１０月１４日〜２０日のオーストリアのニュース
１０月１４日（月）
国外ニュース
モスクワで人種差別的暴動 警察は外国人労働者を攻撃
ロシアの暴徒が外国人を敵視する暴動が起きた後、モスクワ警察は
月曜日に、イスラーム教徒移民に対して、大規模な攻撃を開始し
た。カフカス出身者を中心とする1千2百人ほどの外国人労働者が、
月曜日に一時逮捕された。インターファクス通信によれば、それ以
外の措置も予定されているが、それは不正な雇用との戦いの一部で
ある、と当局は発表した。治安部隊はこの大規模な出動で、25歳の
ロシア人が殺害されたビリュリョボ地域での暴動後の情勢を落ち着
かせるつもりであった。
国内ニュース
党委員会 社民党と国民党の連立交渉を認める方針
社会民主党と国民党の幹部は、月曜日に両党の連立交渉を開始する
ことを認める方向を示した。国民党員会は全会一致で、社会民主党
との交渉に賛成した。社会民主党ではフォアアルルベルク州首相ミ
ヒャエル リッチュが反対票を投じた。すでに交渉団に関しては合
意が成立している。交渉は火曜日にも始まることになっている。
１０月１５日（火）
国外ニュース
二酸化炭素の新規則を前にBMWのCDU献金に疑惑の目
ドイツのキリスト教民主同盟に対する大型献金が、BMWの一家から
支払われ、いかがわしいとの印象を生んでいる。69万オイロが選挙
直後に党の金庫に流れ込んだが、これは所有者クヴァント家からの
献金である。その僅か数日後、ドイツ環境大臣ペーター アルトマ
イアー（キリスト教民主同盟）が、ヨーロッパの自動車の排気ガス
の規則強化の関する合意成立を阻止していた。野党は激昂してお
り、左翼党は「長い歴史の中で買収された政策のうち最も甚だしい
事例」である、と述べた。キリスト教民主同盟側は、ずっと以前か
ら同家から指摘献金を受けている、と指摘している。
国内ニュース
連立交渉の冒頭は協調を主張
社会民主党と国民党の党首は火曜午後に、近々行われる連立交渉の
調整役と初めて話し合いを行ない、8人からなる実務者の代表に合
意した。連立交渉が非公式に始まってから、両党は強調ができてい
る、と述べている。「信頼できる作業が進んでおり、対立はない」
と国民党党首ミヒャエル シュピンデレガーは述べた。連邦首相ウ
ェルナー ファイマン（社会民主党）は、クリスマスまでに「予想
を裏切らない信頼できる」連立相手に、前向きの結論を提案でき
る、と自信をのぞかせた。
１０月１６日（水）
国外ニュース
ナチ犯罪者 ドイツはプリープケの遺体を受け取らない方針
イタリアで死亡したナチ犯罪者プリープケの遺体を巡る対立は続い
ている。イタリアが遺体をドイツへ渡すつもりであるのに対して、
ドイツ政府はその権限はない、と感じている。外国で死亡した人の
扱いは、家族の問題であると外務省は明確な発表を行なった。プリ
ープケは1944年のアドレアティネ洞窟での虐殺に関与した容疑で有
罪判決を受けて、緩やかな自宅拘留でローマにいた。この事件では
335人が死亡した。
国内ニュース
ベルクマン「リントナーは給与を献金すべき」
オーストリア国営放送の元社長で、シュトローナハ班の候補者モー
ニカ リントナーが、「野蛮な」議員として、国民評議会に加わる
つもりであり、これにより2重に給料を得ることになるので、ほこ
りが舞い上がっているのは政治だけではない。元国営放送事務長で
「暗闇に光を」の前任者クルト ベルグマンは、国会議員としての
給与を、長期的に人道支援運動に献金すべきである、と述べた。リ
ントナー自身は、多くの金額を得ることが可能であるが、「無給の
活動は真剣には行えない」と述べた。
１０月１７日（木）
国外ニュース
フランスでは国民戦線が中道よりに
フランスの急進右派政党「国民戦線FN」が地方選挙で勝利したこと
受け、フランス政界の動揺が高まっている。特に社会党政権は、同
党の成果を「深刻な警告」である、当家止めている。来年には、地
方選挙だけではなく、ヨーロッパ議会選挙も行われるため、これに
向けてある世論調査は国民戦線がいずれにせよ第1党になると見て
いる。特に大政党が不安になるのは、国民戦線党首マリーヌ ル
ペンが党内で、徹底して印象の改善を推し進めている、という事実
である。右派勢力との立場の近さは捨て去られ、最終的にはフラン
