10月9日〜15日のドイツのニュース



10月9日(月)

安保理は北朝鮮の核兵器実験を非難

(ニュー ヨーク)国連安全保障理事会は、北朝鮮の核兵器実験を批判した。安保
理議長である日本の国連大使大島賢三は特別会議の後、声明を発表した。その中で
同理事会は、強力かつ迅速な対応を取る、と予告した。また理事会の15カ国は北
朝鮮に対し、これ以上実験を行なわないように訴えた。北朝鮮の行動は、世界各地
で批判を受けている。米国大統領ジョージ W. ブッシュ箱の試験は、こく範囲の安
全保障を脅かすものである、と述べた。ドイツ政府とEUは、この地域の平和が危
険にさらされている、と警告した。

     その他のニュース

韓国の潘がアナンの後継者として提案される

(ニュー ヨーク)国連安保理は韓国外相潘を、国連事務総長アナ
ンの後継者として正式に指名した。彼は62歳で、1週間前の非公式
投票で、候補者6人のうちただ一人拒否権を持つ五大国すべてから
賛成票を得ていた。安保理のこの提案は間違いなく、国連総会でも
承認される。潘はこれで1月に、60年の歴史を持つ国連の第8代事
務総長に就任することになる。

メルケルはプーチンとポリトコフスカヤ殺害について話し合う方針

(ベルリン)ロシア人記者ポリトコフスカヤ殺害事件は、独首相メ
ルケルと露大統領プーチンとの会談でも、議題とされる。政府広報
ヴィルヘルムは、メルケルはドレスデンでのプーチンとの対話で
は、意見発表と出版の自由の意義を主題とする方針だ、と発表し
た。一方プーチンはモスクワで、この殺害事件の「客観的な調査」
を行なう、と予告した。政府に批判的な記者であったポリトコフス
カヤは、土曜日にモスクワで射殺されて発見された。警察は、委託
を受けた殺人である、との見方をとっている。

ドイッチェ ヴェレでは殺害された職員の追悼式

(ボン)ドイッチェ ヴェレの局の建物で、週末にアフガニスタン
で殺害された職員フィッシャーとシュトルーヴェの追悼式が行なわ
れ、従業員が参加した。多くの同僚が記帳した。同局社長ベターマ
ンは、悲劇的な事件は起きたが、同局はアフガニスタン再建に参加
し続け、異文化間の対話をめぐる努力を続ける、またそれが殺害さ
れた2人が残してくれたものだと思う、と述べた。




10月10日(火)

ポリトコフスカヤ殺害事件はプーチンのドイツ訪問に暗い影

(ドレスデン)ロシア大統領ウラディミール プーチンは、ドイツ首相アンゲラ 
メルケルに、殺害されたモスクワの記者アナ ポリトコフスカヤの事件の全容を解
明する、と約束した。この凶行は償わせないままに放置しない、とプーチンはメル
ケルとドレスデンで会談した後に述べた。ポリトコフスカヤが書いた政府批判の記
事よりも、この犯行がロシアの威信を傷つけるものだ、とも述べた。メルケルは、
この犯行には驚いており、事件の解明は、ロシアでの出版の自由の意義を象徴する
ことでもある、と述べた。両者はいわゆる「ペテルスブルク対話」の枠組みの中
で、現在起きている問題について議論した。その他、ドイツとロシアのいくつかの
協力協定に署名が行なわれた。

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警察はアル カーイダの支持者と見られる人物を逮捕

(オスナブリュック)ドイツでは初めてテロ組織網アル カーイダ
の支援者と見られる人物が逮捕された。36歳のイラク人が、ビン
 ラーディンなどのテロリストの指導者の書簡をインターネット上
で公開していた、とされている。連邦検察は、オスナブリュック近
郊の住まいで彼を逮捕させた。ニーダーザクセン州政府の発表で
は、この男は1年以上前から監視を受けていた。キリスト教民主同
盟の会派長ボースバッハは、この逮捕は、潜在的な危険は多くの人
が思っているより大きいことを示している、との判断を述べた。

