には、国外退去が早期に行なわれる。非合法労働を紹介したり提供したりしたもの
は、今後はより厳しい処罰を受けることになる。

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国防相ユングは部隊訪問のためにジブチ入り

(ジブチ)連邦国防相ユングは、部隊訪問のためにジブチ入りし
た。現地には約330人のドイツ海軍の兵士が駐留し、アフリカの角
で反テロの活動に参加している。ユングはジブチではこの他、政府
閣僚との会談を予定している。3日間のアフリカ訪問で彼はこの
後、ガブンとコンゴにいる国防軍の兵士を訪れる方針である。ここ
ではドイツの兵士は、EU部隊EUFORに属し、10月末に予定されて
いるコンゴ大統領選挙の決選投票の安全を確保することになってい
る。

シリアはドイツ海軍の派遣がうまくいくか疑問視

(ベルリン)シリア大統領アル・アサドは、ドイツ海軍のレバノン
沖合いへの派遣が、成果を上げられるとの見通しに疑問を呈した。
武装することが国民から支持されている場合には、何者も抵抗運動
の武装を阻止することはできないことを歴史が教えている、とアル
・アサドは「シュピーゲル」誌で述べた。ヒズブッラーが今後も大
きな支持を受けるのであれば、国防軍は「不可能な命令」を遂行す
ることになる、とも彼は語った。またアル・アサドは付け加えて、
シリア自身は武器は輸出しておらず、攻撃の目標になることを望ん
でいない、とも述べた。

トランスラピート事故は人為的な原因で発生した可能性が高まる

(オスナブリュック)おそらく人間の手違いが、23人の死者を出
したエムスラントでのトランスラピート事故の原因である。技術的
な欠陥があったことを示す証拠はない、とオスナブリュック検察は
発表した。すべの状況が、作業車両が線路上にいたにもかかわら
ず、司令室の2人の従業員がトランスラピートに出発許可を与えた
ことを示しているが、この2人は打撃を受けているため、まだ事情
聴取を受けていない、とも発表した。連邦交通相ティーフェンゼー
は、このエムスラントの事故後、連邦はトランスラピート路線のミ
ュンヒェンに建設する計画を変更しない、と強調した。ミュンヒェ
ン空港まで約40キロのトランスラピート路線の建築が、行なわれ
ることになっている。




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