10月6日〜12日のドイツのニュース



10月6日(月)

世界各地の株式市場で地震

(フランクフルト アム マイン、ニュー ヨーク)国際金融市場でさまざまな救
済の試みが取られているにもかかわらず、月曜日には世界各地の株式市場で激震が
起きた。特にニュー ヨークでは取引開始後に、劇的な値下がりが起こった。ドイ
ツ株価指数DAXは、5,387で7.1%の値下がりで終わったが、これは2006年以来の
最低である。TecDAXは11%以上、MDAXはほぼ9%の値下がりであった。ニュー 
ヨークのダウ・ジョーンズ指数は、4%以上下がり、ヨーロッパでの取引終了時点
では、重要視されている10,000の大台を下まわった。ロンドンおよびパリの市場
も値下がりし、モスクワでは2桁の値下がりの分野もあった。取引開始の時点で
は、東京の日経指数は、4年ぶりの安値に陥った。専門家は、値下がりの局面が続
く、と見方を取っている。

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連邦政府「預金者に対する国家保証は長期にわたる」

(ベルリン)連邦政府は、個人預金者の預金には国家からの包括的
な保証を行なう、とはっきりと表明した。実行可能で政治的に重要
な発言を行なうことが重要だ、と政府広報ヴィルヘルムは述べた。
貯蓄性預金および振替口座での預金のような期日が定められた預金
は、集計の手法によって1兆オイロ以上に上る、とも述べた。EU委
員会は、ドイツの国家保証はEU法に原則的には一致する、と見て
いる。金融危機への適切な解答となりうる、と競争政策委員クルス
の公報は述べた。一方EU加盟国の中には、預金に対する保証をす
る国が増えている。デンマーク、オーストリア、スウェーデンは月
曜日に、これに関する規則を可決した。アイルランドとギリシアは
これを先週中に既に行なっていた。

メルケルはヒューポ不動産救済策を代案がないとして擁護

(ベルリン)連邦首相メルケルは、経営危機に陥ったミュンヒェン
の不動産金融会社ヒューポ不動産HRE社に対する救済策を擁護し
た。重要な銀行を安定させることに成功し、これには他のやり方は
なかった、と彼女は述べた。またメルケルは、国際金融市場に対し
て、新たな規則を作るように求め、そのために彼女はEU内でも努
力をする、と述べた。連邦蔵相シュタインブリュックは、ヒューポ
不動産の大がかりな救済の後、ドイツの銀行行全体に対する保護措
置を検討しており、個別的な解決策では、いつかは対処できなくな
る、と述べた。一方ヒューポ不動産は、救済額が500億オイロまで
上積みされたにもかかわらず、あいかわらず危険な状態である。フ
ランクフルト市場では、同社の株価は35%以上下落した。

仏大銀行がベルギーとルクセンブルクのフォルティス社を管理

(パリ)フランスの大銀行BNPパリバは、経営危機に陥っているベ
ルギーとルクセンブルクのフォルティス社の経営を引き受ける。同
行は、145億オイロを支払い、両国のフォルティス社の銀行業務の
過半数の株を取得する。フランス最大の商業銀行である同行はこの
購入で、フォルティス社の6ヶ国にある支店網1,500に関する管理
を引き継ぐ。フォルティスの支店はドイツにもある。ベルギーでは
BNPパリバは、フォルティス社の株式の75%、ルクセンブルクでは
67%を保有する。ベルギー、オランダ、ルクセンブルクは当初、
9月末にフォルティス社に合わせて112億オイロを支払って救し、
49%の株式を取得していた。オランダ政府は金曜日に、フォルティ
ス社のオランダでの営業活動の多くを国有化する、と予告してい
た。




10月7日(火)

メルケルは金融界に「新体制」を要請

(ベルリン)連邦首相アンゲラ メルケルは、金融危機を目の当たりにして、金融
部門に関与するものすべてが協力する「新たな体制」を作ることに賛成した。これ
に基づいて対策を練ることで、今後危機が起こるのを防止しなければならない、と
連邦議会での政府声明の中でメルケルは述べた。その声明では、これは連邦政府の
正しい戦略で、日々取っている昔ながらの危機管理と並行して行なわれる、と述べ
られた。情勢は深刻であり、金融市場に対する信頼を、早く取り戻すことが決定的
な重要性を持ち、そのためには短期的な対策が必要だ、ともメルケルは述べた。ま
た彼女はドイツの預金者すべてに対して、金融危機であっても、預金は安全であ
る、と請け合った。

