12月26日〜31日のドイツのニュース



12月26日(月)

シリアはアラブ連盟監視団の到着を前に暴力を行使

アラブ連盟との約束にもかかわらず、シリア政府はあらゆる暴力を行使して、
国内の抗議活動の弾圧を続けた。軍は、合意済みの国際監視団による情勢調査
を前日に控え、野党勢力の拠点ホムスに改めて戦車を投入した。人権活動家に
よれば、少なくとも23人が死亡していた。政府軍は3日連続して、ホムスのう
ちでも野党の支持者が多く住む街区に砲撃を加えた。火曜日にはアラブ連盟の
監視団約50人がホムスで、大統領バシャル アル・アサドが約束通りに、同国
第三の都市であるホムスから舞台を引き上げるかどうか、調査することになっ
ている。今までの所シリア政府は、諸外国による報道を禁止しており、政府批
判側をテロ組織と非難していた。アラブ連盟が国連安保理に情勢の解明を委託
する、と脅した後、アサドは監視団の受け入れをようやく認めた。

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アフガニスタン政府はタリバーンに具体的な要求を呈示

ロイター通信の情報によれば、アフガニスタン政府は、和平交渉開
始の条件を急進派イスラーム教徒タリバーンに呈示した。高等平和
評議会のこれに関する報告書には、タリバーン側がアフガニスタン
国民に対する攻撃を中止し、アル カーイダおよびその他のテロ組
織とのつながりを断ち切り、市民と女性の権利を保障する同国の憲
法を承認することが明記されている、とも報じられた。諸外国は政
府の承認なければ、この交渉には参加することは認められない。そ
のほか両者が認める人が議長を務めるこの会議を、パキスタンは支
持しなければならない、とも書かれている。タリバーンは土国の憲
法を拒否しており、すべての外国兵士の撤退まで戦う、と誓ってい
る。米国政府筋の情報によれば、米国の代表は、今年十数回目のタ
リバーンの接触要員と、ドイツおよびドーハなどで会談した。その
際にはタリバーンとアフガニスタン政府との直接対話の準備が行な
われた、とのことである。

エジプトはG8に約束の資金を支払うように求める

エジプト首相アル・ガンスーリは、G8諸国に対して、9月に約束し
た巨額の支援金を、北アフリカの同国に対してしはるように求め
た。彼はその際に、いわゆるドーヴィル協力関係を拠り所にした。
この協力関係では、G8諸国が北アフリカにあるアラブ地域の各国の
民主化実現および経済発展を支援するための提案が話し合われた。
首相の話によれば、エジプトはサウジ・アラビアとカタールの10億
ドルをのぞけば、今までほとんど支援を受けていない。

連邦政府はイラン人女性アシュティアニの再審を要請

連邦政府はイラン政府に対して、姦通容疑で投石による死刑を言い
渡されたイラン人女性モハマでぃ・アシュティアニに対して、死刑
判決を許容しないように訴えた。諸外国からの強い批判を受けた
後、刑の執行は7月に中止されていた。2日前からこの43歳の女性
に対する判決が、絞首刑へと変更できないかどうか、イスラーム教
の専門家が検討している、とのことである。司法当局は、アシュテ
ィアニは、夫の殺害の幇助にも加わった、と非難している。彼女は
そのため10年間留置されていた。メルケル内閣の人権使節レーニン
グはベルリンで、ドイツ政府はアシュティアニに対して、新たな法
的な手続きをとるように求め、その間彼女を自由にするように求め
ている、と述べた。




12月27日(火)

ホムスでは数万人が参加するデモに催涙ガスを使用

シリアの抗議活動の拠点ホムスでは、治安部隊が平和的にデモを行なう数万人
に対して、催涙ガスを使用した。7万人を越える人々が、ホムス中心のエル・ザ
ー広場まで進もうとした、とシリア人権監視局が発表した。このデモ隊は、ア
ラブ連盟の監視団が初めてこの町を訪れた時に、デモ隊が路上に繰り出してい
た。野党陣営の発表によれば、軍は監視団の到着直前に、ホムスの榴弾の発射
を終了し、戦車を撤退させていた。アラブ連盟とシリア政府の間の合意によれ
ば、あわせて150人の外交官と専門家が、抗議活動の拠点から軍が撤退するこ
とと、政治犯の釈放を監視することになっている。その他、政府と野党の対話
が予定されている。

