1月6日〜12日のオーストリアのニュース



1月6日(月)

     国外ニュース

キム ジョン ウンの叔母も死亡したとの観測が報じられる

北朝鮮の権力者キム ジョン ウンの叔母は、夫が処刑されたにも
かかわらず、自分は権力ある立場を維持しているかのように当面は
見えていた。しかし韓国での報道によれば、キム ギョン ヒも、
死亡している可能性が高い。死亡した独裁者キム ジョン イルの
68歳の妹は、数ヶ月前から公の場では見かけられていない。政府筋
からの匿名の情報によれば、彼女は自ら命を絶った、とのことであ
る。

     国内ニュース

緑の党は司法改革を迫る

緑の党は、命令権を政権綱領の中に付け加えるように求めている。
国民党所属の法務大臣ウォルフガング ブラントシュテッターは、
「命令権に関する彼の改革案に、真剣に取り組んでいるとの証拠」
を示すべきである、と緑の党の司法問題の専門家アルベルト シュ
タインハオサーは述べた。




1月7日(火)

     国外ニュース

国連はシリアでの死者数の集計を中止

シリアでの暴力は、3年前からすでに続いている。2013年は7万人以
上の死者がでて、最も多くの血が流れた、と野党に近いロンドンに
本部を持つ「シリア人権監視団」は発表した。将来的には、内戦が
続く同国の暴力の激しさを示す唯一の数字になる。国連は火曜日
に、死者数の集計をしばらく中止すると決定していた。その理由
は、犠牲者の数を調査するために、戦闘地域に十分入り込むことが
できないためである。

     国内ニュース

政権は新年度を開始

連立政権は、恒例の閣議を開いて新年度を開始した。クリスマス直
前に宣誓した第2次ファイマン政権の最初の2回の会議の議題には、
33の議事が上がっている。その中では高速道路の左側車線を、トラ
ックが走行することの禁止の他は、形式的な報告である。重要な新
しい項目は、来週の閣僚非公開会議で取り上げられるかもしれな
い。




1月8日(水)

     国外ニュース

金価格下落 「危機に備える」意欲は弱い

大規模な金の値上がりは当面なくなった。金価格は昨年27%以上下
落したが、それまでは数倍に値上がりしていた。発券銀行の政策に
より、景気回復の予測が出されることから見て、現在「危機に備え
る」必要はもはやない。専門家は、2014年の価格はさらに下落す
る、と見ている。さらにこれは初めてではないが、価格操作が行な
われているとの噂が出回っており、「安全な港」としての金に対す
る信頼は、無条件には強化されない。

     国内ニュース

EU選挙でシュトラーヒェは20%の支持を狙う

自由党党首ハインツ・クリスティアン シュトラーヒェは、5月
25日のEU選挙で、得票を2割へと伸ばすのを狙っている。「もちろ
ん私は、20%の大台を超えることができれば喜ばしい。第2党にな
り、ひょっとしたら第1党になる可能性もあるかもしれない」と彼
は昨日のテレヴィ番組で述べた。2009年のEU選挙では、自由党は僅
かに12.7%の支持で、国民党、社会民主党、マルティン候補者名簿
に続いて、第4党であった。




1月9日(木)

     国外ニュース

ナントでの人種差別的な見世物が直前に禁止

フランスの喜劇役者デュドネは、反ユダヤ主義的な表現のために、
きわめて反対意見の強い人物であるが、彼の出演は直前に禁止され
た。当面フランス西部の都市ナントを含む県は、国の首脳の抵抗に
反して、この出し物を許可していた。直前になってフランス最高行
政裁判所が介入し、デュドネの登場を開始2時間前に中止させた。
フランス大統領フランソワ オランドと内務大臣マヌエル ヴァル
スは、この禁止を強く求めていた。

     国内ニュース

自動車、ゼクト、たばこ増税は3月1日から

政府は連立綱領の中で、一連の増税に合意したが、最初の専門家の
評価案が提出される。1月末に政府によって税金の策が可決され、
2月には議会に可決される。3月1日に修正計画が発行する。排出ガ
スの多い自動車の運転者、喫煙者、ゼクト(発泡ワイン)愛好家に
とって、不愉快な知らせがこの案には含まれている。集団課税、銀
行の課税および賭博法の修正も予定されている。




