３月２日〜８日のドイツのニュース
３月２日（月）
ガザ帯状地帯再建に巨額の支援
（カイロ）世界各国はエジプトのシャルム エル シャイクで支援国会議を開き、
パレスチナ人に対して、先日のイスラエルの侵攻の際に、大きく破壊されたガザ帯
状地帯の再建を中心に、巨額の支援を行なう、と約束した。支援額はあわせてほぼ
45億ドルに上る。今までに発表された支援の約束と合わせると、52億ドルにな
る、とエジプト外務大臣アフマド アブル ゲイトは述べた。最大の資金提供国
は、湾岸諸国、サウジ アラビア、米国、EUそしてドイツである。しかし支援国
も困惑しているのが明らかになった。支援国はパレスチナ人を支援はしたいが、ま
た軍事的な対決があった場合には、全てが無に帰すのではないか、とも懸念してい
る。ドイツ外務大臣フランク・ヴァルター シュタインマイアーは、再建だけに目
を奪われないように、と警告した。イスラエルとパレスチナ人の直接和平交渉と、
長期的な停戦協定も同様に緊急性がある、と彼は述べた。
その他のニュース
大統領が殺害されたギニア・ビサウの情勢は見通しがつかず
（ビサウ）ギニア・ビサウ大統領ヴィエイラが暗殺され、同国の権
力を誰が握るのか、不透明になっている。ヴィエイラは兵士に射殺
された。にもかかわらず西アフリカの同国の軍指導部は、これは軍
事クーデタではないと主張しているが、また軍が情勢を掌握してい
る、とも発表した。大統領の殺害に対しては、不満な兵士が起こし
たものだ、とされている。専門家はヴィエイラの殺害は、大統領と
軍の長ウェイエの間でくすぶっていた権力争いが激しさを増す、と
見ている。ウェイエは暗殺の数時間前に、大統領殺害の数時間前、
軍司令部が爆弾で攻撃を受けた際に、死亡していた。軍幹部は、ヴ
ィエイラがこの攻撃の黒幕である、と疑っている。アフリカ連合も
EUも、ヴィエイラの暗殺を非難した。国際原発機構はイランに妥協を呼びかける
（ウィーン）国際原発機構IAEAは、イランに対して、核計画での
対立では譲歩をするように要請した。同機構総裁エル バラダイは
同機構の幹部会で、イランが原子力を平和目的にのみ利用しようと
している、と国際社会が納得するようにしなければならない、その
ためには、対話の中で現在、核計画に関して沈黙を続けているのを
やめなければならない、と語った。同機こくは、イランは国連の制
裁にもかかわらず、ウランの濃縮を続けている、と見ている。イラ
ンの核計画に関する質問に今まで回答が得られていないことが、イ
ランの核計画が軍事的な利用が可能であるとの懸念を引き起こして
いる、ともエル バラダイは述べた。彼はシリアにも、ウィーンの
同機構にもっと協力するように呼びかけた。AIG社の巨額の損失が市場を谷底につき落とす
（ワシントン）依然世界最大の保険会社であったAIGは、危機の年
2008年に、990億ドルの損失を出した。最後の3ヶ月だけで、同
社は617億ドルの損失を出し、これは四半期の損失としては、同社
の歴史の中で最大のものである。同社に対して米国政府が支援を用
意するのは、ここ数ヶ月で4度目で、今回は300億ドルである。経
営につまづいた巨大保険会社の損失額は、世界各地の市場を再び谷
底につき落とした。ダウ・ジョーンズ指標は、7千下がり、過去
11年でもっとも低くなっている。
３月３日（火）
ギニア・ビサウでは暫定大統領が指名
（ビサウ）ギニア・ビサウの大統領暗殺から1日、国会議長ライムンド ペレイラ
は、代行として大統領を務めるとの宣誓を行なった。国会での演説で彼はすべての
人に向けて、西アフリカの同国の秩序を維持するために、責任を引き受けるよう
に、と呼びかけた。憲法によれば、2カ月以内に新大統領を選ばなければならな
い。ビサウでは月曜日、軍指揮官タグメ ナ ワイが殺害され、その直後にジョア
ン ベルナルド ヴィエイラも殺害されていた。
西アフリカの小国であるギニア・ビサウでは、1974年のポルトガルからの独立以
