1月13日〜19日のオーストリアのニュース



1月13日(月)

     国外ニュース

移民をめぐる議論でEUは英国政府を標的に

EU社会福祉委員ラズロ アンドルは月曜日にブリュッセルで、改め
て難民に対する現行の規則を説明した。このきっかけになったの
は、アンドルが言うところの激しくそして「しばしば過剰に感情的
かつ見当外れの」議論が、1月1日にブルガリアとルーマニアに対し
て、労働市場が完全に開放されたことで、「社会福祉観光旅行」が
行なわれるのではないか、という内容で行なわれたためである。英
国政府はこれに基づいて、社会福祉給付のごまかしを回避するため
に、事前に外国人に課される法律を強化する、と威嚇していた。ド
イツのキリスト教社会同盟も、EUは各国の社会福祉制度に介入して
はならない、と明言していた。しかし委員アンドルはこれらの国々
に標的を絞り、実施を怠れば罰金を科す、と威嚇した。

     国内ニュース

EU議会選挙 社会民主党の筆頭候補はオイゲン フロイトに

元ZIBの司会者オイゲン フロイトは政界に転身し、間もなく行な
われるEU議員選挙の筆頭候補になる。フロイトは、立候補する用意
があることを認め、社会民主党中央部が事前に述べたのと同様、木
曜日に委員会の会議の結果による、と指摘した。社会民主党のEU議
会議員ハネス スウォボダとイエルク ライヒトフリートの発言を
視野に収めると、これは形式的なものになる可能性が高い。さらに
同党首ウェルナー ファイマンも、友人の立候補をとても喜んでい
る。




1月14日(火)

     国外ニュース

オランドは恋愛事件に沈黙「私的なことは私的に取り扱う」

フランス大統領フランソワ オランドは、女優との恋愛と噂される
事件をめぐって騒ぎが起きているが、現時点での個人の生活に関す
る態度声明を、全面的に拒否した。緊張感を持って見守られていた
記者会見でオランドは、個人的な案件は自分は個人的に扱う、との
原則を示した。しかし彼は、自分の関係に関する状況については、
沈黙しない方針である。ただしこれに関する情報は、早ければ、
2月に予定されている米国訪問前に発表する、とのことである。

     国内ニュース

金利生活は可能か 労働者会議は資産調査で冷静さを求める

「金利で生活」できるとの夢は、オーストリアでは現実であるが、
それは高所得の1万人だけである。火曜日に提出された労働者会議
の新たな調査が、これを発表した。同会議は、オーストリアの資産
からの収入に関する学問的な調査が行われたのは、今回が初めてで
ある、と強調した。この調査が、財産税に関する詳細な議論に影響
のある情報に、裏付けを提供するのはおそらく偶然ではない。少額
預金者から大規模投資家に至るまで、資産収入の税制面での評価
も、金持ちが金持ちであり続けるのに貢献している。




1月15日(水)

     国外ニュース

ソチ五輪 寡頭政治家の大会

黒海岸の町ソチおよびその近郊での第22回冬季オリンピックの開催
に向けて、本来は温泉保養地であるここに、ロシアはオリンピック
競技場、スケート場、スキージャンプ台、アルペン競技のコース、
その他の基盤を地上に建築した。今回の冬季オリンピックは、過去
最も高額の大会となる模様である。推計によれば、370億オイロに
上る。国営企業と諸外国の資金提供者が、高額の出費をするが、資
金の半分以上は民間の投資に夜ものになる。特にロシアの寡頭政治
家たちが負担を市、それは必ずしも熱意を払ってのことではない。

     国内ニュース

内閣の非公開会議 経済成長に向けて新たな刺激

社会民主党と国民党は、非公開会議を開き、家族に対する支援を固
定して引き上げるほか、国内経済に対する新たな刺激を軌道に乗せ
た。今年と来年向けに構成に売ってて出る措置に、1兆オイロの重
点項目として、雇用を活性化することになっている。特に中規模の
企業の支援が、議論の中心となっており、さらに事業所の移転のた
めに新たな提案が行なわれた。特に目を引くのは輸出で、最終的に
はオーストリアの労働者2人に1人が間接的に、輸出に関係すること
になる、と言うものであった。




1月16日(木)

     国外ニュース

ドイツでは「社会福祉受給のための旅行」を否定する調査

1月1日からブルガリアとルーマニアに対して、EU内での労働のため
に自由な往来が完全に認められている。それ以来、これに関連した
「貧困の移住」が怒るのではないかとの議論が、もはや静まりそう
にはない。特にバイエルン州のキリスト教社会同盟は、こうした
「社会福祉受給のための旅行」の議題を強調している。それによれ
ば、移民が移住する目的は、社会福祉給付の受給である。新たな調
査は、異なる現実を描き出している。この調査ではルーマニアとブ
ルガリアのハルツIV法による給付の受給者に関する詳細を、全体の
受給と比べており、その点で注目すべき結果に達している。

