８月１０日〜１６日のドイツのニュース
８月１０日（月）
ザオアーラント組織の首領が襲撃計画を告白
（デュッセルドルフ）いわゆるザオアーラント組織のテロ裁判で、主犯の男が、全
面的な自白を行なった。この組織は、ドイツのテロ組織「イスラーム教ジハード同
盟」の委託を受けて、米国の施設に対する襲撃を行ない、米兵を殺害しようとし
た、とフリッツ G. はデュッセルドルフの上級地方裁判所で述べた。襲撃計画は、
ドイツが国防軍をアフガニスタンから引き揚げるように、との最終的な警告と考え
られていた、とイスラーム教に改宗したドイツ人である彼は述べた。
同時に訴えられている3人も、次の公判で自白をする方針である。
この組織は数ヶ月にわたる監視を受け、2007年秋にザオアーラントで逮捕され
た。
その他のニュース
北米首脳会談は豚インフルエンザとの戦いを決定
（グアダラハラ）米国、メキシコ、カナダは、豚インフルエンザと
の戦いで、より密接に協力をする。米国大統領オバマ、メキシコ大
統領カルデロン、カナダ首相ハーパーは、2日間にわたってメキシ
コのグアダラハラで行なわれていた北米首脳会議の最後に、これを
決定した。最終声明から読み取れるのは、この3者は金融および経
済恐慌克服の努力を共に行ない、商業分野で、さらに世界的な気候
変動で共に努力することで合意した、ということである。それ以外
の対話の議題は、麻薬犯罪との戦いおよびメキシコの不法移民の問
題であった。クリントンはアンゴラからコンゴ入り
（キンシャサ）米国外相クリントンは、11日間のアフリカ訪問の
4番目の訪問先として、コンゴ民主共和国入りした。火曜日には、
彼女はゴマ市訪問が計画されており、中央アフリカの同国東部の緊
迫した情勢について、直接の情報を得るつもりである。さらに大統
領カビラとの会談では、今後の民主的改革をさらに促進するよう求
める方針である。これより前にクリントンはアンゴラを訪問し、ル
アンダではアンゴラ大統領サントスと面会した。その席上彼女は、
南西アフリカの同国に対して、汚職と断固戦うように呼びかけた。
アンゴラ外相アンジョスとの会談では、貿易および投資に関する協
定に、署名を行なった。EUはニジェールの国民投票を批判
（ブリュッセル）EUは西アフリカのニジェール共和国で行なわれ
ている国民投票を批判した。この国民投票が認められれば、開発お
よび協力を実施している大統領タンジャの3選を認めることにな
る。開発を担当しているEU委員デ グフトはブリュッセルで、こ
の国民投票は憲法に合致していない、と批判した。同国からの正式
な発表によれば、先週有権者の92%が、タンジャの3選に賛成した
が、3選はニジェールの憲法では認められていない。
８月１１日（火）
ビルマではスー チーが新たな自宅拘留
（ラングーン）ビルマでは諸外国から批判されているにもかかわらず、野党の指導
者アウン サン スー チーが、さらに18カ月間の自宅拘留を言い渡された。ラ
ングーンの特別法廷は、ノーベル平和賞受賞者である彼女が、長年にわたり続いて
いる拘留の条件に違反した、として有罪を言い渡した。同法廷は、懲役3年の刑と
判断した。数分後に軍事政権の長タン シュエは、この判決を1年半の自宅拘留に
修正させた。これによりビルマを支配する軍事体制は、来年5月に予定され散る選
挙まで、スー チーが政治的に積極的な行動が取れないようにしている。西側では
見せしめ裁判として批判されているこの裁判では、米国市民が許可なく、また招待
もされていないのに、5月初めに64歳のスー チー宅をおずれたことが問題となっ
ている。この男には、7年間の懲役が言い渡された。
その他のニュース
EUはビルマに対する制裁を強化する方針
（ベルリン）ビルマ野党の指導者スー チーが、改めて有罪判決を
受けたことが、世界各地で批判を受けている。人権組織「国際アム
ネスティ」は、スー チー裁判は政治の芝居であり、この判決は恥
ずべきである、と述べた。ドイツ外相シュタインマイアーは、ビル
