7月1日〜7日のオーストリアのニュース



7月1日(月)

     国外ニュース

エジプト軍部は最終期限を設定

大統領モハメド ムルシに対する大規模な抗議活動が起きたことを
受け、エジプト軍は最終期限を設定した。軍司令部は、48時間以内
に紛争を解決しなければならない、国民の要望をかなえなければな
らない、これは政府にとって「最後の機会」である、と発表した。
数日前から続く暴力的な抗議活動は、日曜日、つまりムルシの就任
1周年の日により激化していた。16人が死亡、8百人ほどが負傷し
た。カイロにあるイスラーム教徒兄弟団の本部には人が詰め寄り、
放火した。閣僚のうち4人が辞表を提出した。

     国内ニュース

専門家は青年裁判所の再導入に賛成

司法施設に14歳の少年が未決勾留され、ひどい虐待を受けたことを
受け、青年裁判所の再導入を求める声は、ますます強まっている。
社会民主党の司法の専門家ハネス ヤーロリムは月曜日に、刑事事
件の弁護士および元青年裁判所長官ウード イエシオネクと言った
専門家たちも、これに賛成した。彼は、現在の事件は、「法治国家
の敗北」であり、成熟が遅れていた若者を閉じ込め、ほったらかし
にする現在のやり方は、「適法的ではない」と述べた。青年裁判所
は2003年に、当時の法務大臣ディーター ベームドルファー(自
由党)のもとで、廃止されていた。




7月2日(火)

     国外ニュース

ムルシは辞任を拒否 最終期限を退ける

エジプト大統領モハメド ムルシに対する圧力は、ますます強まっ
ている。大統領に反対する人、支持する人は、カイロを中心として
大規模デモのために集まってきているが、軍司令部の時計は進んで
いる。水曜日にムルシと反政府勢力の間で妥協が成立しなければ、
力を持つ軍部が舵を握るつもりである。しかしムルシは、デモの威
嚇に反して、自分が権力を握る権利がある、と強調した。テレヴィ
で中継された演説の中で彼は、辞任を拒否した。自分は国民によっ
て「自由かつ平等な選挙」で選ばれた、と述べた。また彼は、軍の
最終通告を当てこすって、憲法に則した正当性だけでは、内戦を阻
止することはできない、とも語った。

     国内ニュース

ボリビアはスノウデンのウィーン着陸を否定

逃亡中の元米国秘密情報部員エドワード スノウデンが、ボリビア
の飛行機に乗っているという噂が出ているため、ボリビア大統領エ
ボ モラレスが、途中でウィーンに緊急着陸を強いられた。フラン
スとポルトガルは、それぞれの空域を大統領機に閉鎖し、その直後
同機はウィーンに着陸しなければならなかった、ボリビア外務大臣
ダヴィッド チョケワンカはラ パスでの記者会見で述べた。情報
技術の専門家スノウデンが同機に載っているとの噂が出ていること
が、その原因である、とも語った。「このような嘘を誰が広めたの
か」自分はわからない、とも彼は述べた。モラレスはこの前にモス
クワを訪問した。スノウデンは1週間以上前から、モスクワ空港の
乗り継ぎ場所に滞在している。




7月3日(水)

     国外ニュース

ムルシの罷免を受けタハリール広場では喜びの声

カイロでは問題の大統領モハメド ムルシが軍に罷免され、騒々し
い喜びの声が上がった。タハリール広場の数万人のデモ隊は、喜び
の声を上げ、花火を打ち上げた。憲法裁判所の長官が、選挙までの
間、同国の運命を握ることになる、と国防大臣で将軍アブドル フ
ァタハ アル・シーシーは水曜日のテレヴィ演説で述べた。また彼
は、イスラーム教徒が可決した憲法も破棄する、と予告した。ムル
シ自身および彼の支持者が、今後どのように行動するかは、まだ不
明である。

     国内ニュース

国民評議会は発電方法の明示を可決

オーストリアの顧客に、電力は今後は義務的な発電方法の証明する
ものを付けた上で、提供しなければならない。国民評議会は昨日、
反対1票でこれを可決した。1キロワット時の電力は、今後は発電方
法を明記して送電されるので、原子力による電力も、その表示が義
務づけられる。揚水発電所の電力も同じである。




7月4日(木)

     国外ニュース

イスラーム教徒兄弟団は軍に暴力を行使すると警告

イスラーム教徒のエジプト大統領モハメド ムルシと、彼に近いモ
ハメド バディエらイスラーム教徒兄弟団数人の幹部が逮捕された
ことを受け、イスラーム教徒兄弟団はエジプト軍に対して、報復し
暴力を行使する、と間接的ながら威嚇した。イスラーム教徒兄弟団
の高官モハメド アル・ベルタギは木曜日に、自ら暴力に訴えるつ
もりはないが、「組織の中には暴力による変革という考えに戻る」
よう迫られている、と見ているものもある、と述べた。3百人の団
員が、軍によって捜査対象に挙げられ、あるいはすでに逮捕されて
いる。

