3月10日〜16日のドイツのニュース



3月10日(月)

ベックは社民党の左翼党に対する方針を擁護

(ベルリン)「左翼党」に対する方針が批判を受けた社会民主党党首クルト ベッ
クは、約束をたがえたとの非難を退けた。社会民主党は、各州での左翼党との協力
に道を開くことで、ドイツ西部での党の新しいあり方に対処しなければならない、
とベックはベルリンで述べた。彼は、社会民主党あるいは自分自身がこれによって
、信頼を失うことはない、と思っている、とも語った。またベックは、左翼党との
付き合いでは州組織が自由裁量を持っている、との党の決定を擁護した。改めて彼
は、連邦政治では左翼党との連立の可能性を否定し、基本的には他の政党同様、左
翼党は社会民主党と対立する政党である、と述べた。ヘッセン州での状況について
ベックは、社会民主党の州議会議員メッツガーに対して、圧力を行使することを拒
否した。メッツガーは、ヘッセン州の筆頭候補であるアンドレア ユプシランティ
が、左翼党からの投票を受けるのであれば、州首相を選ぶ選挙では彼女には投票し
ない、と述べていた。

     その他のニュース

メルケルとNATO事務長はアフガニスタンへの関与で合意せず

(ベルリン)NATO事務長デ フープ スケッフェルはドイツに対
して、アフガニスタンにより積極的に関与するように、はっきりし
た言葉で求めた。全ての加盟国が相互に助け合っているNATO内部
では、戦闘の専門家と、戦争後の問題を担当する人の仕事を分ける
ことができない、と彼はベルリンで国防軍の司令部会議で述べた。
ドイツ首相メルケルはこれに対して、あまり戦闘が起きないアフガ
ニスタン北部に力を集中させているドイツの活動を擁護し、「争っ
て危険な状態に入って」はならない、と強調した。メルケルは、
NATO加盟各国に対し、危機に対処して出動中の軍と、民間の力を
今後はより上手く連携させるように求めた。

アル カーイダ「オーストリア人2人をチュニジアで誘拐」

(チュニス)テロ組織アル カーイダは、2週間前からチュニジア
で行方不明になっているオーストリア人観光客2人が、自らの手の
中にある、と発表した。テレヴィ局アル ジャジーラで放送された
音声の中で、アル カーイダ公報は、この旅行者は西側がイスラエ
ルと協力していることに対する報復として誘拐された、と述べた。
ただし人質2人の体調はよい、とのことである。オーストリア外務
省の発表によれば、51歳の男性と40歳から45歳の女性は、チュニ
ジアを四輪駆動車で走っていたが、その後同国南部の村落から電話
で消息を伝えてきた、とのことである。

スペイン社会党は連立相手を必要とする

(マドリード)スペイン社会党は、日曜日の国会議員選挙を受け、
再び政府を作るが、今後は小政党の支援が必要である。暫定的な最
終結果では、首相サパテーロ率いる同党は、350議席のうち169議
席を獲得したが、絶対多数には7議席足りなかった。野党の指導者
ラホイの保守的な国民党も議席を伸ばし、153議席を獲得した。国
会で3番目に大きな勢力は、カタルニアの国民党で、11議席を獲得
した。投票率は75%強で、4年前とほぼ同様であった。並行して行
なわれたアンダルシアの地方選挙では、社会民主党はかろうじて絶
対多数を守った。




3月11日(火)

ドイツと米国は個人情報をさらに交換する方針

(ベルリン)テロリストと重犯罪者の捜査では、ドイツと米国は個人の情報交換を
強化する方針である。ドイツ内務大臣ヴォルフガング ショイブレと法務大臣ブリ
ギッテ ツュプリースは、担当する米国の大臣マイケル チャートフとマイケル 
ミュケイジーとベルリンで、これに関する協定に合意に達した。それによれば、当
局は今後真正の手続きなしで、指名、誕生日、国籍および指紋に関する情報を、相
手に伝えることが許される。その前提となるのは、問題の人物がテロ的犯罪を行な
うか、そのような行為に関係がある不法行為を犯した容疑があることである。野党
と情報保護派は、この措置を批判した。

