10月1日〜7日のドイツのニュース



10月1日(月)

ウクライナの選挙戦の結果は微妙

(キエフ)ウクライナでは国会議員選挙の結果が大接戦だったことを受け、今まで
の政権と野党の最大勢力の間で、新たな権力争いが起きる可能性が出てきている。
正式な情報によれば、集計結果では、首相ヴィクトル ヤヌーコヴィチ率いる親ロ
シアの政党が、投票の約32%を獲得して、かろうじて首位を保った。これに続くの
が野党の政治家ユリア ティモシェンコの陣営で、32%近くを獲得した。ティモシ
ェンコ女史は既に、約15%の票を獲得した大統領ヴィクトル ユシュチェンコの政
党と、連立政府を結成する、と予告している。正しいままで首相であったヤヌーコ
ヴィチは、勝利を収めたとして勝利の式典を行ない、自分には首相職に就く権利が
ある、と主張している。

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プーチンは筆頭候補として国会議員選挙に立候補

(モスクワ)ロシア大統領プーチンは、任期が狩猟した後は、ロシ
ア首相に就任するべく努力する模様である。モスクワではプーチン
は、12月の国会議員選挙に立候補する、と予告した。政権党「統
一ロシア」が、プーチンを筆頭候補に指名した、とのことである。
プーチン自身は、選挙後に首相に就任することを、現実的な提案で
あるが、それについて考えるのは時期尚早である、としている。
2008年3月の時期大統領選挙では、プーチンは2期大統領を務めた
ため、立候補することはできない。

連立与党幹部は国内の安全に関してベルリンで協議

(ベルリン)大連立の幹部は、国内の安全に関する対立をめぐって
協議を行なうために、首相府に集まった。この会合では社会民主党
の意向に基づいて、主として内相ショイブレと国防相ユングによる
テロの脅威に関する発言がとりあげられる。核兵器を用いた攻撃の
可能性があることと、乗っ取られた旅客機の迎撃に関する彼らの発
言は、連立を危機に落とし込んだ。ネットを使った手入れの問題で
は、両者は立法化が失敗した責任は相手にある、と述べている。そ
の他の議題は、介護の改革である。社会民主党は、家族による介護
のために、被雇用者に10日分の有給休暇を与えるように提案して
いたが、キリスト教民主、社会同盟はこれを拒否している。

ケーラーはドイツの不平等が拡大しているのは残念だと述べる

(ベルリン)連邦大統領ケーラーは、ドイツでは社会的な格差が増
大しているのは残念であり、公正と協力をより強めるように求め
た。2度目の「ベルリン演説」で彼は、収入の配分の不平等が増加
している、と述べた。世界規模での競争がより厳しさを増す中、投
資による収入への課税は、賃金による収入より強化されているが、
被雇用者が企業の収益により多くあずかれるようにするべきであ
り、教育および経済的な成功のために、等しい機会を被雇用者は持
たなければならない、と述べた。またドイツは経済の世界規模化に
むけて、さらに準備をしなければならず、そのための機会と負担を
公平に配分しなければならない、とも語った。同時にケーラーは、
国際金融市場に、さらなる透明性と監視をもたらす必要性を訴え
た。彼は、1997年にヘルツォークが設定した「ベルリン演説」の
伝統に従っている。




10月2日(火)

ウクライナ国会議員選挙では両陣営が勝利を宣言

(キエフ)予定を早めて行なわれたウクライナの国会議員選挙は、親西側陣営も親
ロシア陣営もともに、勝利は自らのものである、と述べた。両者共に相手側に選挙
で不正があった、と非難している。野党の改革派であるユリア ティモシェンコが
先頭に立つ陣営は、政権を引き継ぐ望みを持っている。大統領ヴィクトル ユシュ
チェンコの政党と連立すれば、この陣営は投票の45%を獲得し、議席のほぼ半分近
くを手に入れることになる。しかし単独で一番大きな勢力は、大統領ヴィクトル 
ヤヌーコヴィチの親ロシア政党で、34%の票を集めた。彼の今までの連携相手が、
連立から離脱するかどうかはまだ不明である。
選挙結果の集計は、伝統的に親ロシアの東部および南部地区では、きわめてゆっく
りと進んでいる。ユシュチェンコは捜査を行なうように命令した。

