8月15日〜21日のオーストリアのニュース



8月15日(月)

     国外ニュース

スイス・フラン高騰 スイスのスーパーは商品を減らす

スイスで2番目に大きい小売業者は、スイスの通貨がずっと高騰し
ていることに対して、今までなかったような市場での対策をとって
いる。Coop社は諸外国のいくつもの大会社と、仕入れ値段を引き下
げることで合意できなかったため、数十の商品を取り扱い品目から
取り消した。「バーゼル新聞」は「そのようなことは今までなかっ
た」と、この措置に対して驚きを示しているが、Coop社の最大の競
争相手ミグロス社は、この前例に早くも追従する可能性もある。

     国内ニュース

ケルンテン州は住所表示板問題の解決を正式に祝う

ケルンテン州の住所表示板を2カ国語にする問題を決着させる憲法
の規定が発効したことを受け、ケルンテン州は正式に火曜日に解決
を祝う。一連の式典は午前中に、クラーゲンフルト州政府のワッペ
ンサールの間(ま)で始まる。連邦政府の要人とケルンテン州のス
ロヴェニア人の代表の他、スロヴェニア首相ボルート パホールも
出席することになっている。




8月16日(火)

     国外ニュース

メルケルとサルコジはオイロ使用地域の「政府」設立で合意

ドイツ首相メルケルとフランス大統領サルコジのパリでの会談は、
緊張感を持って見守られていた。先週フランスの評価引き下げをめ
ぐる噂が、株式市場に大きな混乱を巻き起こしたためである。負債
の危機の中で、枢軸国であるドイツとフランスは、それぞれに責任
を引き受け、オイロ使用地域の「経済政府」を作り、オイロ使用各
国の憲法の中に負債を抑制することを明記するよう求めた。メルケ
ルが強硬に拒否しているオイロ債券は、サルコジは現在のところ導
入するつもりはない。ただし彼は導入の可能性は十分にある、とし
ている。

     国内ニュース

電信電話会社は経営陣の特別賞与を返却するよう要求

水曜日に決算を記者会見で発表するのに備え、オーストリア電信電
話株式会社は火曜日、2004年2月に同社の経営陣の特別賞与を、相
場操作が行なわれたとして、返還するように求めた。その他同社
は、「潜在的な加害者」に対して、損害賠償裁判を起こす方針であ
る。同社社長ハネス アーメツライターは、選択する権限を持って
いた9万2千オイロを、自らの意志で返却する方針である。




8月17日(水)

     国外ニュース

メルケルとサルコジの経済政府案に疑問の声

反応は控え目である。ドイツ首相メルケルとフランス大統領サルコ
ジは、オイロ使用地域の経済政策を、より密接に調整するための提
案を行なった。「経済政府」に言及されたが、これがどのようなも
のか誰もはっきりとはわかっていない。メルケルもサルコジ自身
も、この言葉が何を表わしているのか、完全に合意しているわけで
はないようである。両者の提案はいずれにせよ新しいものではな
い。さらに一点EUがこの計画をそもそもどのように実施に移すの
か、未定である。

     国内ニュース

電子投薬 シュテーガーは医師たちを安心させる

社会保険と医師会の間では、電子投薬の計画をめぐって、法律上の
争いが加熱している。この計画は期待されていた利益を生み出して
いない。厚生大臣アロイス シュテーガー(社会民主党)は、不満
を表明したが、電子投薬は実現する、と興奮をなだめようとしてい
る。




8月18日(木)

     国外ニュース

市場の不安が増大 DAXは2008年以来最大の下げ幅

世界各地の株式市場で、相場は再び急に落ち込んだ。株式仲買人
は、黒い木曜日が来た、と既に口にしている。ドイツ株式指数DAX
は5.8%値下がりした。これは一日あたりの値下がりとしては、
2008年11月以来最大である。ウィーンからミラノを経由してパリ
まで、同様な傾向である。ニュー ヨーク株式市場でも大幅に価格
は下落した。ダウ・ジョーンズ株価は、3.6%値下がりした。この
理由については憶測が流れている。取引人の指が太すぎて、間違っ
た操作を行なったのが原因、とされていた。経済の先行きが暗いこ
とも、投資家の不安をあおっている。

