10月7日〜13日のオーストリアのニュース



10月7日(月)

     国外ニュース

賄賂の見返りに軍備 ギリシアの元閣僚に20年の拘留刑

元国防大臣アキス ツォカツプロスは、1996年から2001年までギ
リシア国家の武器取引に介入した。現在彼に対して司法は、20年の
拘留を言い渡した。検察は彼が、税人気寒中に、装甲車、潜水艦、
迎撃ミサイル購入で巨額の賄賂を受け取った、と非難していた。
74歳の彼の他に、月曜日には16人の親戚および元職員が穀粒刑を
言い渡された。ツォカツプロスは社会主義政党「全ギリシア社会主
義運動」の創設者の1人である。

     国内ニュース

ケルンテン州では幹部の対立 シュトローナハ班の今後は不明

延期の可能性はなくなっていない。ケルンテン州のシュトローナハ
班の分裂は、月曜日午後の危機会議で、当面回避されたが、解決は
できていない。ケルンテン州同党は、連邦同党からのさらなる独立
の他、フランク シュトローナハが返還を求めた1百万オイロの返
却をしないで済ますことを求めた。大富豪シュトローナハは、これ
を受け入れるつもりはない。「彼らが求めているものは、重要では
ない」とシュトローナハは述べた。誰がケルンテン州シュトローナ
ハ班の党首になるのかは、まだ不透明である。シュトローナハが指
名したズィークフリート シャリも、今までの同党首ゲアハルト 
ケーファーも、党首就任を目指している。決定は延期された。




10月8日(火)

     国外ニュース

ランペドゥサ事件後もEUは難民政策を変更しない

ランペドゥサ島沖での難民の悲劇後、EUは激しい批判にもかかわら
ず、亡命政策を抜本的に変えることはない。難民受け入れに関する
現行の規則は、難民が初めて足を踏み入れるEU加盟国に、亡命を申
請することになっているが、これは変わらない。特にドイツとオー
ストリアはこれを修正するのに反対している。しかしEU加盟各国
は、難民を海難事故から救助する際に、イタリアをより強く支援す
る方針である。そのほか、密入国斡旋業者との戦いで、担当部隊を
設立することになっている。

     国内ニュース

シュトローナハ班 口座を誰が握るかをめぐり争い

シュトローナハ班TSの党資金に関する内部の争いは、新たな段階に
入っている。APA通信の火曜日の報道によれば、連邦同党は、州組
織がその口座を利用させないようにしようとしているが、ケルンテ
ン州ではこの試みは失敗に終わり、ザルツブルク州同党は、実質的
にもはや選挙戦の口座を利用できていない、とのことである。財政
面以外でも対立が続いている。副党首カトリン ナーハバウアが、
事態を落ち着かせようとしているが、分裂が起こりそうな気配が続
いている。




10月9日(水)のオーストリアのニュース

     国外ニュース

ランペドゥサ事件 バローゾは財政支援だけを約束

イタリアのランペドゥサ島沖で、今までに302人の遺体が収容され
た難民船事故を受け、EU委員会議長ジョゼ マヌエル バローゾと
EU内務委員セシリア マルムストロムは水曜日に現地で、この大き
な事件の情報を収集した。彼らはイタリア首相エンリコ レッタに
3千万オイロの支援金を約束した。EU難民政策に関しては、実質的
に何か修正はない模様である。そのためEUの幹部は、住民から激し
い不満の声で出迎えを受けた。「恥」「殺人者」と激昂したデモ隊
は唱えた。

     国内ニュース

シュトローナハ班の危機対策会議は予想外の終わり方

シュトローナハ班はニーダーエスターライヒ州で、昨日緊急会議を
開いたが、突然終了した。解任されたケルンテン州同党主ゲアハル
ト ケーファーにとって、解決は見いだされておらず、党の分裂は
まだ解消されていない。




10月10日(木)

     国外ニュース

共和党は譲歩するか? 米国の予算を巡る対立に光明

全面的な封鎖の後、木曜日には米国の財政をめぐる大利腕動きが生
じた。共和党が世論の圧力に屈した模様である。共和党は米国の負
債の上限を数週間引き上げ、それで時間を稼ごうとしている。大統
領府は「勇気を見せる兆し」である、と述べている。しかし財政上
の爆弾はまだ取り除かれていない。