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ロシアはウクライナにガスの供給を減らすと威嚇

(モスクワ)ロシアはウクライナにガスの供給を減らす、と威嚇し
た。国家の独占事業であるガスプロム社は、ウクライナが総額で
9億3千万オイロに上る今までのガス供給に対する負債の返済を行
なわない場合には、輸送管の栓を絞る、と予告した。ウクライナ政
府は、現行の契約を「計画的に」破っている、とガスプロム社の広
報はモスクワで述べた。ガスプロム社は、ドイツで使用される天然
ガスの約3分の1を供給しているが、その一部はウクライナを通る
輸送管を用いて運ばれている。過去には、ロシアとウクライナの間
の対立で、ヨーロッパでもガス輸送が途切れたことがあった。

ブラウンはイラクから兵士1千人を撤退させると予告

(バグダード)英国は5千5百人の兵士のうち、1千人をイラクから
撤退させる、とバグダードおよびバスラ訪問中の英国首相ブラウン
は発表した。現在残っている部隊の任務は、管轄がイラク部隊へ委
譲されるとともに、「戦闘から監視」へと変化する、とブラウンは
新政権初めてのイラク訪問で述べた。イラク首相アル マリキはブ
ラウンとの会談後、現地軍は今後2カ月で、同国南部の石油生産基
地であるバスラで責任を引き受けられるようになる、と発表した。
英国軍の専門家は、イラク軍がこの州の安全を確保する能力がある
かどうか、疑問を持っている。

北朝鮮と韓国の首脳会談開催

(平壌)北朝鮮の権力者金は、韓国大統領盧と、平壌で2度目の会
談を行なった。両首脳は北朝鮮の首都平壌の広場で握手をした。韓
国側は、金自身による出迎えがあったことを「よい兆候である」と
評価している。これより前には盧は、韓国の大統領としては初め
て、厳重な監視が行なわれている共産主義の北朝鮮との国境を象徴
的に歩いて横断し、持続的な平和のために力を尽くす、と述べた。
盧は出発前に、今回の3日間の首脳会談では、特に60年以上にわた
って分断されている朝鮮半島の平和秩序が取り上げられる、と宣言
していた。その他彼は、経済関係の威嚇代を前進させる方針であ
る。両国は1953年の朝鮮戦争終結後も和平条約を結んでいないた
め、公式にはまだ戦争状態にある。




10月3日(水)

シュヴェリーンでドイツ統一の日の式典

(シュヴェリーン)再統一から17年、主要な政治家が東部再建の成果を評価し
た。連邦議会議長ノルバート ラメルトは、シュヴェリーンで開かれたドイツ統一
の日の中央式典で、これは「成功の歴史」である、と述べた。他のどこでも、また
いまだかつて、国の一部が、別の一部をかなりの規模で援助したことはない、とラ
メルトは述べた。連邦評議会議長ハラルト リングシュトルフは、ドイツの東部は
「前へ向けて大きな跳躍」をしたが、これは全てのドイツ人の連帯の成果でもあ
る、と語った。
シュヴェリーンでのこの式典は、大きな市民のお祭りが花を添えた。ベルリンのブ
ランデンブルク門周辺でも、再統一の記念日が祝われた。

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メルケルは5日間のアフリカ訪問に出発

(アディス アベバ)連邦首相メルケルは、初めての大規模なアフ
リカ訪問の冒頭で、エティオピア入りする予定である。今後数日で
メルケルはG8の現議長として、南アフリカとリベリアを訪問す
る。アフリカの生活環境改善を実現するために、力を合わせて奮闘
することが必要だ、と彼女は述べた。発展大臣ヴィークツォレック
・ツォイル、連邦議会議員数人、ドイツの大企業の代表が彼女に同
行している。

北朝鮮との核交渉で突破口

(北京、平壌)北朝鮮の核計画をめぐる対立で、長年にわたって駆
け引きが行なわれた末、突破口が見いだされた。北京での正式発表
によれば、いわゆる6ヶ国会談の参加国は、行動計画に理解を示し
た。それによれば問題となっているヨンビョンの複合核施設は、年
末までに使用不可能にされる。その他に北朝鮮はそれまでに、核計
画を完全な形で公表することになっている。その代わりに北朝鮮
は、包括的な経済および電力支援を受ける。核をめぐる対立で突破
口が見つかったことで、分断されている朝鮮半島に持続的な平和の
解決が見いだされる一助になるのではないか、と政治の専門家は見
ている。韓国大統領盧は平壌で、北朝鮮の権力者金との首脳会談の
これまでの成り行きに満足している、と述べた。彼の広報は、よい
結果につながる開かれた議論が行なえた、と述べた。

