11月25日〜12月1日のドイツのニュース



11月25日(月)

タイでは財務省にデモ隊が押し寄せる

タイではデモ隊が、財務省に続いて外務省の敷地にも押し寄せた。
警察の発表によれば、その他の政府の建物、テレヴィ局、兵舎、警
察派出所が取り囲まれた。首都バンコクでは、数千人の人々が首相
インラック シナワトラ政権に抗議して、路上に繰り出した。日曜
日には10万人ほどの人々が、デモを行なっていた。最近の抗議活動
の波は、政府の恩赦の計画が原因となってひき起こされた。野党は
この恩赦計画によって、失脚して2008年から亡命生活を送っている
元首相タクシン シナワトラの利益になる、との懸念を抱いてい
る。この法律は上院が最近否決したが、抗議活動は続いている。

     その他のニュース

中国の軍事地域は日本との島を巡る対立を強める

中国と日本の東シナ海にある無人の群島をめぐる対立は、さらに激
しさを増している。いわゆる「防空地域」の設定にタイする抗議が
起きているが、中国政府はこれを異例の厳しい言葉ではねつけた。
また日本には、中国の領土の請求を承認するように求めた。防空地
域の中では、外国の航空機は今後は身元を明らかにし、中国空軍の
指示に従わなければならず、さもなければ軍事対抗措置をとる危険
性がある。ドイツ政府は中国のこの措置を批判している。政府広報
ザイベルトは、これによりこの地域での武装突発事件が起こる危険
性が高まる、と述べた。中国と日本は長期にわたり、日本語では尖
閣、中国語では釣魚台と名付けられる無人の群島をめぐって対立し
ている。この地域は魚が多く、さらに海底には天然資源がある、と
推定されている。それまで日本は実質的にこの島を支配していた。

リビアでの衝突で死者発生

リビアの都市ベンガジでは、軍とサラフィスト蜂起勢力が戦闘を行
ない、少なくとも5人が死亡、20人以上が負傷した。目撃者の話に
よれば、銃撃と爆発があった。軍広報の発表によれば、特殊部隊が
アンサル アル・シャリアの本拠地の近くを巡回したところ攻撃を
受け、暴力が激化した。この組織は、昨年起きたベンガジの米国領
事館攻撃事件の責任がある、とされている。この事件では、米国大
使とその他の3人の米国人が死亡していた。権力者カッザーフィー
が2年前に失脚したあとも、リビアには平和が訪れていない。軍と
イスラーム教徒急進派の間の交戦が、何度も起きている。

危機の国マリでの選挙は平和的に行われる

マリでは国会議員選挙が行なわれた。およそ650万人の有権者が、
147人の国会議員を決めるよう呼びかけられていた。1千人を超える
候補者が支持を訴えていた。軍事クーデタから1年半以上たち、こ
の投票は西アフリカの同国が、政治的に正常な状態に復帰したこと
を示すものになるものであった。攻撃があるとの不安から、厳しい
安全策をとる中、投票が行なわれた。ただし投票はおおむね平和的
に行なわれた。EUとアフリカ連合は、選挙監視団を現地に派遣し
た。投票結果はおそくとも5日後には発表される。12月15日には
第2回投票が計画されている。イスラーム教徒はトゥアレグ反乱勢
力と協力して、軍事クーデタの後2012年3月に北マリの広い範囲を
支配下に収めた。50万人が難民状態になった。フランスとアフリカ
の兵士が、今年初めに彼らを送り返した。




11月26日(火)

教皇はカトリック教会の改革を呼びかける

教皇フランツィスクスは、初めての教皇庁の協議に関する文書の中
で、ローマ・カトリック教会の改革と地方分権化を進めるよう呼び
かけた。ローマで公表されたおよそ2百頁の文書の中で彼は、教会
に対して「新たな道」と「建設的な手法」を選択するよう呼びかけ
ている。また彼は教皇権の改革についても言及し、各地の司教に中
心的な役割を与えるように、と述べた。さらにフランツィスクス
は、路上に出る教会のほうが、病んで閉鎖的な教会よりも自分にと
っては好ましい、と強調した。彼は現在主流の経済体制を、「根元
では不公平」である、と呼んでいる。また彼は、堕胎と司祭職から
女性を排除に関する教会の立場を強調した。

