9月13日〜19日のドイツのニュース



9月13日(月)

おやすみです。



9月14日(火)

近東交渉が危機に

(カイロ)近東和平交渉は、始まってから2週間で破綻の恐れがでてきている。パ
レスチナ人大統領マハムード アッバスは、エジプトの保養地シャルム エル シ
ェイクで、イスラエル首相ベンヤミン ネタニヤフとの2度目の会談を行ない、西
ヨルダンの地でのユダヤ人入植地の建設を中止するように主張した。しかしイスラ
エル側は、9月末に迫った入植地建設の10カ月間の中断期限を延長しない方針であ
る、と発表した。米国外務大臣ヒラリー クリントンとエジプト大統領ホスニー 
ムバーラクは、この話し合いに参加し、両者が意見の溝を埋めるように努力した。
米国の発表によれば、西ヨルダンの地での対立が未解決であるにもかかわらず、パ
レスチナ人とイスラエル人は、1年に以内に和平条約を結ぶことが可能であると今
なお見ている。両者は中心的な問題の議論を真剣に始めた、と交渉に参加している
米国特使ジョージ ミッチェルは述べた。

     その他のニュース

連邦政府は支出削減の方針を貫く意向

(ベルリン)連邦政府は景気が回復しているにもかかわらず、キリ
スト教民主、社会同盟と自由民主党の連立政権の支出削減の方針を
堅持する意向である。政府は国家財政の安定化の方針を進んで行
く、と蔵相ショイブレは連邦議会で、2011年国家予算の第一読会
で述べ、この措置は社会的に釣り合いが取れている、と擁護した。
野党は与党を非難して、与党は弱者の負担を増やして福祉の切り捨
てを行ない、経済界を保護している、と述べた。2011年の予算案
は、総額3,070億オイロの支出の予定である。これは今年と比べる
と4%の減少である。新たな夫妻は575億オイロに減少する。基本
法に定められた新たな負債を増やさない条項を守るために、政府は
2014年まで約800億オイロの支出を減らす方針である。

シェル調査ではドイツの若者は再びより楽観的に

(ベルリン)ドイツの若者は、経済恐慌にもかかからず、未来に対
してより楽観的になっている。第16回シェル若者調査が公表され
た。ただし社会的階層によって、若者個人の見通しには、大きな差
が開いている。今年の初めには20歳から25歳の若者の59%が未来
に自信をもっているが、社会的に不利な条件下にある若者の場合は
その数は33%となる。生活の満足と自分の能力に関する自信でも、
明確な差がある。家庭に対する関心、子供を持ちたいという願望、
政治に関する関心は増えている。シェル調査は、1953年以来実施
されている。最新の調査では2千5百人の若者と成人が調査対象と
なった。

パキスタンでは米軍の無人偵察機による攻撃で死者発生

(イスラマバード)パキスタンのアフガニスタンとの国境地域で、
米国の無人偵察機が攻撃を行ない、パキスタン秘密情報部によれ
ば、急進派と見られる者たち少なくとも15人が死亡した。急進派
イスラーム教徒蜂起勢力が、北ワジリスタンの部族の居住地域にあ
るシャワール渓谷のタリバーンの本拠で銃撃戦を行ない、11人が
死亡した。もう1機の無人偵察機が、北ワジリスタンのクトゥブク
ヘル村付近を走っていた自動車を攻撃し、乗っていた4人を殺害し
た。北ワジリスタンの無人の米国の飛行機が攻撃するのは、今月初
めからで11回目である。この地域は、国境のアフガニスタン側を
攻撃した蜂起勢力が、帰還する場所と見られている。




9月15日(水)

