4月14日〜20日のオーストリアのニュース



4月14日(月)のオーストリアのニュース

     国外ニュース

CIA長官はキエフで米国のウクライナ支援を説明

ウクライナ危機は米国とロシアの間の関係を悪化させているようで
ある。米国は月曜日、CIA長官ジョン ブレナンがウクライナの首
都キエフを訪問したことを認めた。これにより、ロシア政府の管理
と立ち向かうつもりである。ただしロシア政府への武器供給は断念
した。米国財務省は月曜日、ウクライナに対して10億ドルの債務を
保証することを許可した。一方ロシアの戦闘機は国会の米国艦船の
上を飛び、混乱をひき起こしていた。

     国内ニュース

廃墟となった塔の鉤十時が混乱を招く

フラウエンシュタイン郡にあるホックライヒの廃墟の塔に、80年前
から白い鉤十時が目立った形である。マオトハウセン委員会は、ず
っとと以前から撤去を求めている。同委員会広報のペーター グス
テットナーは、「プロフィル」誌のインタヴューで、「ナチ反乱の
1934年に作られた鉤十時が、80年経っても同じ場所にある。これは
ただただそこに存在していてはならない」と述べた。所有者と文化
遺産局によれば、そのような仕事はきわめて危険であり、倒壊の危
険がある。




4月15日(火)

     国外ニュース

東ウクライナでは軍事活動が分離独立派の力を削ぐ

ウクライナ政府の発表によれば、同国東部の親ロシアの分離独立派
に対する軍事活動は、最初の成果を上げた模様である。暫定大統領
アレクサンダー トゥルチノフによれば、クラマトルスク市では空
港を奪還することに成功した、と述べた。スラビャンスク市でも、
特殊部隊の兵士たちは、戦車の支援を受けて出動している、とキエ
フから発表された。一方この活動は、米国とロシアの間の新たな対
立をひき起こした。ロシア大統領ウラジミール プーチンは、国連
と諸外国が、この軍事活動を非難するように求めている。一方米国
は、この活動は正当化される、と見ている。

     国内ニュース

調査委員会 改革を加速

野党が強く求めている国会の調査委員会改革は、ゆっくりと形を取
りつつある。社会民主党が1週間前に改革計画を提案したことを受
け、火曜日には国民党も具体的な提案をした。両党は、召集する際
に少数派の権利を魔もrことに賛成したが、詳細は決まっていな
い。国民党は裁判官を議長とすることを求める方針であるが、社会
民主党は議長は政治家の手から手放さないことを求めている。野党
は改革案は十分からはかけ離れているとはいえ、妥協の姿勢を示し
ている。




4月16日(水)

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ウクライナ政府への忠誠心はあるか? 軍と秘密情報部は未知数

ウクライナ政府は、同国東部での軍事活動によっても、情勢を掌握
できていない。ウクライナはその軍で、いずれにせよロシアとの軍
事的均衡を作り出してはいない。しかしウクライナ政府が戦うの
は、軍から秘密情報部に至る治安部隊に、経験不足とソ連時代から
の老朽化した装備とだけではない。新政府は、警察などの忠誠心も
実際には当てにすることはできない。

     国内ニュース

学校予算の節減 社会民主党政権の州は抵抗

教育大臣ガブリエレ ハイニシュ・ホーセク(社会民主党)の学校
予算削減計画は、社会民主党内部でも激しい論争となっている。社
会民主党所属の州首相は、支出削減への抵抗の練習を行っており、
大規模な抗議活動を行なう、と威嚇している。ウィーン市長ミヒャ
エル ホイプル(社会民主党)とブルゲンラント州首相ハンス ニ
ースル(社会民主党)に続いて昨日、ケルンテン州首相ペーター 
カイザーも発言の意志を示した。彼はこれを簡単に甘受するつもり
はない、と抵抗を予告した。支出削減の他に、社会民主党所属の州
首相は、教員のために連邦により多くのことを任せなければならな
い、とも厳しく主張している。一方教育省は、会計検査院の支持を
受けている、と指摘している。




4月17日(木)

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ガブリエル ガルシア マルケスが死去

ガブリエル ガルシア マルケスが死亡した。世界的に有名なコロ
ンビア人の作家で、ノーベル文学賞を受賞した彼は、メキシコ市の
自宅でなくなった。87歳の彼は、深刻な肺炎にかかっていた。ガル
シア マルケスはほど、ラテンアメリカの分断された歴史を、自ら
の人格と作品に体現した人はいなかった。「百年の孤独」や「コレ
ラの時代の愛」等の様々な長編小説で、彼は世界の大衆に知られて
いた。

