９月１９日〜２５日のオーストリアのニュース
９月１９日（月）
国外ニュース
イエメンでの流血の惨事は続く 死者は20人を超える
イエメンの首都サヌーアでは、治安部隊がデモ隊に対して再び暴力
を行使し、20人以上を殺害した。死者の中には子供2人が福荒れて
いる、と医師と家族が月曜日に述べた。日曜日には、反政府の抗議
行動が弾圧されて、血が流れ、26人が死亡していた。数週間に渡っ
て比較的平静が保たれた後、衝突が再び激化していた。大統領サー
レハが辞任する様子はない。
国内ニュース
将軍エントアッハーの公用車に対する破壊行動
解任された参謀本部長エドムント エントアッハーは、国防大臣ノ
ルバート ダラボス（社会民主党）による解任と戦っているが、彼
をめぐる物語がまたひとつ増えた。将軍の公用車に破壊工作が行な
われた、と「クリール」紙は報じた。軍の秘密情報部が捜査を行な
っている。国防軍は破壊行動と見ており、犯人は国防省筋の者と見
ている。同省は高速道路で事故があったことを認めたが、これは破
壊工作ではない、としている。
９月２０日（火）
国外ニュース
国際通貨基金の予想 米国とオイロ使用地域には厳しい時代
オイロ使用地域での行き詰まるような負債の危機と、米国の財政問
題に直面し、国際通貨基金は警鐘を打ち鳴らした。「世界経済は新
たな危険な局面にある」と同基金は警告している。工業国諸国の経
済成長予想を、夏の予想に比べて大幅に引き下げた。本来であれば
世界の景気を牽引するはずの米国とオイロ使用国を中心に、同基金
にとって悩みの種になっている。
国内ニュース
20世紀の家 芸術作品の再生
ウィーンの「20世紀の家」は、「21世紀の家」になる。かつて万国
博覧会のオーストリア館として建設された建築の至宝であるこの建
物は、11月に開場される。建物の回廊に続いて、今ではその様子を
確認できる。新たな機能は、当初の建物の様式上を守る上で邪魔に
はならない。本来1階建ての建築に、喫茶テラスを含めて2つの半地
下を付け加える。「21世紀の家」は、内容的にも現代芸術作品とし
て、過去につながるものとなる。
９月２１日（水）
国外ニュース
さらなる危機対策 ギリシア政府は3万人の公務員を解雇
ギリシアが支払い不能に陥る棄権があるため、ギリシア人に対して
さらに大きな支出削減がやってくる。閣僚の緊急会議の後、同国政
府は水曜日夜に、公勤務の3万人の解雇計画を発表した。そのほか
賃金と年金が削減され、免税額が引き下げられた。この計画に関し
て、報道機関は「下層階級」には「壊滅的な影響を及ぼす、と報じ
ている。労働組合は再び労働争議を呼びかけた。
国内ニュース
オーストリアの将来 「勝者」と「敗者」
国内政治にとって、年金の規定などのは影響が広く及ぶ決定の最重
要指標のひとつである。オーストリア統計局の現在の推定によれ
ば、一つの傾向がはっきりしている。それは2050年までに、オー
ストリア国民ははっきり収入が増加するが、百万人は逆になる。高
齢者の数は大幅に増える。この推移は地域によって様々であるが、
はっきりした「勝者」と「敗者」が生まれる。
９月２２日（木）
国外ニュース
HP社 アポテーカー退陣 ホイットマンが主導権を握る
米国の技術産業ヒューレット・パッカード社の頂点に、ドイツ人レ
オ アポテーカーが立ってから1年と持たなかった。利益をもたら
すコンピュータ部門を縮小し、将来はソフトウェア販売に力を注ぐ
との彼の計画は、株主の間で厳しい批判を浴びた。株価は大きく下
げた。元eBayの社長メグ ホイットマンが今後は指揮をとる。ただ
し専門家がみな、彼女が最適任である、とは見ていいるわけではな
い。
国内ニュース
シュピンデレガー「連立内部の雰囲気は見た目通り」
国民党党首で副首相のミヒャエル シュピンデレガーは、テレヴィ
番組のインタヴューで、自分と連邦首相ウェルナー ファイマン
（社会民主党）の間には、ニュー ヨークへの飛行機の中で「怒号