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EUは全ての重要銀行が倒産しないように保証を行なう

(ルクセンブルク)金融危機が続いているため、EUは主要銀行す
べてが倒産しないように保証している。ルクセンブルクで行なわれ
たEU蔵相会談の閉会声明の中では、加盟国は制度上重要な金融機
関すべてを支援する、と述べられている。さらにEU加盟国は、銀
行が倒産した場合に預金者保護を充実させることで合意し、そのた
め法的な最低安全保護額を、現在の2万オイロから、少なくとも
5万オイロに引き上げることになっている。また経営者の賃金や退
職一時金が突出して高額である場合には、EUは積極的に対策を取
る方針である。EU全体に適用される方針であるにもかかわらず、
いくつかの国は自ら銀行救済策を自ら担当し続けている。ヨーロッ
パの銀行救済基金の設立は、まだ予定されていない。この計画には
ドイツ政府側からもあった。

トリシェ「危機に対してできることをすべて行なう」

(フランクフルト アム マイン)ヨーロッパ中央銀行総裁トリシ
ェは、金融危機対策のなかで、金利の引き下げを行なう可能性を否
定しなかった。より悲惨な事態が起きるのを阻止するために、発券
銀行である同銀行が権限にあることをすべて行なう時期が来てお
り、危機は世界金融体制の心臓部にまで達した、とトリシェは述べ
た。一方米国の発券銀行連邦制度理事会は、新たな対策を取ること
で、市場の混乱を収めるべく努力している。同理事会の発表によれ
ば、今後無担保の短期の借り入れ、いわゆるコマーシャルペイパー
を、たとえこれがほぼ無価値になってしまっても、買い取る方針で
ある。国際金融機関は、金融危機での損失を、1兆4千億ドルと推
定している。ドイツ株式市場は、再び取り開始から値下げを続け
た。ただし前日の相場の暴落は、はっきり停まった。

経営危機のヒューポ不動産社長は辞任

(ミュンヒェン)大打撃を受けたヒューポ不動産の役員会会長フン
ケは、即時同社を去る。ミュンヒェンの同社の発表によれば、後継
者については間もなく決定される。フンケはヒューポ不動産に対す
る支援策の第2弾が必要となった数日前から、厳しい批判にされさ
れていた。連邦蔵相シュタインブリュックは、彼の銀行経営のやり
方を、「言語道断」と指摘し、これ以上の協力を行なう可能性を排
除していた。倒産に瀕している不動産金融会社である同社への救済
策は1週間のうちに2回目であるが、これは日曜日夜市場が開く直
前に政府と金融界が取りまとめていた。この中では信用供与は
350億オイロから500億オイロに増額された。新たな財政援助は、
同社の資金不足が拡大したために必要となっていた。




10月8日(水)

主要発券銀行は同時に利息を引き下げる

(フランクフルト アム マイン、ロンドン)世界の主要発券銀行は、2001年以
来初めてとなる基準金利の協調引き下げを行なった。ヨーロッパ中央銀行、米国の
発券銀行、英国、中国、スウェーデン、スイス、カナダの中央銀行は、金利を
0.5%引き下げた。発券銀行のこの決定は、株式市場にはさほど影響を与えなかっ
た。短時間だけ回復の局面に入ったものの、相場は再び下落した。フランクフルト
のドイツ株式指数は、心理的に重要な5,000の指標をかろうじて上まわった。一方
英国政府は、銀行部門の安定化のための計画を公表した。それによれば同国政府
は、国内の最重要金融機関を、一部国営化する方針である。約5百億ポンドを税金
から支出し、英国の大銀行の株式購入する予定である。さらに2千億ポンドを短期
的な信用保証用に調達する、とのことである。

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国際金融基金「米欧は2009年に景気が底をうつ可能性がある」

(ワシントン)国際金融基金の見積もりによれば、金融危機の影響
で、米国とヨーロッパは来年、急速に景気が下降する危険性があ
る。これは同基金が半年間の経済見通しの中で予想したもので、ド
イツ経済は今年は1.8%の成長を遂げた後、2009年には全く成長が
ない、と見ている。これにより同基金は、若干ながら成長すると予
想しているドイツの多くの研究所よりも、悲観的な見方を示したこ
とになる。同基金の予想によれば、ドイツは広いオイロ使用国の中
では、最も悪いというわけではなく、イタリアとスペインはそれぞ
れ0.2%の縮小をすると見られている。世界的な金融危機の出発点
であった米国は、2009年には0.1%の経済成長をする、と国際金融
基金は予想している。