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プーチンは大統領選挙を透明な形で行なうと約束

ロシア首相プーチンは、不正の疑いが暗い影を投げかけている12月
4日の国会議員選挙を、やり直すようにとの求めを拒否した。投票
は終了し、法的手段による道だけが残されている、とプーチンはテ
レヴィで中継された演説の中で述べた。また彼は、3月に予定され
ている大統領選挙を、完全に透明な形で行なう、と約束した。彼が
大統領に再び選ばれることを目指す投票は、国民からの支援の信頼
できる試金石としなければならない、とも述べた。ロシアの野党は
プーチンが、きちんとした計画も能力ある部下も持っていない、と
非難した。今回の演説は、土曜日にモスクワで約10万人の人が集ま
った政府に対する抗議活動に対して、プーチンが初めて公にした反
応であった。

キリスト教徒はナイジェリア北部から攻撃を避け逃げ出す

イスラーム教徒から再び攻撃を受ける懸念があるため、ナイジェリ
アでは多くのキリスト教徒が同国北部から逃げ出した。特にカドゥ
ナ、マイドゥグリ、ポティスクムの住民が、南部に逃げ込んだ、と
目撃者は伝えている。ナイジェリアではクリスマスに、カトリック
教会が爆弾による攻撃を受け、少なくとも40人が死亡していた。こ
の攻撃を行なったと認めたのは、テロ組織網アル カーイダに近い
急進派イスラーム教徒の「ボコ・ハラム」宗派である。ナイジェリ
ア大統領ジョナサンは、キリスト教徒に対して報復をしないように
呼びかけた。ナイジェリアのイスラーム教徒の精神的な指導者ソコ
トのサルタンは、ジョナサンとの対話の後、同国には宗教紛争はな
い、と強調した。ナイジェリアは約1億5千万人の住民を抱え、アフ
リカ最大の人口を持つ国である。北部には種としてイスラーム教
徒、南部にはキリスト教徒が多く住んでいる。

自由民主党はCDU/CSUが政治的中道に離反していると非難

自由民主党の次期事務長デーリングは、連立相手のキリスト教民
主、社会同盟は政治的な中道から離反した、と非難した。両党は多
くの点で、社会民主化した、と彼は「南ドイツ新聞」に述べた。デ
ーリングアさらに、連立政権内部の強力は、自由民主党が任期の最
初に予想したよりも、はっきりと弱まっている、とも訴えた。キリ
スト教社会同盟は、この非難を本筋をそれている、として退けた。
同党の国会事務長ミュラーは、自由党が困難な情勢にあるのは、キ
リスト教民主、社会同盟の責任ではない、とベルリンの「ターゲス
シュピーゲル」紙に述べた。自由民主党は、共同で妥協点を主張し
ているのであって、妥協点を敗北として捉えるべきである、とも語
った。




12月28日(水)

人権活動家「シリアは政治犯を隠している」

シリアでは、アラブ連盟の監視団が到着した後も、情勢は相変わらず見通しが
利かない。国営放送によれば、大統領バシャル アル・アサドに対する抗議行
動に関連して逮捕された750人ほどの収容者を、当局は釈放した。政治犯の釈放
は、シリア国内での紛争を仲介するアラブ連盟の和平計画の鍵を握る点の一つ
であった。これに対し、人権擁護組織「人権監視団」は、数百人の収容者が軍
の施設の中に隠されており、監視団はこの中に入ることが禁じられている、と
の知見を発表した。アラブ連盟の使節は、抗議勢力の拠点ホムス訪問で、任務
を開始したが、ここでは懸念を抱かせるようなものは何も見つからなかった、
と発表していた。外国の批判家は、シリアが監視団をダマし、十分な活動の自
由を認めていない、と非難している。

