9月8日〜14日のドイツのニュース



9月8日(月)

社民党幹部はミュンテフェリングを新党首に指名

(ベルリン)党首クルト ベックの退任から1日、社会民主党の幹部は、フランツ
 ミュンテフェリングを新大統領に、フランク・ヴァルター シュタインマイアー
を2009年連邦議会選挙に向けた首相候補として指名した。ミュンテフェリングは
10月18日にベルリンで開かれる特別党大会で、ベックの後継者に選出される、と
シュタインマイアーはベルリンでの党委員会の会議後に述べた。シュタインマイア
ー自身は、幹部会から全会一致で、社会民主党の首相候補に選ばれた、とのことで
ある。ベックはもうこの会議には出席しなかった。マインツで社会民主党は、ベッ
クはラインラント・プファルツ州での職務は今後も続けるつもりであり、彼は周首
相には留まり、今週末に行なわれる同州同党主選挙にも立候補する方針である。
ベックが連邦社会民主党の党首を辞任するきっかけとなったのは、来年行なわれる
連邦議会選挙での首相候補にシュタインマイアーを指名することが、早期に発表さ
れたためであった。ベックは声明のなかで、辞任の理由として「意図的な情報操
作」を挙げ、そのため自分の権威は失墜した、と述べた。

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メルケルは社民党幹部交代の状況を批判

(ベルリン)社会民主党内部で幹部が交代したことを受け、連立相
手のキリスト教民主同盟は、社会民主党に対してはっきりした方針
を決めるように求めた。シュタインマイアーを首相候補に、ミュン
テフェリングを次期党首に据える社会民主党の新幹部は、左翼党と
の関係を中心にどのような進路を進むのか、明らかにしなければな
らない、とキリスト教民主同盟事務長ポーファラは述べた。首相メ
ルケルは、シュタインマイアーにお祝いの言葉を述べた。また彼女
は、指名が行なわれた状況と辞任した党首ベックの処遇を、国民的
政党にはふさわしくないと批判したが、連立の個別の仕事を行なう
のが重要だ、と述べた。

ロシアはグルジアからの部隊の撤退を予告

(モスクワ)ロシアはグルジア本土からの部隊を撤退させる、と
EUに約束した。ロシア部隊は1カ月以内にグルジアから退去す
る、とEU評議会議長を務めるフランス大統領サルコズィは、ロシ
ア大統領メドヴェージェフとモスクワで話し合った後に述べた。メ
ドヴェージェフは付け加えて、EUとフランスはグルジアが離脱し
ようとしているアブハジアと南オセチア周辺の安全地帯で暴力を行
使しないと保証した、とも述べた。10月1日までにEUは停戦を監
視する専門家2百名をグルジアに派遣し、それまでにはロシア軍の
撤退が完了していることになっている、とサルコズィは述べた。今
回取りまとめられた合意によれば、グルジア軍は10月1日までに、
兵営に戻らなければならず、さらに10月15日には、南オセチアと
アブハジアの未来に関する国際会議が計画されている、とメドヴェ
ージェフは述べた。ロシアは先月、この両地域を独立国家として承
認していた。

国際法廷はグルジアとロシアの間の対立を協議

(デン ハーグ)カフカズ紛争でのロシアの行動をめぐってグルジ
アとロシアが対立しているが、デン ハーグの国際法廷では、聴聞
会が始まった。グルジア政府がロシアに対して、離脱しようとして
いる両地域アブハジアと南オセチアで「人種浄化」を行なった、と
の訴えの審理が行なわれる。ロシアは、この地域や隣接する地域か
ら、グルジア系住民の大量追放を行なおうとしている、とグルジア
の弁護士は述べた。ロシアはこの非難を退け、グルジア政府は非グ
ルジア人民族組織に暴力を行使している、と非難した。聴聞会は
3日間の予定である。その後15人の裁判官が、この事件を審理する
かどうかを決定する。




9月9日(火)

ロシアはグルジア本土からの撤兵を開始

(モスクワ)ロシア軍はグルジアの本土の拠点からの撤退をようやく開始した、と
のことである。兵士はアブハジア近くのガンムチュリ市にある拠点から立ち去っ
た、とグルジア安全保障評議会議長アレクサンダー ロマイアは発表した。ガンム
チュリは、アブハジアあるいは南オセチアの外にあるロシアの拠点24カ所のうち
の一つである。ロシア大統領ディミトリ メドヴェージェフ派月曜日に、グルジア
本土から全てのロシア部隊を撤退させる、と約束していた。それに対してロシア軍
は、アブハジアと南オセチアにはまだ長期に渡って駐留を続けることになってい
る、と外務大臣セルゲイ ラフロフはモスクワで述べた。グルジアがこの地域を再
び支配するにを阻止するには、7千6百人の兵士の駐留がが必要である、とも彼は
述べた。さらにラフロフは、ロシアは南オセチアおよびアブハジアとの外交関係を
樹立する、と発表した。