     その他のニュース

タイの抗議活動指導者に拘留命令

タイでは政府と野党の権力争いが新たな段階に入っている。過去数
日間の大量デモが襲撃を受けたことを受け、呼びかけたステープ 
トゥワクスーバンに対して、逮捕命令が出された。元副首相である
彼は、支持者と共にバンコクの財務省に押し寄せ、建物の一部を選
挙した。火曜日にも数千人のデモ隊が町に出て、いくつかの官庁を
取り囲んだ。国会では野党は不信任に関する議論の中で、首相イン
ラック シナワット政権が税金を無駄遣いしている、と避難した。
形式的には、農家に対して米の価格を保証する政策が問題になって
いる。しかし2006年に失脚した首相タクシンに近い立場であるとし
て、政府を退陣に追い込むことが目標である。現在の首相は彼の姉
妹である。

スコットランド地方政府は独立を進める

英国から分離するかどうかを決める国民投票まで10ヶ月、スコット
ランド地方政府は法的鑑定を提出した。スコットランド地方政府の
筆頭大臣サーモンドにとって、この白書は「方向を示す文書であっ
て、独立のために、独立のための経済、社会的、民主的な議論の論
拠を提供してくれる」と述べた。スコットランドは1707年以降、英
国国王に属し、1997年から大規模な自治を得て着る。エディンバラ
の地方政府は、2014年9月18日に住民が、イギリス王国からの離脱
に賛成することに自信をのぞかせている。ただし世論調査によれ
ば、スコットランド人の3分の1だけが賛成している。ロンドンの英
国政府と野党は、これに厳しく反対している。

フランスは中央アフリカにさらに部隊を派遣

中央アフリカ共和国の情勢が不安定であるため、フランスはさらに
1千人の兵士を危機にある同億に派遣する。国防相ル ドリアンは
記者会見で、兵士たちはアフリカの部隊を支援し、情勢の安定化を
図ることになる、と述べた。大統領ボジゼが3月末に、反乱同盟セ
レカに追い落とされてから、同国を混乱と暴力が支配している。武
装した民兵と反乱勢力は、すでにいくつかの地域の支配権を獲得し
ていた。米国および国連は、民衆殺戮の危険がある、と見ている。
移行大統領ティアンガイエは、すでに戦争犯罪が犯されている、と
述べた。フランスはすでに410人の兵士を中央アフリカに駐留させ
ており、アフリカの介入部隊を同国で活動することを許可する国連
安全保障理事会の決議を得るべく努力している。




11月27日(水)

CDU/CSUと社民党は連立協定に暫定的に署名

キリスト教民主、社会同盟と社会民主党の幹部は、大連立政権結成
で合意した。18時間にわたる交渉の末、3党は最後まで残った異論
のある項目で合意した。首相アンゲラ メルケル(キリスト教民主
同盟)、キリスト教社会同盟党首ホルスト ゼーホーファー、社会
民主党党首ズィークマール ガブリエルは、この文書の暫定的に署
名した。メルケルは、大連立には、ドイツにとっての大きな課題を
克服する準備ができている、と述べた、大連立は、年員の改革を進
展させ、最低賃金とトラック通行料金を導入する方針である。3党
は二重国籍を巡る対立でも、妥協点を見いだした。それによれば、
両親が外国人で、ドイツで生まれた子供たちは、今後は23度目の誕
生日まで、どちらの旅券を選ぶか決断をしなくても住む。閣僚人事
については、まだ未定である。合意が成立したにもかかわらず、
3党による連邦政府が本当に成立するかどうかは、まだ決まってい
ない。社会民主党はこれについて、党員の投票を受ける。結果は
12月14日に確定する。

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タイでの大規模抗議活動は拡大

タイの反政府勢力は、抗議活動をさらに拡大した。数千人のデモ隊
が、さらに官庁を占拠するために、首都バンコクの政府の建物に行
進した。この行進は野党党首ステープが先頭に立ったが、彼は火曜
日に逮捕命令が出されていた。しかし警察は邪魔をせず、彼を放置
した。首都バンコクの外部では、多くの場所で抗議活動が開かれ
た。デモ隊は首相インラックの辞任を要求している。46歳のインラ
ックは、2006年に失脚し、汚職容疑で有罪判決を受けた元首相タク
シンの姉妹である。デモ隊は彼女を、タクシンの操り人形であるに
過ぎない、と避難した。タクシンは、拘留されるため、外国で暮ら
している。

