11月12日〜18日のオーストリアのニュース



11月12日(月)

     国外ニュース

BBC問題 幹部の交代は続く

誠実な公共放送局の母とされている英国のBBCは、新たな出発点を
模索している。局長エントウィスルの辞任を受け、月曜日には、さ
らに3人の幹部が辞職した。うち2人は一時的なものである。現時点
では、2つの事件が解明が行なわれなければならない。両方共に子
供の虐待にかかわり、有名な番組「ニューズナイト」に関連してい
る。新たな暫定局長デイヴィーは、打撃を受けた同局の評価をいく
らか取り戻そうとしている。ただし、BBCの主席監視役パッテン
も、批判を受け、辞任要求に直面している。

     国内ニュース

銅の窃盗 夜間窃盗団との激しい戦い

問題が拡大し、オーストリア鉄道と警察は早くも「特別対策班」を
結成した。銅の窃盗がますます頻繁に、そして図太く攻撃に出てい
る。彼らは夜にやってきて、学校の屋根の銅を取り外したり、鉄道
線路に沿った数百メートルの銅線を盗み取る。このために再三、通
勤交通に遅れが生じ、怒りを招いている。オーストリア鉄道は、銅
泥棒に予防策を講じて抑止しようとしている。それが成功するかど
うかは疑問である。銅の窃盗はきわめて儲かるので、植木鉢ですら
泥棒の前では安全ではない。




11月13日(火)

     国外ニュース

ミャンマーの不動産人気は建築遺産に対する脅威

2011年春からミャンマーは非軍事政権を持っており、軍の独裁体
制下にあった東南アジアの同国は、徐々に開放している。経済およ
び社会の自由化は、ヤンゴンなどの大都市で、不動産に対する投機
も生んでいる。近代的な大都市バンコクやクアラ ルンプールなど
の方向への道が示されているように見える。同国の豊かな建築遺産
は、過去数十年で打撃を受けているが、現在は不動産人気の犠牲と
なっている。

     国内ニュース

電子健康記録ELGAが新たな健康記録へ

国民評議会では昨日、電子健康記録ELGAの導入が可決された。医師
は事前に正解に対して、この決定を塾こうするように訴えていた。
健康大臣アロイス シュテーガー(社会民主党)など、この支持者
たちは、診療の質の向上が得られる、と約束している。しかし悪魔
はしばしば細部に、そして診療時の使用に潜んでいる。今でも入院
中の患者などから、情報が集められている。この方法は、それを変
えることがない。




11月14日(水)

     国外ニュース

支払う人がお金を集めるのか? ヨーロッパ中央銀行の権力争い

支払う人がお金を集める。ヨーロッパ中央銀行では、この原則は単
なる条件である。「1国1票」これは長年、ほとんど議題になってい
なかった。オイロ機にとの戦いで、負担の不公平な分担が、もう一
つの議題になっている。改革を求める声が強まっている。しかしド
イツ連邦銀行総裁ヴァイトマンは、ヨーロッパ中央銀行で最も大き
な権力を持つことになる男であるが、「断念した」との計算結果を
出した。ただしこの議論には、終わりがなさそうである。ドイツで
は、危機対策に高額の請求書が突きつけられるのではないか、との
不安が強まっている。

     国内ニュース

「すべてが潔白なわけではない」 戦闘機取引に国民党が批判

国民党の幹部政治家も、迎撃戦闘機オイロファイターの導入決定の
際に、すべてが正しく運ばれたか、疑問を表明している。経済大臣
ミッターレーナーは、新聞のインタヴューで、汚いことがあったと
「確信」している、と述べた。見返りの取り非引きの評価で、彼は
検察の捜査が行われるのを待つつもりであるが、同時に意味深長な
「まじない」でもある、と述べた。購入の時点で経済大臣を務めて
いたバルテンシュタイン(国民党)は、オイロファイター購入の際
に、不正があった「証拠を全く」見つけられなかった。




11月15日(木)

     国外ニュース

近東情勢が激化 テル アヴィヴにむけて初めてミサイルが発射

近東情勢は厳しさを増している。イスラエルは木曜に、ガザ帯状地
帯に向けて十機規模の空爆を再び行った。パレスチナ側は、イスラ
エル南部に向けて多数のミサイルを発射した。その際初めて地中海
の大都市テル アヴィヴに向けて、2発のミサイルを発射した。イ
スラエルは、着弾はなかった、と発表した。ただし住民は爆発音を
聞いた。1991年以来初めて、市内に空襲警報が出された。