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米国は2月までにイラクから8千人の兵士を退去させる方針

(ワシントン)米国は来年2月までに、イラクから8千人の兵士を
撤退させる方針である。大統領ブッシュは、おそらく任期最後とな
るイラクに関する決定をこのように下した理由として、現地の治安
部隊が徐々に安全を確保できるようになってきていることを挙げ
た。また米国はアフガニスタンにいる部隊を増強し、11月には海
兵隊一個大隊をアフガニスタンに移し、その後に陸軍の旅団を一つ
送る、とも述べた。現在米国はイラクには14万6千人、アフガニス
タンには3万1千人の兵士を駐留させている。ブッシュはこの火曜
日に、軍の規模の計画を正式に発表する方針であるが、大統領府は
彼の演説の原稿を、あらかじめ公表した。

連邦内閣はレバノン動員を延長

(ベルリン)連邦内閣は2年前から続いている国防軍のレバノンで
の任務を、再び延長した。それによればこの任務は12カ月ではな
く、15カ月となり、2009年秋に予定されている延長が、連邦議会
選挙の選挙戦に影響を与えないようにする。またこれに動員される
国防軍の兵士の上限は、1千4百人から1千2百人に引き下げられ
る。連邦議会は来週この決定を行なう。現在ドイツ兵は国連の任務
「国連レバノン暫定軍」UNIFILには、230人が参加しているだけ
である。ドイツ海軍は同軍の任務の一環として、急進派イスラーム
教徒ヒズブッラーに対する武器の密輸を阻止し、疑わしい艦船を監
視するために、レバノンの沖合いでの監視活動を支援している。

ベックは辞任の理由として信頼が失われたことを挙げる

(マインツ)元社会民主党党首ベックは、辞任の理由として、党内
で信頼の裏切りが繰り返されたことを挙げた。その際彼は党幹部を
非難しなかったが、社会民主党の大統領候補に関連して、報道機関
に意図的に誤った情報が手渡されていたことを挙げた。彼はその直
後、党を率いて行くことはもはやできない、と決断した、と辞任後
初めて公の場に現れたマインツでベックは述べた。ベックは、自分
に対する陰謀を非難しているのは、感情ではなく事実に基づいてい
る、と強調した。社会民主党は月曜日に、ミュンテフェリングを新
党首に選び、連邦外相シュタインマイアーを首相候補として指名し
た。




9月10日(水)

米国防省は戦車輸送機の発注を取り消し

(ワシントン)米国国防省は、空軍用の新型戦車輸送機を製造するための巨額の発
注を取り消した。この発注を行なうのは、大統領選挙後の新政府に委ねられる、と
ワシントンで公報が発表した。350億ドルのこの発注をめぐり、米国のボーイング
社および米国の企業と協力するヨーロッパのエアバス社の親会社EADS社は、売り
込みを行なっていた。一回目で後に取り消された入札では、EADS社が勝利してい
た。

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デン ハーグの裁判所はスレブレニッツァ事件の裁判を却下

(デン ハーグ)オランダでは民事裁判所が、ボスニア戦争中に起
きたスレブレニッツァでの大量殺戮の犠牲者の遺族からの訴訟を却
下した。飛び領土のスレブレニッツァのイスラーム教徒の住民をボ
スニアのセルビア人民兵から保護することになっていたオランダ人
兵士は、国連の管轄下に置かれていた、との判決を裁判官たちは下
した。したがって、オランダ政府にこの活動の責任を負わせること
はできない、と述べた。原告は控訴する、と予告した。1995年
7月には、ボスニアのセルビア人部隊が、スレブレニッツァを蹂躙
し、約8千人のイスラーム教徒の男性および青年を殺害していた。
この大量殺戮は、第2次世界大戦以降ヨーロッパで起きた最も大き
な戦争犯罪である、と見られている。