メルケルは「決定を下す秋になる」と予告

(ベルリン)政府と野党は、連邦議会の予算審議で、将来の問題をうまく克服でき
ていないと相互に非難しあった。連邦首相アンゲラ メルケルは一般討議で、社会
民主党は「車輪を後ろ向きに回している」と述べた。彼女は「67歳からの年金受
給」から離脱している点を中心に、社会民主党を非難した。またメルケルは、経済
恐慌および金融恐慌克服のために、まだまだ行なわなければならないことがたくさ
んあると認め、ドイツで重要な方針決定を行なうための「決定を下す秋」になる、
と予告した。自由民主党の会派長ビルギット ホンブルガーは、政府の方針を擁護
し、社会民主党は「風を受けた小旗」のように自分の立場を変えるが、政府は信頼
を守ろうとしている、と述べた。社会民主党党首ズィークマール ガブリエルは、
原子力発電政策に関連して、メルケルが「大企業の首相」となろうとしている、と
非難した。
緑の党および左翼党の代表も、連邦政府が陳情政策を、電力会社だけでなく銀行お
よび製薬会社のためにも押し進めている、と非難した。

     その他のニュース

EU委員会は金融市場の「西部無法地帯」を押え込む

(ブリュッセル)米国の投資銀行リーマンブラザースの破綻から
2年、EU委員会は投機性の高い金融商品の売買を規制するための
提案を行なった。金融市場では「西部無法地帯」と同じようなこと
が、これ以上行なわれてはならない、そのためいわゆる金融派生商
品および債務不履行保証(クレジット デフォルト スワップ)の
売買は、いわゆる債務清算引き受け所を経由して処理されることに
なる、とEU域内市場委員バルニエがブリュッセルで述べた。金融
派生商品の不透明な取引が、国際的な金融恐慌の主な原因の一つで
あった。バルニエのこの提案は、ヨーロッパ議会およびヨーロッパ
各国での承認が必要である。

フランス国民議会は年金改革を可決

(パリ)フラン国民議会は、大統領サルコズィが押し進めている
が、極めて反対意見の多い年金改革を、賛成多数で可決した。保守
派の与党陣営の議員328人が、年金受給年齢を2018年までに60歳
から62歳に段階的に引きあげるのに賛成した。反対派233人であ
った。この改革が発効するには、上院の承認が必要である。政府の
考えによれば、年金受給年齢の引き上げは、財政および人口統計学
上の理由で欠かせない。先週フランス全土では270万人が改革に反
対して、抗議行動を行なった。9月23日にはさらなる抗議活動が予
告されている。

ロマの追放でEU委員の発言に批判

(ベルリン)数千人のロマがフランスから追放されたことをめぐる
対立で、ドイツ政府はEU法務委員レディングが選んだ言葉とは、
一線を画した。政府広報ザイベルトはベルリンで、EU委員会の態
度表明は、論調がもっと穏やかであれば、有益であることもある、
と述べた。レディングは、フランスの行動は不名誉であり、第二次
世界大戦後のヨーロッパが、このような状況の目撃者に再びなると
は思っていなかった、と語っていた。フランスは激怒して、この声
明を退けた。ヨーロッパ大臣ルルーシュは、ナチ時代の出来事との
比較は場違いである、と述べた。フランスは今年、8千人以上のロ
マを、EU加盟国であるルーマニアとブルガリアに送り返してい
た。




9月16日(木)

フランスのロマ政策に関してEU首脳会談で対立

(ブリュッセル)ロマをフランスからルーマニアとブルガリアに追放した件をめぐ
る激しい対立が、EU首脳会談に暗い影を落としている。通信員の報告によれば、
フランス大統領ニコラ サルコズィとEU委員会議長ジョゼ マヌエル バローゾ
は、激しいやりとりをした。フランスの行動に対してEU委員会は、居住場所の自
由に関してEU法に違反している、と批判しているが、バローゾはこれを強調した
のに対し、サルコズィはこれに厳しい応答をした。EUの外交官たちは、これは大
きな騒動である、と述べている。
サルコズィは引き続き記者会見で、フランスは今後もすべての違法居留地を、その
住民が誰であろうと明け渡させる方針であって、すべて国の首脳は、EU法務委員
ヴィヴィアン レディングには衝撃を受けている、と述べた。レディングはフラン
スのロマへの対処を、間接的ながらナチの国外追放になぞらえていた。ドイツ首相
アンゲラ メルケルも、レディングのこの発言に対して強く批判した。