緑の党党首ロートはアフガニスタンから撤退しないように警告

(カブール)カブールで最近襲撃事件が起きているが、緑の党党首
ロートは、国際社会がアフガニスタンから撤退しないように、と警
告した。もし撤退するとすれば、テロとの戦いで大きな敗北とな
る、とアフガニスタン訪問中のロートは述べた。また彼女は、アフ
ガニスタンはまさに崖っぷちに立っている、とも述べた。これに関
連してロートは、国防軍の活動を賞賛した。カブールの爆弾攻撃で
は、少なくとも12人が負傷していた。「シュピーゲル」誌によれ
ば、アフガニスタンで射殺された記者フィッシャーとシュトルーヴ
ェは、ドイツで検死解剖される、連邦検事総長は捜査手続きを開始
する、とのことである。

北朝鮮に対する国際的な圧力が高まる

(ニュー ヨーク)北朝鮮で核兵器の実験が行なわれたが、北朝鮮
政府に対する圧力が強まっている。最も親密な同盟国である中国
は、経済的な制裁を行なう可能性を除外しないが、軍事的な行動を
取ることは明確に拒否した。朝鮮半島の安定と北朝鮮が中止してい
る諸外国との対話の再開に向けて、あらゆる努力を行なわなければ
ならない、と中国外務省広報は発表した。米国は国連安保理で、国
際的な武器禁輸措置と貿易の制限、及び財政に関する制裁を課すよ
う主張している。火曜日にも拒否権を持つ五大国と日本が、さらな
る協議を行なうことになっている。米国防省の発表では、中立の立
場からの核兵器実験実施の確認は取れていない。




10月11日(水)

北朝鮮は威嚇行為を強める

(平壌)核兵器実験を行なったと発表した後、北朝鮮は威嚇の態度を強めている。
国営通信社KCNAが発表した外務省の声明の中では、北朝鮮に対する制裁を行なお
うという米国の努力は、宣戦布告と見なす、と述べられている。またさらなる核実
験を行なうかどうかは、米国の今後の出方次第である、と記されている。米国大統
領ジョージ W. ブッシュは、真剣に責任を取るように求め、北朝鮮の核実験は平和
と安定を危険にさらしている、と大統領府での記者会見で述べた。またブッシュ
は、この結果として、この地域の同盟国と軍事協力関係を強化する、と予告した。
一方国連安全保障理事会は、どのような制裁を取ることが可能かに関して、協議を
引き続き行なった。

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シュトイバーはロシアに例外つきで協力をすると提案

(ミュンヒェン)ロシア大統領プーチンはバイエルンを訪問し、経
済関係の拡大を支持するように訴えた。彼はバイエルン州首相シュ
トイバーと会談した後、ドイツの研究力と技術力の助けを借りて、
ロシア経済をさらに広い範囲でもりたてていきたい、と述べた。シ
ュトイバーはプーチンの要望を原則的に支持した。一方シュトイバ
ーは問題となっているヨーロッパの飛行機および武器会社EADSへ
のロシアの資本参加を当てこすって、戦略上の産業は除外される、
と述べた。バイエルン州緑の党は、ロシアでの人権侵害に抗議し
て、プーチンの正式な歓迎会への出席を取りやめた。彼らはその代
わりに、政府に批判的だったロシアの記者ポリトコフスカヤを支持
する無言デモを行なった。

独内閣とバローゾはドイツがEU議長期間の懸案について協議

(ベルリン)内閣はEU委員会議長バローゾと共に、間近に迫って
いるドイツがEUの議長を務める期間の日程と重要な論点に関して
協議を行なった。1月に議長を引き受ける際の主要な課題は、ヨー
ロッパのエネルギー協力と、官僚主義の撤廃である、と独首相メル
ケルは発表した。その他、EU憲法を再び成立させるべく動き出す
ことも課題であるが、これらの問題を6カ月間の評議会議長を務め
る期間に完全に処理することはできない、とも彼女は述べた。