     国内ニュース

5千6百万オイロの負債 デイリ社倒産は1千3百人の債権者に影響

シュレッカー社を引き継いだデイリ社の倒産は、従業員3千4百人
と、債権者1千3百人に影響を与える。薬品店網を経営する同社は、
合わせて5千6百万オイロの赤字を抱え込んだ。リンツの州裁判所
は、倒産管財人1人とその代理人4人を任命した。12月までに同社
の未来が、発揮率決まることになっている。同社の元社長ルードル
フ ハーバーライトナーは木曜日夕方のテレヴィ番組で、戦闘的な
姿勢を示し、投資家探しは今後も続け、解雇は行わない、と述べ
た。金庫が消えたとされる事件でも、ハーバーライトナーは新たな
めて釈明を準備している。




7月5日(金)

     国外ニュース

権力喪失後にイスラーム教徒兄弟団は軍に抵抗

軍の策略で大統領モハメド ムルシが権力を失ってから2日、エジ
プト全土では、衝突が一部では暴力的なものとなった。多くの人々
が、ムルシ支持派と反対は、軍の衝突で死亡した。イスラーム教徒
兄弟団の団長モハメド バディエは、全く予想外にカイロでのデモ
に現れた。ここで彼は、強硬な姿勢を示し、ムルシの再登用を強く
求めた。彼は数百万人のエジプト人を動員する、と威嚇した。

     国内ニュース

教員勤務法 30回目の交渉でようやく意見の歩み寄り

政府と労働組合は、2012年5月から新たな教員勤務法の交渉を行
なっているが、9月末の国民評議会選挙まで数ヶ月となって、よう
やく動きが出てきた。すでに30回の交渉を行なった後、あらゆる点
で前進が見られた。担当する官庁と労働組合は、政府が大きく立場
を変えた、と述べた。ただし選挙前に合意が成立するかどうかは疑
問である。




7月6日(土)

     国外ニュース

ベネズエラとニカラグアの他モラレスもスノウデンの亡命を提案

逃走中の元秘密情報部員エドワード スノウデンの亡命を認めるの
は、ベネズエラとニカラグアだけではない。亡命の提案が土曜日
に、ボリビアからも届いた。エボ モラレスは今週、スノウデン事
件に関連してウィーンで強制的に足止めされたことで、すでに注目
を浴びていた。スノウデンが2週間前から空港の乗り継ぎ区域に滞
在しているモスクワでは、この申し入れが歓迎された。しかしスノ
ウデンが無事に旅を続ける方法は、まだはっきりしていない。

     国内ニュース

社民党と国民党 「敵同士が寄り添う」のは選挙前の計算

選挙まで3ヶ月となり、各政党はすでに選挙戦の体制を整えてい
る。社会民主党と国民党は、選挙後に再び共に政権を担当する方向
に向けて、方針を決める状態に入った。一方野党各党は、僅かだけ
先行した。一方では、州の反映のために、できるだけ多くの連立に
関する合意事項を提出し王としているが、一方で対立が生じるよう
に、連立相手とははっきり違う立場を打ち出している。政治各社ペ
ーター フィルツマイアーは、はっきりした「敵同士が寄り添う」
事例である、と述べた。




7月7日(日)

     国外ニュース

スペイン政府は相変わらず汚職の沼の中にいる

スペイン与党国民党PPに対する新たな容疑と共に、賄賂事件の渦中
にある同党の元会計主任ルイス バルセナスは、日曜日に公表され
たインタヴューで注目を集めた。それによれば、現首相マリアーノ
 ラホイが率いている保守党は、少なくとも20年にわたり不正な支
払いを行なうことで、党の金庫を一杯にしていた。その見返りに建
築業者などが、巨額の受注を確保していた。ラホイ、元首相ホセ 
マリア アスナール、およびその他の国民党要人が、汚職の容疑の
疑惑を持たれるのは初めてではない。今までは、この容疑は断固否
定されていた。

     国内ニュース

シュピタール市長選 社会民主党の候補者が勝利

ゲアハルト ピリー(社会民主党)が、ケルンテン州のシュピター
ル市長選の決選投票で、57.72%を集め、ヘルバート ハオプト(自
由党)に勝利した。決選投票が行われたのは、6月23日の第1回投票
で、どの候補者も過半数を得られなかったためである。




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