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シリア大使は野党の攻撃後に外務省に

シリア野党がベルリンで襲撃を受けた後、連邦外相ヴェスターヴェ
レは、この事件に介入した。広報の発表によれば、これがきっかけ
となって、シリア大使に話し合いのために外務省へ来るように要請
し、その席上、シリア秘密情報部の職員が関与しているとの非難に
関して、調査が行われる。また広報は、ドイツ国内でシリアの野党
勢力に対する脅迫の試みは、どんな種類のものであれ、容認できな
い、とも強調した。ベルリンの緑の党の政治家アフマは、日曜日夜
に自宅で、2人の男から高圧電気銃と棍棒で攻撃を受け、負傷し
た。アフマは野党シリア国民評議会の一員である。

ムバーラクに対する裁判は開始数時間で延期

エジプト元大統領ムバーラクに対する裁判は、3ヶ月間の休止の
後、再会された。ただしカイロのでの公判は、再会わずか数時間後
に延期された。次回の公判は来週月曜の予定である。それまでに、
弁護側の新たな証拠提出を許可するかどうかが検討される。午前中
には83歳のムバーラクは、ヘリコプターで病院からカイロに運ばれ
た。彼の医者の話によれば、彼は心臓病である。ムバーラクは自分
自身に対する蜂起が起きた時に、850人ほどのデモ隊を殺害した共
犯容疑と、汚職容疑で訴えられている。有罪判決が出た場合には、
死刑が言い渡される可能性がある。

イスラエルは入植地建設を再び進める

イスラエルはパレスチナの領土で、さらなる建設計画を許可した。
エルサレム市行政部は、同市東部に130の新たな住居の建設を認め
た。市役所広報の発表によれば、さらに複数のアラブ人居住地域、
大きな観光施設を建設する。さらにイスラエル政府は、数年前から
西ヨルダンランドのユダヤ人入植地の前哨地を公認する決定を下し
た。パレスチナ人居住地域の入植地建設は、数年前から、近東和平
交渉の主たる争点の一つとなっている。




12月29日(木)

トルコはイラク国境のクルド人居住地域に空爆 死者少なくとも35人

トルコ軍が、イラクとの国境地帯でクルド人が主に住む地域を空爆し、少なく
とも35人が死亡した、とシュルナク州行政部広報が発表した。軍はこの攻撃は、
禁止されているクルディスタン労働者党PKKのイラク北部にいる反乱勢力に対す
る軍事活動である、と述べたが、トルコ与党公正発展党AKPは、間違いであるこ
とを認めている。イスタンブルでは、軍の攻撃発表の直後に、抗議活動が起き
た。約2千人のクルド人のデモ隊が、警察と衝突した。

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監視団派遣にもかかわらずシリアの暴力は続く

アラブ連盟の査察団のシリア派遣は、シリア軍が民主化運動の活動
家に対して、相変わらず暴力を行使している、との非難の声に暗い
影が落ちたままである。野党陣営の発表によr場、全国で大統領ア
サドに対する新たな抗議活動が行われ、デモ隊少なくとも8人が射
殺された。人権擁護団体「人権監視団」は、数百人の逮捕者が軍の
施設に隠された、と批判している。一方アラブ連盟の監視団は、抗
議活動の拠点ハマの他、デラアとイドリブの訪問を続けた。抗議集
会で特に多くの人が射殺されたとされるホムス市では、懸念の種は
見いだせなかった、とアラブ連盟の代表は述べた。ドイツ外相ヴェ
スターヴェレは、監視団が「情勢をはっきりとありのままに」つか
むよう期待している、と述べた。

EUはソマリアの海賊を陸地でも追いつめる方針

EUは、ソマリアの海賊が(アフリカ東端の)アフリカの角で、艦船
を相変わらず襲撃しているため、ソマリアの浜辺でも海賊に対する
限定的な活動を行なうことを検討する。EUの作戦行動「アタラン
タ」の指揮部は現在、出動計画の修正に取り組んでいることを、ド
イツ政府は認めた。この計画は、海賊の浜辺での補給路を、飛行機
あるいは艦船からの銃撃によって破壊するものであり、地上軍の派
遣ではない。ドイツ政府の野党からは、批判が出ている。社会民主
党会はの国防政策の専門家アルノルトは、「ドイッチェ ヴェレ」
のインタヴューの中で、この計画は冒険的であり、危険が極めて高
く、そのためには地上軍も必要である、と述べた。今年だけでアフ
リカの角では、海賊が民間の船舶を襲撃する事件が、およそ230件
起きた。