オバマとマケインは再びテレヴィで対決

(ワシントン)米国大統領選挙まで4週間、金融危機の大規模な進
行が、候補者のオバマとマケインの2度目のテレヴィ対決の中心と
なった。予想と異なり、共和党の大統領候補マケインも、民主党候
補のオバマも、極端に激しい個人攻撃のために、この場を利用しな
かった。ブッシュの後継者となる新大統領は、11月4日の選挙で選
ばれる。

ロシアはグルジアの本土から部隊を撤収

(トビリシ)ロシアは合意した期限が過ぎる前に、グルジアの本土
からの部隊撤退を完了した、との情報がある。グルジア内務省は、
離反した州アブハジアと南オセチアの「全ての緩衝地帯から」、ロ
シア軍が撤退したことを確認した。これより前にロシア大統領メド
ヴェージェフは、「深夜前に」撤退を完了する、と予告していた。
停戦協定によれば、ロシアは撤退するのに、金曜日までの時間的猶
予を持っていた。フランス大統領でEU評議会議長サルコズィは、
この発表を歓迎した。メドヴェージェフは、この地域にいるEUの
監視団に対し、南オセチアおよびアブハジアに対するグルジア兵の
突発的な攻撃を阻止するように要請した。2百人を越えるEUの監視
団は、10月初めからグルジアでの作業を開始していた。彼らはロ
シア軍の撤退を監視することになっている。




10月9日(木)

金融危機のためドイツ鉄道の株式市場上場は延期

(ベルリン)10月27日に予定されていたドイツ鉄道の株式上場は、延期される。
連邦大蔵省と連邦が所有する同社はベルリンでこの発表を行なった。金融市場が極
端に不安定で、公正な価格を維持するために、鉄道の子会社ドイツ鉄道運輸補給社
は、市場の環境が改善されてから、上場を行なうことにする、とのことである。大
蔵大臣ペーア シュタインブリュックは、上場を目指して準備は続ける、と約束し
た。連邦は鉄道の子会社である同社の24.9%を売却し、それにより最後まで残った
ドイツの国有大企業の民営化を実施する方針であった。ベルリンの「ターゲスシュ
ピーゲル」紙は、鉄道は2月に上場することになる、と報じている。

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株式市場はあいかわらず不安定

(フランクフルト アム マイン、ニュー ヨーク)主要国の発券
銀行が協調して市場を落ち着かせるために資金を投入しているが、
短期的な影響力しか見えていない。ヨーロッパの株式市場は、協調
利下げが行なわれた後、少なくとも短期間は若干安定することがで
きたが、比較すれば以前よりは節度あるものになったとはいえ、あ
いかわらず米国の相場の下落は、ヨーロッパの株式市場での混乱を
引き起こし続けている。市場が閉まる直前まで、ドイツ株価指数は
値上りの範囲内にあったが、ウォール ストリートの相場が下がっ
たことを受けて、流れが変わった。ドイツ株価指数は、水曜日には
かろうじて守った心理的に重要な5千の水準を下まわり、2.5%の値
下がりだった。

各国政府は銀行倒産を阻止

(ブリュッセル)ヨーロッパの各国政府は、これ以上銀行が倒産す
るのを防止するために、力を注いで努力をしている。ベルギー、フ
ランス、ルクセンブルクは、打撃を受けたデクシア銀行の新たな救
済策で合意した。三ヶ国は、1年間の保証を行ない同行を援助す
る。一方アイスランド政府は、同国最大の金融期間である「カウプ
シン銀行」を、国家の管理下に置いた。首都レイキャヴィークでの
株式取引は、月曜日まで中止された。またアイルランド政府は、銀
行に対する巨額の国家補償を、外国の金融機関5社にまで拡大す
る、と発表した。

外相はEUが金融市場に対する統一規則を作るのに賛成

(ポツダム)世界的な金融危機に直面し、外相シュタインマイアー
は、ヨーロッパに資本市場に対して、統一的な規則を設けるように
求めた。協調して金融に対する監督を調整し、評価機関による調整
を共通化することが重要だ、と社会民主党の首相候補は、ポツダム
で開かれたヨーロッパ会議で述べた。事態の推移からは、政治の優
位が再びはっきりししたものにならなければならない、と判断する
のが正しいのであって、そうならなければ金融市場の危機は、政治
危機に発展する可能性がある、とも語った。これより前に連邦首相
メルケルとフランス大統領サルコズィは、電話で会談し、金融危機
に対して調整した上で対策を取ることで合意していた。