マの人権にとってこれは打撃である、と述べた。EUは同国の軍事
政権に対して、制裁を強化する、と予告した。国連事務総長潘と米
国外相クリントンは、スー チーの即時釈放を求め、さらにすべて
の政治的逮捕者をただちに釈放するように求めた。北カフカスでまた人権活動家が殺害される
（グロズヌイ）ロシアの紛争地域北カフカスで、何者かが人権活動
家を誘拐し、殺害した。この種の事件はこの1カ月で2度目とな
る。チェチェーニアで、有力な人権活動家サドゥライエワと彼女の
夫が、大都市グロズヌイの近くで、弾丸を受けた遺体で発見され
た、と警察は発表した。サドゥライエワの非政府組織「各世代を救
え」は、チェチェーニアで貧困状態にある子供や若者のために活動
している。一方カフカスの共和国ダゲスタンでは火曜日に、記者
1人が殺害された。殺されたのは地元新聞の記者で、首都マハチカ
ラ郊外で、射殺された姿で自動車の中で発見された。ほぼ1カ月前
に、チェチェーニアでは人権活動家エステミロワが誘拐され、その
直後に射殺されて、隣国のイングーシェチアで発見された。パキスタンでは米軍の空爆で14人が死亡
（イスラマバード）パキスタンのタリバーンの首領メフスードが空
爆で死亡してから約1週間、南ワジリスタンの部族の住む地域で
は、米国のミサイル攻撃で、少なくとも14人が死亡した。パキス
タン秘密情報部によれば、その他に6人が負傷した。その発表によ
れば、死者の中には急進派イスラーム教徒蜂起勢力の者も含まれて
いる。アフガニスタンとの国境地域にある破壊された建物は、訓練
施設に使われていた、とされている。過去数カ月に米軍は、パキス
タンの部族地域の蜂起勢力に対して、十数回攻撃を行なったが、そ
の多くは無人偵察機によるものであった。
８月１２日（水）
アルカンドル社は倒産直前
（エッセン）支払不能に陥ったアルカンドル社は、全社を救済する投資家探しを断
念する。同社の発表によれば、同社の今後の経営を可能にするような買い手を見つ
ける可能性は、極端に小さいが、それは現在の市場の情勢が弱いためである。その
ため投資家探しは今週土曜日に中止する、とのことである。同社の幹部は、今後は
同社の一部門であるカルシュタットとプリモンドに対する投資家を探すつもりであ
る、と予告した。
その他のニュース
コンティ社は幹部役員を交代させる
（ハノーファー）自動車部品を供給するコンティネンタル社は、幹
部役員を交代させる。同社社長ノイマンは、役員を辞任する。今ま
でシェフラー企業団で働いていたデーゲンハルトが、後継社長とな
る。一方シェフラー社が社長に指名していたケルファーは、監査役
会会長を退く用意がある、と発表した。ケルファーはノイマンの解
任の計画を立てていたが、先月末の監査役会で、従業員の抵抗にあ
って解任は失敗に終わった。家族経営の企業であるシェフラー社は
金融恐慌が進行するとともに、コンティネンタル社の買収で大きな
負債を負った。過去数カ月、両者の間では激しい権力争いが起きて
いた。シェフラー企業団は、コンティネンタル社の株式の半分弱を
所有している。両者は会わせて210億オイロの負債を抱えている。購入者情報の不正売買があいかわらず活発に行なわれている
（ハンブルク）購入者の情報の違法な売買が、あいかわらず大規模
に行なわれている。北ドイツ放送の記者達は、数時間でインターネ
ット上では数千件の情報を、数百オイロで買うことに成功した、と
発表した。この情報には住所、誕生日の他、銀行取引も含まれてい
る。連邦情報保護委員シャールは、同放送の調査結果には驚ろいて
いない、担当官庁の能力を越えている、と述べた。ちょうど1年前
に、ドイツで初めての購入者情報の違法売買が発覚していた。この
事件では、電話受付係の従業員が、1万7千件の住所と銀行取引の
情報が入ったCDをキールの購買者保護局に送りつけていた。7月初
めには連邦議会が、個人情報の悪用を困難にする法律を可決した。ユング「タリバーンは優位に立っていない」
（ベルリン、クンドゥス）アフガニスタンでは暴力が激化している