のやり取り」があった、との報道を改めて否定した。これは「全く
不精確で」、自分もファイマンも連立を疑問視したことはない、と
述べた。ただし彼は、連立内部の雰囲気を賞賛することもできなか
った。「連立内部の雰囲気は見た目通りである」と述べ、質問に対
して同じ言葉を繰り返し、「情勢が良くないとはいえない。異なる
立場の協力者の間では、いつもこのような状況で、協力し合って何
事かを進めていくつもり」であり、2013年までの同じ連立相手と
仕事をする義務がある、と述べた。
９月２３日（金）
国外ニュース
アッバスの申請にネタニヤフ「解決は交渉によってのみ可能」
パレスチナ大統領アッバスは金曜日ニューヨークで、パレスチナ国
家を国連に完全な形で加盟させるよう申請した。イスラエル首相ネ
タニヤフは、この措置によって侮辱された、とみている。イスラエ
ルの見方からすれば、近東紛争は和平交渉によってのみ解決可能で
ある、と国連総会の演説で彼は述べた。両者はそれぞれの演説の中
で、平和的な解決を主張しているが、同時に相手の政策をきわめて
激しく非難し合っている。一方近東四極は、圧力をかけ、両者に対
して4週間以内に対話を再開するよう求めた。
国内ニュース
シュタイアーマルクの秋の芸術祭は「2つめの世界」の題で
シュタイアーマルクの秋は、よりと億を見通すものになる。「2つ
目の世界 現実と非現実の平行世界」という題名のもとで、責任者
ヴェロニカ カオプ・ハスラーが、金曜日から諸外国からの作品も
含め、様々な催しを呈示する。「テレンス ヒルの青い目」は、初
恋から別れまでを描く詩のような主題で、最後の晩餐の奇抜な解釈
で、悪夢を含んでいる
９月２４日（土）
国外ニュース
予算をめぐる新たな対立 米国政府は再び停止状態に陥る恐れ
米国の予算案をめぐる対立を解決するべく譲歩は、まだこの2ヶ月
得られていないが、再び予算をめぐり議論が沸騰している。原則的
に民主党と共和党は、支出削減策に合意している。ただし、米国の
予算のおよそ0.04%にあたる一点で膠着している。10月1日の新予
算年度が始まるまで、国会は合意に向け猶予がある。ただし専門家
は、比較的小さなこの点で激しい議論が起きた場合には、再び停止
状態に陥るのではないか、と懸念している。
国内ニュース
シュピンデレガーは新聞広告の件で解明の必要があると見る
副首相で国民党党首ミヒャエル シュピンデレガーは、新しい報道
促進体制を構築し、政府の新聞広告を独立した委員会に監視させる
ことに理解を求めた。連邦首相ウェルナー ファイマン（社会民主
党）をめぐる新聞広告の疑惑に関して意見を求められたシュピンデ
レガーは、「プレッセ」紙のインタヴューで、「私は解明の必要性
があると思っている」と述べた。政府の広告を廃止し、報道促進に
取り組むことも考えられる、とも語った。
９月２５日（日）
国外ニュース
王女は資金の詰まった鞄がサルコジを困惑させると発言
違法な選挙戦の資金が鞄につめて届けられた可能性があるとの事件
が、フランス大統領サルコジを苦境に追いやっている。ユーゴスラ
ヴィアの摂政宮の孫でサルコジの信頼厚いティエリ ゴベールの元
妻ヘレーネ カラジョルジェヴィチによれば、彼女の元夫は1995年
の大統領選挙戦期間中に、資金でいっぱいになった鞄をスイスか
ら、元首相バラドゥルのところに数回運んだ、とのことである。サ
ルコジは当時腹ドゥルの選挙戦の職員であった。この個人的なつな
がりは司法も驚かせている。
国内ニュース
ヘルマゴルの市長選は決選投票
ケルンテン州のヘルマゴルでは、昨日有権者が新たな市長を選ぶ選
挙に招集された。3人が立候補した。10月9日には社会民主党と国民
党の候補者の間で決選投票が行なわれる。一方シュタイアーマルク
州のフォーンスドルフの市議会選挙では、現職の社会民主党の市長
ヨハン シュトラナーが大きく票を減らした。彼の政党の支持率は
71.2%から55.4%に下がった。