10月31日〜11月6日のオーストリアのニュース



10月31日(月)

     国外ニュース

パレスチナはUNESCO加盟 投票が高波を引き起こす

UNESCOは月曜日に、国連の機関としては初めて、パレスチナを加盟
国として受け入れた。この決定は、諸外国に高波を引き起こした。
パレスチナ人はこの投票を、独自国家建国に向けた方向進む上で、
重要な一歩と見なしているが、イスラエルは冷淡な態度を取り、和
平の努力すべてが瓦解する、と威嚇した。米国も熱狂的な態度を示
さず、「非生産的」な提案のため、早くもUNESCOに対する支払い
を凍結した。

     国内ニュース

電信電話会社の元経営陣が国民党青年部への支払いを認める

電信電話会社の元幹部ルードルフ フィッシャーは、国民党の青年
組織JVPに対して、2007年に資金を支払ったことを認めた。弁護士
を通じて彼は「クリール」紙に対して、「電信電話会社とJVPの間
には、協力関係があり、それは数年に留まらなかった」、その「契
約もあった」と述べた。ただしフィッシャーによれば、これは政党
献金ではなく、反対給付であった。当時のJVPの会長であったシル
ヴィア フーアマンは週末に、電信電話会社からの資金を受け取っ
たことを否定していた。




11月1日(月)

     国外ニュース

ギリシア政府は国民投票を行なう パパンドレウは計画を堅持

ギリシア首相パパンドレウは、EUの救済計画に関して国民投票を行
なう、と予告したが、これは諸外国に大きな混乱を招いた。それに
もかかわらず、パパンドレウは火曜日夕刻に、内閣の危機対策会議
で、自分の計画を実施に移す、と強調した。この閣議前には、パパ
ンドレウが首相を辞任するのではないか、との観測が流れていた。
ギリシア政府のこのところの行動は、水曜日にカンヌで行なわれる
EU、ヨーロッパ中央銀行、国際通貨基金が緊急に招集した危機対策
会議の協議事項に載っている。

     国内ニュース

電信電話会社問題 JWとの契約をJVPとの契約と混同か

電信電話会社が「青年国民党JVP」に10万オイロの支払いを行なっ
たとされる謎の解明は、混同の可能性が高まった。電信電話会社
経営陣のルードルフ フィッシャーが言及した契約は、「青年経済
界JW」との間で結ばれたものである可能性が高い、と「日刊ティロ
ール」がインターネット上で報じた。これは実際にありそうなこと
である。青年経済界は過去数年、電信電話会社および(携帯電話会
社)A1と出資契約を結んでおり、2007年には両社から合わせて
10万オイロを受け取っていた、と連邦執行部長エリーザベト ツェ
ートナーは昨日APA通信に述べた。




11月2日(水)

     国外ニュース

問題の国民投票でギリシア政府は負債の削減が

ギリシア首相パパンドレウは、諸外国からの財政支援に関して国民
投票を行なう計画を提案し、異論を巻き起こしたが、これがオイロ
使用各国を侮辱したにとどまらない。おそらく彼は、ギリシアをも
さらに深い問題の中へと引きずり込んだ模様である。ギリシア政府
が緊急に必要とする次回分の資金提供は、国民投票前には支払われ
ない可能性がある、とフランスでの危機対策会議がきっかけとなっ
て、水曜日の夕刻に発表された。

     国内ニュース

公務員給与の引き上げ交渉は対立を生んで開始

公務員の賃上げ交渉開始を前に、早くも政府と労働組合の間で議論
が生まれた。そのきっかけになったのは、公勤務労働組合GOeD議長
フリッツ ノイゲバオアーが、少なくとも3%以上の賃上げを求め
る、と発言したことであった。公務員を担当する大臣ガブリエレ 
ハイニシュ・ホーセク(社会民主党)は、自分が数字を事前に投げ
つけられるのは「きわめて異例」であり、このような事前の予告
は、議長選挙が行なわれる来週の労働組合の会議を前に、ノイゲバ
オアーが「いらだって」いるためである、と述べた。ノイゲバオア
ーはテレヴィ番組の中で、労働組合が2.95%と予想される物価上昇
に合わせ、3.5%とされる経済成長に与るよう要求することを認めて
おり、「2%台の賃上げでは議論にならない」と述べていた。