シリアのイスラーム教徒は神の国になることを望む

シリアの武装反乱勢力の最重要連合は、「イスラーム教国家」を目
指している。先に創設されたばかりの「イスラーム教戦線」は、声
明を発表し、少数派の権利を保護するつもりであり、「抑圧的な支
配を行なう国家」を建国するつもりはない、と述べた。同連合に
は、7つのイスラーム教徒反乱組織が属し、集計の仕方によって
は、5万人の戦闘員が加わっている。一方シリア最大の西側寄りの
野党勢力は、大統領アサドに、政治犯を釈放し、飢えに苦しむ人々
に物資を供給する人道的な通路を設置するように求めた。これより
前に、彼らは1月にジュネーヴで予定されているシリア和平会議に
は参加しない、と発表していた。

フランスの支援組織の職員6人が殺害される

アフガニスタンでは、フランスの支援組織の現地職員7人が殺害さ
れた。ファーリヤーブ州政府広報は、彼らは自動車に乗っていたと
ころ、タリバーン民兵が車を止め、引きずり出されて、射殺され
た、と述べた。7人目の職員は負傷した。支援隊員は「技術協力お
よび発展支援」に属している。ファーリヤーブは国際保護部隊ISAF
の北部地域指揮の元にある。ドイツ国防軍がこれを指揮している。




11月28日(木)

モルドヴァとグルジアはEUの協力国になる

ラトビアではEU首脳会談がEUと東側の協力関係に取り組んでいる。
議論の中心はeUと元ソ連の共和国6箇国との協力関係である。ウク
ライナ大統領ヴィクトル ヤヌーコヴィチは、EU評議会議長ヘルマ
ン フォン ロンパウおよびEU委員会議長ジョゼ マヌエル バロ
ーゾと、事前に会談している。ウクライナは1週間前に、ロシア政
府の圧力に屈して、EUとの間で準備が進んでいた連携協定を凍結し
ていた。これに対して、モルドヴァとグルジアは、首脳会談開始直
前に、より密接な協力関係と自由貿易に関する協定を確定した。EU
評議会がこれを確認した。この協定には明日署名が行なわれること
になっている。

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連邦議会は中央委員会を設置

連邦議会は、緊急会議を開き、初めて中央委員会を設置した。この
委員会は、新政権が成立するまで、連邦議会での立法作業を調整す
ることになっている。設置する理由は、9月22日の連邦議会選挙
と、政権樹立の間に長い時間がかかっているためである。中央委員
会は、連邦参議院と野党の法案提出に関して、協議を行なう他、請
願書も取り扱う。水曜日には社会民主党会派と、キリスト教民主、
社会同盟の会派が、数週間にわたる協議で取りまとめた連立協定に
賛成していた。今後は、社会民主党の一般党員が、これを支持する
か照会を受けて、決定を下す。多数が賛成すれば、おそらく12月
17日にアンゲラ メルケルが改めて首相に選ばれる。引き続いて閣
僚が指名される。

日本の航空機が中国の「防空地帯」に入る

米国の爆撃機に続いて、日本の軍用機も事前の通告なしに、中国が
先日東シナ海の懸案の群島に対して宣言した防空地帯を通過した。
日本政府の代表は、この種の通常の監視活動は、何も変更するつも
りはない、と述べた。報道によれば、この飛行に関しても、中国は
一切反応しなかった。中国政府は、防空地帯の軍備拡張を行ない、
この群島に対する権利の主張を強め、全ての飛行機が事前に報告す
ることを要求しており、さもなければ、防衛のための「緊急措置」
を取る、と述べている。この群島は日本の管理下にある。

諸外国の核査察団がイランの反応炉を訪問

国連の核査察団は、12月に問題のイランの核施設アラクを訪問する
予定である、と国際原発機構総裁天野が発表した。同機構は2年に
わたり、この施設には立ち入ることができなかった。この施設で
は、研究炉のために重水を生産している。西側は、この際に核弾頭
の製造用に、プルトニウムを入手しているのではないか、と懸念し
ている。諸外国による監視が、イランと国連で拒否権を持つ五大国
とドイツが先日合意したばかりの協定の一部である。




11月29日(金)

ラメルト「ギリシア支援の日程はぎりぎり」

次回のギリシア支援策を連邦議会が可決する日程はぎりぎりにな
る、と国会議長ノルバート ラメルトは述べた。彼は「経済新聞ド
イツ版」に、2週間以内に、連邦議会が迅速に賛成できるように、
高額の負債を抱えるギリシアが全ての条件を満たすよう期待してい
る、と述べた。連邦財務大臣ヴォルフガング ショイブレはギリシ
ア政府に対して、政党間の対立をやめ、EUの支援の申し入れを受け
入れるように呼びかけた。また彼は、ギリシア国民の講義は理解で
きる、と述べた。彼はテレヴィ番組で、最近の対立に関して、諸外
国による支出削減要求を、国民が不公平と感じているのは理解でき
るが、ギリシアは長い間状況が許す以上の生活を送ってきたのも明
らかであり、現在はギリシア経済を再び競争力のあるものにするの
が重要なので、EUはギリシアにあらゆる形の助言と支援を申し入れ
ている、と述べた。