     その他のニュース

EUはパキスタンとの関税を引き下げ 韓国とは自由貿易協定

(ブリュッセル)EU加盟諸国は、洪水で大きな打撃を受けたパキ
スタンを、支援金以外にも貿易を容易に行なえるようにして援助す
ることで、原則的に合意した。外交官の情報によれば、各国首脳は
ブリュッセルの首脳会談で、パキスタンからの特定の製品に対する
関税を引き下げることに賛成した。イタリアはこの首脳会談で、韓
国との自由貿易協定に反対するのを止めた。韓国の企業との競争の
準備をさせるべく、イタリアの自動車会社フィアット社により時間
的な猶予を与えるために、この協定は予定より半年間先送りされ、
2011年7月1日に発効することになる。

CDU幹部は被追放者連合会長シュタインバッハと一線を画す

(ベルリン)被追放者連合会長シュタインバッハは、ポーランド政
府のドイツ全権を批判したが、キリスト教民主同盟はこれとは明確
に異なる考えを発表した。バルトシェフスキは、同党内部でとても
高い評価を受けている印象的な人物だ、とキリスト教民主同盟事務
長グレーエはベルリンで述べた。バルトシェフスキは、ドイツのポ
ーランドの友好関係に貢献している、とも述べた。外相ヴェスター
ヴェレも88歳のバルトシェフスキは、「高い尊敬に値する」とは
っきり評価していた。ドイツの野党は連邦首相で、キリスト教民主
同盟党首のメルケルに対して、シュタインバッハの言動を抑え込む
ように求め、被追放者連合会長である彼女が、ドイツとポーランド
の関係をこれ以上損なうようなことがあってはならない、と述べ
た。

グアンタナモ収容者がドイツ入り

(ベルリン)問題の米国の収容所グアンタナモの元収容者2人がド
イツで、新生活を送ることが可能となった。一般人と遮断された形
で、2人はハンブルク市とラインラント・プファルツ州に入った。
1人はシリア人、もう1人は国籍を持たないパレスチナ人で、ほぼ
9年間キューバにあるグアンタナモ収容所に入れられていた。連邦
政府はこれ以上の受け入れを行なわない方針である。4年前にも、
トルコ系ドイツ人クルナツがグアンタナモからドイツにやってきて
いた。ドイツはこれにより、同収容所の閉鎖のために人道的な貢献
をした、と内相デ メズィエールはベルリンで述べた。人権団体
「国際アムネスティ」は、この収容者の受け入れを、「遅きに失し
た」と評した。




9月17日(金)

連邦議会での予算案審議が終了

(ベルリン)連邦大蔵大臣ヴォルフガング ショイブレは、連邦議会での国家予算
に関する議論を終えるにあたって、来年度予算は社会福祉の観点からは釣り合いが
取れていない、との野党からの非難を退けた。国の赤字を減らすということは、前
提条件が存在しなくなった場合、一時的に導入された給付金を廃止することでもあ
る、とショイブレは述べた。社会福祉の公正を増すために最善の道は、より多くの
雇用を産み出すことだ、とも彼は語った。
予算と問題の支出削減策は、11月末に可決されるまで、今後複数の委員会で協議
される。

     その他のニュース

ロマ問題でメルケルはサルコズィの考えを否定

(ベルリン)フランス大統領サルコズィは、ドイツ国内のロマ居留
地とされているものに関して発言したが、これは連邦首相アンゲラ
 メルケルと明らかな矛盾する意見となった。サルコズィはドイツ
当局も早急にロマ居留地を早期に撤去することを望んでいる、と発
言したが、メルケルはこれを否定した、と彼女の広報は述べた。外
相ヴェスターヴェレは、これは「誤解」である、と述べた。確かに
ドイツからもロマが、旧セルビアの州コソヴォを中心とした故郷に
送り返されるが、コソヴォとともにこれに関連する協定に4月に署
名した。ただし正式の発表によれば、最初の半年で、102件の送還
が行なわれた。またフランスの居留地と同じようなものはない。ド
イツ シンティとロマ中央評議会議長ローゼもラジオ番組の中で、
自分は「何も聞いていない」と述べた。