     その他のニュース

憲法裁判所は自動車の特徴を映像で把握するのに制限を加える

(カールスルーエ)連邦憲法裁判所は、捜査で特定するために、自
動車の特徴を映像で把握するのに対し、厳密な制限を設定した。国
民の基本的権利に対するこのような介入は、はっきりした法律に基
づいた場合にのみ許可される、との判断をカールスルーエの裁判官
は下した。その他、不必要な情報はただちに消去しなければならな
い、との内容も含んでいる。この判断によれば、ヘッセン州とシュ
レースヴィヒ・ホルシュタイン州でのこれに関する規則は、情報の
自律に関する基本的権利に違反している。この裁判所は特に、規則
によれば具体的な容疑がなくても、情報を集め保存することが許さ
れていることに、異論を突きつけた。現在ドイツの8つの州では、
自動車のナンバープレートの読み取りが行なわれている。

社民党のヘッセン州議会議員メッツガーは辞職せず

(ヴィースバーデン)ヘッセン州社会民主党の政治家メッツガー
は、党内からの強い圧力にもかかわらず、州議会議員の席を手放さ
ない。ヴィースバーデンで開かれた会派会議の後で彼女は、「左翼
党」との協力を今後も拒否することは変わらない、と述べた。先週
彼女は、ヘッセン州同党主ユプシランティが左翼党の支援を受けて
首相に選ばれることを望むのであれば、ユプシランティに票を投じ
ない、と予告していた。党幹部はその後メッツガーに対して、妥協
するか、さもなくば議席をあきらめるように、と求めていた。メッ
ツガーがこのような態度であるため、ユプシランティは4月5日の
州議会の組閣会議に立候補しない、と発表していた。

イラクでの攻撃で死者30人を越える

(バグダード)イラク南部では爆弾攻撃により、少なくとも16人
が死亡、22人が負傷した。警察の発表によれば、ナシリヤとバス
ラをつなぐ路上で、バスのすぐ横で爆発物が破裂した、とのことで
ある。このほかモースル市とファッルージャ市、バグダードに北に
ある村落アル・ドゥルイジャでも攻撃が起き、あわせて少なくとも
16人が死亡し、多くが負傷した。




3月12日(水)

新兵訓練係に対する裁判で処罰

(ミュンスター)国防軍の兵士に対する過去最大の刑事訴訟で、ミュンスターの州
裁判所は、元訓練係5人に対し、新兵に対する虐待容疑で保護観察を科した。元中
隊長には、事件を黙認したとして、7千5百オイロの罰金が言い渡された。被告4人
には無罪判決が出た。彼らは訓練係であった2004年に、コエスフェルダーの兵舎
で、合わせて160人を越える新兵に対して、人質訓練の際に、不必要な苦痛を与
え、品位にかけた扱いをしたために、訴えられていた。

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クルナツ事件でKSKの兵士に対する捜査を再開

(テュービンゲン)以前グアンタナモ収容所にいれられていたクル
ナツの事件で、テュービンゲン検察は、国防軍の兵士2人に対する
捜査を改めて行なった。精鋭部隊である特殊部隊特別攻撃隊KSKの
兵士2人には、アフガニスタンの米軍の収容所で、2002年初めに
クルナツを虐待をした、との容疑が持たれている。裁判は既に
2007年5月に始まっていた。この件に対して、クルナツは抗告し
ていた。

オーストリア国会はヒトラー支配下のドイツへの併合を想起

(ウィーン)オーストリアは、国会が特別議会を開き、70年前に
起きたヒトラー政権下のドイツへのいわゆる併合の記憶を新たにし
た。連邦首相グーセンバオアーは、オーストリアはあまりに長い
間、自分をナチ体制の犠牲者とのみ見なしてきたが、1938年3月
にはもう長い間オーストリアは民主国家ではなく、専制的な独裁制
であった、と強調した。またグーセンバオアーは、シモン・ウィー
センタール・ツェントルムを建設する、と予告した。国民評議会議
長プラマーは、ナチ時代の犯罪の責任はオーストリアにもあること
を思い起こさせ、過去の再評価に終止符を打つことに反対した。ド
イツ国防軍は1938年3月12日に、オーストリアに進軍していた。
ナチによって準備された4月10日の国民投票で、公式発表によれ
ば、99.75%の国民が、ドイツへの併合に賛成した。