EUはビルマへの制裁を強化する方針

(ブリュッセル)ビルまでの抗議活動が弾圧されたことを受け、
EUは東南アジアの同国に対す売る制裁を強化する計画である。ブ
リュッセルで外交官が発表したところによれば、特にビルマの要人
の入国の禁止を拡大するほか、ヨーロッパの企業によるビルマへの
投資の禁止など、貿易面での制限も厳しくなる。一方軍事政権は抑
圧と威圧をあいかわらず続けている。目撃者の話によれば、デモが
行なわれている最中に、軍は大規模な映像の撮影を行ない、これを
用いて反対勢力の人物を特定し、逮捕が行なわれるかもしれない。




10月4日(木)

メルケルはアフリカとの真の協力関係を樹立するよう呼びかける

(アディス アベバ)ドイツ首相アンゲラ メルケルは、5日間にわたるアフリカ
訪問の冒頭で、ヨーロッパとアフリカの間に真の協力関係を築く古都に理解を求め
た。エティオピアの首都アディス アベバで、アフリカ連合の代表を前に彼女は演
説し、工業諸国とアフリカの国々の協力関係を改革することが必要であり、そのた
めには、普遍的な人権、民主主義、法治国家態勢といった共通の価値観に立つこと
が必要だ、と述べた。またメルケルは、G8およびEU内部の西側諸国に、発展のた
めの約束により積極的にかかわり、また約束を守るよう呼びかけた。アフリカはア
フリカなりに、発展、貧困との戦い、そして平和に向けて自らの持ち分を果たさな
ければならず、そこではアフリカ連合が中心的な役割を果たすことになる、ともメ
ルケルは述べた。これより前に彼女は、エティオピア首相メレス ゼナウィと会談
し、人権をより擁護するように促した。
メルケルは今後数日間で、南アフリカとリベリアを訪問することにしている。

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南アフリカの坑夫救出活動は成功

(プレトリア)南アフリカの金鉱山に閉じ込められた坑夫たちの救
出活動は、円滑に進んでいる。2千7百人以上が閉じ込められた
が、彼らを地下から救いだすことが出来た。約5百人の坑夫がまだ
地下で生存しているが、数時間以内には地下2千メートルから物資
を運び出すための昇降機で、屋外に救出できる、とヨハネスブルク
の南西にあるカールトンヴィルの炭鉱会社は発表した。金鉱山での
今回事故の原因は、ケーブルの切断であった。これにより主昇降機
への電力供給が不足した。

キンシャサでは飛行機が墜落 死者25人以上

(キンシャサ)コンゴ民主共和国では、貨物機が首都キンシャサの
住宅地に墜落し、少なくとも飛行機に乗っていた25人が死亡した。
地上でも死者が発生した、と当局は発表したが、犠牲者数には言及
していない。製造後約50年を経過したアントーノフ26型機は、空
港から5キロの地点での事故の直前に、離陸したばかりであった。
この飛行機はコンゴの民間飛行機会社アフリカ ワン社の所有で、
同社はヨーロッパでは飛行が禁じられている。キンシャサのロシア
大使館の情報によれば、乗組員はロシア出身者である。

ビルマの軍事政権はスー チーと面会する方針

(ラングーン)平和的なデモが鎮圧され、流血の事態を起こしたビ
ルマの軍事政権は、野党に対して初めて慎重な態度を取らなければ
ならない。軍事政権の長タン シュエ将軍は、自宅拘留中の野党の
指導者アウン サン スー チーとは、条件づきながら、会談する
用意がある、と述べた。そのためにはノーベル平和賞受賞者である
彼女が、対立姿勢と西側の諸国から科されている制裁に対する支持
を放棄することが必要だ、とも述べた。軍部は一連の叛乱期間中
に、2千人以上の反体制派を逮捕したことをようやく認めた。ドイ
ッチェ ヴェレは今日から、孤立しているビルマへの情報提供を強
化する。毎日現地時間の22時30分に、ラングーンから1時間のド
イッチェ ヴェレ ラジオ英語放送を、追加して放送する。現在紛
争地域では、ビルマの人々は信頼できる情報を必要としている、と
放送局長ベターマンは述べた。




10月5日(金)