メルケルは独・ポーランド関係の関係悪化を防ぐ努力

(ベルリン)被追放者連合会長シュタインバッハが、ポーランド政
府全権に関して否定的な発言をしたことを受け、連邦首相メルケル
は、関係がこれ以上悪化しないように努力した。木曜日に彼女は
EU首脳会談に出席していたポーランド首相トゥスクと会談し、自
分は全権バルトシェフスキを尊重していることを説明していた。シ
ュタインバッハは、バルトシェフスキに対して批判的な意見を述
べ、彼は「劣った人物である」と述べていた。後に彼女は、88歳
のバルトシェフスキとの協力関係を描写し多彩に、より友好的な表
現をすべきであった、と認めていた。

テロ容疑者6人が教皇訪問中に逮捕

(ロンドン)教皇ベネディクト16世の英国訪問の2日目、教皇の訪
問に合わせた攻撃を計画したとして、警察は合わせて6人の男を拘
留した。金曜日夜には、29歳の男がロンドンの自宅で逮捕された。
午前中にはロンドン中心部で、5人の男が逮捕されていた。彼らに
は、教皇の訪問に関連したテロ行為を準備し、指示を出していたと
の容疑が持たれている、とロンドン警視庁は発表した。警察はどの
ような脅威があったのか情報を明らかにしておらず、攻撃計画が教
皇を直接狙ったものであったかどうかについても、発表しなかっ
た。捜査では武器や爆薬は発見されなかった。ヴァティカンの広報
ロンバルディは、教皇の予定は変更しない、情勢は特に危険ではな
い、と述べた。




9月18日(土)

アフガニスタンの投票率は40%ほど

(カブール)アフガニスタンの国会議員選挙には、急進派イスラーム教徒のタリバ
ーンが攻撃を加え、不参加を呼びかけているにもかかわらず、選挙委員会の発表に
よれば、有権者の約4割が参加した。同国内務省の発表によれば、襲撃では14人が
死亡した。NATOは3百件ほどの暴力的な騒乱を記録している。6千9百近くの投票
所のうち1千5百強の投票所が、安全上の理由で開かれなかった。アフガニスタン
北部のドイツ国防軍も攻撃を受けたが、兵士は被害を受けなかった。
タリバーン体制が2001年末に倒壊してから2度めとなる今回の国会議員選挙に
は、およそ2千5百人の候補者が、ウォーレシ ジルガの249議席を争った。投票
結果は10月末にようやく発表される見通しである。

     その他のニュース

外相「アフガニスタン選挙は予想よりも良い状況」

(ボン)アフガニスタンの選挙は、同国の国民が民主主義へ進む勇
気をはっきり示したものだ、と外相ヴェスターヴェレは述べた。選
挙の極めて厳しい状況を視野に入れた場合、この勇気は最大限の敬
意をもってのみ評価できる、とも彼はボンで述べた。今までの情報
によれば、この選挙は多くの人が恐れていたよりも良い経過であっ
た、とも語った。

教皇は児童虐待を糾弾

(ロンドン)教皇ベネディクト16世は、英国訪問の3日目、改めて
カトリック教会の聖職者による児童の性的虐待を非難した。ロンド
ンのウェストミンスター大聖堂での礼拝で彼は、この筆舌に尽くし
がたい犯罪に直面し、恥ずかしさと屈辱を感じている、と述べた。
礼拝後に教皇は、カトリックの聖職者による性的虐待の犠牲者たち
とあった。ロンドンの中心部では、数千人が教皇の訪問に抗議し
て、デモを行なった。ヴァティカン広報ロンバルディは、日曜日に
終わるベネディクトの英国訪問に、肯定的な総括を行なった。ロン
バルディは、今回の訪問の最重要点は、英国国教会の長ウィリアム
ズとの面会と、政治家たちに対する教皇の演説であった、また抗議
活動は意見の自由の表現である、と述べた。