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グーセンバオアーはしばらくの間話し合いの助言者に

外務大臣セバスティアン クルツ(国民党)は今後、社会民主党所
属の元首相アルフレート グーセンバオアーも属する主要な顧問委
員会の側に立つ。すでに様々な分野の専門家たちと「緩い接触」を
取っており、これを「組織化する」ことを彼の広報はAPA通信に述
べた、と「クリール」紙が報じた。グーセンバオアーの他、外務相
の元事務長アルベルト ローハン、ウィーン市ユダヤ博物館館長ダ
ニエレ シュペラ、企業の顧問アントネラ マイ・ポホトラー、ザ
ッハー社長エリサベト、産業連合のゲオルグ カプシュのこの顧問
委員会に属する。




4月18日(金)

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選挙後のアルジェリアは危険な静寂

選挙では意外な点は少なかった。金曜日にひどく健康を害したアル
ジェリア大統領アブデラジズ ブーテフリカは、81.53%の支持を受
け、4期目の当選が確認された。彼の支持者は喜んでいるが、アフ
リカ最大の同国では、いらいらが広がっている。有権者の半分だけ
が投票に行き、若者の多くは、恒例の大統領の背後にある汚職まみ
れの権力機構に失望している。しかし蜂起勢力からは、特に何も目
を引く行動がなく、むしろ危険な静寂が支配している。

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2014年の国の負債は構内総生産の79.2%に

2014年のオーストリアの国の負債は、国内総生産の79.2%に増加す
る、と「クローネ新聞」は財務大臣ミヒャエル シュピンデレガー
(国民党)の予算に関する演説の最初の主要な数字を伝えている。
構造的な赤字は、国内総生産の1.2%になる。公式には財務省の数字
はAPA通信には確認されていない。この報道によれば、マーストリ
ヒト条約で認められた赤字3%の上限は、2.7%で守られる。国家全体
の赤字は、2016年までに国内総生産の0.4%に減らす計画である。シ
ュピンデレガーは4月29日に、予算に関する演説の中で、「方針転
換」を約束し、さらなる増税は計画していないが、代わりに行政の
支出は削減する、と述べることになっている。




4月19日(土)

     国外ニュース

ウクライナ政府は復活祭の休戦を呼びかけ

ウクライナ政府は、同国東部の親ロシア活動家に対する軍事活動を
念頭に置いて、復活祭の期間中は、一切暴力を行使しない、と約束
した。ただし分離独立派は、その封鎖箇所や建物の占拠を放棄する
つことは検討していない。ジュネーヴ協定は自分たちには拘束力は
ない、としている。ロシア政府からも、事態安定化に向けた意志表
示はほとんど出されていない。土曜日には、「軍事クーデタ」がウ
クライナで起きたことを理由に、ウクライナとの国境の部隊が増強
されたことが確認された。

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オーストリアはシリア難民1千人を追加受け入れ

全方面からの批判を受け、オーストリアはシリア難民のさらなる入
国を認める方針である。内務大臣ヨハナ ミクル・ライトナーは
「クリール」紙で、「オーストリアは、シリアの亡命希望者の現在
の受け入れおよび、すでに約束した5百人の追加難民の受け入れと
は別に、1千人を紛争地域から受け入れる」と予告した。女性と子
供が中心となるが、「迫害を受けたキリスト教徒に特別な配慮」を
するとの言葉も報じられている。方針転換の理由として、シリア情
勢がますます悪化していることを挙げた。次の難民がいつオースト
リアにやってくるかは、国連高等弁務官事務所が決めるが、自分と
してはできるだけ早いことを期待しており、支援活動の財源はEUの
振興計画による、と語った。




4月20日(日)

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東ウクライナ 小都市が原因でもろい和平計画が脅かされる

ウクライナ危機解消に向けたジュネーヴ協定は、いずれにせよ壊れ
やすいものであったが、東ウクライナのスラビャンスク市で小競り
合いがあったため、これがさらに脅かされている。日曜日には親ロ
シア分離独立はの拠点で、銃撃があり、死者が発生した。死者は当
局は1名、分離独立派は5人、と発表した。ロシア政府はこの事件を
「挑発」であると呼んだ。11万5千人の住民を擁する同市市長を自
称する男は、火にさらに油を注いだ。彼は外出禁止を課し、ロシア
大統領ウラジミール プーチンに「和平部隊」の派遣を要請した。

     国内ニュース

ブラオナオで反ファシズムの平和的なデモ

イン川沿いのブラオナオでは、ヒトラー誕生125周年の昨日、突発
事件がなく一日が過ぎた、と警察は発表した。数日前から、恒例の
反ファシズムのデモが行なわれ、主催者によれば6百人、警察によ
れば350人が参加した。




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