メルケルは紛争解決での南アの役割を賞賛

(プレトリア)ドイツ首相アンゲラ メルケルは、南アフリカの政治がアフリカ全
体で果たす意義を賞賛した。彼女はアフリカ大陸の紛争解決で、南アフリカが持つ
重要な役割を明確に評価した。メルケルは、人権侵害に大きく揺れる隣国ジンバブ
エで、南アフリカ大統領ターボ ムベキが行なった仲介に信頼を寄せている、と述
べた。彼女はプレトリアでムベキと会談した際に、ジンバブエの情勢は壊滅的であ
る、と評した。ムベキは、自分は政治的解決に向け全力をあげている、と述べた。
また彼は世界各国に向けて、ジンバブエ問題の解決に協力して取り組むように訴え
た。メルケルは招待してくれた人々に対して、南アフリカで行なわれるサッカーの
世界選手権の準備を支援する、と約束した。

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クンドゥス近郊での攻撃でドイツ兵が負傷

(カブール、ベルリン)国防軍のアフガニスタン輸送部隊が自殺攻
撃を受け、ドイツ兵3人が負傷した。彼らはクンドゥス市の西側を
巡回している途中であった。犯行地点に残された痕跡は、軍の輸送
車が通りかかった時に、犯人は爆薬をからだに巻き付けて、それに
点火したことを示している、と国防軍の派遣司令部は発表した。ア
フガニスタン人通訳も負傷した、とのことである。この攻撃は国防
軍のクンドゥス基地から、約10キロ離れたところで起きた。北ア
フガニスタンの都市であるクンドゥスでは、5月にもドイツ兵が自
殺攻撃の目標となっていた。この時は市場で爆弾が破裂し、兵士
3人が死亡し、4人が負傷した。

国連特使はビルマに深刻な結果を招かないように警告

(ニュー ヨーク)国連特使ガムバリは、ビルマの軍事政権に対し
て、深刻な結果が生じないように、と警告した。国連安保理でガム
バリは、民主化運動を弾圧して、流血の事態を続けるのであれば、
国際的に好ましくない結果をこうむることになる、と述べた。彼は
4日間にわたるビルマ滞在の報告を行ない、軍部の権力者達に対し
て、全ての政治犯を釈放するように求めた。国連事務総長潘は、勇
気をもって民主化へ向けて踏み出すように促した。平和的なデモ隊
に対する暴力の行使は、おぞましく受け入れられない、とも潘は述
べた。米国の国連大使ハリルザドは、ビルマの将軍たちが前向きの
姿勢を見せないのであれば、制裁を行なう、と軍部を威嚇した。こ
れに対してビルマ政府は、国連に介入しないように警告した。

ムシャラフはブットーのパキスタン帰国への道を整える

(イスラマバード)パキスタン大統領選挙を翌日に控え、大統領ム
シャラフは元首相ブットーに恩赦を与え、これにより彼女の政党と
の連立への道を開いた。ムシャラフは恩赦命令に署名をし、ブット
ーとその他の政治家が1988年から99年にかけての汚職容疑すべて
を放棄した。一方最高裁判所は、土曜日の投票実施を許可したが、
その結果は、(ムシャラフの軍の長と大統領兼務を憲法違反とす
る)野党の上告に関する決定が行なわれた後に公表される。ブット
ーは10月18日に亡命からパキスタンへ帰国する方針である。




10月6日(土)

メルケルは南アでマンデラと面会

(ヨハネスブルク)ドイツ首相アンゲラ メルケルは南アフリカで、元大統領ネル
ソン マンデラと面会した。会談後メルケルは、感動的な瞬間であった、マンデラ
の人間性に深い感動を覚えた、と述べた。ノーベル平和賞受賞者のマンデラは、南
アフリカの人種隔離政策を克服する上で、象徴的な人物と捕らえられているが、彼
の名前をとって名づけられたヨハネスブルクにあるエイズおよび児童支援基金の建
物の中で、自らメルケルを出迎えた。メルケルは引き続き環境保護計画が進められ
ているケープタウンを訪問し、気候の保護の持つ大きな意義を指摘した。彼女はア
フリカ訪問の最後に、日曜日にはリベリアを訪れる。

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ミュンテフェリングは失業給付金で厳しい姿勢を貫く

(ベルリン)社会民主党内部では、失業給付金の給付期間延長をめ
ぐって数日前から対立が続いているが、連邦労働大臣ミュンテフェ
リングは、この問題の責任は連邦首相メルケルにもある、と述べ
た。この問題をめぐる混乱は、メルケルがキリスト教民主同盟内部
で、統一的な方針を確定できなかったために起きた、と述べた。副
首相でもあるミュンテフェリングは、社会民主党党首のベックの高
齢者は長期にわたって失業給付金にお金を払い続けている、との指
摘に異議を唱えたが、その理由として、若い失業者に子供がいる場
合には、年長者よりも大きな経済的な困難に直面しているからであ
る、と述べた。一方ベックはキリスト教民主、社会同盟の一部から
も支持を受けている。ノルトライン・ヴェストファーレン州労働大
臣ラオマンは、若者たちへの支給を削減するのではなく、失業給付
金の支払いの期待権を24カ月から30カ月に増やすことを提案し
た。