     その他のニュース

中国はオイロ債務危機の対策を支援する方針

中国はオイロ債務危機の克服のための対策に、より積極的に参加す
る方針である。首相温家宝は北京でEU代表団と会談した後、中国は
ヨーロッパの安定と繁栄に関心を寄せており、EUは中国にとって最
大の貿易相手である、と述べた。しかし彼は、支援がどのようなも
のになるかは、述べなかった。今まで中国政府はヨーロッパに対し
て、危機を克服するように求めていたが、救済の傘に関して投資を
するかどうかは発表していなかった。EU委員会議長バローゾは、EU
中国首脳会談の冒頭で、より密接な協力の意味を強調した。EU評議
会議長ファン ロンパウは、EUと中国にはそれぞれの経済力にふさ
わしいかたちで、世界的な課題に対応する責任がある、と述べた。

格付け会社ムーディーズ社は6箇国の格付けを引き上げる

米国の格付け会社ムーディーズ社は、オイロ使用国6箇国の信頼度
を引き上げた。引き上げられたのはイタリア、ポルトガル、スペイ
ン、マルタ、スロヴァキア、スロベニアである。さらにAAAの格付
けを持つEUの3箇国の予想は引き下げられた。これは、フランス、
オーストリア、オイロは使用していない英国の3箇国である。その
理由として、オイロ使用地域の改革に関する見通しが不確実であ
り、ヨーロッパのマクロ経済的な見通しがさらに弱まっており、市
場に関する信頼性に対してこの要因が影響を及ぼすことが挙げられ
た。ムーディーズ社は、すでに11月にこれに関する措置をとる、と
約束していた。相変わらずドイツの格付けは、最高の信用状態AAA
である。

ヴェスターヴェレはブラジルの業績を評価

外相ヴェスターヴェレは、中南米訪問の暴騰で、ブラジルを第一等
の協力国として賞賛した。彼はブラジル外相パトリオタとブラジリ
アで会談した後、「南アメリカの力の中心」ブラジルは、経済の世
界規模化が実現する上で重要である、と述べた。この間に世界
第6位の経済大国となった同国の歴史は印象的であり、ブラジルを
素通りする道はないので、政治的および経済的な協力関係を拡大す
べきである、とも語った。両者はEUと南米の国家連合である南米南
部共同市場Mercosurの間の、自由貿易協定に賛成した。ブラジルは
ヴェスターヴェレの8日間、4箇国の南米訪問の最初の滞在地であ
る。この後ペルー、パナマ、メキシコを訪問する。




11月30日(土)

米国はシリアの化学兵器破壊を支援する方針

米国はシリアの化学兵器破壊を支援する方針である。化学兵器禁止
機構OPCWはデン ハーグで、有毒兵器の廃棄およびそのための費用
を引き受ける、と米国が申し入れてきた、と発表した。それによれ
ば、この武器を米国の艦船が外洋で無害なものにする、とのことで
ある。今までのところ、その他の化学物質を破壊するのに35の企業
が名乗り出た、候補企業は現在、全ての安全および環境に関する指
針を遵守しているか確かめるために、調査を受けている。この武器
を自国の領土で破壊する用意がある、と発表した国は今まではな
い。

     その他のニュース

ナミビアで飛行機が墜落

ナミビアでは飛行機事故が起こり、乗っていた34人全員が死亡し
た。モザンビーク発の飛行機の完全に炎上した残骸が、土曜日にカ
ヴァンゴで発見された、と現地警察が発表した。この飛行機は金曜
日から、行方不明とされていた。同機はモザンビークの首都マプト
を離陸し、連絡を絶った時には、アンゴラの首都ルアンダに向かう
途中であった。夜を徹した機体捜索は、闇のため困難であった。EU
はモザンビークの飛行機会社LAMに、安全対策が不足していること
を理由に、2011年に着陸許可を取り消していた。