10月10日(金)

G7蔵相会議「あらゆる手段を講じて金融危機と戦う」

主要工業国7カ国G7の大蔵大臣は、世界的な金融危機を克服するための、共同行動
計画を決定した。この計画には、大銀行の倒産は金融制度全体に深刻な影響を及ぼ
す可能性があるため、「使用可能なあらゆる手段を用いて」これを阻止することが
含まれている。これらの国々の大蔵大臣と発券銀行総裁は、ワシントンで会合を行
なった後、とこれを発表した。

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連邦は金融救済計画を練る「遅くとも月曜には方針を示す」

連邦大蔵大臣ペーア シュタインブリュックは、主要工業国7カ国
が、国際金融体制を救済するために、共同で対策を取ることで合意
したことを受け、ドイツとしても早期に決定を下す、と約束した。
月曜日に市場が開く以前に、市場がドイツの計画についてはっきり
した見通しを持つことができるようにする、とワシントンで開かれ
たG7蔵相および発券銀行の会議の後、シュタインブリュックは述
べた。ドイツの救済策は、日曜日に開かれるオイロ使用国首脳会談
で、話し合われる。今週末までには、金融機関の決算の規則を修正
するための前提条件が整う、とも社会民主党の政治家である彼は述
べた。シュタインブリュックは既にテレヴィ番組で、政府は「担当
分野の枠を取り払った解決」に向けて努力している、と発表してい
た。彼は「恐慌から新たな恐慌へ転落」することはもうあり得な
い、と確信しており、「連邦政府は具体的な行動を取る準備をして
いる」とも語った。

米国株式市場は若干の回復

G7各国の断固とした行動に期待をもって、米国の株式市場は、底
なしの価格下落からは回復した。株式売買人は、主要工業国が信用
の下落を阻止措置の上積みする方針を、明確に示すことを期待して
いた。ウォール ストリートの歴史上、もっとも暗い週の終わり
は、ダウおよびS&Pは、短時間ではあったがはっきり値上りしたも
のも、最終的には前日の値下がりと比較で若干の値下がりとなっ
た。ナスダックは、週末に向けて値上りをした。「週末にG7で何
が決定されるか、我々は推測しているので、取引に加わる」とある
取引家は述べた。不安に駆られての売却があったため、市場が閉ま
る半時間ほど前に株式指標が、下落に陥った。信用危機が引き起こ
した世界的な経済後退に対する不安が、投資家の意欲を削いでいる
のは以前同様である。

次の破産に備えた処方箋

各国政府は現在、金融市場の危機を制御し、最悪の結果を少しでも
改善する努力を行なっている。しかしこのようなことが繰り返され
ないように、何をすることができるだろうか? 政治家、学者、専
門家が既に提案を行なったが、連邦蔵相シュタインブリュックは、
G7蔵相会談を前に、金融界に新たな「交通規則」を作るように求
めた。英国首相ゴードン ブラウンも、世界に新たな指針を作るよ
うに求め、この危機は「世界的な解決」を必要とする「世界的な問
題」である、と「タイムズ」紙への寄稿の中で述べた。




10月11日(土)

メルケルとサルコズィは社会福祉重視のヨーロッパを作ることを誓う

連邦首相アンゲラメルケルは、フランス大統領ニコラ サルコズィと会談し、市場
を社会福祉を重視したものにするように呼びかけた。「金融危機は、市場を人間に
貢献するものとし、人々を破滅させないような物にすることができるかどうか、と
いう国家に対する質問状である」とメルケルは、シャンパーニュ地方のコロンベ・
レ・デュ・ゼグリーゼ」で述べた。

     その他のニュース

米国大統領ブッシュはG7蔵相の金融業界支援策を評価

「世界経済は以前にも増して強力になる」と米国大統領ブッシュ
は、G7蔵相が昨日発表した金融危機解決にむけた行動計画を賞賛
した。それによれば、世界経済は以前より強力になる。連邦蔵相シ
ュタインブリュックは、これよりは控えめに、「これで市場が沈静
化する可能性が出てきた」と述べた。共同行動計画が採択された翌
日、G7蔵相はまず米国大統領ブッシュを大統領府に訪問した。
45分間に渡って、ブッシュは主要工業国の蔵相と話し合いを行な
い、短い声明を発表した。その中で彼は「今回は違う。主要国が週
末に同じ目標に向かって、あらゆる作業を行なった。私たちは現状
の脅威と、協力して対決する。危機を解決するために、必要なこと
は何でも行なう。そうすれば、経済は以前よりも強力になる」と述
べた。