     国内ニュース

グラサーの事情聴取は数ヶ月

元大蔵大臣グラサーは、司法により数ヶ月間、事情聴取を受けてい
た。彼の電子メールのやり取りも記録されており、彼の訪問先を探

し出し、インターネットでどこに接続したかも操作された、と「フ
ォルマット」誌が報じている。グラサーが初めて連邦住宅供給会社
BUWOG事件で事情聴取を受けた時に、盗聴工作は開始された。彼
の弁護士は、盗聴があったことを認め、「過度の」監視に対する抗
告を即時行なう、と予告した。ただしこの盗聴行為は、グラサーに
とって不愉快なだけはあり得ない、現時点では、著名な友人、取引
相手、政界の元同志が彼にひっきりなしに電話をかけている、とも
述べた。




8月19日(金)

     国外ニュース

インドでは問題の国民的英雄がハンスト 汚職に抗議

1990年代からハザーレは、常軌を逸した汚職との戦いをインドで続
けている。彼の人気はそれ以来常に上昇し続けている。しばらく前
に彼は逮捕されたが、それは抗議のために、長期間にわたりハンガ
ーストライキを行なおうとしたためである。ハザーレは釈放される
と、絶食を開始するが、それも公の場で行ない、数千人の支持者が
支援し、エジプトのタフリル広場で行なわれたハンガーストライキ
の支持者と同じ規模になった。しかしハザーレには批判的な見方も
されている。

     国内ニュース

緑の党党首は「身代わりのヤギの哲学」に警告

「私たちは、あたかも2つの惑星を自由にできるかのように暮らし
ている。」オーストリア放送局の緑の党党首グラウィシュニヒと
の「夏の対談」の第2回放送では、生態学と環境保護が主たる話題
となった。持続可能性から、生態系容器の意義に至るまで、緑の党
の理念が様々に広がった。環境大臣ベルラコヴィッチ(国民党)
に、特別な批判が向けられたん。亡命を巡る議論では、「身代わり
のヤギの哲学」に陥らないように、とグラウィシュニヒは警告し
た。党首である彼女は、政権入りした場合の「夢の職」を挙げるの
は彼女には困難で、彼女はEU政治で決定を下す立場に将来つくこと
をむしろ指向している。




8月20日(土)

     国外ニュース

イスラエルとエジプトは深刻な危機に

イスラエル南部の港町エーラトが襲撃を受けてから、近東情勢は突
然悪化した。パレスチナ人と見られる犯人を追跡した際に、エジプ
トの国境警察5人が殺害され、イスラエルとエジプトの間の深刻な
危機が拡大した。エジプトは大使を呼び戻し、イスラエルはこれを
阻止しようとし、エジプト人の死に正式に遺憾の意を表した。さら
にエジプト政府に、合同捜査を申し入れた。しかしエジプトでは、
興奮の波が高まっている。近東四局は、暴力行為が激化しないよう
に、と警告した。

     国内ニュース

市長のうち女性はわずか5%

地方自治体100のうち、95では相変わらず男性が発言権を有してい
る。女性市長を持つ地方自治体はわずかである。フォアアルルベル
ク州では、特にすうなく、96ある自治体のうち2つだけが女性市長
を持つ。最も多かったのはニーダーエスターライヒ州で、7.2%で
ある。オーバーエスターライヒ州のフェクラブルックでは、現在、
連邦全土の女性市長会議が行なわれており、これに42人が参加して
いる。彼女たちは、他の女性に市長として活動する勇気を与えるつ
もりである。




8月21日(日)

     国外ニュース

カッザーフィーは反乱勢力との交渉に応じる

リビア政府は、反乱軍に攻撃をやめるように求め、即時交渉開始を
申し入れた。権力者ムアマル アル・カッザーフィーには、蜂起勢
力の移行評議会の代表と、直接交渉する用意がある、と政府公報は
昨日夜述べた。この数分前に、リビアの反乱勢力は、トリポリに侵
攻した際にカッザーフィーの息子2人サイフ アル・イスラームと
アル・サーディを逮捕したと発表した、とジャジーラは報じてい
た。彼らはトリポリ西部の観光地に立てこもっていた、と蜂起勢力
は伝えている。

     国内ニュース

夏がようやく戻ってくる 一週間を通して暑い

夏は過去数週間、オーストリアを十分に見捨てていた。しかし夏は
遅ればせながらようやく現れた。35度を超える気温で、一週間を通
じて盛夏になる、とのことである。先週のような悪天候は、今後数
日はほとんど起きない。気象学者はたまに暖かい夕立がある、と予
測している。ただし週末には、天候は再び不安定になる見通しであ
る。




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