ス政界の中道に落ち着くことを目指している。
国内ニュース
年金受給年齢がきわめて僅かだけ上昇
年金受給開始年齢は、当面ごく僅かだけ引き上げることが必要であ
る。具体的には昨年平均で受給年齢は59歳に引き上げなければなら
なかったが、実際には58.4歳（男性59.4歳、女性57.4歳）に過ぎな
かったので、2011年と比べて、0.1年の上昇であった、と年金委員
会の監視報告書は述べている。社会福祉省では、中期的には様々な
対策が法的に取られており、将来はさらなる受給開始年齢の引き上
げた行なわれなければならない、と指摘している。たとえば身体障
碍のある年金受給者が社会復帰資金で保証を受けたり、回廊式早期
年金受給を困難にしたり、特にハックラー年金の請求を減らせるよ
うにすることが考えられる。これらの改革の多くは2014年に、影響
を発揮し始める。
１０月１８日（金）
国外ニュース
インドは米国企業が運行する海賊追跡船を差し押さえる
米国の警備会社が運行する船を、現在インド当局が雇っている。シ
エラ レオネ船籍で、おそらく海賊対策に出動している「MVシーマ
ン ガード オハイオ」丸は、10月12日にインド湾岸警備隊の護衛
を受けて、インド南部のタミル ナードゥ州の港に入港した。当局
は積まれていた多くの武器を、いぶかしがっている。文書が不足し
ていたため乗組員は現在、拘留中である。
国内ニュース
労働契約で包括契約と競争条項をめぐり対立
労働組合と労働者会議は、労働契約の中で、被雇用者にとって不利
になる条項を批判している。特に包括契約と残業を義務づける条項
が、被雇用者の代表にとって、目の上のたんこぶである。彼らはま
すます増える競争条項を、完全に止める方針である。産業連合と経
済研究所WKOは、この批判を実感として理解できない。同研究所に
とっては、競争状況を撤廃することになれば「危険」である。
１０月１９日（土）
国外ニュース
米国の予算をめぐる妥協「茶会党」は復讐戦を開始
米国の国家予算を巡る対立で、「茶会党」運動は反撃の準備をして
いる。複数の極端な保守派陣営は、共和党の上院議員の予備選挙で
は、「茶会党」の国保者を支持する、と予告した。また国会議員選
挙で穏健派の陣営は、上院の2議席を失うことになる、とも述べ
た。その背景には、新たな健康保険制度改革に茶会党が憤慨して、
抵抗していることがあげられる。そしてそのためには茶会党にとっ
てはあらゆる手段が公正なもの、と映っている。
国内ニュース
買収事件で副市長が裁判にかけられる
自由党所属のクラーゲンフルト･ラント郡のある地方公共団体の副
市長が、月曜日にクラーゲンフルト州裁判所で、買収および職権乱
用容疑で、責任を問われる。不動産を贈られたことが問題となって
いる。この件では副市長はおそらく個人的なことと政治的なことを
混同していた。検察は市長も訴えるつもりであったが、市長はグラ
ーツ上級州裁判所に起訴状と戦った。彼は月曜日に証人として発言
する。
１０月２０日（日）
国外ニュース
生体認証装置か EUは武器に関する法律を強化する方針
EUはヨーロッパの武器に関する法律を強化し、また統一する方針で
ある。これに関する計画は、月曜日にブリュッセルで提案される。
武器の使用で命を失う人が毎年1千人いることに鑑みて、ヨーロッ
パは「これ以上何もせず傍観」していることは許されない、とEU内
務委員セシーリア マルムストロムは寄稿した。EU委員会は武器購
入の歳の規則を強化するほかに、武器に生体認証装置を導入するこ
とも検討している。小銃やピストルは法的に認められた所有者だけ
が使用できることになる。
国内ニュース
200オイロ天引き 国立銀行年金受給者は裁判を起こす
オーストリア国立銀行の元職員および現職職員のうち、常勤者とし
て年金をえら得る人々が、裁判を起こした。彼らは1月以降、連帯
分担金として広範囲の年金のうち平均し得て月額200オイロを、天
引きされていることに抵抗している。これは年金の3.3%にあたる
が、最後に受け取った給与の85%が年金額である。この訴訟を支持
しているのは、「原則を重視する」事業所評議会である。事業所評
議会は、天引きされるこの分担金自体は「劇的な事件ではない」こ
とを認めている。