降、再三クーデタやクーデタの試みが起きていた。同国は世界的に見て、もっとも
貧しい国の一つである。
その他のニュース
オバマはミサイル迎撃網断念の報道を肯定せず
（ワシントン）「ニュー ヨーク タイムズ」紙は、中部ヨーロッ
パにミサイル迎撃網を設置するのを米国は断念するかもしれない、
と報じたが、米国大統領オバマはこれを肯定しなかった。この報道
はロシア大統領メドヴェージェフにあてた書簡の内容を精確に伝え
ていない、とオバマは述べた。同紙の報道によれば、ロシア政府が
激しく批判している中部ヨーロッパでのミサイル迎撃態勢の設置
を、米国は断念するとオバマが申し出た。代わりにロシアは、イラ
ンの長距離ミサイルの開発を阻止するのに協力することになってい
る、とのことである。ロシア大統領メドヴェージェフは、最初の対
応としては、これを拒否していた。この種の交換条件を、ロシアは
結ぶことはない、とメドヴェージェフは述べた。クリントンは近東問題の2ヶ国並立による解決を要請すると強調
（エルサレム）新米国外相クリントンは、初めて近東を訪問し、イ
スラエルおよびパレスチナ人の2カ国併存による解決を強く要請し
た。イスラエルを公式訪問した彼女は、次期首相ネタニヤフとも会
談し、この地域でこのような合意を結ぶのは、避けがたい、と強調
した。右派的なネタニヤフは今まで、パレスチナ人国家との並立に
よる解決に対して、明確な意見を発表していなかった。また彼は、
西ヨルダンランドのユダヤ人入植地拡大に、先に賛成していた。伝
統的に親イスラエルの方針をとってきた米国は、この入植地拡大を
拒否した。パキスタンでクリケット選手団が襲撃を受けて死者発生
（イスラマバード）クリケットのスリ ランカ代表選手団が、パキ
スタン東部でテロ攻撃を受け、公式発表によれば、少なくとも7人
が死亡した。当局の発表によれば、選手の乗ったバスを重武装の犯
人たち数人が銃撃した。このバスは百万都市ラホールで、試合のた
めに競技場の中につながる道を走っていた。選手団のバスは、速射
砲、ロケット砲、榴弾の攻撃にさらされた。死者の中には、選手団
を護衛していた警官5人も含まれている。選手の中には死者はでな
かったが、数人は負傷した。クリケットは南アジアでは、ヨーロッ
パでのサッカー同様の人気がある。
３月４日（水）
シュタインバッハは基金評議会入りせず
ドイツ国外追放者連合は、会長シュタインバッハを、基金の評議員に任命しない方
針である、というのが明日のポーランドのトップニュースである。すべての政党の
政治家が、これに安堵している。ただしポーランドの右派だけはこれに満足してい
ない。
その他のニュース
大連立は経営者の給与と最低賃金を協議
経営陣の給与に関する新たな規則と、派遣社員に対する最低賃金の
問題に、連立委員会は水曜夜に決着を着ける方針である。社会民主
党は自分たちの提案を押し通すつもりであるが、キリスト教社会同
盟は「多くの対立点がある」とみている。地方自治体に対し自動車支援はまだない
90年代に多くの地方自治体は、社会的経済基盤の一部を米国に売
却した。そして今それを賃借している。AIGの経営危機が生じてい
るのに呼応して、地方自治体は連邦大蔵相に支援を求めているが、
同省の広報はそれを拒否した。AIG社と国境を越えた賃貸借契約で地方自治体は凍えている
汚水処理施設、ゴミ償却による発電所、市街電車など、ドイツの地
方自治体は、いわゆる国境を越えた賃貸借契約で、財政を立て直し
た。こうした実務行為には、米国の保険会社AIGの保険がかけられ
ていた。これらの事業がどれほど損害を被る恐れがあるか、今よう
やくわかってきた。
３月５日（木）
連邦と州は金融改革に合意
（ベルリン）連邦と各州は、新たな金融秩序を打ちたてることで合意した。連邦議
会と連邦参議院の連邦制度委員会は木曜日に、公の予算の負債に歯止めをかける制
度の細部で、最後まで残っていた問題で合意した。それによれば連邦は2016年ま