リヒテンシュタインは問題の財団を維持

(ファドゥーツ)ドイツで脱税事件が持ち上がっているにもかかわ
らず、リヒテンシュタインは問題となっている財団を維持する方針
である。リヒテンシュタイン公国の政府は、議会に財団法の修正を
提案したが、これには、資金運用のやり方自体にはてがはいらない
ものである。ドイツでは財団はある公共目的に従事するものである
が、それとは異なりリヒテンシュタインでは、財団は自分自身ある
いは構成員の便宜をはかることができる。財団は、財産税、所得
税、収益税などを免除されている。脱税疑惑のきっかけとなったの
は、リヒテンシュタインの銀行LGTの情報を、元職員が連邦情報局
に売ったことであった。ファドゥーツの国家警察は、この42歳の
男を追求する、と発表した。




3月13日(木)

EU首脳会談では地中海連合に対する疑いが晴れず

(ブリュッセル)EU首脳会談では、ドイツとフランスが進めている「地中海連
合」計画は、さしあたり疑問の視線にさらされた。「並行する別の組織」があって
はならない、とEU評議会議長でスロヴェニアの首相ヤネス ヤンシャは戒めた。
英国、オーストリア、ルクセンブルクもブリュッセルでの会議で、疑問を表明し
た。フランス大統領ニコラ サルコズィの威信にかかわるこの計画は、フランスの
主導で地中海各国が排他的な組織を作るというもので、はな氏は進んでいる。EU
加盟全27カ国は、同じ権限をもって参加できるようにしておかなければならな
い、とドイツ首相アンゲラ メルケルは述べた。地中海連合の目標は、EUと北ア
フリカおよび近東の地中海沿岸諸国との協力を、「質的に新しい段階」に進めるこ
とであり、そのためには、今までEUと地中海諸国との協力関係を規定してきた
が、活力を失ってしまった「バルセロナ過程」を再び活性化することが重要だ、と
も語った。

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連邦議会はEU条約の批准を開始

(ベルリン)連邦議会では、新たなEU条約の批准に、広い範囲か
ら多くが賛成する見通しである。外相シュタインマイアーほかの演
説者は、リスボンEU条約を、行動力を持つEUを作るための重要な
土台である、と評価した。左翼党を除く全会派が、この批准に賛成
する、と予告している。シュタインマイアーは連邦議会と連邦参議
院に、この条約の文言を5月23日の基本法の記念日までに承認する
ように呼びかけた。もしこれが実現できれば、批准にむけ障害のあ
る国にとっても、よい合図になるだろう、と語った。特に6月に行
なわれるアイルランドの国民投票が、不安をもって見守られてい
る。今までのところマルタ、ハンガリー、スロヴェニア、フラン
ス、ルーマニアがこの条約を受け入れた。EU条約は主として、今
の27カ国となったEUが、行動能力を持ち続けることを確実にする
ためのものである。

イスラーム教がドイツ語での授業科目になる

(ベルリン)ドイツの公教育では、今後イスラーム教に関する授業
がドイツ語で行なわれることになる。連邦と各州の代表は、イスラ
ーム教徒連合とベルリンで第3回イスラーム教会議を行ない、これ
に合意した。4時間にわたる協議の後で、連邦内相ショイブレ(キ
リスト教民主同盟)は、全ての州がイスラーム教に関する授業を導
入する用意ができているわけではない、と述べた。会議の参加者
30人は、作業班から出ていた合わせて10の勧告を承認した。それ
によれば、モスクの件背悦は、ドイツにおけるイスラーム教徒の統
合への重要な一歩として、支援を受ける。イスラーム教徒と治安当
局の協力関係を改善するために、さらに連邦移民および難民局に、
調整のための部局を設置することになった。

誘拐された司教の遺体がモースル近くで発見

(バグダード)イラクの首都バグダード中心部で自動車爆弾が破裂
し、18人が死亡、54人が負傷した。停車していた自動車が、商店
街タフリルで爆発した。ここは国会と米軍司令部がある緑化地帯の
すぐ隣である。イラク北部のモースル近郊では、カルデア・カトリ
ック教会の司教ラフホが、遺体で見つかった。彼は2月末に礼拝の
後、誘拐されていた。ドイツ外相シュタインマイアーは、この誘拐
事件の劇的な結末に慄然とした、と述べ、イラクの全ての政党に、
各宗教と少数派との和解と保護を求めた。




3月14日(金)