1月10日(金)

     国外ニュース

ソチではテロの不安 オリンピックは危険と隣り合わせ

ソチでのオリンピックが始まるまで1ヶ月を切り、一つ言われてい
ることがある。「緊迫した大会になる」ということである。スポー
ツの観点だけでなく、イスラーム教徒テロリストによる新たな攻撃
の危険が増大している点でも、宿命的である。ロシア政府は演出を
完璧にし、これ以上の手抜かりのない安全な大会にするために、あ
らゆる子を行なっている。ソチ周辺地域は、巨大な安全地帯と化し
た。3万7千人の部隊が駐留し、その周囲にはスパイ衛星と無人偵察
機、地対空ミサイルが配備されている。専門家は、これでもテロの
危険は取り除かれていないと見ている。米国は「旅行に関する警
告」を発表した。

     国内ニュース

国民党の総合学校をめぐる対立 シュピンデレガー支持の声も

国民党は、数日前から党内で沸騰している総合学校を巡る対立を、
仲裁しようと努力している模様である。4つの州組織が、先行して
実施するのを認めるよう、一部は強く要求したことを受け、同党首
で副首相のミヒャエル シュピンデレガーは、重要な支持の声を得
た。オーバーエスターライヒ州首相ヨーセフ ピューリンガーは、
全ての党内の批判勢力に対して、「節度」を保つように呼びかけ
た。ピューリンガーは、この対立の原因は、国民党の大臣選びに関
して、いくつかの州組織が不満を持っていることである、と見てい
る。ニーダーエスターライヒ州からも、シュピンデレガーを押す声
が出ている。




1月11日(土)

     国外ニュース

シャロンの死 世界から賞賛の声

全世界の政治家が土曜日に、死去した元イスラエル首相アリエル 
シャロンを賞賛した。米国大統領バラック オバマは、シャロン
は、イスラエル国家に自分の命を捧げた人物だ、と評した。ドイツ
首相アンゲラ メルケルは、シャロンは自国のために大きな功績を
した愛国者である、と賞賛した。国連事務総長パン ギムンは、弔
辞の中で、シャロンは「自国民の英雄」であった、と述べた。シャ
ロンは長年にわたって昏睡状態であったが、土曜日に85歳でテル 
アヴィヴの病院で死去した。月曜日に国葬が行なわれ、埋葬され
る。

     国内ニュース

ハスラオアーは国民党の禁じられた主題に手を出す

いくつかの州から批判的な声が出ているが、国民党内部では動きは
停止していない。総合学校に関する党内対立の最中に、ザルツブル
ク州道党党首ウィルフリート ハスラオアーは、もう一つの禁じら
れた主題にも手を出した。彼は、現在持っている財産により大きな
税を課し、同時に労働で得られる賃金の税を軽減することは、考え
られる、と「クリール」紙のインタヴューで述べた。ハスラオアー
の発言は、財産税を断固拒否するという党の公式の方針には、完全
に反している。また彼は今後の計画を公表すれば、連邦同党に干渉
されることはない、とも述べた。




1月12日(日)

     国外ニュース

米国でのが化学物質流出事故 数十万人が相変わらず水なしで

米国の西ヴァージニア州では、化学物質に流出事故以来、約30万人
がおそらく数日間、飲み水なしで過ごさなければならない。現地時
間の木曜日に、チャールストンの化学工場の穴のあいた貯蔵容器か
ら化学物質が漏れ出し、飲み水の緊急事態が引き起こされた。それ
以来、水はトイレの水洗のためにのみ利用されており、シャワーや
洗濯機すらこの物質が混入した水の使用が禁止されている。

     国内ニュース

各州からの批判を受け国民党はウィーンで緊急会議

国民党幹部は日曜日夕方に、緊急会議のためにウィーンに集まっ
た。連邦国民党の発表によれば、同党首ミヒャエル シュピンデレ
ガーは、「様々な州の考え方に関して」各州および連邦の党首全員
と議論をするつもりである。報道によれば、シュピンデレガーは、
信任投票を受けることいなるかもしれない。国民党内部ではこのと
ころ、学校と税金の問題で、各州からの横やりが増えている。「シ
ュタンダルト」紙によれば、シュピンデレガーはすでに、辞任をち
らつかせている。公式の態度声明は、会議前には出されていない。




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