での新規負債を、国内総生産の0.35%に制限しなければならない。現在の水準であ
れば、年額85億オイロということになる。各州は2020年からは、基本的には新た
な負債を抱えることが認められない。一方まずしい州であるブレーメン、ザールラ
ント、ベルリン、シュレースヴィヒ・ホルシュタイン、ザクセン・アンハルトの各
州は、財政基盤支援を受けることになる。連邦と州が提供する資金は、9年間に渡
って少なくとも8億オイロ、総額で72億オイロである。この法案は今月中にも国会
で審議され、夏休み前にも可決される可能性がある。
その他のニュース
オーペル社幹部はツ グッテンベルクと改めて会談
（ベルリン）危機に瀕している自動車製造会社オーペル社は、国の
支援を得ようと努力しているが、これが前進する見通しである。金
曜日に同社監査役会会長フォースターは、改めて経済相ツ グッテ
ンベルクと話し合う。今回の会合には、首相府長官デ メズィエル
も出席する。大連立の幹部は木曜日に改めて、同社を救済する支援
を行なう用意があると発表したが、呈示された再建計画は不十分で
ある、と評価した。一方ドイツ国内で7千6百人を解雇する計画だ
との報道があるか、オーペル社はこれを否定した。欧州中央銀行は基準金利を1.5%に引き下げる
（フランクフルト アム マイン）ヨーロッパ中央銀行は基準金利
を、歴史的に低い数字に引き下げた。金利は0.5%下がり、1.5%と
なる。経済の専門家は、発券銀行である同行がこの措置を取る、と
予期していた。同行は過去数ヶ月の世界経済恐慌対策で、既に数回
に渡り金利を引き下げていた。英国の発券銀行は、この直前に基準
金利を1%引き下げ、記録的な低水準の0.5%に引き下げていた。基
準金利を引き下げると、購買者および企業の借金は安く行なえる
が、預金者の金利も下がる。NATOは再びロシアと会談
（ブリュッセル）数ヶ月に渡る氷河期を経て、NATOはロシアとの
対話を再開する。グルジア戦争から7カ月、NATO加盟国の外相は
ブリュッセルで、ロシア政府との協力を正式に再開する決定を行な
った。外交官筋の情報では、数時間にわたる交渉の末、リトアニア
は全会一致での可決に抵抗した。ロシア政府は、この決定に早くも
歓迎の意を表わした。米国外相クリントンはNATO会議を訪問し、
ロシアはアフガニスタンで和平を勝ち取るために、重要な協力国で
ある、と強調した。また彼女は、アフガニスタンに新たな未来を与
えられるように、国連の傘の下で国際アフガニスタン会議を行なう
ように提案したが、この会議はイランに対しても開かれている、と
述べた。
３月６日（金）
オーペル社に対する国家支援の決定には数週間かかる
（ベルリン）経営に打撃を受けた自動車製造のオーペル社は、政府と企業の代表の
首脳の会談が開かれたものの、期待されていた巨額の国による支援を行なうとの早
期の決定が下されるとは考えにくい。巨額の救済計画に関して、まだ回答が出てい
ない問題をはっきりさせるには、まだ数週間かかるだろう、と経済大臣カール・テ
オドール ツ グッテンベルクは述べた。「極めて複雑な」問題がいくつかあり、
米国政府とデトロイトの親会社ジェネラル モーターズ社との調整が必要だ、と両
者は発表した。オーペル社の特許を米国大蔵省に担保する、との報道がなされた
が、同社の監査役アルミン シルトは、これを訂正した。オーペル社も、ジェネラ
ル モーターズ社も、この特許を許可を受けずに今後使用することが事実上でき
る、とシルトは述べた。
その他のニュース
米国の失業率は1983年以来最高に
（ワシントン）米国の2月の失業率は、8.1%に上昇した。これは
25年ぶりの高い数字である。労働省の発表によれば、2月だけで、
65万1千人の職がなくなった。景気後退が始まってから、440万人
が職場を失った。労働市場のこの情勢は、経済実績の3分の2近く
を占める消費支出に、決定的な影響を与える。疲弊した銀行の国有化法案に対して連邦議会で批判の声