中国はイランとの対立で冷静に対処するように促す

ホルムス海峡での緊張感が増す中、中国は湾岸地域の平和と安定を
促した。しかし北京の外務省公報は、対立があるなか中国が、数回
に渡って海峡を封鎖すると威嚇しているイランと、接触しているか
どうかは、明言しなかった。米国海軍はイランに対して、警告を先
に発していた。湾岸地域に駐留する米国第5艦隊は、海峡閉鎖は容
認しない、この海峡は世界の豊かさにとって絶対に不可欠であるか
らだ、と発表した。2009年には、世界の全石油の3分の1がこの海
峡を通って、積み出された。イランの脅迫にもかかわらず、EUはイ
スラーム教共和国であるイランとの核をめぐる対立で、場合によっ
てはさらなる制裁を決定する、との意向を確認した。国際原発機関
が新たにつかんだ情報によれば、イランが核の民事利用計画を隠れ
蓑に、核爆弾の製造を強行している、との疑いを強めている。




12月30日(金)

シリアの反政府勢力の抗議行動の呼びかけに数十万人が応える

野党側の発表によれば、シリア全土で数十万人が、大統領バシャル アル・ア
サドの政権に対する新たな抗議行動の呼びかけに応えた。同国北西部のイドリ
ブ州の70以上の村落で、少なくとも25万人が金曜日の礼拝後に路上に繰り出
した、と人権組織は目撃者の話として発表した。ハマとダマスカス近郊のドゥ
マでも、大規模なデモが行なわれた。テレヴィ局「ジャジーラ」は生中継で、
ホムスでは数万人が抗議活動に参加している様子を放送した。治安部隊との衝
突では再び数人が死亡、多数が負傷した、と反政府運動の活動家は述べた。抗
議活動はアラブ連盟の監視団に対しても向けられている。反アサド派は、監視
団の活動は今のところ、全く成果を上げていない、流血の事態は監視団が到着
した後も緩和されていない、と非難している。

     その他のニュース

ペルシャ湾では石油取引の経路を巡り力比べ

イランはミサイルの実験を行ない、世界で最も重要な石油取引の経
路ホルムズ海峡を閉鎖するとの威嚇には、根拠があることを示す方
針である。数日に渡るペルシャ湾での海軍軍事行動の最後に、土曜
日には様々な種類のミサイルの発射を経過くそ手織り、その中には
長距離ミサイルも含まれる、と軍高官は発表した。過去数日イラン
は、西側が同国の核計画をめぐる対立に関連して、予告通りイラン
の石油輸出に制裁を科すのであれば、戦略的に重要なペルシャ湾と
アラビア海をつなぐこの海峡を封鎖する、と威嚇していた。米国は
イラン政府に対して、数回に渡って明確な言葉で、封鎖しないよう
に警告した。米国海軍は、この地域に「屈強な駐留」を行なってい
る、と指摘し、自由な海上交通を妨げるのを許さない、と発表し
た。約50キロの幅のこの海峡は、世界で海上輸送される石油の4割
近くが通過している。

エルドアンは空爆で死者が出た後に影響拡大を防ぐべく努力

トルコ軍がクルド人居住地域を空爆して、民間人35人を殺害したこ
とを受け、首相エルドアンは影響が広がらないよう努力している。
彼はイスタンブルでの記者会見で、人々が誤って死亡したことを遺
憾であるとし、犠牲者の家族に弔意を述べた。今回の死者を出した
銃撃は、誤解に基づくものであり、無人偵察機を使って贈った映像
が、約40人の人たちの姿を映し出していたが、後になってようやく
彼らは密輸業者であり、当初の推測とは異なり、クルド人反乱勢力
ではなかったことが示された、と述べた。トルコでの報道によれ
ば、数千人が死者の故郷の村での葬儀に出席した。禁止されている
クルド人地下組織クルディスタン労働者党PKKは、報復行動をとる
よう呼びかけた。