にもかかわらず、連邦国防相ユングは、タリバーンは優位に立って
いるとの一般的な判断とは異なる見解を述べた。ただしユングは
「新オスナブリュック新聞」で、治安情勢が悪化していることを認
めた。多くの国防軍兵士が駐留している北部のクンドゥス州では、
アルチ区の警察署長と彼の護衛が、蜂起勢力によって殺された。
NATO新司令官マククリスタルは「ウォール ストリート ジャー
ナル」紙で、タリバーンは同国北部と西部でますます大きな脅威と
なっている、と発言したが、ユングの発言はこれとは異なるもので
ある。国防軍の元統合幕僚長クーヤトも、タリバーンは「各地で進
撃中である」と判断している。「ビルト」紙で彼は、国防軍が「主
導性を発揮」しなければならない、と要請した。
８月１３日（木）
オーペル社救済策でマグナ社とGMの意見が接近
（ウィーン）オーペル社をめぐる入札者の争いで、オーストリア・カナダの本拠地
を置く自動車部品製造のマグナ社は、ベルギー・米国の金融業RHJIに再び追いつ
いた、との情報がある。まとまったばかりの仮契約によれば、オーペル社は今後も
ジェネラル モーターズ社に属すが、自動車の開発と経営は別の企業に委ねられる
可能性が出てきた。それによれば、ロシアでの営業はマグナ社、同社のロシアの協
力企業、ジェネラル モーターズが協力して行なう方針である。シヴォレーとオー
ペルは、独自の商標であるのは変わらないが、経営および購入を共同で行なうこと
になる。この契約によれば、韓国と米国は口に出してはいけない場所で、カナダと
中国の市場は、2年ないし5年後に開かれる。ジェネラルモーターズ社とマグナ社
の間で、意見が接近してはいるが、買収が決定されるかどうかはあいかわらず未定
である。
その他のニュース
フォルクスヴァーゲン社監査役会はポルシェとの合併を承認
（ヴォルフスブルク）ドイツ通信社の情報によれば、フォルクスヴ
ァーゲン社の監査役会は、計画中のポルシェ社との合併に賛成し
た。高額の負債を抱えたシュトゥットガルトに本拠地を置くポルシ
ェ社の管理委員会も、今日にもこれに関する基本的合意に賛成する
ことになっている。フォルクスヴァーゲン社は段階的にポルシェ株
式会社の経営に関与して行く方針である。ポルシェは、フォルクス
ヴァーゲン社の10番目の商標として、統合されることになってい
る。買収をめぐる争いには、数ヶ月かかっていた。合併した同社の
新社長には、フォルクスヴァーゲン社会長ヴィンターコルンが就任
する。プリモンド社とクヴェレ社の数千人分がなくなる
（ニュルンベルク）クヴェレ社を先頭に展開する通信販売会社プリ
モンドは、2010年1月までに、1万5百人の社員のうち3千7百人を
解雇する。支払不能になった同社の暫定管理機関が、ニュルンベル
クでこれを発表した。技術拠点の百カ所以上が間もなく閉鎖され
る、とのことである。いわゆるクヴェレ店舗の数も、約1千ヶ所ま
で減らされる。またアルカンドル社の姉妹企業であるカルシュタッ
ト社も、大幅な人員削減が行なわれる。126ある百貨店とスポーツ
用品店のうち19カ所の閉鎖が検討される。ドイツ経済は景気後退から成長へ向かう
（ヴィースバーデン）ドイツ連邦共和国の歴史の中でもっとも厳し
い景気後退は、終わった模様である。連邦統計局の発表によれば、
ドイツ経済は第2四半期に、直前の四半期と比べて0.3%の成長をし
たが、これは1年以上ぶりのことである。これでドイツはフランス
とともに春に、オイロ使用地域での統計上の刑期落ち込みから、ほ
ぼ完全に脱却した。安定した個人消費、国の景気刺激策、建設に対
する投資が、経済を押し上げた、とのことである。
８月１４日（金）
ポルシェとVWの経営にカタールが参加
（シュトゥットガルト）カタール首長国がポルシェ社とフォルクスヴァーゲン社の
経営への参加が、完全に整った。ポルシェ社はこれを、シュトゥットガルトで正式
に発表した。投資会社であるカタール持株会社は、ポルシェ社を所有するポルシェ