チベットで反中国の抗議行動が激化

(ラサ)チベットでは数日前から中国の支配に抗議する活動が続いていたが、これ
が暴力的なものに変わった。目撃者は、首都ラサでは市街戦と放火が起きている、
と報告している。遠く離れたヒマラヤ地域でも、中国系住民に対しても暴力が行使
された。衝突の歳には、複数の死者と数人の負傷者も発生した、とのことである。
この抗議活動のきっかけとなったのは、中国の占領に抗議するチベット蜂起49周
年記念日であった。米国とEUは中国政府に、慎重な対応を取るように求めた。

     その他のニュース

外務省はチベットへの旅行を中止するように勧告

(ベルリン)チベットでは騒乱が起きているため、外務省はこの地
域への旅行を思いとどまるように、と助言している。現在チベット
に滞在しているドイツ国民は、特に注意をはたからせるように、と
外務省広報はベルリンで発表した。また、混乱の拡大が起こるもの
と考えなければならない、とも述べた。

メルケルはEU首脳会談で自分の意向を押し通す

(ブリュッセル)気候保護に向け野心的な決定が出てから1年、EU
加盟国の首脳は、きわめて大きなエネルギーを使用する産業部門に
対する特例措置を作ることを目標に掲げている。ドイツ首相メルケ
ルからの圧力を受け、EU委員会はこれに関する規則を早期に練り
上げなければならない。国際的な競争力を持つエネルギー集約型の
分野が抱える特殊事情は、排出権取り引きの基本方針の計画で考慮
されるべきである、というのがメルケルの主張である。ブリュッセ
ルでの首脳会談の最後には、各国首脳がドイツとフランスの提案し
たいわゆる「地中海同盟」の提案を採決した。地中海同盟は、北ア
フリカおよび近東の隣国とEU諸国の関係に新たな活力を注入する
ためのものである。

イラン人は国会議員を選ぶ

(テヘラン)イランでは、国民が国会議員を選ぶ。大統領アフマデ
ィネジャドを中心とする保守派陣営が、多数を守るのは確実と目さ
れている。同国の宗教指導部が置いた監視評議会は、多くの改革派
の候補者が、選挙に立つことを許さなかった。テヘランの内務省の
発表によれば、投票率は4年前よりも高かった。最初の集計結果
は、早ければ土曜日に呈示されることになっている。




3月15日(土)

メルケルはチベットと交渉をするように求める

(ベルリン)チベットで暴動が発生したため、連邦政府は中国政府とチベットの宗
教的指導者ダライ ラマとの直接交渉を行なうように求めた。交渉を行なった場合
にのみ、未解決の政治的問題に実行可能な解決が見いだせる、と連邦首相アンゲラ
 メルケルは述べた。彼女は、チベット人の宗教的および文化的自治を求める権利
を支持する、とも述べた。同時にドイツ政府は、あらゆる独立要求に反対する「一
つの中国」を支持している、とも語った。連邦議会のキリスト教民主、社会同盟の
会派の外交問題の専門家エッカルト フォン クレーデンは、中国政府に対して、
国際監視団と報道関係者がチベット入りすることを許可するように求めた。緑の党
党首クラオディア ロートは、オリンピックを利用して、中国に対する圧力を拡大
するように、と求めた。社会民主党党首クルト ベックは、中国政府に対して、人
権を分割することはできない、と働きかけた。

     その他のニュース

チベット情勢はあいかわらず緊迫 死者の数は不明

(ラサ)チベット情勢は緊張が続いている。目撃者の話によれば、
首都ラサでは、道路が封鎖され、軍用車が町を巡回している。イン
ドの亡命政府は、ラサには戒厳令が敷かれている、と発表した。金
曜日には中国に夜チベット支配に抗議して、流血の暴動が起きてい
た。この騒乱による死者の数は不明である。中国の通信社新華社
は、一般市民10人が死亡した、と報じた。一方チベット亡命政府
は、30人の死者が確認されている、と述べた。北京での夏のオリ
ンピックを8月に控えたこの時期の抗議活動は、1989年以来最も
激しいものである。チベットの亡命議会は、国連に対して、特使を
派遣するように求めた。インドのダラムシャーラーでは、亡命した
チベット人がチベットへの行進を再び行なった。ネパールでは数人
のチベット人が、ハンガーストライキを行なった。