冷蔵庫から子供の遺体が発見 政治家が辞任

(ブレーメン)当局の大きな手違いで2歳の子供が死亡した事件の
責任を取り、ブレーメン市の社会福祉大臣レプケが辞任した。彼女
はこの子供のそれまでの状態を知っており、社会福祉省は特にこの
子供に注意をするように手配していたが、死を阻止できなかった、
と彼女は述べた。児童局が後見を務めていたこの少年は、麻薬中毒
の父親の家で冷蔵庫の中で死亡して発見された。既に数ヶ月前にこ
の子供は、虐待を受けたため施設にいた。しかし当局はその後、施
設が異議を唱えたにもかかわらず、この子を父親の元に戻してい
た。




10月12日(木)

エアバス社の危機が独仏首脳会談の中心議題

(パリ)ヨーロッパの飛行機製造会社エアバス社の深刻な危機は、ドイツとフラン
スの閣僚協議会を支配した。フランス大統領ジャック シラクとドイツ首相アンゲ
ラ メルケルは、パリでの会合後、この危機を共同で解決することを支持した。清
算計画を調和をとってハンブルクとトゥルーズにある主要工場へ振り分けること
が、成功の鍵である、とシラクは述べた。メルケルは、ドイツの影響力を守るため
に、エアバス社の親会社EADS社にドイツが関与する可能性を否定しなかったが、
まだこれに関しては何も決定していない。ドイツと米国の企業ダイムラークライス
ラー社は、EADS社に対する持ち株比率を下げる方針である。
新エアバス社社長ルイ ガロアはハンブルク工場を訪問し、同社が抱える問題は話
し合いで解決されねばならない、と述べた。

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EUは安全度の低い航空会社の一覧表を改訂

(ブリュッセル)EU委員会は、安全対策が欠けているため、EU内
で着陸が禁じられている要注意航空会社の一覧表を改訂した。この
一覧表に新たに加えられたのは、ケニアのDASカルフォ航空、ウガ
ンダのダイロ航空、コンゴの新たに設立された8つの航空会社であ
る。それに加えて、キルギスで認可されている航空会社27社が全
てEU上空の飛行が禁止された。

ベンキュー携帯電話の倒産で州の大臣が首脳会談を計画

(ミュンヒェン)支払不能に陥った携帯電話製造会社ベンキュー携
帯社の従業員3千人を支援する道を探るため、10月20日に首脳会
談が予定されている。これを呼びかけてようとしているのは、ノル
トライン・ヴェストファーレン州とバイエルン州の労働大臣および
経済大臣である。ミュンヒェンで行なわれている従業員集会で、暫
定破産管財人で労働仲介所の代表が、従業員解雇を行なう、と予告
した。しかし具体的な支払いについては言及しなかった。カンプ・
リントフォルトの工場前では、ベンキュー携帯およびボッシュ・ズ
ィーメンス社の従業員約千人が、以前はズィーメンス社の一部であ
った携帯電話製造会社の雇用を確保することを求めて、デモを行な
った。

物価上昇率は1%に下がる

(ヴィースバーデン)ドイツの物価上昇率は下がった。連邦統計局
の発表によれば、9月の購買者価格指数は、前年同月比でわずか1%
の上昇に留まった。7月の上昇率はこの約2倍であった。この背景
には、燃料油およびガソリンの値段がここにきて下がっていること
がある。




10月13日(金)

ノーベル平和賞は経済学者ユヌスと彼のグラミン銀行に

(オスロ)今年のノーベル平和賞は、バングラデシュのモハメド ユヌスと、彼が
創設し、貧しい人々に資金を貸しつけるグラミン銀行に授与される。個人向けの小
額の貸しつけを行なう独創的な提案は、貧困との戦いに後見し、女性の役割を強め
ている、とノルウェイのノーベル委員会が受賞理由としてあげた。ユヌスは将来の
姿を実際の商業で実現した、とも述べた。彼は66歳で、この受賞はうれしいと述
べ、ノーベル賞は貧困のない世界という自分の夢を支援してくれる、と述べた。
ドイツ大統領ホルスト ケーラーはと開発大臣ハイデマリー ヴィークツォレック
・ツォイルが、ユヌスに祝いの言葉を述べた。ノーベル賞と約110万オイロの賞金
は、12月10日にユヌスと銀行に半分ずつ授与される。