家とピエヒ家の手持ち分から親株の1割を、価格非公開で引き受け、ポルシェ社が
保有していたフォルクスヴァーゲン社の選択権のついた株式の大半も引き受けた。
数ヶ月にわたる買収競争の末、フォルクスヴァーゲン社社長マルティン ヴィンタ
ーコルンは、自動車の世界市場の第一位を獲得する好機であると見ている、と発表
した。
その他のニュース
メルケルとメドヴェージェフは投資計画を前に進める
（ソチ）ドイツとロシアは、今の危機の時期にあって、経済協力を
拡大する方針である。ドイツ首相メルケルとロシア大統領メドヴェ
ージェフは、黒海岸で会談し、自動車製造業のオーペル社とヴァー
デン造船所といったドイツ企業救済のために、ロシアが投資するな
ど、いくつかの計画を進展させた。さらにメドヴェージェフはソチ
で、集積回路製造会社インフィネオン社と、その子会社で支払不能
に陥ったキモンダ社に対するロシアの投資が、ロシア経済をより迅
速に近代化するのに役立つ、と述べた。両首脳は、カフカスで人権
活動家が殺害されたことを、今一度非難した。メルケルは、ロシア
政府と司法当局が、断固たる措置を取るように求めた。工業界は大量に人員解雇
（ベルリン）経済が若干成長を見せているにもかかわらず、ドイツ
の工業界は、6年以上なかったほど多くの解雇を行なう。加工業の
被雇用者の数は、6月に昨年同月比で、約15万5千人つまり3%減少
し、510万人を切った、と連邦統計局は発表した。特に多くの解雇
がでたのは、自動車産業である。経済の専門家と連邦大蔵省は、早
期に持続的な景気浮揚が起こるのではないか、との期待を持たない
ように、と述べている。銀行経営陣に対する給与により厳しい規則
（ボン）金融恐慌の結果として、ドイツは銀行の経営陣に対する特
別手当の規則を強化する。それによれば、職員の給与支払いは、短
期の利回りを上まわる数字に定めてはならず、そのため投機的な取
引をそそのかしてはならない、と連邦金融業監視調査局はボンで発
表した。その他に銀行は、ミュンヒェンのヒュポ リアル エステ
イトのような異状事態を早めに気がつくように、危機管理を改善し
なければならない。「MaRisk」という名称の修正された責任に関
するこの規則は、無責任な行動に対して、特別手当の返却などの罰
則も含んでいる。
８月１５日（土）
カブール中心部で大がかりな襲撃
（カブール）アフガニスタン大統領選挙まで5日、自殺攻撃犯が厳重な警備をしい
た首都カブール中心部で、アフガニスタンの一般市民7人を巻き添えに死亡した。
国防省は、数百キロの爆薬を載せた自動車に乗った犯人は、国際保護部隊ISAFの
本部前で爆死した。負傷者は90人を越えた。負傷者の中には、アフガニスタン治
安部隊の4人、国会議員1人、マケドニアから国際保護部隊に参加している4人の兵
士も含まれている。急進派イスラーム教徒のタリバーンが、この犯行を行なったこ
とを認め、本来は近くにある米国大使館を狙ったものである、発表した。この蜂起
勢力は選挙に参加しないように呼びかけ、国内全土を襲撃を行なう、と威嚇した。
その他のニュース
米国上院議員がビルマ野党指導者と面会
（ラングーン）米国民主党の上院議員ウェッブがビルマを訪問し、
自宅拘留を受けている野党の指導者スー チーと会談した。この面
会はラングーンにある政府の迎賓館で行なわれた。これより前にウ
ェッブは政治上の主要都市ナイピダウで軍事政権の長シュウェと会
談した。米国の政治家が、シュウェ将軍と会談するのは、1992年
の政権奪取以降初めてである。その後ウェブは、先日数年間の拘留
の有罪判決を受けた米国人と共に、ビルマを退去する、と発表し
た。54歳のこの米国人は、5月上旬に家との指導者スー チーの家
まで、湖を泳いでたどりつき、軍事政権にスー チーを再び裁判に
かける口実を作っていた。ロシアはヴェネズエラからの戦車発注に期待
（サンクト ペテルブルク）ロシアはヴェネズエラに武器を輸出
し、南米の同国と石油採掘でもより密接に協力する方針である。ロ