     国内ニュース

BUWOG事件でスイスの銀行口座残高通知書数百が凍結される

元財務大臣カール・ハインツ グラサー、ロビイストのワルター 
マイシュベルガー、仲介業者エルンスト プレヒをめぐる連邦住宅
供給会社BUWOG事件では、数百の銀行口座残高通知書が凍結されて
いる、と木曜日のテレヴィ番組で報じられた。担当する捜査局は、
2014年にも訴訟が起こせると期待している。この3人には連邦住宅
供給会社が2004年に民営化された際に、違法に手数料を手に入れ
た、との疑惑が持たれている。「フォルマット」誌に掲載された、
容疑者にも送られた専門家の意見が、混乱を招いている。関係者全
員に推定無罪が適用されている。




1月17日(金)

     国外ニュース

オバマはNSAとその他の秘密情報機関により厳しい制約を科す

NSAの国外での盗聴に関して、数ヶ月たっても新たな側面が明るみ
に出てきている事を受け、米国大統領バラック オバマは、金曜日
に米国秘密情報部により限定された制約を科した。NSAおよびその
他の米国のスパイ期間は、今後は技術的なことを無制限に行なうこ
とはできなくなる。膨大な情報収集は制限され、透明化される。外
国人は今後は、米国市民同様、個人の領域と市民権に関して取り扱
われることになる。友好国の幹部政治家の盗聴も、これで終わりと
なる。ただしオバマは逃げ道も用意している。

     国内ニュース

労働者会議は銀行の手数料の値上げの一部は大幅すぎると批判

今年になって値上げされたのは公共部門の費用だけではない。多く
の銀行は経費の一部を多数大幅に値上げした、と労働者会議は金曜
日に批判した。特に分割で返済されるクレジットの手数料が重要で
あり、ここでは同会議はある事例では手数料の値上げは210%に上
る、と登録している。現在貸付を受けていない銀行の顧客に対して
も、手数料の値上がりはきわめてはっきり感じられるもので、取り
立ての支払いは明確である。




1月18日(土)

     国外ニュース

亡命反政府勢力が参加 シリア会議は形を整える

スイスで開催が予定されているシリア和平会議にとって、最大の障
壁の一つが取り除かれた。緊迫感を持って見守られていた会議に
は、亡命反政府勢力も交渉の席に着く。この会議は、3年前から続
くこの紛争解決のために、諸外国が払ってきた努力のうち、最も重
要な者と見られている。長く引き延ばしにあったあと、西側が支援
するシリア国民連合が、土曜日夕刻にイスタンブルで、参加するこ
とで合意した。にもかかわらず、この会議には大きな意見の相違が
暗い影を落としている。

     国内ニュース

連邦評議会の廃止に関して新たな議論

数年前から連邦評議会の廃止に関して、定期的に議論が行なわれて
いる。国民評議会議長バルバラ プラマー(社会民主党)今回、国
会の第二院(連邦評議会)を再検討するとの提案を行ない、新たな
議論を開始した。連邦評議会議長ミヒャエル ランペルは土曜日
に、改革には賛成であるが、廃止には反対である、と述べた。国民
評議会第二議長カールハインツ コプフ(国民党)は、原則的には
立場を決めておらず、第三議長ノルバート ホーファー(自由党)
は疑念を表明した。それ以外の政党は様々な考え方を持っている
が、元会計検査院院長フランツ フィードラーは、全く異なる試み
を表明した。




1月19日(日)

     国外ニュース

ウクライナではクリチコがデモ中に攻撃を受ける

ウクライナでは住民の怒りが、野党の運動にも向けられている。日
曜日には、政府が決定した新たなデモ禁止に反対して、大規模なデ
モが行なわれたが、野党の指導者も罵声と口笛を浴びせられた。デ
モ隊は、数週間にわたる抗議行動にも関わらず、全く成果を上げら
れないとして、指導者を非難している。元ボクシングの世界選手権
者で野党の政治家ヴィタリ クリチコは、怒った群衆をなだめよう
としたところ、消化器で攻撃を受けた。

     国内ニュース

大学の財源問題でミッターレーナーは民間の資金を得る方針

経済大臣ラインホルト ミッターレーナー(国民党)は、科学大臣
も同意見であるが、経済界および民間から、大学の研究のために資
金を集める努力を強化する方針である、とテレヴィ番組で述べた。
間近に迫っている支出削減の結果の財政的な崩壊を、これで回避し
ようとしている。これにより独立性が確保されうる、とは彼は見て
いない。ミッターレーナーは、いくつかの大学を統合するとの問題
を、議論の過程にあると指摘して、明言しなかった。




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