11月3日(木)

     国外ニュース

アテネは大混乱 パパンドレウは国民投票を取り下げる

オイロ使用地域から追放されるとの威嚇が、ギリシアの政治情勢を
加速した。首相パパンドレウは国民投票を行なうと述べたばかりで
あるが、今度は移行政府が成立しそうである。野党が移行政府に参
加する方針であるため、国民投票は中止となった。野党の党首アン
トニス サマラスは首相の辞任を求めているが、パパンドレウは木
曜日午後に突然、その可能性を排除できない、とした。

     国内ニュース

予算案で専門家はさらなる改革を求める

専門家は大蔵大臣フェクター(国民党)が計画している予算案は、
まだ修正の必要がある、と見ている。彼らは木曜日の予算委員会の
公聴会で、さらなる改革を行なうように促した。特に税制改革およ
び構造改革が必要である、という点で各党が送った専門家たちは意
見が一致している。ただし税制改革は、収入の減少によって財源が
確保されない。さらに問題なのは、社会民主党が求めている財産税
である。専門家たちはまた、予算を早期に固めることを支持し、そ
のための時間が優位性をもたらす、と述べた。




11月4日(金)

     国外ニュース

パパンドレウは信任投票を乗り切る

パパンドレウ首相率いるギリシア政府は、国会での信任投票を乗り
切った。社会主義の「全ギリシア社会主義運動」党の国会議員数人
が、政府に反対投票をするつもりである、と予告していたため、投
票結果は不透明であった。しかしパパンドレウが首相に留任するか
どうか、そして野党がヨーロパの支援策、さらにはそれと抱き合わ
せの厳しい条件に賛成するかどうかは、不明である。週末にはアテ
ネでは困難な交渉が行なわれる予定である。

     国内ニュース

ナチに「安楽死」させられた子どもたちの追悼シンポジウム開催

ナチ政権が障碍を持つ子どもと若者を狙って殺害したのは、医療の
歴史の中で、最も暗い1ページとなっている。数百人の子どもたち
が、当時グラーツにあったいわゆる「野外宮殿」で「安楽死」させ
られた。グラーツでは金曜日に、これに関する追悼シンポジウムが
行なわれた。




11月5日(土)

     国外ニュース

ギリシア大統領が停滞状況を解決するとの期待

野党党首サマラスが、首相パパンドレウが努力している挙国一致政
権に反対し、早期選挙実施を求めているが、これを批判しているの
は国内ばかりではない。ヨーロッパの保守派からも、「政党政治の
争いをやっている時期ではない」との声が聞こえている。日曜日に
はサマラスは、大統領パプーリアスの所に呼び出された。パプーリ
アスは、他の政党の党首とも話し合い、「協力の可能性」を探るこ
とになっている。

     国内ニュース

反射鏡がないと歩行者は見えづらい

秋には歩行者にとって、危険な時期が始まる。暗い色の服をよく着
る成人にとっては特に、どんよりした雨模様の天気は、特に危険で
ある。子ども反射鏡があれば、こうした人たちは道路でよく見える
ようになる。しかし反射板をつけた服をデザインしようという試み
は、「需要が少ない」ため失敗に終わった。「オーストリア自動車
 二輪車 ツーリング クラブ」は、「何もかもが光る」ようにな
ると、刺激が過剰になる、と懸念している。ただし多くの死亡事故
が、10月から1月の夕方早い時間に起きている、というのも確かで
ある。




11月6日(日)

     国外ニュース

パパンドレウ辞任 移行政権樹立で合意

ギリシアを苦しめている難局は乗り越えられた模様である。首相パ
パンドレウと野党党首サマラスは、大統領パプーリアスとの会談
で、連立政権樹立で合意した。ただしこの政府の首相はパパンドレ
ウではない、と日曜夕刻にアテネの大統領府から発表になった。出
来るだけ早くEUの最新の救済策と選挙の実施に向けて、道を切り開
くために、月曜日には早くも新首相が指名される。

     国内ニュース

蝶類のDNA情報を保管することに

ティロール州の州博物館の収蔵品の中から、数千匹の蝶・蛾類が、
カナダで遺伝子情報を探るために調査される。最新の遺伝子技術を
用いて、これらは調査され、世界的な遺伝子情報の蓄積庫の一部と
なる。




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