ブルガリアはロマ追放に理解を表明

(ソフィア)ブルガリア外相ムラデノフは、反対意見の多いフラン
スからのロマ追放に理解を表明した。移住の自由を保証したEU法
は、自由に居留地を作ることを認めるものではない、と国営放送で
述べた。フランスはロマを国外追放にする法的な根拠を持ってい
る、とも語った。ソフィアのフランス大使館前では、2百人ほどが
ロマの送還に抗議した。フランス当局は今年初めから、約8千人の
ロマをブルガリアと中でも多くをルーマニアに送り返していた。こ
のためフランス政府とEU委員会は激しく対立し、EUはフランスが
EU法に違反している、と非難していた。




9月19日(日)

メキシコ湾の石油が漏れだす穴は最終的に埋められる

(ワシントン)歴史上最悪と見られる石油流出汚染が始まってから5カ月、メキシ
コ湾の油井に開いた穴は最終的にふさがれた。米国政府特使サッド アレンは、こ
の穴は「死んだ」と正式に発表した。この前に英国の石油会社BP社の技師たち
は、海面下4千メートルの油井の所までセメントを送り込み、これにより坑の土台
の穴を塞ぐことに成功した。石油を掘り出す基地「ディープウォーター ホライズ
ン」が4月20日に爆発して以来、合わせて約7億8千万リットルの原油が海に流れ
出した。それにより、米国の沿岸が広く汚染された。
BP社の技師たちは数回にわたり、ロボットを使って鉄で出来た丸い蓋を穴の上に
据えつけ、石油を船に送り出そうとしたが、失敗に終わっていた。7月中旬になっ
てようやく、石油の流出を押え込むことができた。技師たちは海底にある上むきの
配管の穴を密閉した。

     その他のニュース

教皇ベネディクトの英国訪問が終了

(ロンドン)イングランド、ウェールズ、スコットランドの司教と
の会談で、教皇ベネディクト16世の4日間に渡る英国訪問が終了し
た。最後には彼はバーミンガムで、約5万5千人の信徒が訪れる
中、屋外で礼拝を行なった。説教の中で83歳のベネディクトは、
ナチ時代のドイツに対して英国が抵抗したことを賞賛し、1940年
11月に近くのコヴェントリーの激しい空爆の犠牲者たちを中心に
追悼した。さらに教皇は枢機卿ニューマンを福者に加えた。ニュー
マンは19世紀の英国国教会の高名な神学者であったが、後にカト
リックに改宗した。

メルケルとニーベルは貧困対策により取り組むよう求める

(ベルリン、ニュー ヨーク)連邦首相メルケルと発展大臣ニーベ
ルは、ニュー ヨークの国連千年紀首脳会談で、世界各地で貧困と
の戦いにより積極的に参加するように求めた。百を越える世界各国
の首脳とともに、彼らは月曜日から2000年に掲げられた貧困、飢
餓、母子の死亡、および教育を受けられない事態との戦いに向けた
目標の実現に向けた中間報告を出す方針である。貧困との戦いは極
めてゆっくりとしか前進していない、とメルケルは毎週行なってい
る映像ファイルの中で述べた。ニーベルは、いくつか勇気を与える
ような成果は上がっているが、母子の死亡はあいかわらず耐えられ
ないほど多い、と強調した。世界飢餓支援の会長ディークマンは、
国連首脳会談で具体的な基準を示すように求め、発展途上国と工業
国が同じように義務を負う行動計画が必要である、とDPA通信に述
べた。そのようにした場合にのみ、国連の千年紀首脳会談の目標が
達成可能である、とも彼女は述べた。

バグダードでは2件の攻撃 死者は少なくとも29人

(バグダード)イラクでは8月末に米軍が撤退してからもっとも多
くの血が流れた攻撃が行なわれ、バグダードでは少なくとも29人
が死亡し、110人ほどが負傷した。内務省の発表によれば、首都の
2つの地域で、ほぼ同時に爆弾を積んだ自動車が爆発した。さらに
多くの政府の建物が立ち、厳重な安全対策が取られた緑の地帯へ、
3発の榴弾が打ち込まれた。政治の専門家の見方では、イラクで最
近暴力沙汰が増えているのは、政治の停滞の結果である。国会議員
選挙から7カ月以上経っても、同国には今なお新政府ができていな
い。




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