EUは南オセチアとアブハジアに監視団を派遣する方針

(ブリュッセル)ロシア外相ラフロフは、ロシア政府はグルジア本
土の外部にEUの監視団を駐留させることを拒否したが、EUはこの
発言を批判した。逆に監視団の任務は、離脱しようとしている南オ
セチアとアブハジアへも派遣しなければならない、とEU主席外交
官ソラナはブリュッセルで述べた。ロシア大統領メドヴェージェフ
はこれより前に、EUの圧力に応じて、少なくとも2百人のヨーロッ
パの監視団の動員に原則的に賛成していた。監視団は10月1日か
ら、ロシア軍のグルジアの本土からの撤退を監視することになって
いる。一方ロシアの監視所の近くでは、グルジアの警官1人が射殺
された。ただし誰が銃撃を行ったのかは、今のところ解っていな
い。この監視所は南オセチアに通ずる幹線道路の近くの、グルジア
領内にある。

国防軍は再びアフガニスタンで攻撃を受ける

(ポツダム、カブール)アフガニスタンに派遣されているドイツ国
防軍が、再び攻撃目標となった。火曜日夜に同国北部のクンドゥス
にあるドイツ兵の野営地に、ミサイルが撃ち込まれた。ポツダムの
国防軍の派兵司令部が、これを発表した。このミサイルは、基地の
外側の防護用の壁のところで爆発し、わずかながら物的な損害を引
き起こした。2発目のミサイルは、アフガニスタン国境警察にむけ
て撃ち込まれたが、負傷者はでなかった、とのことである。過去数
週間、駐アフガニスタンの国防軍に向けて、繰り返し攻撃が行なわ
れていた。




9月11日(木)

9月11日の追悼式典

(ニュー ヨーク)2001年9月11日のテロ攻撃から7年目を迎え、米国の市民は
黙祷を行ない、花輪を捧げて、犠牲者を追悼した。ニュー ヨークのゼロ地点で行
なわれた追悼式典では、約2千7百人の死者の名前が読み上げられた。数百人の乗
客が乗った飛行機2機を、テロリストが世界貿易センターの2棟に突っ込ませ、そ
の直後に倒壊した事件で、死亡した人たちであった。ワシントンの国防省とペンシ
ルヴァニアでも、テロの犠牲者の追悼が行なわれた。米国大統領ジョージ W. ブッ
シュは、国防省の敷地で大きな記念碑の除幕を行なった。この攻撃の黒幕と目され
るアル カーイダの首領ウサマ ビン ラーディンは、いまだに逮捕されていな
い。

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アフガニスタン大統領は米国の新戦略を歓迎

(カブール)アフガニスタン大統領カルザイは、タリバーンおよび
テロ組織網アル カーイダとの戦いで、米軍がアフガニスタンで取
る戦略が変更されたことを歓迎した。カブールでの記者会見でカル
ザイは、アフガニスタン政府はずっと以前から、潜伏しているタリ
バーンに攻撃を加えることに賛成している、と述べた。「ニュー 
ヨーク タイムズ」紙およびAP通信はこれより前に、米国大統領
ブッシュが秘密の命令を出し、アフガニスタンの米軍をパキスタン
北西部で地上軍が活動する許可を与えた、と報じていた。この地域
はタリバーンおよびその他のイスラーム急進派の拠点と見られてい
る。この地域に米兵が攻撃を受け、9月初めには少なくとも15人の
パキスタンの民間人が殺害されチタ。パキスタン政府はこの行為に
対して、激しく抗議を行なっていた。

プーチン「ロシアは帝国になることを望んでいない」

(モスクワ)カフカズ紛争では、ロシアがソ連時代の手法を用いて
帝国を打ちたてようとしている、との懸念が持たれているが、ロシ
ア首相プーチンはこれを否定した。ロシアは旧ソ連の終わりを準備
したのであって、帝国主義的な目標を持ってはいない、と黒海岸の
ソチでの会議で述べた。西側を視野においてプーチンは、今日もは
や政治理論上の対立は存在せず、新たな冷戦が起きる理由はない、
と強調した。ロシア政府から独立が承認されたグルジアから離脱し
ようとしている南オセチアは、ロシア連邦に加盟することを望んで
いる、との報道が混乱を引き起こした。ロシア外相ラフロフと事実
上の大統領ココイティはこの報道を否定した。

ロシアとポーランドは緊張緩和に努力

(ワルシャワ)ロシアとポーランドは、米国のミサイル迎撃体制計
画のために緊張が高まっているにもかかわらず、対話を続ける方針
である。ロシア外相ラフロフは、ポーランド外相シコルスキとワル
シャワで会談した後、ロシアはポーランドによって脅威が生まれる
とは思っていないが、ポーランドの一部に設置されることになって
いる米国のミサイル迎撃施設によって、ロシアにとっての安全保障
上の危機が生じる、と述べた。シコルスキは、米国の施設はロシア
に向けられたものではないと強調し、ポーランドは信頼を産み出す
ような措置をとるように今後も努力し、ロシアとの関係を信頼でき
るものにする方針である、と語った。