グラスゴウでヘリコプターが墜落 死者発生

警察のヘリコプターがー、グラスゴウ市中心部のパブに墜落し、英
国のBBCの情報によれば、少なくとも3人が死亡した。同局によれ
ば、救助隊は、犠牲者の数はさらに増える可能性がある、と見積も
っている、とのことである。スコットランド警察は今までのとこ
ろ、30人以上が病院に運ばれたことを確認している。警官2人と民
間人の操縦士を乗せたこのヘリコプターは、金曜日夕方に、たくさ
んの客がいたパブに墜落し、この建物の屋根を突き破った。事故が
起きた時にこのパブには、バンドが出演していた。ヘリコプターも
建物も炎上はしなかった模様である。専門家は、乗組員が技術的な
問題が生じたため、屋根に緊急着陸しようとしたのだろう、と推測
している。

北朝鮮は米国の対英騎兵を敵対的活動容疑で逮捕

北朝鮮は、米国市民を敵対的活動容疑で逮捕した、と発表した。朝
鮮中央通信社KCNAは、ニューマンを1950年から53年の韓国戦争(朝
鮮戦争)中に、民間人の殺害に関与し、スパイ活動を働いた犯罪者
である、と発表した。この米国人はすでに、この犯行を全て自分が
起こしたと自白し、その責任は自分にある、と同通信社は報じた。
85歳の退役兵は、10月末から北朝鮮で逮捕されている。彼は韓国戦
争で戦い、家族の話によれば、さらに一度観光客として北朝鮮に旅
したことがあった。




12月1日(日)

タイ政府への抗議活動が激化

タイ政府に対する抗議活動が、ますます暴力的なものに変化してい
る。当局の発表によれば、週末には首都バンコクでは、4人が死亡
し、57人が負傷した。反政府勢力は日曜日に、政府の中心部に押し
寄せようとした。警察は催涙ガスを使用した。数千人の兵士が動員
された。首相インラック シナワトラに反対する人たちは、重大な
警備をしている政府の建物の周りにある封鎖を数時間かけて突破し
ようとしたが、治安部隊に撃退された。インラックが外国に逃亡し
たとの噂が出ているが、政府はこれを否定した。ただし彼女のはっ
きりした滞在場所は、公表されていない。

     その他のニュース

キエフでは反政府勢力が町の中心部に押し寄せる

キエフでの新たな大規模抗議活動では、10万人の怒ったウクライナ
人が、大統領ヤヌーコヴィチの退任を求めた。法律で禁止されてい
るものの、群衆は首都キエフで象徴的な意味を持つ独立広場で抗議
活動を行なった。彼らは、EU支持派に対して先日警察が動員され、
多くの人が負傷し、血が流れた責任は政府にある、とポスターに書
き記した。EUと米国は、この措置を非難していた。日曜日にはドイ
ツ外相ヴェスターヴェレは、ウクライナに「集会の自由を認め、平
和的なデモ隊を、あらゆる種類の介入と暴力から守るように、強く
求めた。親ヨーロッパ派のウクライナ人は、数日前からヤヌーコヴ
ィチの外交方針に反対して、デモを行なっている。ヤヌーコヴィチ
は、ヴィリニュスで開かれた頭部の協力国に関するEU首脳会談で、
ロシアの強い圧力を受け、EUとの協力協定に署名するのを拒否して
いた。

ニュー ヨークの列車事故で死傷者発生

ニュー ヨークでの列車事故では、少なくとも4人が死亡し、63人
が負傷した。当局の発表によれば、ニュー ヨークのブロンクス地
区で近郊列車が脱線した。複数の車両が線路から飛び出し、転覆し
た。およそ130人の救援隊が動員された。事故の原因は、当初は不
明であった。

イランは2014年から2つ目の原発をブーシェフルに建設する方針

イランは来年、ロシアの支援を受けて、ブーシェフルに2つ目の原
子力発電所を建設する方針である。先日成立したいわゆる5+1箇国
との協定によって前進があったものの、新たな反応炉の建設作業は
2014年に始まる、とイランの核問題を担当する大臣サーレヒは述べ
た、と国営放送はインターネット上で報じた。現在イランは、4千
メガワットの発電能力を持つ原発の建設に関して、ロシアと協議し
ている。第2段階では、5千メガワットの発電能力を持つ別の施設を
作る方針であり、この計画に合わせて、イランはその核計画と、特
にウラン濃縮を発展させなければならない、ともサーレヒは強調し
た。長年にわたる対立の末、イラン政府と国連で拒否権を持つ5大
国とドイツは1週間前に、イランはウラン濃縮など、その核計画の
中心部分を停止するとの協定に合意していた。その見返りに、いく
つかの制裁が緩和されることになっている。




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