（ベルリン）大連立は銀行収用法を制定して、社会的市場経済の土
台をむしばんでいる、との批判が出ているが、大連立側は連邦議会
でこれを擁護した。蔵相シュタインブリュックは、「救済収用法」
は納税者の保護に役立つ、と述べた。彼はこの法案は、弱体化して
いる不動産銀行ヒューポ リアル エステイト社の問題だけを扱う
ために作られている、と請け合った。これに対して自由民主党の政
治家ソルムスは、私有物の保護への信頼が揺るがされた、と述べ
た。左翼党党首ラフォンテーヌは、収用が行なわれる可能性がある
ことを歓迎したが、この法案はあまりに範囲が限定されている、と
批判した。連邦参議院では各州もこの法案を批判している。期限つ
きの国有化が行なわれるのは、極めて例外的な事例でのみである、
ともっとはっきり言うことを州側は求めている。ヒューポ リアル
エステイト社は現在、国と民間からの支援1,020億オイロを受け
て、ようやく沈没を避けている。自動車新税は7月1日に発効
（ベルリン）自動車新税が決着した。連邦議会に続いて、連邦参議
院も自動車税の改革に賛成した。これにより7月1日から、新車に
対する税金は、自動車の排気量だけで決まるのではなく、主として
二酸化炭素排出量によって決まる。そのため、汚染物質が少ないト
ラックの購入が促進されることになる。連邦参議院は、連邦議会が
可決した法案を可決した。この法案は、ドイツの民間保護活動およ
び災害救済活動を管轄するために、新たな規則を定めている。この
住民保護法によれば、連邦はテロ攻撃、自然災害、特に重大な事故
の後の、救済策により大きな発言権を持つ。この法律では、エルベ
川の洪水や9月11日のテロ攻撃の際の危機管理からの教訓が取り入
れられた。
３月７日（土）
メルケルはオーペル社の明確な将来像を緊急に出すように求める
（ベルリン）危機に揺れる自動車製造業者オーペル社の未来をめぐる議論で、連邦
首相アンゲラ メルケルは、同社と親会社ジェネラル モーターズ社の代表に今一
度、今後の計画を改善するように強く求めた。メルケル（キリスト教民主同盟）
は、毎週発表するインターネット上の演説で、すべての人の利益のほうが損失より
も大きくなる場合には、連邦政府は支援を行なうが、残念ながらまだその地点にま
では到達しておらず、解決策を見いだすべく力を集めて努力している、と述べた。
オーペル社が破産に向けて準備を行なっている、との報道がなされているが、ボッ
フムにあるオーペル社の工場の事業所評議会議長ライナー アイネンケルは、これ
を打ち消した。労働組合と全く同様に、キリスト教民主、社会同盟と社会民主党の
幹部政治家は、破産に関する話は「無責任な無駄口」である、と述べた。この報道
は信頼感を損ねる、と副首相フランク・ヴァルター シュタインマイアー（社会民
主党）とヘッセン州州首相ローラント コッホ（キリスト教民主同盟）は述べた。
その他のニュース
逮捕された海賊はドイツの法廷には立たない
（ハンブルク）国防軍によってアフリカの角で逮捕された海賊は、
ドイツでは裁判を受けない。詳細な検討の結果、ハンブルク検察
は、ソマリア人9人の刑法上の訴追を見合わせる、と当局の広報が
発表した。この決定が下されたのは、EUとケニアが、海賊と見ら
れる逮捕者はケニアに移送する、との協定を結んでいるためであ
る。人権組織「国際アムネスティ」は、この協定を批判しており、
EUは人権を完全な形で保証するような措置をとらなければならな
い、そのためにはドイツで裁判を行なうほうが、良い解決策であ
る、と述べた。ドイツ海軍は火曜以降、ソマリア出身の海賊と見ら
れる9人を、アフリカの角の海域で高速艇「ラインラント・プファ
ルツ丸」で拘禁している。パレスチナ首相は辞任届けを提出
（ラマラ）パレスチナ首相ファイヤドは辞任届を提出した。これに
より、対立するパレスチナ人組織ファタハとハマースが、統一政府
を作る道を開きたい、とファイヤドはラマラで述べた。彼と同時に