9月12日(金)

イラクで自殺攻撃 死者多数

(バグダード)イラクでは自殺攻撃が行なわれ、正式発表によれば死者は少なくと
も30人、負傷者は45人であった。犯人はバグダードの北にある小都市アル・ダゲ
ールで、小型トラックを警察の派出所の前間で運転し、爆弾を積んだ自動車を爆破
した。犠牲者のほとんどは一般市民であった、と警察は発表した。

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米国とヴェネズエラの間で応酬

(ワシントン)米国とヴェネズエラの間の外交的対立は、激しさを
増している。南米ベネズエラがカラカスの米国大使が望ましくない
人物である、と発表したことを受け、米国外務省は、ヴェネズエラ
大使の国外追放を行なう、と予告した。この対立の背景には、ボリ
ヴィアでの社会党の大統領モラレスと保守派の野党との権力争いが
流血の事態になっていることがある。モラレスはラ パス駐在の米
国大使が、野党を支援しているとの容疑で、この大使を国外追放し
ていた。ヴェネズエラの左派の大統領チャヴェスは、モラレスと連
帯する、と発表していた。ブラジル、アルゼンチン、さらにはEU
もボリヴィアで仲裁を行なう用意がある、と発表した。

ジンバブウェの権力分割が合意

(ハラレ)ジンバブウェでは選挙から半年、対立する両政党が大統
領ムガベと野党の党首ツヴァンギライの間で、権力を分割すること
で合意した。詳細は成立した協定の署名式が行なわれる月曜日に、
発表されることになっている。未確認の報道によれば、新たな政府
は、憲法改革を前進させることになっている。その他28年に渡っ
て支配しているムガベが、今後も大統領に留まる、とのことであ
る。この合意により、世界各国には控えめながら楽観的な見方が広
がっている。連邦外相シュタインマイアーは、平和的な未来にむけ
た道が切り開かれることを期待している、と語った。

教皇は公共生活から神が消えていると警告

(パリ)教皇ベネディクト16世は、公勤務従事者と科学者の生活
から信仰の問題が追い払われることがないように、と警告した。神
を探し求めることは、ヨーロッパ文化の基底にあり、今日でもなお
それぞれ真の文化の土台である、とカトリック教会の長はフランス
で開かれた文化人会議の出席者7百人を前に語った。参加者の中に
は、ユネスコ、EU、フランスのイスラーム教徒組織の代表も含ま
れていた。ドイツ人の教皇は、大統領サルコズィの招待の応じて、
パリに滞在中である。パリで彼は土曜日に、アンヴァリッド大聖堂
の近くで、数十万人を集めた礼拝を行なうことにしている。彼の訪
問のきっかけになったのは、南フランスのピレネーの村落ルルドに
マリアが現れてから150年の記念式であった。




9月13日(土)

ニュー デリーでは襲撃事件 死者少なくとも18人

(ニュー デリー)インドの首都ニュー デリーでは、人通りの多い市場が連続し
て場くさされ、正式の発表では少なくとも18人が死亡した。内務大臣シヴライ 
パティルは、負傷者は数十人いる、と述べた。警察の発表によれば、7発ほどの爆
弾がほぼ同時にさまざまな市場で爆発し、その他に2発の爆弾は信管を取り外し
た、と述べた。「インドのムジャーヒディーン」という名前のイスラーム教徒テロ
組織が、この攻撃を行なったことを認めている。この組織は5月と7月にインドの
大都市ジャイプールとアフマダーバードで、2件の攻撃を行なっていた。この時は
1百人以上が死亡していた。

     その他のニュース

大型暴風雨「アイク」は大きな被害を引き起こす

(ヒューストン)時速170キロを越える速度の風、激しい降雨を伴
った大型暴風雨「アイク」は、テキサス州沿岸に大きな後輩をもた
らした。数千軒の家が水没し、被害を受けた。道路は水であふれ、
建物の中には炎上するものもあり、テキサス沖にあるガルヴェスト
ン島も同様の事態となっている。米国で4番目に大きなヒュースト
ンでは、数ヶ所で高層ビルの窓ガラスが粉々になった。この地域の
家屋4百万軒が停電している。第一報によれば、2人が死亡した。
国立暴風雨研究所の発表では、アイクの中心は、ヒューストンの東
を通過し、若干勢力が弱まった。今晩にはこの嵐はアンカーンソー
州に達する、とのことである。米国大統領ブッシュは、地元のテキ
サスおよび米国の他の地域の犠牲者に対して迅速な支援を行なう、
と約束した。