     国内ニュース

国民評議会は2013年予算を可決

国民評議会は金曜日に、3日間にわたる議論を終えて、2013年予
算を可決する。財務大臣マリーア フェクター(国民党)が提出す
る2度目の予算は、おそらく連立相手の社会民主党の意見だけが取
り入れられ、750億オイロの支出、687億オイロの収入の予定であ
る。赤字は、銀行支援のために、国内総生産の2.1%から2.3%へと
上方修正された。国の負債は、歴史的な水準の国内総生産の75.4%
に達し、2016年までに70.8%へ減らされることになっている。水
曜日にいつも通り、一般討論で予算の審議が始まり、シュトルナー
ハの会派が初めて6つめの会派としてこれに参加した。その後専門
的議論の順番となり、最終日には交通、技術革新、経済、家族、農
業、環境、最後に財政の部門が議論される。その後ようやく予算
と、国防大臣ノルベルト ダラボス(社会民主党)に対する不信任
銀動議を含めて、3日の間に出された動議すべてに関して、投票が
行われる。




11月16日(金)

     国外ニュース

地上戦になるか イスラエルは7万5千人の予備役を招集

イスラエルがガザ帯状地帯へ地上部隊を送るための準備が、進んで
いる模様である。報道によれば、イスラエル政府は、7万5千人ほど
の予備役の動員に賛成した。イスラエル テレヴィは、この決定は
テル アヴィヴの国防相で、安全保障閣議の会議で下された、と報
じている。これより前に急進派イスラーム教徒のパレスチナ人組織
ハマースとの紛争が始まってから初めて、未済がエルサレムに撃ち
込まれていた。

     国内ニュース

2013年予算 銀行救済のために赤字が拡大

3日間にわたる議論の末、国民評議会は社会民主党と国民党の賛成
で、2013年の予算が金曜日午後に可決された。来年の赤字は、規
則で定められている3%の枠の内部である2.3%にとどまることにな
るが、国の負債は国内総生産の75.4%に相当し、歴史的な金額とな
る。負債は特に、国有化された銀行で、予算にますます大きな穴を
開ける。ただしこれは、財務大臣フェクター(国民党)がもたらす
唯一の悲報ではない。




11月17日(土)

     国外ニュース

ガザ帯状地帯「地上軍投入の可能性が高まる」

相互の攻撃が続く中、イスラエルの地上軍がガザ帯状地帯へ侵攻す
る可能性が、ますます高まっている。イスラエル政府は、7万5千人
ほどの予備役に対する招集を行った。米国によれば、イスラエルは
地上軍の侵攻に関する決定を自ら下す、と大統領オバマは土曜日夕
刻に述べた。戦車は金曜日からガザ帯状地帯との境界のところに用
意されている模様である。土曜日朝にはイスラエルは、急進派イス
ラーム教徒ハマースの政府の建物を攻撃した。パレスチナ人組織の
主要な施設も、破壊され尽くした。ハマースは、イスラエルに向け
て反撃のミサイルを撃ち込んだ。テル アヴィヴでは再び空襲警報
が出された。

     国内ニュース

迎撃戦闘機問題「賄賂は購入価格に上乗せ」

オーストリアが迎撃戦闘機オイロファイターの16億オイロで購入し
たことにかかわる賄賂の捜査で、新たな詳細がますます明るみに出
ている。「プロフィル」誌は、ドイツの捜査官の話として、ロンド
ンにある実態のない会社ヴェクター エアロスペイス社を通じて、
7千万オイロ以上がオーストリアの公務員と企業に分配された、と
報じている。この巨額の金は、武器会社自身が支払ったものではな
く、購入価格に上乗せされていた、とのことである。




11月18日(日)

     国外ニュース

攻撃の応酬 ガザ紛争は激しさを増す

イスラエル人とパレスチナ人のガザ紛争では、諸外国による仲裁の
努力にもかかわらず、暴力の終わりが見えてこない。イスラエル軍
の作戦「雲の隊列」は5日目に入り、パレスチナ側の死者の数は少
なくとも72人に上った。その半分ほどが民間人である、とハマース
の厚生省は発表した。イスラエル側では日曜日午後に、3人が死亡
した。テル アヴィヴでは、2回に渡り空襲警報が発令された。

     国内ニュース

迎撃戦闘機オイロファイター事件の捜査 プラター「視界は不良」

迎撃戦闘機オイロファイター事件は、国内政治を左右する問題であ
り続けている。昨日ティロール州首相で元国防大臣プラター(国民
党)は、「視界はきわめて不良」である、と述べた。現在検察が捜
査している汚職疑惑へ、自分はいかなる関与もしていない、と述べ
た。また彼はこの容疑が事実であれば、「共和国は損害を賠償させ
なければならない」と述べた。社会民主党の意見では、プラターの
喚問は「相当遅い」と見ている。自由党はオイロファイター調査委
員会をやり直す用意がある、と発表した。




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