イエルク ハイダーの肖像

ハイダーはきわめて捕らえ所がない人物であったが、オーストリア
の政界ではもっとも評価が別れる人物であった。彼は1950年にオ
ーバーエスターライヒ州のバート ゴイセルンで、確信的なナチ党
員の息子として生まれ、1971年に右派的な自由党の青年組織の代
表として、政界入りした。8年後に彼は当時最も若い国家儀委員と
して、自由党から国民評議会入りした。彼は外国人を敵対視し、右
派の大衆迎合的な見解を持っているため、極めて大きな異論を引き
起こした。しかし彼はいくつもの政治的な打撃を受けならが、復帰
に成功していた。彼は交通事故で死亡した。彼の最後の栄光は、ち
ょうど2週間前に訪れていた。オーストリア国民評議会選挙で、彼
の新しい政党「未来同盟」は、得票を3倍に伸ばした。

ベルリンで監視に反対して数千人がデモ

ベルリンで数千人が監視に反対するデモに参加し、情報保護を強化
するように求めた。参加者の数は、発表により大きく隔たりがあ
る。主催者は最大で10万人が参加した、と述べた。警察は最大で
も1万5千人と発表した。デモ隊は「今日この問題を笑うものは、
明日には監視を受ける」等と叫んだ。アレクサンダー広場での出発
集会で、数人が全ての生活領域で、情報保護を改善するように、と
演説した。自由医師会会長グラオドゥスツスは、連邦厚生相シュミ
ットが計画している健康カードは、「医師と患者の根本的な信頼関
係」をだめにするかもしれない、と批判した。




10月12日(日)

パリでの緊急首脳会談後連邦はドイツ銀行に4千億オイロを支出

ドイツの経済界に対する救済計画は、最大で4千億オイロの規模になる。キリスト
教民主、社会同盟の会派長フォルカー カオダーがARDの番組のなかで、保証金が
この規模になることを確認した。いわゆる国際金融市場に対するこの保証金は、
2千億オイロになることは確実で、さらに2千5百億オイロが残る」と彼は述べた。
この保証金は、金融機関相互の取引を再び活性化させるためのものである。第二段
階として政府は銀行に対して、独自の資本を増やすように「資金を提供しなければ
ならない」だろう、とも彼は述べた。
連邦議会の国家予算委員会の議長オットー フリッケは、「ケルン市新聞」に対し
て、同様の金額を伝えた。自由民主党の政治家である彼は、国際的な銀行取引を立
ち直らせるためには、3千億オイロの保証金が必要で、銀行の資本の元に戻すに
は、最大で1千億オイロが必要だ、と述べた。

     その他のニュース

自民党はバイエルン州政府に参加の用意がある

バイエルン州ではあらゆる兆候から見て、キリスト教社会同盟と自
由民主党による政権連合が成立しそうである。多くのことを約束す
る意向打診会談を行ない、キリスト教社会同盟は月曜日、自由民主
党と連立交渉を開始するかどうか、決定する方針である。自由民主
党は昨晩既に、自分達の側からこれを破綻させることはない、と明
確に述べていた。

ハイダーは制限速度の2倍で走行中に事故

オーストリアの政治家ハイダーの死亡事故で、検察による当初の調
査では、全てのことが、速度の出し過ぎが事故の原因であることを
示している。検察の発表によれば、ハイダーは事故を起こした金曜
夜に、時速142キロを出していた。これは制限速度の2倍以上であ
った、とクラーゲンフルトの検察部長ゴットフリート クランツは
述べた。事故現場では時速70キロが許されている速度で、100メ
ートル先からは、50キロ制限であった。「この事故にこれ以外の
原因がある、と推定するのは無駄である」とクランツは述べた。残
骸の科学的な調査は、ハイダーの公用車は、3カ月前から使いはじ
められたフォルクスヴァーゲン フェートンで、完全に正常な状態
であった。

ハンブルクは海運会社ハパック・ロイドを購入

ハンブルクの借款団が、長い伝統を持つ海運会社ハパック・ロイド
の過半数以上を持つ新所有者になる。入札者は、44億5千万オイロ
の割増金を受け取った。この決定は国際観光連合TUI社の監査役会
が下した。同社は、合弁企業を通じて、ハパック・ロイド社の株式
の3分の1以上を保有している。




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