シア首相代理セチンは、ヴェネズエラ副大統領カリザレスと、サン
クト ペテルブルクで会談した後、ヴェネズエラ政府が計画通り、
ロシア製戦車十数台を購入するつもりであると確信している、と述
べた。ヴェネズエラのこの購入は、隣国コロンビアでの米軍を増強
する計画に対する対抗措置である。ロシアはこの売却で、軍隊用の
資金を獲得することを狙っており、現在ソ連時代の元同盟国を取り
込もうと努力を強化している。ガザ帯状地帯で戦闘 死者22人 聖職者も殺害される
（ガザ市）ハマースの治安部隊とイスラーム教徒原理主義者が、ガ
ザ帯状地帯で激しい戦闘を行ない、22人が死亡、150人以上が負
傷した。南部の都市ラファでの戦闘では、急進派の聖職者ムサも死
亡した、とハマース公報は発表した。ムサはパレスチナ人組織「ジ
ュンド アンサル アッラー」の指導者と見られており、この組織
はテロ組織網アル カーイダと親密な関係にある。彼は金曜日の礼
拝で、ガザ帯状地帯に「イスラーム教に基づく首長国」を建国する
ように呼びかけた。目撃者の話によれば、その直後治安部隊がこの
モスクを急襲し、その後ムサの家を取り囲んだ。
８月１６日（日）
イランは野党に対する裁判を続行
（テヘラン）イランの首都テヘランでは、いわゆる革命裁判所で、逮捕された野党
勢力に対する裁判が続けられた。イランの通信社ファルスの報道によれば、女性
1人を含む28人の反政府勢力が、訴えられている。彼らには基本的には、大統領マ
ハムード アフマディネジャドの疑惑の再選に反対した違法デモに参加した、との
容疑が持たれている。先に行なわれた訴訟手続きでは、既に1百人以上がテヘラン
の裁判所で責任を問われることになった。一方アフマディネジャドは、いわゆるイ
スラーム教革命から30年で、初めて女性3人を閣僚に迎えることを提案した。
その他のニュース
世界飢餓支援はアフガニスタン政策を批判
（ベルリン）ドイツ世界飢餓支援は、ドイツ政府のアフガニスタン
政策に対して、厳しい非難の声をあげた。いわゆる国防軍の民間お
よび軍事双方の協力は「原罪」であり、軍の活動と復興を並行して
行なうことで、ドイツ人開発支援隊員が、イスラーム教徒テロリス
トの目標となった、と同組織の事務長ヤーマンは「ビルト紙日曜
版」で述べた。開発省はこの非難を退け、ドイツ人の開発支援隊員
は、国防軍の基地の外部で働いており、そのため軍の復刻支援はは
っきり区別されている、と述べた。タリバーンはアフガニスタンの投票所を襲うと脅迫
（カンダハル）急進派タリバーンは、来たる木曜日に行なわれるア
フガニスタンの大統領選挙で、投票所を直接攻撃する、と初めて脅
迫した。これは同国南部でばらまかれたビラに書かれている情報で
ある。タリバーンの公報は、AFP通信に対して、市民が投票所前あ
るいは内部で怪我をした場合には、タリバーンが既に警告を発した
以上、その原因は市民の側にある、と述べた。一方、アフガニスタ
ン北部の国防軍の駐在地クンドゥスでは、アフガニスタン治安部隊
と蜂起勢力の間で再び銃撃戦が発生した。その際、兵士1名が死亡
した。国防軍公報の発表によれば、ドイツ兵はこの戦闘には参加し
ていなかった、とのことである。世界水週間がストックホルムで開会
（ストックホルム）今年の世界水週間がきっかけとなって、環境保
護団体と支援組織は、世界的な水不足に対して、各国がより努力を
するように呼びかけた。天候変動、建設工事、海運、農業が、持続
的かつ公正な水野利用にとって、最大の過大である、とストックホ
ルムで発表された。人間が引き起こした地球温暖化のため、ヒマラ
ヤの氷河は大幅に減少しており、そのためバングラデシュ、中国、
インド、ネパール、パキスタンに住む数億人に対する水の供給が危
険にさらされている。ドイツ環境相ガブリエルは、水不足をより積
極的に政治の議題に取り上げるように求めた。環境保護団体WWF
は、飲料水の水脈の国境を越える利用に関する国連の取り決めが、
凍結されているのは理屈にあわない、と批判した。