     その他のニュース

バイエルンとバーデン・ヴュルテンベルクに初めての精鋭大学

(ボン)ドイツで初めての精鋭向け大学が、バイエルン州とバーデ
ン・ヴュルテンベルク州にできる。ミュンヒェンのルートヴィヒ・
マクシミリアン大学、ミュンヒェン工科大学、カールスルーエ大学
が、他の7つの候補を破った。この発表をおこなったのはドイツ研
究共同体が発表した。これにより、いわゆる連邦および各州による
卓越大学計画の最初の第一期は終了することになる。この計画の目
標は、国際的に票かを得る先端研究の拠点を作り出すことである。
連邦研究大臣シャヴァーンは、これは大学での研究に力を入れる上
で、重要なのろしである、と述べた。彼女は、卓越大学計画を
2011年以降も継続することに賛成した。3つの大学は今後5年間そ
れぞれ1億オイロ以上の資金を得ることができる。

メルケルとシュトイバーは大連立に団結を呼びかける

(アウクスブルク)連邦首相メルケルは大連立に対し、団結するよ
う呼びかけた。政府は緊密に結びついた時のみ、成果をあげられ
る、とキリスト教社会同盟がアウクスブルクで開いた党大会で彼女
は述べた。彼女は社会民主党の一部は、それを目指した活動をして
いない、と非難した。またメルケルは、連邦政府はその政策に関し
て人々に多くのものを期待していることを認めた。キリスト教社会
同盟党首シュトイバーも、キリスト教民主、社会同盟と社会民主党
がより結束を強めるように求め、党大会は、大連立の安定性を計る
震度計である、とも述べた。エアバス社の危機を視野に入れてシュ
トイバーは、連邦が親会社EADS社への出資を決定するのであれ
ば、バイエルン州もそれに加わる可能性を否定しなかった。

リングシュトルフが連邦参議院新議長に

(ベルリン)連邦参議院は新たな議長を選んだ。11月1日からは、
メクレンブルク・フォアポメルン州首相リングシュトルフが、1年
間州政府代表の会議の議長を務める。彼はシュレースヴィヒ・ホル
シュタイン州首相カルステンセンの後任となる。連邦参議院はこの
他、トラックの高速道路通行料を3つの連邦道路に間で拡大するこ
とを認めた。またテューリンゲン州からの、年末に終了することに
なっていた、公勤務における旧東ドイツ秘密警察の調査期間を、延
長することに賛成した。




10月14日(土)

国連安保理は北朝鮮決議を採択

(ニュー ヨーク)国連安全保障理事会は全会一致で、北朝鮮に対する決議を採択
した。その中では、同国が行なったとしている核兵器実験が厳しく非難されてい
る。その他、広範な経済的および財政的な制裁が課される。ロシアと中国は、既に
何度も検討されていた決議案をさらに修正することを求め、再び揺さぶりをかけて
いた。両国は、この決議には北朝鮮に対しいかなる種類のものであれ、暴力を用い
た威嚇を含めないようにすることを求めていた。

     その他のニュース

米国はスーダンに対する経済制裁を拡大

(ワシントン)米国はスーダンに他する経済制裁を拡大する。大統
領ブッシュは制裁強化の理由として、あいかわらず人権侵害が行な
われ、ダルフール地区の人道面での危機が続いていることを挙げ
た。1997年に既にスーダンから米国への物資の輸入と人材の受け
入れが禁止されている。ブッシュが署名した新たな命令には、その
他に原油および石油化学産業分野での貿易の全面禁止が含まれてい
る。同時にブッシュは、紛争地域と南スーダンはこの制裁から除外
する、という内容の文書にも署名した。

イスラエルのガザ帯状地帯への攻撃で死者

(ガザ市)イスラエル軍は、数日前から続いているガザ帯状地帯へ
の軍事活動を続けた。その際パレスチナ自治区北部では、少なくと
も7人のパレスチナ人が死亡し、数人が負傷した。軍の報告によれ
ば、空軍の攻撃はハマースの隊員に向けられたもので、死者は全て
急進派イスラーム教組織であるハマースに属していている、とのこ
とである。また武装パレスチナ人が、イスラエル地域に対しこれ以
上ミサイル攻撃を行なわせないようにするための今回の軍事作戦
は、日曜日には終了する、とも発表した。ハマースが権力を握るパ
レスチナ政府は、イスラエルの行動はテロであり、住民と民間の生
活と産業の基盤に損害を与えるために行なわれた、と述べた。