連邦政府は鉄道ストに介入しない方針

(ベルリン)鉄道の機関士労働組合GDLは、鉄道との労働条件をめ
ぐる対立に、連邦政府が介入することを求めていたが、連邦政府は
これを拒否した。連邦首相メルケルと交通相ティーフェンゼーに
は、労働契約交渉の自治に緩衝役として介入する用意はない、と政
府広報は述べた。労組の会長シェルは「パッサオ新聞」に、鉄道の
所有者である連邦は、これに介入する義務を持っており、鉄道側が
来週火曜日の13時までに機関士の労働条件の提案を改善して呈示
しない限り、さらにストを行なう、と繰り返した。

ムシャラフはパキスタン大統領選挙で勝利

(イスラマバード)パキスタン大統領ムシャラフは、予想通りに大
統領選挙ではっきり勝利を収めた。棒禄的な抗議活動が行なわれる
中、国民議会と4つの州の代表の685人の議員のうち、671人が彼
に投票した、とイスラマバードで選挙委員会が発表した。野党勢力
はおおむねこの投票に参加しなかった。ただし最高裁判所は、ムシ
ャラフが立候補したことが適法であるか、判定しなければならな
い。正式の結果が発表されるのは、10月17日に裁判官が野党の訴
訟を検討した後になる。野党の見方によれば、ムシャラフが軍の長
である間は、立候補ができない。彼の現在の任期は11月15日で終
了する。




10月7日(日)

メルケルのアフリカ訪問はリベリアで終了

(モンロヴィア)ドイツ首相アンゲラ メルケルは、アフリカ諸国訪問旅行の最後
に、リベリアを訪問した。その際に彼女は西アフリカの同国の負債を完全に減免を
すべく全力をあげた。ドイツはリベリアの経済的な発展がうまくいくことに、大い
なる関心を持っている、とメルケルは大統領エレン ジョンソン・サーリーフとの
モンロヴィアでの会談後に述べた。2段階目の措置として、ドイツは両国間に拘束
力のある条例を作ることも可能である、と述べた。今なお内戦の結果に苦しむリベ
リアに対して、ドイツの再建支援の総額を、400万オイロ上積みして、1,840万オ
イロにするとも約束した。これにより戦争で破壊された基盤の整備のために、貢献
が行なわれることになっている。メルケルのリベリア訪問は、歴代のドイツ首相と
しては初めてのものである。

     その他のニュース

アフガニスタンのドイツ兵の負傷はひどいものであった

(ベルリン)金曜日にアフガニスタンのクンドゥスでの自殺攻撃で
負傷したドイツ人兵士3人は、以前発表されていたよりもひどい怪
我を負っている。国防相は、1人は重傷であり、手術が必要である
ことを認めた。ほかの2人もそれほどひどくはないが、負傷してい
るとのことであるが、3人とも生命には別状はない、とのことであ
る。彼らは月曜日にドイツに飛行機で帰国することになっている。

殺害された記者ポリトコフスカヤの追悼

(モスクワ)ポリトコフスカヤの殺害から1年、ロシアでは人権保
護派の法律家、野党、彼女家族と同僚が、政府に批判的な記者の追
悼を行なった。治安警察が大量に動員される中、モスクワでは数百
人が追悼式典に集まった。彼らは報道の自由の制限に抗議し、
2006年10月7日に起きた暗殺事件の客観的な解明を求めた。ポリ
トコフスカヤは何度も、チェチェーニアでの人権侵害について報道
していた。司法当局は、この殺人事件の捜査を妨害している、とし
て批判を受けている。

パキスタン北西部では戦闘 死者が発生

(イスラマバード)パキスタン北西部では激しい銃撃戦が起き、軍
部の情報によれば、土曜日から急進派50人、兵士20名が死亡し
た。半ば自治が行なわれている部族の住む北ワジリスタンで、蜂起
勢力が軍の輸送車団を攻撃した後、戦闘になった。アフガニスタン
との国境地域にあるこの部族が住む地域は、タリバーンの支持者と
アル カーイダのテロリストが退却する場所と見られれている。




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