     国内ニュース

ハイダーの死から5年

明日はイエルク ハイダーの5回目の命日である。自由党の政治家
で、未来同盟の創設者、ケルンテン州州首相であった彼は、2008年
10月11日に、自動車事故でクラーゲンフルトの南で死亡していた。
ベレンタールの墓所には、現州首相ペーター カイザー(社会民主
党)も参加して花輪が備えられた。これには同州自由党の党首で、
州閣僚のクリスティアン ラガーも出席する。未来同盟は今日早く
もランビヒル(ケットマンスドルフ郡)の事故現場と、墓所に花を
手向けた。ハイダーの墓所に近い聖ミヒャエル新礼拝堂では、家族
による追悼礼拝も行なわれた。自由党は明日ランビヒルで、追悼式
を行い、花を供え、歌を歌い、旗を掲げる。




10月11日(金)

     国外ニュース

地中海で難民船が転覆 死者数十人

イタリア沖で再び難民の悲劇が発生した。250人が乗った船が、イ
タリアのランペドゥサ島、マルタ島、リビアの間で転覆した。救助
隊が2百人ほどの救出に成功した。しかし50人の難民にとっては、
救助は遅すぎた。死者の中には、10人ほどの子供も含まれている。
イタリアとマルタの救助隊は、事故現場に急行していた。

     国内ニュース

シュトローナハとケーファーの話し合いが「近々」予定される

シュトローナハ班TSの連邦組織は、反乱を起こしたケルンテン州の
党員に譲歩する模様である。「近々」離反したケルンテン州同党首
で州の閣僚を務めるゲアハルト ケーファーと、同党の他の代表、
党の創立者フランク シュトローナハが、直に話し合いをする、と
APAに伝えられた党新聞には記されている。シュトローナハ自身
は、「クリール」紙に、全ての要求をそれぞれ吟味することにな
る、と述べた。




10月12日(土)

     国外ニュース

風速2百キロ超の熱帯低気圧がインド沿岸を襲い大打撃を与える

熱帯低気圧「ファイリン」は土曜日午後、時速2百キロを超える風
速で、インド東部に上陸し、すでに最初の死者が出た。50万人を越
える人々が、事前に安全な場所に移動した。当局からは、「ファイ
リン」が本土でさらに勢力を増す、との懸念を持っている。当局に
よれば、「ファイリン」は直径数百キロで、インドを襲う暴風雨と
しては1999年以降、最も強力である。

     国内ニュース

ハスラオアーは連立交渉団の中で西側の代表であると主張

ザルツブルク州首相ウィルフリート ハスラオアー(国民党)は、
国民党の内部では、西側の州の代表が、政府の交渉団の代表を務め
ている、と主張している。自分が交渉団に属することになるかどう
かは自分は知らない、と彼はテレヴィ番組で月曜日の党幹部会の議
論を見るように求めた。ハスラオアーは、ザルツブルク出身の閣僚
にこだわるつもりはないが、西側が重視している項目を、連立協定
の中に取り戻すことが重要だ、と述べた。




10月13日(日)

     国外ニュース

赤十字の職員がシリアで誘拐される

シリアでは国際赤十字委員会の職員7人が誘拐された。赤十字によ
れば、彼らはイドリブ市からダマスカスへ向かう途中で、姿を消し
た、誘拐されたと推定される、とのことである。シリアの通信社
SANAによれば、「武装テロリスト集団」が赤十字の車列を停止さ
せ、職員たちをどこかに拉致した。これより前に、(赤十字に当た
る)赤新月の職員が、1千5百人をダマスカス近郊の戦闘地域から、
安全な場所に連れ出すことに成功した、との発表があった。

     国内ニュース

社民党と国民党の連立交渉 両党とも「ぎりぎりの線」を主張

社会民主党と国民党の連立協議が始まる前に、両党は相手に対して
要求を突きつけて、準備を進め、「ぎりぎりの一線」を強調してい
る。以前同様、社会民主党は財産税と雇用計画を求め、国民党は新
税と総合学校を導入しないように求めているが、新たな要求も付け
加わっている。国民党は政府の場所をウィーンから各州に分散させ
るように求める、との情報がある。協議開始前に、国民党は党内の
新たな「西部同盟」に気を遣わなければならない。




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