連邦政府はエジプトでの警察の手入れに抗議

連邦政府は、キリスト教民主同盟に近いコンラート・アーデナオア
ー基金のカイロ事務所が捜索を受けたことを受け、エジプトに同基
金の活動に対する妨害を直ちにやめるように求めた。駐ドイツエジ
プト大使は、外務省に呼ばれ、エジプト警察のこの行動は受け入れ
ることができず、8月に出された、民主化のための人材交換協力関
係に関するドイツ・エジプト声明の精神に反している、と外務省公
報ペシュケはベルリンで発表した。エジプト治安部隊は木曜日に、
複数の非政府組織の事務所を捜索し、その際コンピューターと書類
を押収していた。公式発表によれば、不正な資金集めと資金洗浄を
行なっていた疑いがある。国連人権委員ピライの事務所は、この警
察による手入れは脅迫であると評した。彼女の広報は、今回の手入
れは、当局が非政府組織の作業を邪魔しようとする多くの事件の一
つに過ぎないと述べ、このような措置をやめるよう求めた。




12月31日(土)

メルケルはヨーロッパ人に団結を呼びかける

ドイツ首相アンゲラ メルケルは、新年の演説の中で、ヨーロッパ人に対して、
債務危機の中でも団結するように呼びかけた。事前に公表された文言によれば、
メルケルはヨーロッパの統一の特別な意義を強調した。またヨーロッパ大陸が
平和的に統一されたことは、歴史の贈り物であるということを、ヨーロッパは
忘れてはならない、と彼女は述べた。メルケルは、2012年も危機克服で揺り
戻しがあると覚悟しているが、ヨーロッパはそこから力強く抜け出す、とも語
った。オイロ導入10年を記念して彼女は、共同通貨を賞賛し、オイロは日常生
活を簡素化し、経済をより強いものにした、とも述べた。メルケルは新年の演
説の中で、数週間前に明らかになったネオナチによる連続殺人に言及した。彼
女は、ドイツの開かれた自由な社会という価値を、いかなる形の暴力からも断
固守るように促した。

     その他のニュース

ナイジェリアの一部に非常事態宣言

ナイジェリアでクリスマスにキリスト教徒が連続して教われたこと
を受け、大統領ジョナサンは、同国の一部に対して非常事態を宣言
した。さらに彼は、イスラーム教徒が活発に行動する同国北部の地
域では、国境を封鎖するように命じ、これにより国境を越えるテロ
活動を阻止する、とテレヴィ演説で述べた。その他に彼は、国防大
臣に反テロ部隊を組織するように指示した。クリスマスには、ナイ
ジェリアではキリスト教徒を狙った複数の襲撃事件が起き、40人以
上が死亡した。イスラーム教徒の分派「ボコ ハラム」がこの攻撃
を行なったことを認め、新年にはさらなるテロ行為を行なう、と予
告した。

エチオピア軍はソマリアとの国境の町に進軍

エチオピア軍は、国境近くにあるソマリア中部の都市ベトレウェイ
ンを占領し、これにより急進派イスラーム教徒のアル・シャバブ民
兵との戦闘を3箇所に拡大した。数百人の兵士が戦略上重要な村落
に攻め入ったことを、ソマリア政府が確認したアル シャバブ民兵
は、ベドレウェインからの撤退は「計画された」ものである、と認
めた。テロ組織網アル カーイダに近い立場のこの組織はトィッタ
ー上で、自分たちの戦闘員はこの町を包囲している、と発表した。
ソマリア南部では、急進派イスラーム教徒との戦いでソマリア政府
を支援するために、ケニア軍が戦っている。首都モガディシオから
は、アフリカ連合の兵士が、アル シャバブの戦闘員を、既にほと
んど追放した。

シリアの野党は協力し合ってアサド失脚後にむけ計画を立案

今までお互いに争っていたシリア野党は、大統領アル・アサドが失
脚した場合に備えて合意をし、政府に対する圧力を強めた。反政府
の二大勢力「シリア国民評議会」と「民主化に向けた国民協調委員
会」は、同国変革に向けた共通の計画で合意した。両者の代表は、
この合意には昨夜カイロで署名が行なわれた、と発砲した。この声
明の中では、市民の権利の尊重と民主的な国家の建国が、共通の目
標とされている。アラブ連盟の監視団は、シリアでは反政府勢力と
の戦いで、狙撃兵も動員したことを初めて確認し、屋根の上に配備
されている狙撃兵を自らの目で見た、と述べた。




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