中国人民議会は大統領胡を承認

(北京)中国人民議会は大統領胡が職務を続けることを確認した。
99.7%の代議員が65歳の彼に賛成した。副大統領には54歳の習が
選出された。彼は10月に政治局の常任委員の席についていた。専
門家によれば、習は胡の後継者としての扱いを受けている。さらに
人民会議は政府の規模縮小に賛成した。いくつかの官職が統合され
ることで、5人の「超大臣」が作られ、工業、運輸、建築、環境等
を担当する。環境を担当する官庁は省の地位を得た。これにより今
後は環境保護により大きな意義が払われる。

アルバニアの軍施設で爆発 死者発生

(ティラナ)アルバニアの首都ティラナ近郊の軍基地は、数回の激
しい爆発に揺れた。この爆発ではおそらく多くの死者が出た、と首
相ベリシャの公報が発表した。基地近くでは63人の労働者が、作
業に従事していた。当局の発表によれば、150人以上が負傷した。
この基地には古い爆弾の信管の除去が行なわれる。住民を危険な地
域から外に出すために、ヘリコプターが投入された。爆発は首都テ
ィラナと海岸の保養地ドゥレスでも感じられた。




3月16日(日)

オルメルトとメルケルはドイツとイスラエルの友好関係を確認

(テル アヴィヴ)ドイツ首相アンゲラ メルケルとイスラエル首相エフド オル
メルトは、両国が長期的な友好関係を保つ意志を確認した。3日間のイスラエル訪
問の冒頭でメルケルは、両国のこのような友好関係は、全く自明のものではないと
述べ、月曜日からエルサレムで始まるドイツとイスラエルの政府間協議で、新たな
段階に開くことができるのに感謝している、とも語った。メルケルの訪問は、イス
ラエル建国60周年記念日の一環である。冒頭でメルケルは、イスラエルを建国し
たダヴィッド ベン グリオンの墓を訪問する。火曜日には彼女はイスラエル議会
クネセトで演説をする。

     その他のニュース

中国ではチベット人による抗議活動が続く

(ラサ)中国治安部隊の激しい介入にもかかわらず、チベット人は
抗議活動を拡大した。前夜に新たな騒乱が起きたのを受け、日曜日
には警察がチベットの首都ラサで大規模な動員を行なって、平静を
確保したが、隣の四川省では紛争が起きた。亡命チベット人の話に
よれば、ここでは警官が少なくとも7人のチベット人を銃殺した。
チベットの亡命政府の発表によれば、今回の騒乱では日曜日までに
80人が死亡した。チベットの宗教界の長ダライ ラマは、「文化
的民族虐殺」が行なわれているかどうか、調査するように要請し
た。中国当局は、非政府組織の職員全てが、月曜日までにラサを立
ち去るように、と命じた。ドイツ外相シュタインマイアーは、中国
外相楊と電話会談を行ない、暴力の行使を中止するように求めた。

中国首相再任

(北京)中国の人民議会は、首相温が今後5年間職に留まることを
確認した。彼は代議員の投票のうち98.9%を獲得した。対立候補は
いなかった。土曜日に新たに選ばれた副大統領習は、予想違反し
て、権力を持つ中央軍事委員会の副議長には選ばれなかった。54
歳の習は、大統領にして党首の胡の潜在的な後継者と目されてい
る。胡は土曜日の人民議会で99.7%の賛成を得て、再任されてい
た。また彼は軍事委員会の議長にも再選されていた。この委員会の
新副議長には、人民軍の将軍2人が昇進した。

イランの選挙では保守派がはっきりした勝利

(テヘラン)問題となっているイランの国会議員選挙では、大統領
にアフマディネジャド周辺の保守派陣営が、強い立場を堅固にし
た、と国営通信は発表した。保守派は投票の7割以上を確保した、
とのことである。約20%は改革派陣営に、10%近くが中立の候補者
に投票した。田舎だけではなく、政治的な選挙区であるテヘランで
も、保守派は勢力を広げた。改革派の候補者は、30人議席のうち
1議席を獲得する可能性を持っている、と通信社ISNAは報じた。
EUは、この選挙は公平でも自由でもない、と批判した。多くの候
補者はそもそも選挙に立候補することからもできなかった、選挙結
果は国際的な基準に全くかなっていない、とEU評議会議長を務め
るスロヴェニアは強調した。




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