ロシア軍は西グルジアから撤退

(トビリシ)グルジア政府の発表によれば、ロシア軍は約束通り、
同国西部から撤退した。グルジア治安評議会議長ロマヤは、ロシア
兵は港町ポチの基地と、近郊の村落を明け渡した。約2百人の兵士
は、20台以上の装甲車で、アブハジアにむけて立ち去った。ロシ
ア大統領メドヴェージェフは、フランス大統領サルコズィに対し
て、今週始めにモスクワで、ポチ近郊の監視所を15日までに明け
渡す、と約束していた。10月までには全てのロシア兵が、グルジ
アの本土から撤退することになっている。

ボリヴィア大統領は野党との対話を模索

(ラ パス)ボリヴィアでは社会党の大統領モラレスが、自らの政
策の支持者と反対勢力の衝突が、ますます多くの血を流しているた
め、野党と対話すべく努力している。この暴力は停止しなければな
らない、とモラレスはラ パスで述べた。モラレスが計画している
貧しい地域を優遇した利益の再分配計画を、5つの豊かな州が拒否
しているが、副大統領ガルシアは、このうち1つの州の知事と会談
した。この会談の詳細は発表されなかった。また同時に政府はアマ
ゾン地域パンドに、非常事態を宣言した。ここでは大統領支持派と
反対派が衝突し、15人が死亡していた。




9月14日(日)

ロシアで飛行機が墜落 死者88人

(モスクワ)ロシアでは旅客機が墜落し、載っていた88人全員が死亡した。ロシ
アの航空会社アエロフロートのボーイング737型機が、ウラル山脈近くの百万都市
ペルミに着陸しようと接近したところ、航空管制官と連絡が取れなくなり、住宅地
からわずか数百メートルのところに墜落した。アエロフロート社によれば、乗客に
はドイツ人1人を含め、外国人が少なくとも20人乗っていた。事故の原因はまだ確
認されていない。エンジンの損傷があったとの通信社の報告は、今のところ確認が
取れていない。目撃者の話によれば、同機は空中にある時に既に火に包まれてい
た。墜落した飛行機の部品で、シベリア横断鉄道の線路が破損した。そのため路線
の一部は閉鎖された。

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アフガニスタンでは新たな暴力 死者数名

(カブール)アフガニスタンでは日曜日に、新たに暴力事件が起こ
り、数人が死亡した。同国中央のガスニ州では爆弾が破裂し、少な
くとも6人が死亡した。道端に設置された爆弾は、おそらく政府軍
に対する攻撃をするためのものであった、とアンダル地域の長は述
べた。子供たちがこの爆弾を掘り出し、この爆弾で遊んでいた、と
のことである。同国南部では自殺攻撃犯が、国連の輸送車団に対し
て攻撃が行なわれ、一般人3人が巻き込まれて死亡した。犠牲者と
なったのは、世界保健機構で働いていたアフガニスタン人医師2人
と、彼らの運転手であった。その他に12人が負傷した。急進派イ
スラーム教徒のタリバーンが犯行を行なったことを認めた。

パキスタンは国土に対する米国の攻撃を甘受しない

(イスラマバード)パキスタンは、米軍による再三のパキスタンの
領土攻撃に対して抵抗を行なっている。最近のパキスタン領土の侵
害は、受け入れることはできない。と首相ギラニの事務所が発表し
た声明の中では述べられている。ギラニと同国新大統領ザルダリ
は、パキスタンの主権と領土不可侵は、いかなる場合でも尊重され
ねばならない、との意見で一致した。パキスタンのタリバーンの戦
闘員らしき者に対するミサイル攻撃で、先週少なくとも36人が死
亡していた。パキスタンはこの攻撃の責任は、隣国アフガニスタン
にいる米国が指揮する部隊にある、としている。両国の関係は、こ
の出来事で大きく冷え込んでいた。今までは米国とパキスタンは、
テロとの戦いで密接な同盟国と見なされれていた。

インドでの爆弾攻撃で逮捕者

(ニュー デリー)インドの首都での重大な爆弾攻撃事件から
1日、警察は12人の容疑者を逮捕した。ニュー デリーの人通りの
多い市場での5発の爆弾が破裂し、正式発表では土曜日に少なくと
も21人が死亡し、約1百人が負傷した。イスラーム教徒組織「イン
ドのムジャーヒディーン」が犯行声明を出してていた。この組織は
5月と7月にも、他の大都市で連続攻撃を行ない、合わせて1百人以
上が死亡していた。




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