ケーラーとメルケルは次期国連事務総長潘にお祝いの言葉

(ベルリン)連邦大統領ケーラーと連邦首相メルケルは、潘が国連
新事務総長に選ばれたことに、お祝いの言葉を述べた。ケーラー
は、国連を未来へとうまく導くために、彼が力と忍耐を持つことを
望み、既に始まっている改革の過程を前に進めるよう求めた。メル
ケルは、連邦政府は潘を支持している、と約束した。外相シュタイ
ンマイアーは、潘を経験豊富で均衡を重視する政治家だと見てい
る、と述べた。国連総会は金曜日に、韓国の外相である彼を国連の
新事務総長に選出した。彼は1月1日にアナンの後任として事務総
長に就任する。




10月15日(日)

ドイツ海軍はレバノン沖の海での指揮を引き継ぐ

(ベイルート)ドイツは、レバノンに対する国連平和活動の一環である、国際海軍
連合の指揮を正式に引き継いだ。ドイツ海軍の将軍アンドレアス クラオゼへの指
揮の引き継ぎは、ベイルート港に停泊しているイタリアの空母「ガリバルディ」の
艦上で行なわれた。クラオゼは、国連決議に沿ってレバノンの海域に、武器が密か
に入ってくるのを阻止するのが今回の目標である、と強調した。海軍連合にはドイ
ツの他、デンマーク、ノルウェイ、スウェーデン、オランダの艦船が加わってい
る。

     その他のニュース

北朝鮮に関する国連決議への反応

(ニュー ヨーク)国連は財政および貿易上の制裁を行なって、北
朝鮮に核兵器開発計画を放棄するように迫る方針である。米大統領
ブッシュは、土曜日に採択された国連決議を歓迎し、これは国連が
北朝鮮の核兵器開発計画を拒否することで一致していることを示し
ている、と述べた。しかし制裁措置の実施にあたっては、当初から
問題が発生しそうである。中国の国連大使王はニュー ヨークで、
北朝鮮に出入りするすべての貨物を監視せよという要求は、中国に
は受け入れられない、と述べた。中国はロシアと同様に、今後も北
朝鮮との交渉に賭けている。米国の発表によれば、米国外相ライス
は来週、中国、日本、韓国を訪問し、決議の実施に理解を得たいと
の意向である。

オーストラリア元将軍はイラク派兵を批判

(シドニー)英国の将軍で参謀長のダネットの発言に呼応する形
で、オーストラリアの軍高官も、米国が指揮するイラクでの軍の活
動に批判的な発言を行なった。進軍は武装イスラーム教徒に推力を
与えた、と元将軍コスグローヴが「サンデイ テレグラフ」紙に述
べた。彼はイラク侵攻の時点では、オーストリア軍の最高司令官で
あり、進軍をずっと支持していた。一方イラクのスンニー派とシー
ア派の間の暴力はさらに拡大した。バグダード周辺だけで、40以
上の遺体が発見され、治安部隊はこれらはシーアは民兵によって殺
害されたものだ、と見ている。北部のキルクークでは5発の爆薬が
爆発し、少なくとも11人が死亡した。

アフガニスタンでは暴力行為で再び死者が発生

(カブール)アフガニスタンのあちこちで攻撃が行なわれ、日曜日
には再び数人の死者が発生した。犠牲者の中にはカンダハルの州議
会議員も含まれている、と警察は発表した。同国西部にあるヘラト
市では、道端にしかけられていた爆弾が破裂し、一般市民2人が死
亡した。この攻撃は西側の警備会社の自動車を狙ったものである、
と当局は見ている。新聞報道によれば、フランスはアフガニスタン
に派遣されている2百人規模の特殊部隊を引き上げる。フランスの
参謀本部の直轄であるこの特殊部隊が撤退するのは、レバノンで彼
らが必要とされるかもしれないからである、とフランスの新聞は伝
えている。




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