全閣僚が退任届けを出した。大統領アッバスはファイヤドに、火曜
日に始まる和解のための話し合いが決着するまで、現職に留まるよ
うに要請した。アッバス率いる穏健派のファタハ運動と急進派イス
ラーム教徒のハマースは、エジプトの仲介の下、3月末までに、共
同で政府を樹立する方針で合意しており、この政府はパレスチナ人
居住区の政治的分裂を解消するためのものである。クリントンはシリアが近東和平で果たす役割を強調
（アンカラ）米国外相クリントンは、近東和平でシリアが持つ意義
を強調した。彼女はトルコ政府とアンカラで話し合った後に、イス
ラエルとシリアの仲裁にトルコが努力している、と評価した。クリ
ントンのアンカラでの会談では、イラクとアフガニスタンの情勢、
テロとの戦いも話し合われた。その際彼女は、大統領オバマは来月
トルコを訪問する方針である、と予告した。クリントンの訪問と並
行して、米国製府の使節が4年ぶりに隣国シリアを訪問し、政府の
代表と同国の意向を打診する話し合いを行なった。両者の関係が改
善し、この地域での政治的対立が解消することを期待している、と
米国の使節フェルトマンは述べた。シリアは武装イスラーム教徒を
支援しているとして、国際的に批判を受けており、4年前のレバノ
ン元首相ハリリの暗殺に荷担していた、とされている。
３月８日（日）
イスラエル元大統領カツアフが法廷に立つ
（エルサレム）イスラエルの元大統領モシェ カツアフが、強姦容疑で法廷で責任
を問われる。検事総長は証人の女性の発言を詳しく検討した後、この決定を下し
た、と法務省は発表した。63歳のカツアフは、1990年代末に観光大臣だったとき
と、その後の大統領在任期間中にも、数人の職員に対して、性的虐待を加えた、と
の容疑が持たれている。その他彼には司法の活動を妨害した、との非難も投げかけ
られている。カツアフは2007年6月に辞任した。彼は2008年4月に、検察と裁判
に持ち込まないとの合意を取り消していた。有罪になれば、最長で16年の拘留に
なる可能性がある。
その他のニュース
バグダードでは警官に対する自殺攻撃
（バグダード）イラクの首都バグダードでもっとも大きい警察訓練
学校の前で自殺攻撃が行なわれ、少なくとも28人が死亡した。犯
人は、この建物前に並んでいた警官と警官職への応募者の集団の中
で爆死した。この男は自分のオートバイで人ごみに突っ込んだ、と
警察は発表した。この訓練学校は、以前にも数回攻撃目標となって
いた。12月にここで起きた自殺攻撃では、少なくとも33人が死亡
した。イラクから1万2千人の米兵が9月までに帰還
（バグダード）米国は9月までに、イラクに約14万人いる兵士のう
ち、1万2千人を引き上げる方針である。治安情勢がかなり安定化
したので、12旅団のうち2つが帰国可能となった、と米軍広報はバ
グダードで発表した。大統領オバマは2010年8月までに、イラク
からすべての部隊を引き揚げる意向である。最大で5万人の兵士
が、完全撤兵が行なわれる2011年末まで、イラクに留まることに
なっている。オーペル社の危機で社会民主党はCDU/CSUへの圧力を強める
（ベルリン）自動車製造業のオーペル社に対する国家支援をめぐる
対立で、社会民主党は首相メルケル（キリスト教民主同盟）に対す
る圧力を強めている。社会民主党党首ミュンテフェリングはゲラ
で、事態の沈静化を待つのは悪しき政策である、条件が整えば、国
家支援は原則的に有意味である、と述べた。オーペル社を放棄する
ものは、無責任な行動をとっている、とも彼は述べた。メルケルは
土曜日に、オーペル社と米国の親会社ジェネラル モーターズ社に
対して、経営立て直し計画を改善するように求めていた。キリスト
教民主社会、同盟両党は、オーペル社を支払不能に陥らないように
救済するのを検討しているが、ミュンテフェリングはこれを拒否し
た。メルケルとは反対に、彼はオーペル社は工業および全産業に対
して、「構造全体に影響を与え」ると見ている、とも語った。